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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第51話 こたつと言えばみかんかな

「たっだいま」

「おかえりー」


 晩ごはんを作っていると鈴ねえが帰ってきた。今日帰ってくると連絡があったのでシルフィーナたちの食事は作っていない。


「ご飯にする? お風呂にする?」

「音羽がいいかなー」

「私はありませーんってもしかして酔ってる?」

「よってないよーよってない」


 ちょうど作り終わったのでコンロを止めて玄関に向かう。玄関ホールに向かうとそこにはぐでーと寝転んでいる鈴ねえがいるのが見えた。顔が赤いことからお酒を飲んでいるのだろう。完全に酔っ払いである。


「そんな所で寝ると風邪ひくよ」

「はーい」


 返事はするけど動かない。やっぱりただの酔っ払いのようだ。


「はぁ」


 鈴ねえに近づいて靴を脱がせる。荷物のたぐいは手提げバッグが一つ。こんな状態で良く玄関まで入ってこれたなと思う。そこで潜戸のことが気になって確認しに行くことにした。


「鈴ねえ靴は脱がせたから自分の部屋まで行ってね。私はちょっと門の鍵がかかっている上に行くから」

「はーい」


 返事はするけど動く気配はない。そんな鈴ねえを横目に玄関から出て門へ向かう。


「さむっ。なにか羽織ってきたら良かったかな」


 ここ最近は一気に寒さが増した気がするけど、夜はそれにもましてずいぶんと寒くなった。門の所まで来て潜戸を確認すると案の定鍵はかかっていなかった。


「仕方がないなー」


 一度潜戸の外へ出てあたりを確認してから中に入り鍵を閉める。ちゃんと鍵くらい閉めてほしいものだ。急いで玄関に戻ると鈴ねえはいなかった。自分の部屋に行ったのかな。まあ寝たのなら鈴ねえは放っておいてご飯を食べよう。


 台所で出来上がっていたポトフをお皿に移す。一応鈴ねえの分も含めて明日の朝の分も作っているので、目が覚めたら勝手に食べるでしょう。


 ブロッコリー、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、キャベツ、そしてソーセージ。スープはコンソメの素を使った。


「あーおいしそうね」

「鈴ねえは晩ごはん食べてこなかったの」

「食べたけど食べたい」

「別にいいけど」


 部屋着に着替えて来たようだ。


「お風呂はいいの?」

「後で入る」

「それじゃあそっちの部屋で待ってて」

「はーい」


 鈴ねえが台所から出ていったので鈴ねえの分も皿にいれてテレビの部屋に持っていく。


「ご飯はいる?」

「ご飯はいいかな」

「了解」


 一度台所に戻り自分の分のポトフとご飯を持ってテレビの部屋へ持っていく。


「音羽って料理できたっけ?」


 ポトフを食べて少しは酔いがさめたのか、さっきまでよりましになっている。


「そりゃあもう十年以上一人暮らしをしていたから相応にはね」

「それもそうか」


 実際のところ仕事をしていた頃は全くと言っていいほど料理はしていなかった。だいたい外食かコンビニ弁当、もしくはスーパーの半額弁当や惣菜が多かった。本格的に自炊を始めたのは会社をやめてからになる。なぜかというと入院中に食生活を指摘されたのがきっかけ。


 あとはキャンプのためにキャンプメシを作ろうと色々と調べて作るようになってレパートリーが増えた。ただキャンプの環境で作ることが多いので天ぷらとか揚げ物はあまり作っていない気がする。流石にキャンプの料理を作るのに天ぷら油を持っていくのもね。焚き火や炭火で天ぷらとか温度管理も難しいしなにより風とか吹いて油が飛ぶのを考えると怖いし。


「いただきます」

「お先にいただいてる」


 まずはスープを掬って飲む。コンソメがいい味を出していておいしい。続いて具材を食べる。味がちゃんとしみている。合間にお米を食べて再び具材を食べる。一皿で結構お腹いっぱいになる。今度シルフィーナたちにも作ってあげよう。煮込むだけでいいので簡単なのもいい。


「ごちそうさま」

「ごちそうさま。音羽美味しかったよ」

「おそまつさまです。それじゃあ私は片付けをするから鈴ねえはお風呂に入って寝ていいよ」

「お風呂か、わかった先にもらうね」


 ポトフを食べたからなのかすっかり酔はさめたように見える。そんな鈴ねえを見送り私は食器をまとめて台所に運びさっと洗う。洗い終わった食器はキッチンペーパーでお皿を拭いて食器棚のなおす。


 食器を洗っている間に沸かしておいたお湯を茶葉を入れた急須に入れて、茶碗といっしょにテレビの部屋に移動してテレビをつける。鈴ねえがお風呂から上がってくるまで適当にテレビでもつけて置く。


「明日も寒そうだ」


 天気予報がやっていたので見るとどうやら明日は今年最大の寒波がやってくるようだ。そろそろ本格的な冬がやってくるということだろう。そういえばストーブを探さないと。明日は蔵をあさってストーブ探しかな。こたつに入りながらストーブで焼いた焼き芋が食べたい。あとこたつといえばみかんだろうか。ストックが無くなっているので新しく買っておかないと。


 異世界でみかんの木って育てられるのかな。なんなら試しにいろんな果物の植木を持っていって植えてみようか。まあ収穫ができるまでは数年は必要だと思うけど。それもこれも鈴ねえが帰ってからになりそうだけど。


 それと年越しを見据えてお餅も買わないと。うちは正月に集まるということが少ないので、田舎特有の餅つきというものをしたことがない。ストーブの上で焼くお餅もおいしいですよね。

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