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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第60話 ギルティ、それは冤罪

「被告嶺川音羽さん、あなたに判決を言い渡します……ギルティ!」

「むしろ酔っ払ってぐでってる鈴ねえこそ有罪じゃないかな?」

「うぐっ」


 なんとか二日酔いから復活した鈴ねえが私たちをテレビのおいている部屋に集めてそうのたまっている。そして何をいうかと思えばさっきの言葉だ。いったい何がしたかったのかはわからない。


「こほん。冗談はここまでにしておいて、音羽は私に隠していることがあるでしょ?」

「この流れ昨日もしなかった?」

「そうだけどそうじゃないわ。そうね何から話そうかしら……。まずはリズのことからかな」


 リズは鈴ねえのとなりにちょこんっと座ってテレビを見ている。今は朝のバラエティ番組が流れている。


「リズはねドルイドの魔術師なのよ」

「ドルイドの魔術師? えっと確かアーサー王伝説に出てくるマーリンがそんなだったかな?」

「よく知っているわね」

「これでもオタク歴は長いからね。その辺りを扱った漫画やアニメにゲームもそこそこあるから」

「あー、うん、そっちね」


 呆れたような納得したような微妙な表情を浮かべている鈴ねえ。


「ちなみにドルイドについて他に知っていることはあったりする?」

「それほど詳しくはないかな。そもそも現実にいるとは思ってなかったし。リズがそのドルイドといわれてもね」


 私から見て、リズが特別な何かを秘めているのかはわからない。シルフィーナたちと契約をして交流を重ねたとはいえ、そちらの感知的な物はあまり持ち合わせていない。巫香子の神社にある御神木を見ても精霊が宿っているのに、全く気が付かないくらいなので察してほしい。


「それで鈴ねえは何がいいたいの?」

「私が民族伝承の学者をしているのは知っているよね。その縁でリズと知り合ったのよ。それでリズがドルイドの魔術師の家系だというのを知ったわ」

「ふ、ふーん、そうなんだ」

「ドルイドの魔術師っていうのは普通のドルイドとは違って、シャーマン的な要素を持つ人のことをいうのよ」


 そもそも普通のドルイドというのがよくわからないのだけど、シャーマンつまり精霊信仰に寄ったのがドルイドの魔術師という解釈でいいのだろうか?


「もしかしてリズさんを日本につれてきたのは妖精を見つけるため?」

「えっ? 違うわよリズが日本に来たのは観光よ」

「…………。ん? 今までの話ってなんだったの?」

「ああ、今までの話とリズが日本に来た理由は別よ。だからリズがここに来たのはたまたま……でもないか、私が連れてきたわけだし。まあでもここに連れてくるために日本に来たわけじゃないのは本当のことよ」

「うんそれはわかったけど、そろそろ結論を聞きたいかな」


 リズがこの家に来たのは狙ってそうしたわけではないのはわかった。そしてリズが精霊信仰の家系だというのも理解した。もしこの場にシルフィーナたちが姿を隠していたなら見つけることができたなんてこともありえたかもしれない。だけど現在シルフィーナたちはあちらの世界にいるので探しても見つからないはずなのだけど。


「そうね結論をいうなら、音羽あなた何者かしら? 私からすると見た目や言動は音羽そのものにしか思えないのだけど、リズがいうには音羽はこの世の人じゃないというのよ」


 そういわれてしまうと心当たりがありすぎる。実際に一度死んでいるわけだし、シルフィーナたち妖精と契約をしているのも関係している可能性もある。それにこのまま他の妖精と契約を続けていけば妖精の小道を通れるようになるとかもいっていた。


 妖精の小道がどういうものかよくはわからないけど、人間のままだと通れない類のものなのはわかる。そこから考えると、今の私は純粋な人間ではない可能性もあるのかもしれない。それをもってこの世の人ではないとリズが感じたということだろうか。


「えーっと、思い当たることといえば私が一度心停止をしたからかもしれないかな」

「心停止? 入院していたのは聞いていたけどその話しらないのだけど」

「あれいってなかった?」

「聞いてないわよ。はぁそうか、もしかしてそれが理由なのかしらね。リズそこのところどうなの?」

「わからない。そういうひととはあったことがない」

「そうよね。一度心臓が止まって蘇生した人なんてそうそういないわよね」


 なんとかごまかせた?


「でもおとはさんはそれだけがりゆうではないきがします」


 ごまかせなかったようだ。


「それはどういうこと?」

「おとはさんからはなにかふしぎなちからをかんじます」

「そういわれても、私にはよくわからないかな」


 結局私が一度心停止して死んだことが原因で、すこしおかしな状態になっているのではという結論になった。それにシルフィーナたちに関してはバレずにすんだことになる。


 もしかすると将来的に鈴ねえには私の事情やシルフィーナたちのことを話すことになるかもしれない。家の家系的に私があちらの世界で生活をするようになったとしたら、次にこの家に住むことになるのは鈴ねえの可能性が高い。


 この家なのか私たちの血によるものなのか、この地にただ一人だけ縛られることになっている理由を解き明かしたい。もしそれがかなったのなら、気兼ねなく私はあちらの世界に移住ができるのだから。


 でもシルフィーナがネット中毒みたいになっているので、こちらの世界との繋がりは断てない気もする。

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