55杯目「己に打ち克つ気力」
11月上旬、JBCの参加登録が始まると同時に参加登録を済ませた。
初めてコーヒー農園と契約してから1ヵ月。客足は大して振るわなかったが、僕の噂を聞きつけたヨーロッパやアメリカからの外国人観光客が継続的に来てくれたのは幸いだ。
1月分と3月分のゲイシャのコーヒー100ポンド分はともかく、5月分は分からない。
そこは今後の客足次第だ。僕は動くリスクよりも動かないリスクの方を恐れていた。
仕入れが少ないとあまりシグネチャーの実験ができず、シグネチャーへの追求が弱くなり、仕入れが多すぎると、今度は支払いに困るという天秤だが、最適解が分からなかったため仕入れが多い方を選択した。結果さえ残せれば後はどうにかなると思った。シグネチャーは煮詰めれば煮詰めるほどに質が上がっていく。シグネチャーに賭けたのだ。
ある日のこと、唯が店にやってくる。
「結局JBCに出るって決めたんですね」
「それはそうだけど、みんなの前に出るとなると、どうしても日本人の相手をすることになる。世界大会よりも日本人と話す方がハードルが高い」
「ルール上は英語でもOKなんですよね?」
「一応メールで主催に問い合わせたら、英語OKと言われた」
「良かったですね」
国内予選にはスポンサーが外国人になることを想定しているのか、通訳も何人かいる。他の国の国内予選も英語でプレゼンを行うことが多く、英語もOKなのだ。僕はコミュ障だが、それは人と話す時だけであり、自分だけが一方的に話すプレゼンであれば問題ない。一度趣味の話をすると止まらないという欠点があるが、プレゼンの場であれば、この欠点もプラスに活きる。
嗅覚と味覚が強すぎて好き嫌いが激しい欠点もシグネチャーを作る上では長所として役立ってるし、マルチタスクが苦手という欠点も、1つのことに集中できる長所として活きている。学生の時は欠点とされていた特徴が、全てプラスに活きているのだ。
これが僕のあるべき姿であり、本来の僕自身でいられる居場所なのだ。
「プレゼンは蓮さんを相手に練習するんですよね?」
「そうだな。無理だった場合は相手と目を合わせずに乗り切る方法もあるけど……」
「それだとどうなるんですか?」
「最悪の場合、ホスピタリティの部分で減点される恐れがある」
「あー、それがネックなんですね」
課題はまだいくつかある。最初にゲイシャが届くのは来年の1月だが、JBCの予選は2月だ。3月には準決勝と決勝があるのだが、幸いなことに、予選はシグネチャーなしである。
エスプレッソとミルクビバレッジのみの勝負だ。
エスプレッソは抽出したものを出せばいい。ミルクビバレッジはエスプレッソ+スチームミルクを混ぜ合わせたものの総称だ。基本的にはカプチーノを淹れるものと思っていい。
果たして、ゲイシャは牛乳と相性が良いのだろうか。
コーヒー豆は好きな種類を使ってもいいし、ブレンドを使ってもいい。競技中に2種類以上の豆を組み合わせるのも自由だ。だが自由であるが故に選択肢が広すぎるため、多くのバリスタがここで折れてしまうのだが、僕は好きにやらせてもらう。ゲイシャはまだ日本に上陸していないばかりか、世界でも最近注目され始めたばかりの品種だ。簡単に負ける気はしなかった。
僕は度々璃子に蓮を連れてきてもらい、プレゼンにつき合ってもらった。
「お兄ちゃん、本当に大丈夫なの?」
「だっ、大丈夫だ。なっ、何とかなる」
「どもってるし」
僕は璃子と蓮と唯と優子を相手にプレゼンの練習をする。
もちろん英語が分からない蓮と優子はちんぷんかんぷんである。
「ねえねえ、今のところは何て言ったの?」
「このブリランテ・フトゥロ農園のゲイシャは、アロマもフレーバーもアフターテイストも全部が柑橘類という驚きの風味だって言ったけど」
