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暇を持て余した〈カミサマ〉の遊び  作者: 拓(Withピザ¥1280)
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Ep.0

〈カミサマ〉は先ず、生命(いのち)を作った。

〈カミサマ〉はその次に、光と闇を作り、

〈カミサマ〉はさらに、生と死を生み出した。


〈カミサマ〉が世界を、丸い球体にして、水を、空気を、生命が生きれるようにたくさんたくさん作った。〈カミサマ〉が世界を広げ、いろいろなモノを生み出す。

つくりだしたセカイを見て、〈カミサマ〉はつぶやいた。


『ああ、なんとつまらない』


人が増え、緑が減り、国ができ、国が死に、国を殺し。

親を殺し、子を殺し、恋人を殺し、仲間を殺し。

人を買い、人に買われ、……………その繰り返しで。


〈カミサマ〉はつまらなくなって、世界(おもちゃ)を指ではじき飛ばす。

こんな面白くないモノを、作るべきではなかった。そう、心につぶやいて。


テーブルの上の、世界を覗いてみると、相も変わらず戦争戦争センソウ。血の海刃の山顔の城。

〈カミサマ〉はため息をついて、セカイを拾い上げた。


『こんなつまらないオモチャなら、いっそ狂わせてしまえ』


死と生だけの、つまらないセカイに、狂った歪な歯車が埋め込まれた。



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