456杯目「プロフェッショナル」
3月上旬、世界中から大勢のプロバリスタがバリスタランドを訪れた。
目当ては他でもない。愚かな民衆にプロの仕事を伝えにやってきたのだ。バリスタカードを購入するために来日した人もいるが、多くは日本のコーヒーファンにバリスタ教室を開くためだ。
事の発端は僕の動画配信だった――。
日本がプロ契約制度を廃止しようとしている件を伝えると、国内外から多くの反響があった。真っ先にジェシーが食いついた。このままではバリスタの世界大会に参加する日本代表のレベルが格段に下がり、二度と刺激的な対決ができなくなることを危惧してくれたのだ。ジェシーはバリスタオリンピックファイナリストとして全米で多大な影響力を持ち、次世代ラテアーティストの輩出にも尽力している。教え子の中には日本のバリスタもいて、ジェシーが彼らに事情を聞いて初めて判明したのだ。
まさか日本がプロ契約制度を廃止しようとしていることなど、世界は予想もしなかった。
当然だ。バリスタにおけるプロ契約制度の生みの親は僕だ。育ての親であるマイケルがここ10年の間に世界中にプロ契約制度を普及させ、才能あるバリスタがアメリカのカフェを目指して自国のカフェに勤めながらバリスタ競技会で結果を出すことで、栄転を夢見るまでになった。才能があれば出世できるパイプがまた1つ増えたというのに、肝心の国がプロ契約制度を廃止しようとしているニュースに戦慄が走らないわけがない。条例化されている都道府県は非難を浴び、条例廃止に向けた運動が始まった。
しかし、依然として反対する勢力もいる。彼らはルサンチマンの象徴と言っていい。登ろうとする人を毒沼に引き摺り込んできた民衆こそ、この国の経済成長を阻害してきた要因であり、葉月グループ包囲網の正体である。杉山グループも悪いが、杉山グループを支持してきた連中も悪い。
――やはり僕の敵は世間だった。
バリスタランドはプロ契約制度廃止を条例化している福井県内にあるため、プロバリスタがこの場所でプロ契約はできない。外国のプロバリスタに対しては一切文句が言えないところに、条例が権威主義ありきであることが証明される格好となっている。
プロバリスタは多くのコーヒーファンの憧れとなっている。
中山道葉月にもアメリカのトップバリスタが多く訪れた。マイケルはニューヨーク出張のため、ここには来られないが、代わりにマイケルジュニアが来日を果たした。
ジェシーが僕に気づくと、ヒールで音を立てながら地面を踏み、両手を広げながら駆け寄る。
僕の小さな体を抱きしめ、たっぷりとした膨らみを押しつけた。
「アズサ、久しぶりぃ~。会いたかったぁ~」
「ひいっ! ……久しぶり」
「なっ! あず君から離れろ!」
「別にいいじゃん。あっ、サツキじゃない。久しぶりだねー。今年は世界大会で会えそうにないって聞いたからさー、ちょっと寂しいなー」
「……とにかく、あず君から離れてください。馴れ馴れしすぎます」
皐月が僕とジェシーを無理矢理引き離した。
ジェシーは残念そうに口を閉じながらも、すぐに余裕の笑みを浮かべた。
世界大会ではトップバリスタ同士が交流する舞台としての側面もある。皐月のことも予てから気になっていたようで、ワールドコーヒーイベントで皐月と出会った際、大会終了後、バンクーバーでの観光を共にしている程の仲だが、僕への強烈なスキンシップには耐えられなかったようだ。
バリスタランドの南半分がプロの練習場所となり、客足の多くは中山道葉月と喫茶処江戸に集中した。北半分に位置する店舗は徐々に干上がっていき、仕舞いにオリエンタルモールのペナルティを巡り、オリエンタルモールと対立する店舗まで現れた。外国のプロバリスタたちがバリスタランドに訪れてまず驚いたのは、カフェとしての風景や存在感が損なわれているところだ。
「ねえあず君、私はこれから何をすればいいの?」
「バリスタランドは店舗だけじゃなく、アトラクションも担当しているという話はしただろ。うちはアトラクションの営業を停止したけど、世界大会で結果を出しているトップバリスタがどれほどの存在であるかをみんなに知らしめてやってもらう。アトラクションには制限がない。法律違反以外は何でもありだ。ここはプロ契約制度が廃止されている地域だけど、プロバリスタが宣伝活動をすることまでは禁止されていない。憲法違反になっちまうからな」
「ふーん。あっ、そういえば、噂で聞いたんだけど、葉月グループって、杉山グループと覇権を争ってるんだってね。もし負けたらどうなるの?」
「日本のコーヒー業界が壊滅する」
「えっ……冗談……でしょ?」
「冗談だったら……良かったのにな」
