64杯目「緊張の一瞬」
――大会1日目――
WBC開会式を迎え、僕は日本代表としてコールされる。
大会中はどこか緊迫した空気が会場を支配する。
大会の日程は1日目から3日目まで予選が行われ、合計51人のナショナルチャンピオンの中から4日目を戦うファイナリスト6人が決まり、4日目に決勝が行われるのだ。
大会の運営側に荷物を預けた。僕は大会1日目の競技者であり、いきなり競技を行うことに。競技開始時間は午後3時頃。つまり昼までは休みというわけだ。
璃子と一緒にいると、後ろから聞き覚えのある声で話しかけられる。
「あず君、今日は頑張ってねっ!」
「美羽っ! 穂岐山社長っ!」
「3ヵ月ぶりだね。応援しに来たよ」
「できることなら日本から静かに応援しててほしかったんだけど」
「お兄ちゃん、そーゆー言い方ないでしょ!」
「まあまあ、せっかく会えたんだからさ。開会式は終わったでしょ。あず君は午後からだし、どこか美味しいお店に食べに行こうよ」
「食べるのはいいけど、できれば会場内で食べたい。なるべく腹を壊さずに済むやつにしたいし、多分合わせられないと思うぞ」
ふと、以前の大会で痛い目を見たことが脳裏をよぎる。大会中に腹を壊すのは真っ平御免だ。璃子みたいに頑丈な体であれば、こんなことを考えずに済むんだが。
美羽も穂岐山社長も璃子と仲良く話している。
穂岐山社長もそれなりに英語は話せるようだ。
「アズサ、見に来たぜ」
「ファビオ、フリオにカルメンも来てくれたな」
「俺たちのコーヒーがプレゼンされるんだ。当たり前だろ。競技はいつから始まるんだ?」
「午後3時くらいかな」
「俺たちの豆をアピールできるかどうかで、うちの農園の将来が決まる。期待してるからな」
「任せとけって」
「ファビオ、久しぶり」
「あなたがファビオですか?」
突然美羽がファビオに声をかけ、それに続くように穂岐山社長もファビオに声をかけた。
「ミウホキヤマだったかな?」
「はい。あれからあっという間でしたね」
「そうだな。彼が君のお父さんか?」
「はい。うちの父です」
「初めまして。穂岐山健三郎と申します」
「ファビオだ。よろしく」
穂岐山社長がファビオたちとの挨拶を済ませた。
僕がいなかったら、恐らくこの2人が出会うことはなかったかもしれない。色んな人がコーヒーを通して出会っている。僕が今まで出会ってきた人の多くは、コーヒーがきっかけで出会った相手だ。
「あんたはアズサの知り合いか?」
「はい。娘と仲が良いんですよ」
「へぇ~、2人はつき合ってんのか?」
「一応仮交際中です」
「でもアズサは君よりもコーヒーに夢中みたいだぞ」
「そ、そうですね。あはは……」
美羽は愛想笑いで誤魔化そうとするが、実際その通りである。
開会式が終わった後、各国のナショナルチャンピオンが次々と順番に競技を始めていく。
ここに、WBCの火蓋が切って落とされたのだ。
僕らはしばらくの間、雑談しながらバリスタたちの競技を見守る。正午を過ぎると、美羽の提案で食事を取ることに。主にファビオと穂岐山社長ばかりが話していた。
「アズサはうちの豆を世界に広めてコーヒー業界の地位を上げたいって言ってたんだ。しかもそう言ってしばらくしてから本当に日本代表になっちまったから驚きだ」
「俺も梓の実力には注目しています。コーヒーを1杯飲んだだけで、アロマ、フレーバー、アフターテイストだけじゃなく、国名や抽出方法まで当ててしまったんですよ」
「やばい逸材だな。アズサはコーヒーをまるで恋人のように想っている。俺はそこが気に入ったんだ」
「梓を会社で雇おうと思ってるんです。うちに入ってくれたら、これほど心強い子はいませんよ」