「本当にそんなコーヒーがあるの?」
「ある。1月になれば届く」
「ふーん、言いたいことは分かったけどさー、ちょっと離れすぎじゃない?」
「そうかな?」
璃子たちから2メートル以上も離れた場所からプレゼンをしていた。これ以上近づくと、日本人恐怖症の症状が出る圏内だ。外国人観光客しかいない時は自ら近づいてコーヒーを提供できるのだが、日本人がいる場合は、キッチンから璃子に持って行ってもらっているため、近づく必要がなかったのだ。
JBCではバリスタが1人で提供しなければならない。
何度も出ている内に分かった。大会とは孤独なものだ。
「じゃあ、みんなのことをカボチャだと思えばいいんですよ」
「子供かよ」
「プレゼンは完璧だと思うし、今度はコーヒーを私と蓮君に提供するところまでやってみたらどう?」
「ええっ!?」
「ええっじゃないでしょ! できなかったらずっとそのままだよ」
「……分かった」
渋々答えると、練習用のエスプレッソを4杯分淹れて4人の元まで持っていこうとしたのだが、やはり途中で顔を横に向けてしまう。慣れない作業ほど大変なものはない。
「お兄ちゃん、顔の向きが不自然だよ」
「だって見るの怖いんだもん……」
泣き顔で可愛く訴えるように言った。
「エスプレッソを淹れるのは早いのに、そこから持ってくるまでが遅いし、顔も怖がってるし、それじゃどんなにコーヒーが良くても絶対予選落ちだよ」
「今までの大会ではどうだったんですか?」
蓮が素朴な疑問を僕にぶつけた。
平気だった理由は簡単だ。日本人がいなかったからだ。
「今まで出た大会は国内予選がなかった分まだ楽だった。日本人のバリスタもいなかったからリラックスして挑めたのに、何故こうも上手くいかないのか」
「他にアジア勢はいなかったんですか?」
「いるにはいたけど、みんな予選敗退だった」
「その人たちとは会って話したんですか?」
「あんまり話してないかな。外国人とちょっと話したくらいだけど」
「!」
唯が驚いたような顔で何かに気づく。
「それですよ。あず君が日本人を見た時に外国人だと思い込めば、日本人恐怖症を抑えられるかと」
「そんな都合良く抑えられるわけねえだろ」
「ジャッジの人とは喋るの?」
「いや、ジャッジは基本的に競技者の方から話しかけない限り、一言も話さない」
「一言も話さないなら日本人の特定はできないはずです。みんな外国人と思って接すればいいんです」
「そんな無茶な……」
背中を押す唯の言う通りにし、渋々後ろを向きながら目を瞑り、自己暗示をする。
――みんな外国人みんな外国人みんな外国人みんな外国人。
「自己暗示が終わったら、エスプレッソを持ってきてください」
そう簡単に上手くいくわけないだろうに。
他に良い案がなかったため、唯の言う通りにするが――。
「……できた」
「「「「おおーっ!」」」」
訓練開始から長かったが、僕はここでようやくエスプレッソの提供に成功する。
しかし、課題はいくつもあった。提供している間は相手の顔を一切見てないし、顔は常に無表情のままである。こんなんで大丈夫だろうか……。
「でもこのエスプレッソ冷めてますね」
「淹れてから時間が経ってるからな」
「はぁ~」
僕は唯と蓮の会話を聞いている間にキッチンにある椅子に燃え尽きたボクサーように腰かけ、しばらくの間は放心状態になっていた。この練習だけで音を上げそうだ。
「もう無理……」
璃子がカウンター席から立ち上がり、僕に近づいてくる。
「お兄ちゃん、その調子だよ。日本人が相手でも提供できたじゃん」
「――でもこんなことを毎日やってたら身が持たねえよ」
「日本人規制法はそのままでいいから、大会の時にスパッと提供できればいいの」
「次はカプチーノだね」
