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マシックガールズ  作者: まーだ
第三章 デミック・パンデミック
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第42話 最期の罠

☆登場人物☆


『ロロ』

主人公。白いボブヘアの少女。瞳の色は水色。

殺し合いを娯楽としている趣味の悪い連中に捕まったため、施設からの脱出を試みる。

事故で左手を失ったが「半魔法少女化手術」によって再生。その後、両親によって売りに出される。

真実を知った後は、帰る場所が無くなり彷徨い歩いていたら、底辺『奈落』へたどり着く。

「希望がなくても前に進む」と決心し、本物の魔法少女として覚醒。



『ベルセルク』

奈落の住民。大きな帽子と眼帯が特徴な魔法少女。

一人称は俺。道端で死んだように生きているロロを魔法少女に覚醒させた。

目的は、ロロの「魔法少女病」を利用し、奈落の住民を魔法少女として覚醒させること。

目論見は見事成功し、エリアCに対してクーデターを開始した。

しかい、真の目的はクーデターを起こすことで、好敵手であるシルビアを呼び寄せ、戦うことだった。ロロたちを逃がし、シルビアと1vs1の勝負を挑む。



『ユイ』

奈落に住む少女。レンの妹。

黄色い髪に金色の瞳。姉とよく似ているが、髪は長くない。

「突然いなくなった姉を探す」という願いのもと、魔法少女として覚醒。

ジャッジメントとの戦いで負傷中。

魔法少女形態【電気の魔法少女】

長めの黒タンクトップ一枚だけで非常に動きやすい衣装、所々青色に発光している。

電気を操る魔法を使うが、不器用なため姉のように電気で武器を生成することはできない。

そのため、ひたすらに出力を上げ火力にモノを言わせた攻撃を得意とする。


『エリス』

赤いボサボサ髪の女性。体中に傷の後がある。

友好的なロロに対して優しく接するが、価値観の違いにより拒絶される。

クーデターから避難している途中で奈落から帰還したロロと再会する。

ロロと仲直りし、再び友達となる。


------------


enemy


『ドラグーン』

翼の生えた魔法少女。赤いショートヘアーで黄色い瞳を持つ。

魔法少女形態【竜の魔法少女】

常に変身状態であるため、外見に変化はない。

竜のような爪、角、尻尾、翼が特徴的。

炎のブレスを吐いたり、上空から隕石を降らせたり、やりたい放題。


列車はしばらく暗闇の中を走り続けた。

ロロは最後部となった車両で一人で座っていた。


対面の座席に寝るユイを見つめた。

ベルセルクが本当に居なくなって悲しむのはユイだ。

ロロはユイを憐れんだ。


「隣、いい?」


エリスが、ロロの元へやってきた。


「いいよ。」


ロロがそう言うと、エリスはロロの横に座った。


「私は彼女が羨ましいよ。ずっと叶えたかった夢を叶えたんだ。しかも、たくさんの人を救った。」


「私もそう思う。」


会話は長く続かなかった。


ロロは何か適当な話題を探した。


「そうだ、エリスは何かやりたいことはないの?地上に出たら……」


エリスは少し考えてから答えた。


「思いつかないや。ないわけじゃないけど、沢山ありすぎて、ね。」


エリスの答えに、ロロに少し笑顔が戻った。


これでやっと、自由になれる。

ロロがそう思った瞬間。


鳴り響くブレーキ音。

列車が急停止した。


「トラブルかな……」


エリスは確認のため運転室に向かった。

ロロもエリスの後に続いた。


------


ロロたちが1両2両と列車を進むごとに何やら騒がしい音が聞こえてきた。


そして運転席のある最前部の前の車両にたどり着いた時、人の影がロロの横を通過した。

その人は壁に打ち付けられ、血を吐いて倒れた。


「……!」


ロロはその少女に見覚えがあった。