コーヒーを飲みながら、ジェシーにふんわりと事情を話した。
葉月グループは日本のコーヒー業界の発展、延いては日本経済の最後の砦となっていた。
コーヒーブームを呼び起こし、多くのバリスタが誕生した。
吸収合併されれば、まず真っ先に葉月珈琲塾を廃止されることが目に見えている。杉山グループにとっては不要な部署だからだ。不登校児が飯を食える大人になるチャンスを奪われ、葉月グループのお陰で賑わっている葉月商店街、中部地方や近畿地方のカフェから大勢の失業者が現れる。杉山グループは吸収合併したグループの部署や社員を一斉失業させる人員整理の慣習がある。今年も旧虎沢グループの企業が解体され、多くの元社員が労働市場を彷徨い、一部は暴挙を働いている。
愛知、大阪、京都、石川で無敵の人事件が相次いで発生し、数人の尊い命が奪われた。
犯人はいずれも旧虎沢グループの元社員だった。杉山グループによって大量リストラされ、生活保護受給者が増える一方で、無敵の人の増加にも繋がった。失業保険がなければ、更に多くの犠牲者が出ていただろう。生活保護や失業保険は、労働市場から蹴り出された個人だけでなく、将来的な被害者の発生を未然に防ぐ社会保険でもあったことを多くの人が思い知ったのだ。
バブル崩壊によって生じた綻びは確実に拡大し、生活の根幹さえ揺るがしている。
僕はともかく、子供たちが日本に居座る確率は低いだろう。子供は大人より先進的だ。
「つまり葉月グループは杉山グループに勝たないと、最悪吸収合併されて、プロ契約制度禁止が法制化されちゃうんだ。アメリカだったら訴訟案件だよ。アトラクション期間3日って短くない?」
「最近は無敵の人事件が増えていて物騒ですから、期限を短くせざるを得なかったんです」
「済まんな。この国の連中は、必要最低限の倫理観すら失ってしまったんだ」
競争が人々を変えてしまった。自分のことばかり考えるようになったわけじゃない。勝ち組に入ることを強いられている内に心が疲弊して、他人に配慮する余裕がなくなったんだ。無敵の人事件が日本でも頻発するようになったのは、国が貧しくなった証と言ってもいい。
かつて日本社会が豊かだった頃、仕事なんていくらでもあったし、相談する場所もあった。
良くも悪くも雑だったからこそ、人々の生活が保障されやすい側面もあったことに気づかされた。
勝手に給料が上がっていく状況だからこそ、群れることに時間を割けたのだ。無理に競争に参加する必要もなく、黙って上の言った通りに働いていればそれでよかった。だが終身雇用がなくなった今、自分で食い扶持を探さなくてはならなくなり、飯を食える能力の有無で生活が成立するかどうかが決まる。誰もが歯を食いしばって働こうとするが、生憎全員分の席は用意されていない現実を知り、自分の席がないことを悟った者たちの多くはひっそりと孤独死を選ぶ。
しかし、一部の人は惨めな人生を歩ませた社会に復讐しようと考える。かつては彼らも働きたいと願っていた。けど誰も雇ってくれないし、国は自助努力を求める。ならば誰かから資源を奪ってでも食い扶持を確保するしかない。昔であれば止めてくれる人が身近にいくらでもいた。だが今は近所と密接な暮らしではなく、鉄筋コンクリートに隔てられ、自助努力で無理な活動を強いられる漠然とした個人が存在するだけ。周囲に助けを求める発想などない。自らに鞭を打ち、冷酷な人格が出来上がる。
自分に優しくできない人間が、他者に優しくなんてできるはずもない。仕事なんて機械に任せればいいのに。生活を支えるシステムだけを抜き取るから残り少ないパイを奪い合う破目になる。国民は国の都合で生まれている側面もある。ならば飯代くらい国が払っても罰は当たるまい。無敵の人事件、強盗に関して言えば、自分以外に何も守るべきものがなくなった弱者による、最後の自助努力なのだ。世間が万人に強いた自助努力が暴走した彼らを待っているのは、刑務所という最後のセーフティネットだ。人から生活を奪えばどうなるか、やがて民衆は思い知るだろう。
結論、葉月グループが吸収合併されれば、うちの社員の中から無敵の人事件を起こす人が現れる可能性が非常に高い。プロ契約制度が廃止され、トップバリスタを輩出するシステムが壊されれば、多くのバリスタが大量失業する。世界大会で日本代表が勝つこともなくなり、日本の衰退は決定的となる。
「まあうちの国も大概だし、言いたいことは分かる。良くも悪くもアメリカナイズされてる気がする」
「こんな時代だからこそ、プロフェッショナルの仕事で民衆に活気をもたらす動きが必要だ。バリスタにだってそれができるはずだ。午後からアトラクションの一環でバリスタ教室を開催する。今中央エリアにステージを設置してる。全国のコーヒーファンに見てもらうんだ。プロの仕事ってやつをな」