「今日は随分乗り気だな」
「お兄ちゃんをしごく機会なんて、こういう時くらいしかないからね」
「何故そこまで僕を追いつめるんだぁ~?」
「もちろん、コーヒーを提供する時とか、エスプレッソマシンのメンテナンスを教えてもらっていた時とかで、いっぱいしごかれたからに決まってるでしょ」
璃子が笑顔で僕を見つめながら恨み言を述べるように答える。
ずっと覚えているほどしごいた覚えはないんだが。
「それにしても、日本人に近づいただけで放心状態になる人なんて初めてだな」
「お兄ちゃんは過去のトラウマで、身内以外の日本人が怖くなっちゃったから」
「身内は平気なのか。何でだろうな?」
「単純に見慣れてるからじゃない?」
「見慣れてる人は良くても、大会で出会う人はみんな初対面でしょ? だったら結局、初対面の人と会っても、症状を抑えられるようにするしかないんじゃないのかな?」
優子が正論をスパッと述べる。確かにその通りなのだが、それが難しいから苦労しているのだ。
「あの、優子さんは店番しなくても大丈夫なんですか?」
「大丈夫だって。うちにはお母さんがいるし、多分今、お客さん1人も来てないだろうし」
「それ、笑顔で言える台詞じゃないですよね?」
「いいのいいの。いつものことだし、もう慣れたから」
優子が愛想笑いをしながら店が売れてないアピールをする。
岐阜市が路面電車を廃止した影響が諸に出始めたな。
優子の店、ヤナセスイーツは昭和中期から始まったスイーツショップだ。近くに全くスイーツショップがないからという単純な理由で始まった。優子の父親が神戸でパティシエ修行をしていたのか、ヤナセスイーツの洋菓子は神戸の味と呼ばれている。
バブルが崩壊するまでは飛ぶように売れていたらしい。
人気メニューはスフレのチーズケーキであり、中に入っているレーズンの酸味とチーズの甘味が物凄く相性が良い。今じゃ買いに来る僕や璃子がほぼ独占に近い状態だが。葉月商店街の中では特に人気のある店だったが、人気店にさえ人が来なくなるということは、葉月商店街自体が相当追い詰められているということだ。僕はこの状況を危惧していた。
このまま岐阜中の商店街が衰退していけば、金華珈琲もヤナセスイーツも潰れてしまうだろう。
お袋は勤めていたスーパーが不景気で撤退し、商店街の中にある花屋のパートに転職した。
もちろん、そこにも客はほとんど来ていない。
この頃の葉月商店街は、どこも商業的には砂漠と言っていい状況だった。
しかも親父とお袋のバイト先が、いずれも葉月商店街の中にある店だ。
一刻も早くこの状況を何とかしなければ、親父もお袋も路頭に迷ってしまう。それが店を潰してはならない理由の1つになっていた。葉月珈琲まで潰れたら、健康で文化的な最低限度の生活ができない。そうなったらもう、穂岐山珈琲の世話になることは必至だ。
璃子に押され、また自己暗示を使い、何分もかけて無事にカプチーノも4人に提供するが、この作業だけで体力をごっそり持っていかれた。
唯には感謝しないとな――。
数日後、今度は静乃が遊びに来る。
たまにって言ったはずなのに、最近は葉月珈琲に来る頻度が高まっている気がする。
静乃はアイスコーヒーとデミグラスオムライスのランチセットを注文する。
「やっぱここのオムライス美味しい」
「それ、12月になったら、廃止する予定なんだけどな」
「えっ! ……どうしてですか?」
「うちはサイドメニューの大半が季節限定メニューだからさ、オムライスは食材費も嵩むし、今月限りにしようと思ってる」
「そんなに売り上げが厳しいんですか?」
「いや、そういうわけじゃないけど、今後の備えってやつだ」
「?」
静乃が疑問に思いながら首を傾げる。
