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東方賢者録  作者:
第一章 第三の賢者
6/9

繋がる世界 前編

書いてたら過去最長文字数になりました。


2023/1/23 セリフを修正しました。

出発当日。

ある者はまだ見ぬ世界に期待に胸を躍らせていた。

「さあ、持てる物は持った。私が出発した後の事も任せてある。よし、行くぞ!」


ある者は新たな道具を制作し安堵していた。

「ふぅ、なんとか間に合った。さ、急いで渡しに行かないと。」


ある者達は自分たちと同等であろう力を楽しみにしていた。

「さてさて、どんな奴が送り込むのやら。」

「楽しそうね、ヘカーティア。私もどう力を抑え込むのかとても気になるわ。」


ある者達は確実に成功させるため入念に準備を進めていた。

「準備は整っているぞ、桂朔。」

「ああ。紫の方は?」

《こっちも準備完了よ。》

《ちょっと紫、この結界いつまで維持すればいいの?》


それぞれの者達が集まり、動き出す。


幻想郷の要、博麗神社。今は緋色の結界に包まれていた。

「何だ、この結界?素通りできるんじゃ結界の意味がなくないか?」

そして最初にその結界を通ってきたのは主役であるはずの魔理沙である。

「知らないわよ。私だって紫に『結界を張るから補助をして』って言われただけだし。いい加減説明してくれてもいいんじゃない?」

「術の維持に必要なのよ。この結界は『安定』を齎すの。」

紫曰く、その術は魔理沙を確実に違う世界に送るためには必要不可欠な術だそうだ。欠点としては準備に時間がかかる上、安定せずに崩壊しやすいとのこと。それを防ぐためにこうして『安定』を齎す結界を張っているのだと。

「術自体も別の結界で防御しているから、素通りできたところで特に問題はないわ。」

「なるほどなぁ。」


「あら、主役よりも遅れて来るなんて大失態。」

「ははっ。待ちきれなくて早く来ちゃったぜ。」

「・・・遠足前の子どもかしら。」

お次にやってきたのはヘカーティア&純狐ペア。

「この結界、かなり綿密に張られてるじゃない。よっぽど今回に賭けているのね。」

「何しろ、我々を持ってしてもそう簡単にはいかない話ですもの。それに、対策は十全にしておいて無駄はないでしょう?」

ヘカーティアの煽りに紫は素直に返す。いつもは上位者相手でも決して弱みを悟らせないが、今回は自分たちだけでは対処不能だと言っているようなもの。それだけ今回は逼迫しているのだ。

一方、純狐はというと。

「む~」

「片方は天国、片方は地獄。さあ、どっちを選ぶ?」

トランプに興じていた。

「よし、こっちね!」

「ぎゃぁぁ!?」

見事に札を見抜かれ、ジョーカーが残った魔理沙が敗北。境内に絶叫が響き渡った。


「何をやっているんだ・・・。」

次に到着した霖之助が見たのは、10戦連続で負けて畳に突っ伏す魔理沙の姿。

「あら、霖之助さんも来たの?」

「ああ、魔理沙に渡すものがあってね。」

「八卦炉の改良型か!?」

「あ、復活した。」

魔法の事となるととたんに元気になる魔理沙であった。

「今までとはかなり勝手が違うがね。一応は完成したよ。」

そして霖之助が取り出したのは、一本の剣だった。

「ミニ八卦炉と霧雨の剣を合成した・・・言うならば、『八卦の剣(はっけのつるぎ)』だろうか。」

「ふーん・・・、霧雨の剣って私が前持ち込んだボロい剣だよな。」

魔理沙は適当に触っているが、霊夢と純狐は違った。

霊夢は神に遣える者として、純狐は能力の関係上長けている『力を見る』ことでその剣の()()に気づいた。

「霖之助さん、その霧雨の剣って・・・。」

「古道具屋の店主よ。()()を人間の身で扱わせる気か?」

「魔理沙はあの剣を拾って持ってきた。()()()()()()は魔理沙次第だが、少なくとも扱うことはできるだろう。」

「・・・それならば何も言うまい。」


そして、最後にやって来た者達は空中の扉から現れた。

「さあ、始めよう。我々の楽園を救うための計画を。」

はい、作者の暁です。え、「今回はキャラに喋らせないの?」って?次回で区切りがいいのでね。ちょっと予告。あとお知らせ。

(変に長くならない限り)次の投稿の後、オリキャラの設定を出します。桂朔や香連、この世界独自の設定を出します。私は伏線とか苦手(面倒くさいとも言う)なんで、能力とか全部出します。

あとキャラに喋らせるのが大変なので、ひょっとしたら後書きで私が出てくる頻度が増えるかも。

以上、予告とお知らせでした。

・・・流石にそろそろ香連出してあげないと。

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