「具体的に何をやるの?」
「WBCで使ったシグネチャーのプレゼンをしながら作って、ここにやってきたコーヒーファンに味わってもらう。テレビ局の連中を呼んでるから、全国中継もされる。皐月にも手伝ってもらう。他のみんなにも、WBCで使った食材を持ってきてもらった」
「なんか楽しそうだね。いいよ。そういうことなら引き受けてあげる」
ジェシーが黄色いキャリーバッグを引き摺り、中山道葉月を出た。窓越しに彼女の後姿が見える。
あれで絵もうまくてトップバリスタとか反則だろ。家も資産家で自由に絵を描ける環境にいたことを聞いた時は肝が冷えた。皐月も大概だけど、トップバリスタに占める富裕層の割合が高いのが気に掛かる。生まれつきの格差がそのまま将来の格差にまで響いているのだ。
僕がいなかったらもっと割合が高かったのは間違いない。
正午を迎えると、皐月は中央エリアの広場へと赴いた。客の大半は中央エリアに集中している。アマチュアチームの連中は喫茶処江戸から窓越しに中央ステージを眺めている。彼らに見えるように設置しているのだから当然だ。
中山道葉月は営業を真凜に任せた。当分は3人いれば回るだろう。
バックヤードに真凜を呼び出し、壁に背凭れしながら向かい合う。
「あの、あず君は行かなくていいんですか?」
「後から行く。それより1つ頼みたいことがある」
「頼みたいことですか?」
「そうだ。両親の店を乗っ取ったのは、鍛冶議員で間違いないんだよな?」
「はい。間違いありません。証拠はありませんけど……」
自信なさげな顔で真凜が呟くように言った。
「乗っ取ったということはどこかに契約書があるはずだ。法的な手続きを踏まないと乗っ取れない。親から契約書を預けられてないのか?」
「ありません。そんなものがあったとしても、判を押している以上、太刀打ちできないと思います」
「そうでもないぞ。鍛冶議員は清廉潔白を求められる立場だ。君の両親から無理矢理この店を奪い取った証拠があれば、議員の座から引き摺り降ろすくらいはできる。バリスタランド創設のために、多くの家を強引な手段で買収した件は以前から問題になってる。確固たる証拠もないし、立ち退いた連中の大半は、集合住宅に移住させる条件で立ち退いているけど、証拠の1つでも見つかれば、所有権を返してくれるかもしれない。証拠を見つけてくれ。君の両親が余程の間抜けでもない限り、どこかに証拠を遺しているはずだ。一度遺品を調べてくれ」
「構いませんけど、遺品なんてこのネックレスくらいしかないですよ。お父さんとお母さんの形見なんですけど、犬小屋のメダルがついてるんです。おかしいですよね。私猫派なのに」
愛想笑いを浮かべながらネックレスを服の中に隠した。
「いいんじゃねえの。オシャレだし、良い趣味だ」
「皮肉で言ってますよね……まあでも、何もないよりかはずっとマシかもしれません」
「真凜、店を取り返したらどうするつもりだ?」
「お店を継いであの時と同じ外観と内装に戻します。理恩ちゃんたちも雇い続けます。私はここで多くのことを学びましたし、やるべきことも見つけました。理恩ちゃんたちにバリスタの仕事を教えるのがすっごく楽しくて、競技者よりも基礎から教える方が向いているって気づいたんです。ここでマスターを務めながら、他に居場所がないバリスタを育成して、葉月グループに派遣する仕事がしたいです」
「……そうか。じゃあそろそろ行ってくる」
「行ってらっしゃいませー、ご主人様っ」
片目を閉じ、両手の指を動物の前足のように丸める真凜。
メイドカフェかよ……あっ、そういやこいつ、メイドカフェの出身だった。
真凜が穂岐山珈琲に雇われる前、バリスタを目指していた彼女は、『わんわんかふぇ』という犬がテーマのメイドカフェに勤めていた。10年ほど前まであったチェーン店だ。水商売のメイドカフェ故、競争に敗れ、潰れてしまったが、イメージキャラクターが個性的で、全盛期は客足が絶えなかった。
彼女自身は猫派だが、恐らくわんわんかふぇに勤めていたことを知った両親は犬派と勘違いし、犬小屋のメダルがついたネックレスを送ったんだ。誕生日プレゼントか何かで記念品として。
中山道葉月の扉を開け、中央エリアへと赴いた。
マイケルジュニア、ジェシー、ヴォルフ、アイザック、ディアナ、アリスといった歴戦の猛者たちがシグネチャーを披露し、コーヒーファンに販売していく。1杯1000円から5000円という高額商品だが、客はここぞとばかりに惜しみなくお金を払い、至福の一時を過ごしている。WBCで結果を出したドリンクであるばかりか、考案した本人が訪れているのだ。多くのコーヒーファンにとって、これほど夢を見させてくれるアトラクションはない。
