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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第53話 年末のイベントと言えばあれですよね

 もういくつ寝るとお正月。ということでクリスマスがやってきました。現在鈴ねえは家にいない。どこへ行っているのかというと「年末年始はあっちに帰って過ごすわ」と言ってその日のうちに出ていった。そういうわけで今は日本国内にはおらず海外で過ごしているのだろう。


 そんなわけで久しぶりにシルフィーナたちを異世界から連れてきた。暫くの間、家に鈴ねえがいたために餌付け、ではなく食事を提供できていなかったのでご馳走を用意している。


「これがこの世界の年末のお祭りなのね」

「すこし違うけど日本じゃそんな感じかな」


 作り物のクリスマスツリーに飾りつけをしているシルフィーナがそう言ってきた。つけているテレビにもちょうど巨大クリスマスツリーのニュースが映し出されている。


「ちなみに妖精の間でも年越しのお祭りみたいなのはあるの?」

「ないですわ~」

「人類種のいるところでも特にお祭りのようなものはありませんわね」


 どうやら異世界には年末年始に祭りのようなものはやらないみたい。そもそも年末年始の考え方が異世界とこちらの世界では全く違うようだ。どうも人類種のいる大陸の気候は、私たちの活動している大陸とは違い季節がちゃんとあるらしい。


 つまり夏は暑くて冬は寒く雪が降るのだとか。南北で若干の気候の違いはあるらしいけど、私たちのいる大陸のように環境が固定されているなんて言うことはないのだとか。なのでこちらでいう年越しの時期は大体の場所が雪で閉ざされ、あまり外に出ての活動はしないらしい。


 そのためにアースガルズでは年末年始は初春に開催される。つまり年をまたぐという意味での新年祭が行われるのは雪が溶け始めるこちらでいうところの二月末辺りになるようだ。つまり異世界では全く年末年始という趣はないということになる。


 それに異世界の新年祭は一週間ほど行われるようで、こちらのようにクリスマスをやってお正月をしてみたいな感じではないみたい。日本は特にイベントがごちゃまぜでおかしいとも思うけど。


「飾りつけも終わったことだしご飯食べましょうか。今日はオードブルを買ってきたからいっぱい食べてね。まあいつもたくさん食べるから言うまでもないと思うけど」


 今回はチェーン店のお弁当屋でオードブルを注文して買ってきた。一応三人前を二つ用意したので足りると思う。他にもクリスマスケーキをホールで買った。これだけあれば足りるでしょう。足りなければさつまいもや切り餅を焼けばいいかな。


「今日のご飯はご馳走なのね」

「おいしそうですわ~」

「一つのお皿にいろいろなものが入っていますわね」


 オードブルの内容は揚げ物が多い気がする。キャンプでは天ぷらとか揚げ物を作りづらいのでたまにはいいだろう。


「一応おにぎりも用意したから。余ったら明日の朝に食べればいいから無理して食べなくてもいいからね。御飯のあとはデザートもあるし」

「デザート?」

「ケーキを用意しているよ」

「ケーキってあれよね。おっきな、このクリスマスツリーみたいなやつよね」

「それってもしかしてウェディングケーキのこと言ってたりする? 私が用意したのはあれよりも小さいやつだからね」


 どうもシルフィーナが知っているケーキというのはヨウツーブで見た知識に寄るものだった。そういえばシルフィーナたちにはケーキのようなデザートって食べさせていない気がする。お菓子などもお茶の時に食べたくらいかもしれない。


 スナック菓子などはあまり買わないので最近食べていない。だいたいそう言ったものはお酒にあうつまみくらいだろうか。


「いただきます」

「いただきまーす」

「いただきますわ~」

「いただきますわ」


 シルフィーナたちがかぶりつくように食べ始める。


「あ、油ものが多いから手を拭くならこれ使ってね」


 ウェットティッシュを取り出してそれぞれの近くに置いておく。


「確かに手がベトベトになるね」


 私はお箸で食べるからいいけど、妖精の三人はだいたい素手で食べるので手が油まみれになるのは仕方がないことだろう。


「これは虫なのかしら?」


 ウィンティーヌがエビを突いている。


「それは海で取れるエビだね。殻が付いているからむくね」

「お願いしますわ」


 エビの殻をむいてウィンティーヌの前に置く。ついでなのでエビの殻を全部むいておく。


「ぷりぷりしていて何とも不思議な味ですわ」

「ちなみにこれとこれもエビよ」


 エビフライとエビチリを指さすと、ウィンティーヌはそちらにフラフラと近寄り手にとりかぶりついた。



「辛いですわ。だけど癖になる辛さですわ」


 ウィンティーヌは手と口元をソースでベトベトにしながらもエビチリが気に入ったようで食べ進めていく。


「味がしみていておいしいですわ~」


 グランディーネが煮物を食べている。私も食べてみたけどたけのこ、人参、キノコなど、しっかりと味がしみていておいしい。


 気がつけばほとんど食べ尽くしていた。ただどうも酢の物は妖精の三人に不評だったようで、私が一人で食べることになった。もう少し色々用意しておいたほうが良かったかなとも思わなくはないけど、この後ケーキを食べることを考えるとちょうどいいのかもしれない。

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