――そうだ、思い出した。僕がWBCに参加した理由は、コーヒー業界の地位を上げるためだけじゃない。結果を残せずにうちが潰れれば、穂岐山珈琲に入る破目になる。それを免れるためにも……僕はファイナルまで進出しなければならない。
ファイナリストになれば、それなりに注目してもらえるはずだ。無論、目指すのは優勝だが、それ自体はあくまでも店とコーヒーを宣伝するための手段に過ぎない。
「俺の見立てじゃ、アズサはどっかの企業に収まるような器じゃねえと思うぞ。窮屈な会社じゃなく、もっと自由にさせてやるべきだと思うがな」
ファビオグッジョブ。よく言ってくれた。
穂岐山社長は冷や汗になっているが、正論なのだから仕方ない。穂岐山社長が他の参加者からも話しかけられていた。どうやらそれなりの有名人らしい。
「あのケンザブローという人、あんたを自分の会社に入れようとしているみたいだぜ」
「もしうちの店が潰れたら入社することになってる」
「あんたが保険をかけるなんてらしくねえな」
「保険をかけたのは僕じゃない。うちの親父だ。あの人は親父の元同級生だ」
「あー、なるほどなー。でも店を潰す気はないんだろ?」
「あんたは何でもお見通しだな」
そうこうしている内に時間が過ぎていく。
午後3時を迎える前、ようやく僕の番がやってくる。
競技用エスプレッソマシンやグラインダーなどの確認をする。サポーターとして連れてきた璃子にも作業を手伝ってもらい、数分後にはテーブルに様々な容器や器具が置かれていた。
ここでもリハーサルが認められており、何度かエスプレッソを抽出して味見をする。
――うん、何の問題もない。ブリランテ・フトゥロ農園で採れたパナマゲイシャだ。
この味を……想いを……みんなに伝えるんだ。
午後3時、ようやく僕の出番になる。
1人のヘッドジャッジ、4人のセンサリージャッジ、2人のテクニカルジャッジがやってくる。僕は彼らと握手を交わして挨拶する。司会の人は終始テンションが高めであり、司会というよりもエンターテイナーという感じだった。仕事でやっているのか、素でそうなのかは不明だ。
「それでは次の競技者です。日本代表、アズサーハーヅーキー!」
会場からはファビオたちが見守っている。ここまで培ってきたプレゼンを見せる時だ。この時のために時間を費やしてきた。後悔のない競技をしてみせるっ!
「アズサ、あなたのタイミングで始めてください」
「……OK」
「マイクは大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
JBCの時と同様に、競技者はマイクを喉元に固定する。
競技者の声が会場にまで聞こえるようにするためである。
コーヒー業界の地位向上をテーマに、自分自身がこのコーヒーを飲んで感動したことをセンサリージャッジに訴えるプレゼンを心掛けた。この時使った英語は丁寧すぎる発音ではなく、外国人が聞き取りやすいネイティブ発音だった。ここには日本人がほとんどいないし、あいつらに合わせる必要はない。
ジャッジがいるテーブルにパンフレットが置かれている。コーヒー豆の特徴やアロマ、フレーバー、アフターテイストなどが細かく書かれており、JBCの時と同様に英語で書かれたものを予め置いている。パンフレットの何ページ目を開くかを指示しながらプレゼンをしなければならない。プレゼンは難しいのだ。人と会話しなくていいのが幸いと言っていいところだが、短時間で自分が言いたいことを伝えるのは簡単じゃない。ヘンリックたちが台本を作ってくれたのがよく分かる。
深呼吸を行い、精神統一してから目を開けた。
「タイム。先にシグネチャー用のエスプレッソを抽出させてもらう。僕はコーヒー業界の地位向上に向けて日々精進したいと思っている。今回紹介するのはパナマ、ブリランテ・フトゥロ農園で採れたハニープロセス、ゲイシャのコーヒーだ。僕がこれを紹介したいと思った理由は他でもない。このコーヒーを初めて飲んだ時、僕はコーヒーが持つ新たな可能性に魅せられた」
