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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第48話 なぜか冬は鍋が続きがち

「現状はこんなところね」


 鈴ねえが長くても三ヶ月の間は家に滞在するので、その間はご飯を用意できないこと。こっちで作られた農作物などはいいように売ったりしてもらい、そのお金でノム爺たちを雇うというなんというか地主と小作人みたいな関係になってる。


 給金とかに関しては私がいる間にミケさんが来たらお願いするつもりでいる。私がいないタイミングで来た場合は、シルフィーナかノム爺に説明してもらうようにお願いしておく。


「今後は隙を見てこっちには来るけど、暫くの間は南へ向かう旅はおあずけね」

「まあ仕方がないわね」

「しかたがありませんわ~」

「それは仕方ありませんわね」


 元々急いでいるものでもないので旅の延長はいいのだけど、鈴ねえが家にいるとやりたいことが制限されるのは何ともね。


「オトハ、いつでもいいから定期的にあちらの世界には行きたいかな」

「何かやりたいことでもあるの?」

「ヨウツーブとツブヤイッタークロスへの投稿をしたいのよ」

「あー、それやらなきゃだめ? そもそもヨウツーブの動画が原因で鈴ねえが日本に戻ってきたんだけどね」

「それならむしろ私が定期的に動画を更新することはいいことだと思うよ」

「どうしてそうなるの? 下手に動画を流したら特定につながったりしない?」


 鈴ねえはまだあの動画が撮られた場所が私の家だと気がついていないけど、動画に詳しい人に聞いた結果、もしかしたら怪しいと思われるかもしれない。見る人が見ればテレビのある部屋と同じ間取りなのは気が付かれそうではある。


「逆よ。わたしが動画を投稿することでオトハの家と結びつけにくくなると思うわよ」


 なんとなくシルフィーナが言いたいことがわかった気がした。


「つまり私と鈴ねえが一緒にいる時に動画を投稿することで、私とは関係ないと思わせるってこと?」

「そうよ」

「んー、そんなにうまくいくかな? 動画の投稿ってよくわからないけど予約とかできるんでしょ?」

「あー確かにできるかな」

「それだと、わざわざ鈴ねえが家にいる時にやる必要はないよね」


 やはり鈴ねえがいる時にシルフィーナたちを家に連れて行くのは辞めておいたほうがいいだろう。


「残念。そろそろ新しいのを投稿したかったのに」

「それなら今から家の方に行く? どんなに早くても明日までは鈴ねえは帰ってこないと思うし。ただ急に帰ってくるかもしれないからテントの中でいいかな?」

「それでいいわ。すぐいきましょう」

「わかったわ。えっとグランディーネとウィンティーヌはどうする?」

「こちらにのこりますわ~」

「私もこちらに残りますわ」


 もう少し今後についても相談したかったけど、私自身まだどう予定を立てればいいのか考えがまとまっていないので今日でなくても良いかな。とりあえずノム爺たちノームには継続して農作業をしてもらえるということが決まっただけでも良かった。


 シルフィーナと一緒にテントに入り家に移動するイメージをしてテントの入口を開ける。念のため頭だけ出して周りを確認。人の気配は感じないので鈴ねえは戻ってきていないと思う。


「それじゃあシルフィーナはテントの中で悪いけど」

「問題ないよ。wifiは届いているから」


 シルフィーナはさっそくスマホを取り出して動画の投稿作業に入っている。シルフィーナの異世界動画は少しずつ登録者数が増えているようだ。その人気のきっかけになったのが例のシルフィーナとグランディーネの変身ポーズの動画だったらしい。結局その動画が原因で鈴ねえが家まで来たので手放しに喜べない。


「さてと、晩ごはんはどうしようかな」

「なんでもいいよ」

「そのなんでもいいが一番困るのだけどね」


 とりあえず冷蔵庫の中身を見て……。使った分はちゃんと補充しないと鈴ねえに怪しまれたりするかな。なんだか色々と面倒くさくなってくる。いっそのこと鈴ねえに色々バラしてしまうのも。いややっぱりだめだよね。


 家の中に入り台所に移動して冷蔵庫の中身を確認。卵はある。冷凍庫に豚肉、鶏肉、牛肉もある。野菜庫にも一通り揃っている。こうなってくると何を作ろうか逆に迷う。一度に量が作れて手間がかからないもの。


「鍋か」


 この寒い時期には鍋がお手軽でいいのだけど、数日前にも鍋を食べたからどうしたものか。


(味を変えるか……。すき焼きならどうだろうか)


 もう一度冷蔵庫を確認。すき焼き用の薄切り牛肉もある。白菜、ネギ、しらたき、えのき、春菊、そして糸こんにゃくもちゃんとある。糸こんにゃくなんて最近買った記憶がないのだけど、賞味期限を見ると後三日になっていた。買ったまま使わないでずっと置かれていたのだろう。これだけ材料が揃っていればもうすき焼きしか考えられなくなった。


 一人用の土鍋を取り出したところで時間を確認してみると、晩ごはんを作るにはまだ早いように思えた。


(どうせ作るならあちらで作ったほうがいいかな?)


 そう思いついたのでクーラーボックスを用意しておく。やっぱりお鍋は出来立てを食べるのがいいよね。まだ時間があるのでシルフィーナが投稿した動画でも見て時間を潰そうかな。とりあえずシルフィーナのいるテントへ向かうことにした。

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