これから仕入れるゲイシャのために貯金するが、そのためにはどこかを削る必要がある。人件費は元からない。となればサイドメニューの材料費を削るべきだ。オムライスはそれなりに人気があったし、デミグラスソースがかかった米にふわとろ卵を投げるパフォーマンスもウケていた。
「もうあず君がオムライスを作るところ、見れないんですね」
「しょうがねえだろ。こういうご時世だし。そういや静乃って、璃子と仲良いよな」
「はい。私にとって璃子と蓮は大事な友達なんです。あず君も友達がお店に来てますよね?」
「僕に友達はいない。あいつらは仲の良い知り合いだ」
「仲の良い知り合い?」
「知り合い以上友達未満ってことだ」
「それ、友達がいないんじゃなくて、あず君がみんなのことを認めてないだけですよね?」
「!」
静乃の思わぬ指摘に僕は動揺する。
思わず驚いた顔でその場に立ち止まってしまった。
「あっ! ごめんなさいっ! 生意気なことを言いました」
「……いや、静乃の言う通りだ。僕は昔っから人間不信で疑り深いし、過去のトラウマで拍車がかかってるというか、どうしても人を信じ切れない」
これはみんな仲良しにつき合い続けた反動なのかもしれない。
今だってゲイシャが手に入らなかったことを見越して、別のスペシャルティコーヒーを使ったシグネチャーの実験をしている。僕は石橋を叩いて渡る性格から、石橋を叩き壊して全力で飛び越える性格になっていたのだ。行動はするが入念に疑う。僕の悪い癖だ。
「私は小学校のテニスクラブにいた時、よく金髪が原因で誰も練習相手をしてくれなかったんですけど、交流試合の時に璃子が練習相手としてつき合ってくれたんです」
「あー、そんなこともあったかな」
「璃子は日本に来たばかりの私に対しても分け隔てなく接してくれて、岐阜市の案内までしてくれて、それからはずっと璃子を信じてきました」
静乃が顔を赤くしながら璃子のことを語る。彼女はうちの店にいる時、いつも璃子とばかり楽しそうに話している。コーヒーやサイドメニューのためというよりは、璃子のために来ている感じがする。
余程結びつきの強い2人なのだろう。
この日も店を閉めろと言わんばかりに午後6時を迎える。
僕も璃子もこの時には店内の清掃や片づけを終えている。
「璃子と静乃ってめっちゃ仲良いよな?」
「そうだね。単なる偶然だけど」
「静乃は璃子が初めてできた友達って言ってたぞ」
「見た目外国人だし、結構避けられてたから」
「物珍しく見えたんだろうな。誰が相手でも分け隔てしない人が」
「お兄ちゃんに至っては、誰が相手でも本音だだ漏れだもんね」
「相手の気持ちは目に見えないからな。それを見極めようって考えがそもそも愚かだし、言いたいことがあるなら、ハッキリ言えばいいのに」
「――本当に言いたいことほど、言うのが難しいんだよ」
璃子がクスッと笑いながら謎めいた台詞を言った。
言いたいことなのに言えない? 一体どういうことだ? なぞなぞか?
秘密にしとかないとまずいならまだ分かるが、そうでもないならさっさと言った方がいい。何がそんなに難しいんだろうか。日本人の人間関係はまるで初心者同士のキャッチボールだ。相手と適度な距離を置いて場所を確認してから、相手が取りやすいように丁寧なボールを投げる。
一方で僕はガチガチの上級インファイター。最初から相手の懐に潜り込んで、ガツガツ本音をぶつけていくスタイルだ。どうしても近い距離からの剛速球になってしまうし、とてもあいつらのようにはいかない。相手は見えるが、相手の気持ちは見えない状態だ。昔は当たり前だった世の中の理不尽も誰かがおかしいと言い始めたことで周りが同調し、次第になくなっていった。それで理不尽が1つ消えたということは、みんな口に出さなかっただけで、本当はみんなそう思ってたってことじゃないのか?