シグネチャー用のエスプレッソを抽出すると、容器ごと氷水で冷やす。
ジャッジが飲むための水を注いでいく。
「園長のファビオは輸入業者に足を見られ、この素晴らしいコーヒーを安く買い叩かれるという明らかなアンフェアトレードをさせられていた。これは僕らコーヒー業界に携わる者たちがそれだけ下に見られてるということなんだ。でもコーヒーの魅力を世界中のみんなが知るようになって、コーヒー業界がメジャー業界になっていけば、バリスタ、ロースター、コーヒーファーマーの地位は間違いなく上がるはずだ。そうなればもう安く買い叩かれるようなことはなくなるはずだと思っている。僕はコーヒーの魅力を少しでも多くの人に伝えるために、この舞台にやってきた」
ジャッジは僕の話を真剣な眼差しで聞いていた。
ヘッドジャッジもセンサリージャッジもテクニカルジャッジも外国人だった。
日本人がいないために安心したこと、コーヒーを飲んで感動した話を思い出したこともあり、僕は笑顔でプレゼンを遂行することができた。何より目の前にいるセンサリージャッジにコーヒーの素晴らしさを説きたいと心から思った。彼らは知っているだろうが、それなら尚更伝わるだろうと思った。
「まずはエスプレッソから抽出していく。このゲイシャコーヒーは清々しいくらいに色濃い柑橘系の風味が特徴で、オレンジフラワーのようなアロマが感じられる。このエスプレッソのフレーバーはベルガモット、アフターにはブラッドオレンジを感じる」
エスプレッソを抽出している間に言いたいことを言い切った。
時間が押している場合は作業を優先し、いつも通りの素早い作業でカバーする。
「エスプレッソはスプーンで5回混ぜてから飲んでくれ。プリーズエンジョイ」
コーヒーをジャッジに提供する度に会場が拍手に包まれる。
「次はミルクビバレッジだ。このゲイシャはミルクとも最高の相性であることが分かり、低温殺菌された牛乳よりも高温殺菌された牛乳の方がより美味しく飲める。フレーバーはオレンジアイスクリーム、アフターにはマンダリンオレンジヨーグルトを感じる。ミルクの甘味とこのコーヒーが持つ柑橘系の強い酸味が特徴的で、これらの味をお互いが高め合っている」
僕はミルクピッチャーに入れた牛乳にスチームノズルを入れると、音を立てながら温めたスチームミルクを作り、4人分のエスプレッソにスチームミルクを投入し、ハートのチューリップを描き2杯ずつ提供する。ジャッジの水が足りなくなっていたら注ぎ足す。この時にも説明ができる。
「これが僕がこのゲイシャから作り上げたシグネチャーで、ゲイシャが持つ甘味や酸味を存分に引き出せるようになっている。大事なのは何を組み合わせるかじゃなく、どうすればコーヒーが持つ個性を引き上げられるかだと思っている。コーヒー自身は話すことができない。だから僕らバリスタがコーヒーの声として、コーヒーが持つ魅力を代弁するべきなんだ」
冷えたエスプレッソをブレンダー用の容器に移し、甘さ控えめのメープルシロップ、ゲイシャに合わせた調整が施されたオリジナルオレンジシロップを投入し、ゲイシャが持つ魅力を最大限引き上げた。
「このコーヒーはホットでも十分美味しさを味わえるが、コールドで出した方がマウスフィールが格段に良くなり、フレーバーのフレッシュ感が増してより美味しく感じられる。最後にこれをブレンダーで5秒間混ぜることでクリーミーな味わいになる。このシグネチャードリンクのフレーバーは、ベルガモット、マーマレード、アフターにはチョコレート、キャラメルが感じられる」
ブレンダー用の容器から注ぐための容器に移し替えると、ここで用意しておいた4つの細長いシャンパングラスに均等にドリンクを注いでいく。
