奴隷解放編のあらまし
主人公は前の世界で命を落としたのち、異世界で奴隷の少年として転生を果たす。
しかし転生の際、彼を一目見た女神の「うざっ」という一言で前世の記憶を封印され、7歳にして凄惨な人生を歩むことになった。
封印されたまま命を落としかけたラング少年を救ったのは――下級神モルペスト・ルミス、通称モルモルであった。
彼女もまた憤慨していた。
なぜなら、前世でラング(主人公)の小説を愛読するコアなファンだった彼女は、突然新作が途絶えたことを不審に思い、全身全霊で探した末に――転生先で奴隷として朽ち果てようとする彼を見つけたからだ。
こうして九死に一生を得たラングと、全力で応援を誓う下級神モルモルによる最強(?)タッグが結成される。
『加護なし・スキルなし・祝福なし』という詰み寸前の状況を打破するために、彼らが最初に行ったのは作戦会議。
モルモルの権能【夢見の神託】による夢空間で現状から這い上がるためのロードマップを作製した。
要となるのはスキル【言霊】。
下級神ゆえ、ラングに授ける事の出来るスキルは最下級であったが、バフにバフを重ねる「チリ積も作戦」や小技と裏技を駆使した「網目スルー作戦」などあらゆる手段を用い、将来性抜群の仕上がりとなった。
こうして手に入れたスキル【言霊】を武器に奴隷という最底辺からの成り上がりを目指す。
まず手をつけたのは生活環境の改善。
仲間と距離を縮めながら「食の質と量」を改革し、懇意となった料理長を心強い味方にした。
次に挑んだのは労働環境。
食の力で凄腕の魔道具士を仲間に引き入れ、元の世界の知識を活かして新たな運搬道具を開発。
それは作業効率を劇的に高め、職場の不正や利権を一掃し、同僚たちからの信頼を勝ち取る大きな一歩となった。
さらに、学園生活に馴染めず自信を失っていた令嬢エマルシヤを甘味の力で笑顔にし、支配人や料理長の懸念も払拭。
時には悪意に晒されることもあったが、増えていく理解者と共に乗り越えていった。
その成果はやがて「企画生産部」や「魔道具製造部」の設立へと結実。
功績を認められたラングとドグマは奴隷解放の時期を大幅に早められ、それぞれ責任者を任されるまでに成長する。
そしてついに――ラングは企画生産部の部長に任命され、奴隷の身分を卒業するのだった。
小悪魔系お嬢様エマルシヤ、ナイスバディでクールビューティーな痴女ナターシャ、さらに課外実習で出会ったわがまま令嬢レイチェル。
三人三様のヒロインが織りなす恋模様の行方は?
そして青年へと成長したラングが、仲間と共に旅の先でどんな冒険を繰り広げるのか――。
さぁ、新たな舞台へ出発だ!
この物語は「異世界で奴隷から成りあがれ!」の続編です。
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