子供時代の僕がここにいれば、何時間並んでも訪れただろう。
「このシグネチャー、めっちゃ美味いよな」
「ああ、こんなに美味いコーヒー飲んだことない」
「やっぱ世界トップクラスのバリスタってすげえんだなー」
「でも俺はこの前飲んだあず君のシグネチャーが1番好きだな」
「まあ確かに美味いけど、ちょっとブランドっぽくて、取っつきにくいんだよな」
「あず君のは素材を活かした味っていうか、コーヒーのことを、誰よりも知り尽くしてる感じがする」
「でも……これから日本で禁止されるんだよな……プロ契約」
「「「「「……」」」」」
シグネチャーを味わったかと思えば、お通夜のように静まり返る。
ジェシーたちの調理に感化され、自分もこんなコーヒーを淹れてみたいと、好奇心を掻き立てられたようにすら思える。僕が初めてシグネチャーを見たあの時と同じ目だ。子供が大人に憧れる瞬間ほど、心が躍るようにワクワクする時はない。実際に目の前で見たプロは圧巻だった。エスプレッソマシンを扱う作業は驚くほど滑らかで無駄がなく、ずっと見ていたくなるほどのポルタフィルター捌きだ。客たちは足を止め、プロの調理に釘づけだ。体はマネキンの如く動かない。
見る者全てを夢中にさせる。これがプロフェッショナルの仕事だ。
ジェシーと目が合うと、手を振りながら微笑みかけてくれた。
ディアナとアリスも一緒に歩み寄ってくると、同様に手を振りながら満面の笑みを浮かべた。大学でのコーヒーの研究には熱が入っているようで、仮設されたステージが安っぽく感じるくらいだ。紫外線対策で屋根まで設置されている。本当なら劇場屋内で披露する予定だったが、他の株主の反対により、実現はしなかった。葉月グループが経費を負担するという条件で、辛うじて中央エリアでのバリスタ教室を認められる始末で、ここにも株式が過半数を超えていない影響が如実に表れている。
「あず君はシグネチャー作らないの? 2008年のチャンピオンドリンク」
「やろうと思ったけど、うちの農園にあった今年の分のパナマゲイシャが全部売れちまってな。再現ができなくなっちまった。他の品種もアメリカとヨーロッパに売れちまってる。プロバリスタが増えちまった影響で、競技用のコーヒーが来年以降の分まで売約済みだ。葉月グループが貰う分は他のバリスタに渡しちまった。僕が使うとは思ってもみなかった。まっ、そういうわけだ。ここはみんなに任せる」
「――ふふっ、あず君は昔と変わったね」
「そんなに変わったか? 今でも女子中学生と間違われるくらいだけど」
「見た目はね。でも今のあず君には貫禄がある。彼女がいなかったら……襲ってたかも」
ジェシーが僕の右頬いっぱいに左手を優しく当てると、生暖かいくらいの温度を感じた。
堂々とした接触には恐怖すら覚えた。手が離れると、どこからともなく風が吹き、ジェシーは物惜しそうにしながらも、すぐ持ち場へと戻っていく。ディアナとアリスとも話した後、今度はマイケルジュニアたちとも交流を深め、バールスターズで決着をつける約束を交わした。
プロバリスタがどれほどの価値を持つかを民衆は思い知った。そして気づいた。プロ契約制度の廃止がどれほど愚かな決断であるかを。自分たちが世間からいいようにコントロールされていることを。アマチュアチームのレベルなら日本一は取れる。だが世界一にはなれない。特にそのことを思い知らされたのはアマチュアチーム自身だ。世界レベルのシグネチャーは研鑽を重ねた風味だ。人生を捧げるくらいしなければまず勝てない。今まではあまり目立たなかったが、アメリカが本気を出せば、あらゆる分野で世界一に輝ける可能性が大いに高まる。遂に重い腰を上げ、バリスタ競技会でも結果を出し始めたのだ。昨今のコーヒーブームとプロ契約制度が、彼らのフロンティアスピリッツに火をつけた。
一方でプロ契約制度の禁止を法制化する話も既に国会で進んでいる。
杉山グループから与党に出馬した連中が話題に持ち込んだのだ。反対意見もあったが、いつもの強行採決で、無理矢理法制化するくらいはできるだろう。Cスポーツという新しい分野への反抗からか、反対する議員の方が少なかった。賄賂防止目的を盾に既得権益の防衛にも繋がりかねないこの法案は、先のことなど何も考えていない……老いた国会議員を丸め込むには十分だった。
まずはこの法案を言い始めた諸悪の根源をどうにかしなければ。
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