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断罪者1

この小説には残酷な描写が含まれていますが

大丈夫でしょうか?

大丈夫というかただけどうぞ♪

昔…世は戦国の時と言われ、各地で領地を巡る不毛な争いが繰り広げられていた。

戦火の炎は世を駆け巡り、人々の心に深い溝を作っていった。

そんな世に…一人だけ真っ直ぐな目をした武士が居た。

そいつは一人戦場に立って…ただ遠くを見据えていた。


「この国も腐りきったものだ…」


そいつは思ったこの国を立て直そうと…そしてこれはそれから200年後の話しである。


「牙我(こうが)!?」

青空がどこまでも広がる昼下がり。

作業をしていた俺は手を止め、声のした方を見る。

そこには幼馴染の蓮華(れんか)が仁王立ちで立っていた。


「あんた!!また授業さぼったでしょ!?」

あ~…ガミガミうるせぇなぁ…何度も言わせるな…俺は鍛冶屋に…

「俺は鍛冶屋になるんだ!!でしょ?」

「おっ!?分かってるなら話し早ぇーじゃん♪」

蓮華はため息を付くと何度目かしらねと自嘲気味につぶやいた。


そう…俺はこのご時世には珍しい鍛冶屋という職業を目指していた。

この頃は戦争なんてめったに起こらなくて武士や侍などはほとんど居ない時代。

「蓮華…邪魔だ。そこどけ」

「うるさーい!!いい?あんたこの前のテストで何点だった!?ほとんど0に近かったじゃない!!」

「うっ…うるせぇ!!あの時は調子が悪かっただけだ!!俺はやれば出来る!!」

まったく…こいつは痛いとこ付いてくるなぁ…

世界は俺の事何か見向きもせずにゆったりとやけに遅く流れて行く。

あー…早く説教終われよ…


バチッ!?急に鈍い痛みが頭を走る。

何かが体中を稲妻みたいに駆け抜けたと思ったら俺の意識は飛んでいた。


「断罪を犯した罪の子だ…」

「こいつを骨火山(こつかざん)に連れて行こう」

「ああ…罪だ…貴様の存在があいつを思い出させる…」


断罪…?罪の子………骨火山…

どこかで聞いた事がある。


頭の中が何が何か分からず真っ白になる。

声を出そうにも何かに縛られてるのと耐え難い苦痛のせいで

声にならない悲鳴を発するのがやっとだ。

ん…これは…鎖!?

俺は体にまきついている銀色の物体に目を凝らす。

それは紛れも無く頑丈な鎖だった。


「断罪だ…あやつの子がまだ生きていたのか…」

「灰にしてしまおう…」

ん…歌が聞こえる…


昔々あるところに

お国のためにと闘って

戦で死んだ亡霊が

骨火山の頂きから

悪い子を迎えにくるよ

断罪だ~♪断罪の子は

骨火山に連れてかれるよ~♪


昔に聞いた言い伝え…

それは古びた民謡のようでいて

奇麗過ぎるほどの声はまるで断罪者を死へ誘うかのように

紡がれ続ける。






最後まで読んでくれてありがとうございます♪初めての投稿で慣れない事ばかりですが

どうぞこれからもよろしくお願いしますね♪

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