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チョビ!  作者: おりさくみづき
8/12

8 キャットフード

チョビは避妊手術が終わってからも順調にスクスクと育っていきました。

チョビは生後10か月くらいになっていました。


そんなある日のこと…。


夫の優斗からメールが届きました。

「今夜は会社の飲み会があるので夕飯はいらないから」


そうメールには書いてありました。

私はそれが分かると自分だけの夕食を作り食べました。


優斗は飲み行くと帰りはいつも12時を回ってから帰ってきたのです。

なので、今夜も遅くなるだろうと思い、先にお風呂に入り自室で眠ることにしました。


チョビはまだ子犬だったので、自分のハウスのプラゲージの中で眠ります。

私は自分が寝る前にチョビと少し遊んでからチョビをプラゲージに入れました。


チョビはお利口さんにちゃんとプラゲージに入っていたのです。

それを見届けると私は自分の部屋に入りベッドに潜って眠ってしまいました。



私は何かの物音で夜中に目が覚めました。

「なんだろう?」


そう思いながらリビングに行ってみました。

すると…。


リビングのフローリングの床の上で優斗が寝ているではありませんか!!

床に倒れこむように寝ていました。


プラゲージを見るとゲージの入り口が開いていました。

中にチョビの姿はありません!


どこに行ったのだろう?と思い部屋を探しました。

そんなに広いマンションではありません。


チョビは猫のようにコタツのテーブルの下にいたのです。

でも、何だか様子がおかしいです。


我が家にはチョビ以外に2匹の猫がいました。


その猫達のご飯はいつもキッチンの奥に置かれていました。

私は猫達にいつも遊び食いの状態で餌をあげていたのです。


チョビを見ると「もう、食べられないよ~」

と、言う顔をしているのです。


え?まさか?

そう、私は思い猫のご飯を見に行きました。


すると…。

キャットフードが全部食べられて無くなっていました!!


そうです。

チョビが2匹分の全てのキャットフードを食べたのでした!


私は慌ててチョビを抱き上げました。

そしてお腹を見たのです。


その小さなお腹はキャットフードでパンパンに膨れ上がっていました。

チョビは「もう、お腹いっぱいだよ~」と言っているようでした。


優斗と言えば?

まだ、フローリングの床で寝ています。


私は「やられた~!」と思ったのです。

暫くすると、優斗は目を覚ましました。


「優斗くん~!ダメじゃん!」

「え?何が?」


「チョビがゲージから出てるよ」

「本当だ~!」


「チョビ、猫のご飯全部食べちゃったよ~!!」

「えー?マジでー?」


と、優斗は驚いている様でした。

優斗はチョビがとても可愛くて仕方なかったのです。


酔っぱらって帰ってきた後、チョビと遊びたくなったのです。

ゲージを開けてチョビと遊んでいるうちに眠ってしまったのらしいのでした。


優斗が起きてから、またチョビは大きなお腹を抱えながら遊んでいました。

何事もなかったかのように。


翌日、チョビの朝ごはんは無しになったのは言うまでもありませんでした。


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