幕間 二年後の世界
☆登場人物☆
『レイス・アタラクシア』
天才研究員リンネの元助手。黒のポニーテールに黒い瞳。21歳の女性。
リンネをことを信頼しているが、非人道的な研究態度に対しては懐疑的。
リンネの研究を引き継ぎ、「魔法少女病」の特効薬を開発している。
それなりに成果が出ている模様。
『アビス』
レイスの助手、兼魔法少女。レイスと同じく黒髪に黒い瞳。
シロとクロが消えてから数日後、突然レイスの目の前に現れた。
レイスの研究のため、自らを実験台として協力している。
魔法少女病の論文が公表(つまりリンネの死後)から2年。
人類の医学は急速に発展した。
欠損した部位の治療。致命傷からの回復。
『人が死ぬときは寿命と銃で脳を撃たれた時だけだ』
とまで言われるようになった。
魔法少女の力を利用した再生治療。半魔法少女化手術。
その名の通り、この手術は魔法少女の力を一般人に与えるというものである。
魔法少女同様、ケガの治癒速度が異常に早くなり、魔法も使えるようになる。
純粋な魔法少女と違って、年をとることが出来る上、魔力の消費による消滅の危険性もない。
人類はたった二年でこの技術を確立した。
この技術の第一人者であるレイスは世界中から賞賛された。
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レイスは自室に戻ると、ふんわりとしたソファに飛び込み手足を伸ばした。
「いやぁ、今日も会見で疲れるわぁ……」
愚痴を言うレイスの元に、音もなく少女が忍び寄った。
「でも嬉しそうだね、レイス。」
少女はレイスにお茶とお菓子を渡した。
そしてレイスの隣に座った。
「ああ、ありがとうアビィ。」
少女の名前はアビス。レイスの助手であり、魔法少女である。
レイスはシロとクロの最期を見届けてから、デミの研究に没頭していた。
そんなレイスの元に突然現れた魔法少女であり、謎が多い。
だが、アビスはデミの研究に協力的であったため、レイスは歓迎した。
デミ化手術はアビスの協力無くして完成できたものではない。
とレイスは思っていた。
「あと、リンネ博士。あなたのおかげでもあるわ。」
レイスは天井に向かって呟いた。
「ん、なんか言った?」
「なんでもない!」
レイスはアビスからもらったお菓子を頬張って微笑んだ。
自分たちの技術は世界を救った。
レイスの頭に不安なんて言葉は一切なかった。




