中国語発音攻略 応用編
◎声調
突然ですが、
海水
hai3shui3
はい、これを読んでみてください。hai2shui3と同じですね。同じような理屈で、「理解 li3jie3」もli2jie3になる。
他の声調の組み合わせも練習してみよう。
时间 shi2jian1
事件 shi4jian4
この二つは声調は違えど発音はまったく同じなので気をつけたい。中国語にはこういう同じ発音でも声調が違う組み合わせが非常にたくさんある。
学员 xue2yuan2
雪原 xue3yuan2
海南 hai3nan2
还难 hai2nan2
敌视 di2shi4
抵事 di3shi4
二声+その他の声調VS三声+その他の声調の発音が難しい。この三声はただの低い三声になる。上げようとしないこと。
◎ピンイン
恶心 e3xin1
エーシンって言ったやつ出て来い!どっちかというと「オーシン」だけど片仮名では書きようがないのでe3で覚えてください。
思考 si1kao3
シーカオじゃないよ! スーカオだよ!
以前紹介した通り、日本人にはkeとkuや、se/si/suの区別が難しい。
解决 jie3jue2
この後ろの「jue」はü+eです。「ジエジュエ」みたいな発音になりますが、「ジュ」じゃないので気をつけたい。
今天 jin1tian1
ジンティエンのような発音になるのだが、中国語はnの後ろに「t」が来てもちゃんと有気音になる。日本人はつい癖でnのうしろにk t pが来たら無声化してしまうがちゃんと息を出して発音しましょう。
钱包 qian2bao1
东京 Dong1jing1
京都 Jing1du1
チエンバオ、ドンジン、ジンドゥーのような発音になるが、問題は末子音と次の次の子音にある。中国語ではnのうしろにbが来ても前の子音はmにならないし、ngの後ろにdが来ても前のngがnになったりしない。つまり音便がないのだ。日本人は「あんぱん」「あんない」「あんがい」というとき、後ろの子音に合わせて「ん」をm n ngで読んでいるが、中国語にはこういう現象がない。
健康 jian4kang1
看见 kan4jian4
ジエンカン、カンジエンと片仮名で書いてしまうと同じになってしまうこの「kanVSkang」。kanの方がaという時と同じで、口が大きく開いた発音になる。angのaは日本語の「あ」に近い。长城 chang2cheng2もチャンチャン、みたいに聞こえるかもしれないが、後ろと前では母音が違う。陈旧 chen2jiu4 成就 cheng2jiu4などで発音練習してみよう。jingとjin、yinとyingなども難しい。
香 xiang1
商 shang1
xiangはシャンではなくシアンである。そしてshangもシャンではない。shができない場合は、代わりにsを使った方がまだ通じるのでどうしても言えなければsangといおう。
天安门
tiananmen
こうやって書いてあるとどこまでが切れ目か分からないが、tian anである。中国語ではこういう時、'を入れる。tian'anmen(声調はtian1an1men2)
日本人
ribenren
riの発音がすごく難しいのは分かるが「ルー」ではない。この時の母音はそり舌音に引きずられて曖昧な音になる。せめて「リー」と発音すれば「li」と同じになるのでかろうじて通じる気がする。中国ではLとRを区別しない地域も多い。