出来上がったばかりのドリンクをジャッジに提供していく。
「プリーズエンジョイ。タイム」
会場から惜しみない声援と拍手が鳴り響いた。
「日本代表、アズサハヅキの競技でしたー」
時間は14分59秒、練習の時とは違い、時間内にできた。
だが1つ気になる点があった。作業ステーションの衛生管理だ。不衛生なことは何1つしていなかったが、余裕を持って終了したバリスタはいずれも作業ステーションを掃除してから競技を終えていた。
コーヒーの粉が残っているのが気になるが、時間内には終わらなかった。だからここでの減点は免れないだろう。残念だがこれが今の僕の限界だ。だがタイムオーバーすれば、それだけ目に見える形で減点されていく。僕にとっては減点の方がずっと怖かったのだ。
無事に競技を終えると、拍手と歓声に包まれ安堵する。
僕はこの頃から、プレゼンの時は聞き手に寄り添うことを意識するようになった。
競技が終わると、司会者が笑顔で近づいてくる。
「アズサハヅキ、見事なプレゼンだったよ」
「……ありがとう」
「アズサがファビオとコーヒー業界の地位を上げようとしてきたことが伝わってきた。私もゲイシャは知っていたけど、まさかこの競技会で見られるとは思わなかった」
「他に使ってる人はいないの?」
「いないよ。ゲイシャは希少価値が高いからね。もっと栽培する範囲が広がっていかないと、みんなが競技で使うことは難しいと思う」
ゲイシャを使っているのは僕だけか。
頭の中がもやもやしていた――この漠然とした違和感は何だ?
「君が決勝まで進出できたら、今度は私にもそのコーヒーを淹れてもらおうかな」
「飲めなかったらきっと後悔すると思うよ。それくらい美味いから」
「日本代表、アズサハヅキでしたー!」
WBC予選が終わった。2日目と3日目は他の競技者が競技を行う。3日目の結果発表まではフリーだ。ようやく片づけが終わると、璃子と共に会場の観客席まで赴いた。
「良いプレゼンだった。俺のことも伝えてくれたしな」
「何とかうまくいった。ただ、マルチタスクが苦手なせいで、時間内に作業ステーションの掃除まではできなかったから多分減点されてる」
「そうか、そこまでやらないといけないなんて、なかなか難しいんだな」
「作業の一貫性を保つので精一杯だったからな」
「アズサ、この調子で決勝も頑張れよ」
「結果発表まだなんだけど」
「アズサなら決勝までいけるはずだ。ファイナリストに残れば、うちの農園も助かるってもんよ」
これ完全に期待されてるやつだ。誰かに期待されるのはひたすらプレッシャーだけがかかる。むしろ期待されてない方がリラックスして事に挑めるのだが。これで共通の目的とかじゃなかったらもう最悪だ。僕は全力を尽くしたと思っている。決勝進出は他の競技者次第だ。あとは天命を待つのみ。すなわち上位6人の中に入っていることを祈るしかないのだ。
「アズサ、良い競技だったよ」
フリオがスペイン語訛りの英語で話しかけてくる。どうやら英語を勉強中らしい。
「ありがとう。農園は順調かな?」
「ああ、この前送ったゲイシャもなかなか美味かっただろ?」
「もちろん、最高のコーヒーだ」
「アズサに送った分は、全部俺と父さんが直々に厳選したやつなんだ。競技使われるって父さんから聞いた時は、絶対良い豆を送らないといけないって思ったからね」
「そうだったんだ」
「アズサがうちの豆で淹れたコーヒーを飲んだ時は、本当に美味しいと思った。うちのコーヒーが世界の舞台で紹介されるなんて、夢にも思ってなかった」
「僕も去年までは、コーヒーのプレゼンをするなんて微塵も思ってなかった。きっと何かの因果だと思うけどさ、結果的にはこれで良かったと思ってる」