何も言わなきゃ解決しない。肌で経験してきた。大した理由もなく言いたいことを黙っている人の気持ちが分からない。常に背水の陣で戦ってきた僕にとって、一歩下がることは死を意味していた。自分を守るために、ドライな関係を重視するようになったのかもしれない。
友達がいないのは裏切られたくないからであり、すぐに敵を作ってしまうのは、言いたいことも言えない相手とはつき合い辛いからだ。実のところ、僕は友達を作るのが怖いのだ。
人からはクールだと言われるが、心底では怯えている。
恋人はどうなのかと言えば――コーヒーだけで十分だ。
11月下旬、自己暗示が板についてくる。
手早く黙って無表情で提供するところまではどうにかできるようになったが、それでも日本人が相手だった場合はメンタルをごっそり持っていかれる。
常時こなすのは無理だ。日本人規制法の撤廃は当分先になるだろう。話す時は距離を置いても不自然ではないし、作業をしながら話すのであれば、相手の顔すら見なくていいが、これがなかなか難しい。作業パートと話すパートを上手く分けなければ、到底プレゼンはうまくいきそうにない。
悪いのはあいつらなのに、何故こんな苦労をしなければならないのか。
――考えても仕方ないか。
ある日曜日、吉樹に誘われて一緒に散歩に出かけた。
今回も僕の方から吉樹の家まで赴いた。今度は柚子も一緒だ。
たまにならいいかと思ってはいたが、いざ誘われると焦りが襲ってくる。
休業日ではあっても、休日ではない。本当はシグネチャーの実験に没頭したいのだが、断ると怪しまれるだろうからと思い、渋々応じることに。
3人で人気のない道を一緒に歩いた。
「本当に人がいないね」
「そりゃ住むだけなら名古屋の方が便利だからな」
「あず君、それは言わない約束」
「へいへい、柚子は地元愛なら誰にも負けないもんな」
柚子は誰よりも故郷である岐阜が好きなのである。
地元のイベントや祭りにも積極的に参加し、大学でも町おこしサークルに入っているほど。柚子が岐阜を変えるきっかけになるとは、まだ誰も確信していなかった。
「ねえあず君、婚活に興味ない?」
「婚活?」
「結婚活動のこと。知らないの?」
「知らない」
「会うたんびに思うけど、あず君って世間の流行とか全然知らないよね」
「昔言ったと思うけど、僕は世間が嫌いなんでね」
流石は柚子、流行には敏感だ。柚子が使うようになった言葉や商品などがタイムラグで後からみんなが使うようになっていたことが何度かあった。
柚子は容姿端麗でクールビューティー、いつも無表情だがスタイルも悪くない。
胸は大きすぎず小さすぎず丁度良いサイズだ。足は棒のように細長い。髪は黒髪の姫カットで、どの学年でも必ずモテた典型的な大和撫子だ。
まだ大学1年生だし、婚活に興味を持つには早すぎると思うのだが。
「あず君はモテるんだから、そろそろ彼女の1人でも作ったら?」
「生憎だけど、僕はもうコーヒーと結婚してるんでね」
「何そのギャグ? 寒いんだけど!」
「冬が近いからな」
「そういう意味じゃないから」
「あはははは! 2人ってなんかお笑いコンビみたい」
「そんなわけないでしょ!」
散歩というよりは探検と言った方がいいだろうか。いつも新しい店を見つけては、発見した本人に釣られて入っていくのだ。新鮮な体験ができることもあり、僕には好評である。
毎朝の習慣である目覚まし筋トレと同じくらいの刺激はある。
僕らは岐阜市内で、散歩という名の探検をするのだった。
今回も日常回です。
2007年分はもう少し続きます。