名前は知らない、しかし、かつてロロと殺し合った少女。

まるで自分と同じような境遇の少女。


少女は目を閉じ、安らかに死んでいた。


「あれれ?死んじゃった?もう少し遊びたかったのに……」


翼の生えた少女が列車の最前部から姿を現した。

隕石を降らした正規軍の魔法少女。ドラグーンだ。


「この列車に潜伏していたのか……!?」


人々は慌てて後部車両の方へ逃げ出した。

そんな人々をドラグーンは楽しそうに眺めていた。


「次はそうだなぁ……」


そして、ロロを指さす。


「え……」


「君に決めた。」


ドラグーンは指をさした手を広げた。


「ロロ……!」


エリスはロロをかばうように突き飛ばした。


直後、ドラグーンの手から業火が発射された。


「ああああああああああああああ……!!!」


「エリス!!」


エリスは業火に飲み込まれた。

悲痛な叫び声だけが聞こえる。


ロロは何もできずたじろいだ。


炎は数秒で消えた。

しかし、魔法少女でないエリスには耐えられるはずがなかった。


エリスは地に倒れた。


「エリス……どうして……」


ロロはエリスに寄り添った。

エリスは全身にひどいやけどを負い、まともに動ける状態ではなかった。


「ロロ……私は……」


ロロはベルセルクがやっていたように、魔力を流して傷を治療しようとした。

しかし、上手く流せず、エリスの身体は回復しない。


「傍にいるって……外に出るって約束した!!」


ロロは自分にそう言い聞かせた。

絶対に助ける。そういった思いでロロは何度も何度も魔力を流そうとした。


エリスは急激に弱っていった。


「ありがとね、ロロ。でも大丈夫。」


「そんな……エリス!エリス!」


エリスの目が虚ろになる。

もはやロロの顔すら見えていないだろう。


「でも、ロロ……、ちょっとだけ……さみしいよ……」


エリスはそう言い涙を流した。


「エリ……」


ロロは自分の腕の中でエリスが死んだことを認識した。


ロロは深く絶望した。

エリスの身体をゆっくりと地面に戻す。

そして、立ち上がる。


ロロはベルセルクに言われたことを思い出した。

訓練を積んだ兵士に勝てるはずがない。


そんなことは理解していた。


だけど、ロロはどうしても抑えられなかった。


おさえつけようのないほどの巨大な怒り。


ロロは魔法少女に変身した。

涙はもう流していない。


ドラグーンはロロを睨みつけた。


「あれ?もしかして君、魔法少女なの。」


「私が相手だ。」


ドラグーンはロロの言葉を聞くと狂ったように高笑いをした。

ロロはその様子を不快な思いで見つめた。


ドラグーンは高笑いを止めると、ロロにぎょろりと目を向けて言った。


「舐めるなよ。」


ドラグーンの翼から熱風が吹き出した。


「がぁ……!」


ロロは全身が焼けるような痛みに耐え、目を見開いた。

翼で起こした風による超高速の蹴り。

ドラグーンの追撃がロロの腹に刺さる。


ロロはドラグーンの前に倒れた。


「不思議だと思わなかったのか?なんで脱出口に、ご丁寧に列車が用意されていたのか。」


「……っ」


「戦場から逃げ出した情けない残党を、私がおいしくいただいてあげるためさ。」


ドラグーンは大きな爪でロロを挟み、持ち上げた。


ロロの身体から軋む音が鳴る。


「あ゛あっ……!」


「そうだ……、これだよ……!私はお前のように正義感溢れた奴の……苦しみの声を聴くのが大好きなんだ……!」


ドラグーンは恍惚の表情を見せた。

ロロは必死で抵抗したが、抵抗すればするほど、ドラグーンの力が増していき、苦しみに悶えた。


「ぐぎぃ……あぁ……」


「ああ……最高だ……そのまま死んでくれ……!」


ドラグーンはロロを床に叩きつけた。


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