春の夕
春の夕
春は死後の世界だね
半透明になったような気がする
足が薄れていくような気がする
眠たいなあ
桜が弾けるように咲いて、四月
私たちはやっと(!)
人生の次のステージに進める
まだ人生の半分も生きてないってことに驚いて死んじゃいそう
沈丁花の香り ハナニラの香り 桜の香り
春は優しい
風も人も花も優しいから
まるで天国にいるようだ
もう死んでしまったから、何も悲しいことなどない
人にも優しく、花にも優しく
鳥にも獣にも優しくできるはずだ
春は心地よくて、何もかもがうつくしい
不快なことは何一つなくて
眠ったように街を歩ける
もう死んでしまいそうな気がしている
ふっとした瞬間に倒れて、そのまま静かに死んでしまいそうだ
ふぅーっと最後の息を吐いて、瞼を閉じる
花に囲まれて死んでいける
春だからどこにでも花はあるんだ
散歩したとき、気温がなんかジャストフィット過ぎてうっかり書いてしまいました。
きのう書いた「異世界転生したバカ息子の母です」がたくさん・・・ってほどでもないけど・・・自分的にはたくさんですね・・・の人に見てもらえてとてもうれしいです。至らない文章と投げやりな終わり方ですが、読んでもらえただけありがたいです。(できれば評価も欲しいちゃっかり者)