去年までの僕には夢があるようでなかった。世間から独立することしか考えてなかった僕にコーヒーは夢を与えてくれた。全てはコーヒーの恩に報いるため。
「アズサもコーヒーが心底好きなんだね」
「もちろんだ。最愛の恋人だからな」
「アズサ、これからもうちの農園のコーヒーを買い続けてくれないか?」
「――あー、それなんだけど、当分は買えそうにない」
「どうして?」
「店が潰れそうなんだ」
「ええっ!?」
「数ヵ月ほど前に、うちの店の真向かいに大手チェーンのカフェができて、客がみんなそこに吸われていったんだ。お陰でうちは赤字で、来月の終わりまで持つかどうかってところでさ、今まさに店が潰れるかどうかの瀬戸際だ」
今の葉月珈琲の状況を話した。璃子はファビオと話している。フリオは驚いていたのか、しばらくは言葉を返せなかった。店が潰れるかどうかって時に大会に出ているのだから、そりゃ驚くわな。
「そんな状態でよく大会に来れたな」
「むしろこんな時だからこそ、この大会に全てを賭けるしかなかった。最悪店を畳んで、実質フリーで出ることもできたけど、生憎こっちの事情でそれができなかった」
「じゃあアズサは、店よりもコーヒーの紹介を優先して来てくれたんだ」
「そうだ」
理由はそれだけじゃない――。
僕が結果を残すことで、外国人観光客が再び多く訪れてくれることを狙っている。うちの店にゲイシャを余らせているのはそのためだ。
今年分のこの豆は、まだそれほど流通していない。
世界中のコーヒーマニアたちが挙って訪れてくれると考えている。僕の最大の狙いはあくまでも相互利益だ。誰かのために自分を捨ててやるのはビジネスじゃない。ただのボランティアだ。もしくは無償の愛といったところだが、そんなことができるほど、僕はお人好しではない。
無論、コーヒーのためであれば話は別だが。
「アズサ、調子はどう?」
今度はさっきまでファビオと話していたカルメンがスペイン語訛りの英語で話しかけてくる。
「フリオったら、アズサと話すために英語を勉強するってうるさかったんだよ」
「母さん、それは言わなくていいだろ!」
「ファビオは少し前から体が不調なのに、アズサがWBCに出るからどうしても行くって聞かないの」
「でも調子良さそうじゃん」
「だといいんだけど、ずっとアズサのために豆の厳選ばっかりしてたから心配なの」
「無理してくれてたんだ」
カルメンは心配そうにファビオのことを語る。それだけ豆に熱心だったんだろう。
「あず君、お疲れ様」
美羽が僕の背中にダブルマシュマロを押しつけながら話しかけてくる。
「お、おう」
「まさかそんな事情があったなんてねー。そりゃ必死なわけだ」
「聞いてたのかよ」
「すぐ後ろにいたもん。お店が廃業寸前なんでしょ?」
「それはそうだけど、僕は最後まで諦めないからな。人に使われる人生なんて真っ平御免だ。会社は親父を守ってくれなかった」
「じゃあ、あたしがあず君を守る。それならいいでしょ?」
「何の解決にもなってねえよ」
夕方になり、僕らは会場を後にする。僕と璃子はカフェ・クリエイティブへと戻った。
「もう練習はいいのか?」
「うん。プレゼンなら体に染みついたからな。ただ、作業ステーションの掃除が間に合わなかった」
「話しながら作業ができないんじゃきついかもな」
「話しながらコーヒーを淹れるのは、多少ならできるけど、最初から最後まできっちりやるのが難しいというか、コーヒーを淹れるのに夢中で、話す方が疎かになる。逆もまた然りだ」
「じゃあ今日はコーヒーを淹れながら会話をしてみるか?」
「えっ!」
後がない僕は渋々ヘンリックの提案に乗ることに。
だがこればかりは克服しないときつそうだ。
プレゼンの内容を考えるのがしんどかったなー。
雰囲気は実際の競技を動画で見てもらえれば分かると思います。