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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第23話 私は若い、異論は認めない

 旅を始めるにあたって、私は新しくあることを始めた。正確には私が始めたわけではなくて、シルフィーナにお願いされて始めることになった。


 それは何かというとSNSというやつだ。ツブヤイッタークロスというものだ。一時期経営者が変わったとか名前が変わったとかで世間を騒がせていたらしい。働いているときはそういったものに興味がなかったので「へーそうなんだ」程度にしか思っていなかった。


 そんなわけで、私が作ったアカウントをシルフィーナが使っていて、身バレだけはしないようにとだけ言っている。


 でだ、私のスマホと倍化で増やしたシルフィーナのサイズになったスマホ。その中身は共通となっている。なんの設定もしていなかった私のスマホに突然大量の通知が届いた。その通知のほぼすべてがツブヤイッタークロスのもので、使い方のわからない私はシルフィーナにお願いして通知を切ってもらった。


 そのついでにシルフィーナが投稿している内容を見たのがつい今さっきのこと。一番最新の投稿には、昨日遭遇したモーモーの群れの写真が投稿されていて、先程の大量の通知の正体はこれに関するダイレクトメッセージのようだった。


 投稿されているその画像のコメントの中身を見てみると「フェイクだ」とか「ここはどこだ」とか「大きすぎて現実感がない」など色々と書かれていた。中には「加工の痕がない」というコメントから議論が発展しているのもあった。


「それでシルフィーナは返答とかしないの?」

「えー面倒くさいからやらないよ」


 と完全に放置の方針のようだ。ちなみに過去の投稿を見てみると、私がこっそり撮影したシルフィーナとグランディーナの二人がアニメを見ながら変身ポーズを決めている動画があった。


 シルフィーナに見せた覚えはないのだけど、どうやらとった写真や動画はクラウドで共有されていると説明された。クラウドって何? というそんな私より、使いこなしているシルフィーナってなんなのだろうね。


 ちなみに、二人の動画に対してはコスプレだと思われているようで「かわいい」というコメントで埋め尽くされていた。どうやら本物とは思われていないみたい。


「ほどほどにね」

「うん」


 スマホを触りながら適当に返事をするシルフィーナを見ながら、私は畳の上に寝転がっている。今日はあまり動きたくない。理由は簡単、昨日の後遺症が体全身をさいなんでいるからだ。うん、筋肉痛のためにまともに動けないでいる。


「筋肉痛をなおす魔法ってないの?」

「そんなのないよ」

「ありませんわ~」


 というわけで、私は現在苦しみ悶えている。スマホを見るために腕を上げるのもつらい。ご飯はどうしたかって? 私は食べていない。シルフィーナとグランディーネは冷蔵庫を漁ってもらって適当に食べてもらった。


 この日は結局、お昼すぎまでゴロゴロして過ごした。そのころには筋肉痛はかなりましになったのはよかった。お昼は買いだめしておいたカップ麺にしたので、夜はもっとマシなものを作りたい。さて何にしようかな。



 筋肉痛に見舞われた翌日、再び異世界の草原をマウンテンバイクで草原を走っている。今となっては筋肉痛は感じられない。きっと私は若いから翌日に出てその日のうちに治ったのだろう。そうに違いない。異論は認めない。


「相変わらずいい天気だね。そういえばこの世界で雨が降っているところをみていないのだけど、めったに降らないの?」

「そんなことはないよ。わたしがいる場所で雨はふらさないようにしているだけよ」

「そんなことできるの?」

「うん」


 この世界にいる間、雲を全然見ていないと思えば、シルフィーナが原因だったようだ。なぜそうしているのかを聞くと、濡れたくないからとごもっともな答えを頂いた。


 ひたすら草原が広がっているこの場所で雨に振られたら、雨宿りをする場所がないのですごく困る。そういうことなので、シルフィーナにはこのまま雨をふらさないようにしてもらいたい。


「一日空いたおかげかモーモーからは距離が開いたみたいね」

「そうね。もう少し進めばモーモーがまだ通っていない場所に入るよ」

「どうしてわかるの?」

「大地が柔らかくなるわ〜。草もながくなりますわ~」


 登っていた丘を超えたところで一度とまる。そこから進む方向を見ると確かに草の丈が今までの倍くらいありそうに見える。


「なんだか走りにくくなりそうね」

「ここから先はモーモーが通っていないから魔物にも気をつけないとね」

「つまり今まではモーモーから逃げるか倒されるかしていたから、魔物と会うことがなかったのね」

「そうですわ~」

「ということは、もっと慎重に進まないと駄目ってことね」

「んーわたしとグランディーネがいるから大丈夫よ。魔物がいても近寄らせないから」

「まかせてほしいですわ~」

「そういうことなら頼りにさせてもらうね。とその前に、休憩も兼ねてお昼にしよう」


 マウンテンバイクから降りてスタンドを立てる。お昼は朝に作ったものをクーラーボックスに入れて持ち歩いている。地面にレジャーシートを敷いてその上にクーラーボックスからお弁当を取り出す。


「朝作っていたやつね。たしかキャラ弁ていうのよね」

「おいしそうですわ~」


 なんとなく気が乗ったので、キャラ弁を作ってみた。デザインに採用したのは二人が変身を真似しているアニメのキャラを作ってみた。


 シルフィーナには好評のようで「わかいくてたべられないよ」と言っていた。いつまでもその部分を食べずにいたシルフィーナだけど、グランディーネに食べられて涙目になっていたのはキャラ弁あるあるではなかろうか。

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