『4章 首のない石像』のあらすじと登場人物
●4章のあらすじ
西伊豆を後にした月人と真心は次のヴィジョンの地、木曽路は奈良井宿へと向かう。奈良井宿への入宿手続きのため贄川関所を訪れた2人はトラブルに巻き込まれていた山岡夫妻を救うことになる。奈良井宿にある大鳳寺には首のない石像があった。それは隠れキリシタンが造ったマリア像、そして真心の母・真莉愛が生前に祈りをささげた石像であった。真莉愛が好んでいた二百地蔵尊を訪れた帰り道、暴走車が山岡博さんを襲った。真心は身を挺して彼を救い、2人は病院へ運ばれる。幸い軽症で済んだ2人であったが、山岡博さんの失われていた言葉と記憶が蘇った。山岡夫妻から深く感謝される月人と真心であった。そして山岡夫妻から旅を共にしたいと申し出があった。月人と真心はその願いを受け入れる。4人を乗せたミニバンは新たな目的地・飛騨高山へと出発する。
●登場人物
☆赤根月人:おしぼり配送業を仕事にし、高級マンションに暮らす21歳。医療用生態AIの初めの被験者。省庁から危険因子として監視される。身の回りに時々起こる不思議な現象を隠しながら生きている。
☆城戸真心:月人の前に現れた16歳の盲目の少女。青白い瞳を持つ『燐炎』という別の人格を持っている。自分の父を探し出し「馬鹿野郎!」と言うため月人と旅を始める。
☆燐炎:真心の中にあるもうひとつの人格。生態AIが関係する謎の人格。
★中尾さん:警視庁テロ対策班の捜査官。特別テロ対策チーム支部への爆破テロ事件、唯一の生存者。自分をかばった月人の父親・赤根宗光に恩義を感じている。今は一線を退き月人の見張り役をしている。
★澄徳住職:茨城県牛久『五暁寺』の住職。斎木博士より預けられた真心を寺の中に閉じ込めて育てた。しかし、それは真心を大切に思うばかりにした行いだった。2人に情報を提供する心強い理解者。
★晴広住職:木曽路・奈良井宿にある大鳳寺の三十七代住職。真心の父・斎木博士と特に親交が深く、生前の母・真莉愛を知る数少ない人物。真心の面影に真莉愛の優しさを重ね、彼女を静かに大切に思っている。温情深く、哲学的な人物であり、月人たちの旅に光を添える存在。
★山岡夫妻
・山岡博:かつて妻の聖子を事故から救ったが、頭部を損傷し、記憶と言葉を失った男性。今回、暴走車から命を救われたことで奇跡的に記憶と言葉を取り戻し、人生を再び歩みだす。
・山岡聖子:夫の記憶を呼び起こすために、2人の思い出の地を旅をする献身的な妻。博の命を救った月人と真心に深く感謝し、旅に同行することを願う。
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