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未開異世界ソロキャンプ ~旅とキャンプとのんびりスローライフ~  作者: 三毛猫みゃー


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第18話 それは飲み物ではありません

 他の魔法も水の矢と同様に速度を速くするようにイメージをしてショートカットに落とし込んだ。とりあえず今はこれで十分かなと思う。今後は随時その時に考えればいいかな。


「オトハー、おなかすいたー」

「少し疑問なんだけど、シルフィーナって私と出会うまで食事はどうしていたの?」

「森の木の実とか、花の蜜を食べていたけど」

「じゃあそれでいいんじゃないの?」


 私もお腹が空いているので一度帰ってお昼を作ろうかと思ったのだけど、ふと気になって聞いてみたらそういう答えが返ってきた。


「オトハが悪いのよ。あんなにおいしいものばかり食べさせるのだから」


 どちらにしても一度あちらへ戻らないとお昼を作れない。


「わかったから今日はあっちに戻りましょ。グランディーナはどうする?」

「わたくしもいっていいのかしら?」

「そこの所どうなの?」

「んー……。アレクシアさまは問題ないっていってるよ」

「いいんだ。というか相変わらずすぐに返事くれるのね」


 アレクシア様のレスポンスの速さを考えると、結構暇だったりするのだろうか。むしろ私たちのことを監視してるのかもしれない。


「それじゃあ忘れ物チェック」

「大丈夫」

「ないですわ~」


 キャンプギア一式をテントの中に入れて、忘れ物がないかチェック。大丈夫そうなのでテントの中に入り、家に戻るようにイメージをしながら一度閉めた入口を開くと家の庭に戻ってこれた。


 クーラーボックス以外の荷物はそのままテントの中においておく。クーラーボックスには昨日飲まなかったビールが入ったままなので取り出して冷蔵庫に入れる。


「さてと、お昼は何にしようかな」


 冷蔵庫を確認。手早く作れそうなのはTKGだろうか。流石に手抜きすぎるかもしれないけど、とっくにお昼時は過ぎているので晩ごはんまでが近い。晩ごはんに手間を掛けることにして許してもらおう。


 朝に作っておいたご飯を茶碗によそおい、その上から生卵と醤油をかける。あとは毎度おなじみインスタントスープ。今回はインスタント味噌汁。


「オトハー、流石に手を抜きすぎじゃないかな?」

「晩ごはんはマシなの作るから許して。それにTKGは見た目に反しておいしいのよ」

「おいしいですわよ~」


 私とシルフィーナが言い合っている間にグランディーネが先に食べ始めていた。それを見てシルフィーナも食べ始める。ひとくち食べたら美味しかったのか何も言わなくなった。


「ごちそうさま」


 片付けを終えて戻ってくるとシルフィーナとグランディーネはアニメを見ている。今見ているのは二人の少女が謎の生物と契約して変身する流行りの女の子アニメだった。二人して変身ポーズを決めているのは見ていてかわいかった。



 カレーは一晩寝かせたら熟成されて美味しくなるというのは聞いたことがある。だけど私は食中毒が怖いので余ったら翌朝食べるつもりで冷蔵庫にいれることにしている。特に梅雨が終わったばかりのこの時期は、常温で置いておくのは怖い。


 まあ、何が言いたいのかというと、今晩のご飯はカレーだということだ。ただ今回は一つ困ったことがあった。それは、辛さはどれがいいのかということ。私は辛口でも問題ない、むしろ辛いほうが好き。


 まあ、シルフィーナとグランディーネが辛いのを食べられないのなら、仕方がないので常備しているレトルトの中辛で我慢してもらうしかない。


「ご飯できたよ」

「なんだか茶色いわね。でも香りはいいかな?」

「おいしそうな色ですわ~」


 茶色の色には忌避感がないようだ。まあ妖精は排泄しないようなのでそういう発想は出なかったのかもしれない。


「二人とも辛いのは大丈夫? これ結構辛い食べ物なのよね」

「食べてみないとわからないかな」

「わたしはなんでも大丈夫ですわ~」


 シルフィーナの返答にそれはそうかと納得。グランディーネはどうやら大丈夫そうではある。


「一応水も用意しておくからひとくち食べてダメそうなら、これより辛くないのを用意するね」

「わかったわ」

「わかりましたわ~」


 小皿に二人分スプーンを使ってまずはご飯だけをよそおう。その御飯の上にほんの少しだけルーをすくって垂らす。ペットボトルのキャップを二つ置いてそこに水をいれる。


「それではいただきます」


 うん、辛いけど美味しい。続けて福神漬を食べると尚良し。


「辛い、辛いーー」


 シルフィーナは水の入ったキャップに顔を突っ込んでいる。


「これは刺激的ですわ~」


 グランディーネは辛いのも平気なようで、カレーを飲み物だと思っているのか喉を鳴らして飲んでいる。流石の私もその行為には少し引いた。


「シルフィーナは駄目っぽい?」

「この福神漬は好きよ。だけどこの茶色いカレーは辛くてだめね」

「そっか。これより辛くないのを用意してもいいけど、シルフィーナの様子を見ると甘口を用意したほうが良さそうね」

「甘いのなら大歓迎よ」

「ただ今日は甘口がないのよね。また今度作ってあげるね」


 今日のところはシルフィーナに福神漬とご飯を食べてもらうことにした。近い内にキャンプの時にでも、甘口のレトルトカレーを用意しようと思った。


 そんなシルフィーナをよそにグランディーナはカレーを飲み干し、お代わりを要求してきた。どうやらグランディーナはカレーを飲み物として気に入ったようだった。

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