奴隷生活から脱却を
この作品は基本的に妄想垂れ流しの作品です。基本的にひどいです。
作者の好きな要素をコンクリートミキサーに混ぜてぶちまけています。
光根将太には二人の姉と二人の妹がいる。何とも平凡な彼に比べて姉妹はそろって絶世の美人ぞろい。モデルをやったりみんなからちやほやされたりと、それはそれはお姫様のような生活を送っていた。
さて、そんな姉妹を持つ将太は当然勝ち組と誰もが考えているだろう。お家ではエッチなハプニング、甘い家族の愛情、そして禁断の……、とこのように彼は毎日夢のような生活を送っているのだろうとクラスの男子たちは妄想に夢を膨らませているのだった。
――そして将太はそんな男どもに中指を突き立てていた。
光根将太はハッキリと断言する。男一人の姉弟など地獄でしかないと。
男兄弟なら一緒にゲームもできるだろうが彼はしたことがない。だって趣味が合わないし。
女の子同士では仲がいい。彼は除外されるが。
取り敢えず全てにおいて優先順位は姉妹が先。将太は一番最後。旅行においても彼は行きたいところに行ったことなど一度もない。
エッチな本を隠し持つことも出来ない。見つかれば姉たちから説教を食らう。
買い物ではいつも荷物持ち。女の子たちは楽しそうにショッピング!
学校では姉妹を紹介してくれと連日のように申し込まれ、そのたびにいやいや姉妹に話を通しに行くときなど彼にとって地獄であった。
家事は全て将太の仕事、女の子たちは何一つ手伝わない!
「やってられるかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!
将太は誰もいない公園で一人雄たけびを上げた。
仕方がない事だ。
もはや限界を超えているのであった。
「ゼぇ……ぜえ……、俺は奴隷か! もう耐えられんわ!」
将太は買い物メモを地面に叩きつけると駅の方に向けて歩き始めた。
彼の家は母は夜まで働いていて家におらず、父は男だけの空気に耐えられず出張という名の逃亡を図った。
そのため彼は今の今までわがまま娘たちの要求を身を粉にして耐えていたのだが、もはや我慢の限界に到達していた。このまま駅からどこか別の世界に旅立ってしまおうかと将太は思っているほどであった。
ぶつぶつぶつぶつ、さぞかし通行人には不審者に映ったであろう。将太は独り言を垂れ流しながら駅のほうに歩いていた。
……そんな時、彼の瞳に愉快な文字で『入居者募集! マンションホワイトチョコレートまで!』と書かれた紙が目に留まった。
それだけならば無視していく所なのだが、その下に将太にとってとても魅力的なことが書いてあった。それを見た彼は周りの通行人がドン引きして距離を取るくらいの大声を上げた。
「これだ!」
その紙にはこう書かれていた……。
『オーナーとの面接で好印象だった方は入居費家賃無料!』と。
楽しく書けるって素晴らしい。
でも長続きしないので適当に終わらせます。