442杯目「挫折が生んだ下剋上」
夕刻、JBCとJLAC準決勝の結果発表が始まった。
響と花音はJBC決勝、凜と皐月はJLAC決勝進出を無事に果たし、僕はホッと胸を撫で下ろした。アマチュアチームの連中も同様に決勝へと駒を進めた。村雲とアナはJBC決勝、水無はJLAC決勝を争う。
大会は決勝からが本番だ。ここで負ければ全てが水の泡、僕が参加できれば1勝は稼げただけに、見守ることしかできないのが無力で歯痒い。アマチュアチームの連中が使っていたのは海外で評価されている新しい高級豆のオンパレードだ。バリスタオリンピックで使われた豆やアイデアだけじゃなく、鍛冶や石原によって、更なる改良が施されたシグネチャーとプレゼンとなっている。
ある意味では世界大会よりも難度が高いかもしれない。
アイデアが反映されやすい競技はうちが有利だが、再現性の高い競技では不利を取っている。
革新的な競技さえ超える勢いだ。ただの猿真似じゃない。過去の競技が抱えていた弱点を補強することで、より熟成されているのだ。バリスタランドは葉月グループ包囲網を形成するためだけじゃない。鍛冶がバリスタマネージャーとして、アマチュアチームに貢献するためのものであったことが窺える。アマチュアチームの連中が杉山珈琲から鍛冶珈琲に転職することなく、鍛冶の下でトレーニングをするにはこの方法しかなかったんだ。かなり用意周到かつ強引な手口で計画され、実行にまで移された。
全ては……コーヒー業界から利益を吸い尽くすために。
優子からのメールで新たな情報が入った。杉山社長の娘の1人が鍛冶の妻となっていた。だが鍛冶は子供が産めないため、経営者としての才能がないこともあり、既に杉山グループの後継者候補から外れていることが判明している。本丸である株式会社鍛冶の社長を継いでいるが、今は杉山グループから左遷されてきた役員に代理に任せている。鍛冶がオリエンタルモールの社長を務めているのは、鍛冶議員がオリエンタルモール創設に貢献したところが大きいと考えるのが自然か。土門は経営能力のない鍛冶の実質的な代理だ。そして何より厄介なのは、土門が杉山社長の従順な犬であることだ。
小夜子、紗綾、響の3人がため息を吐きながら観客席にやってくる。
「はぁ~、脱落しちゃった」
「アイデアが煮詰め切れてなかったからな。しょうがねえよ」
「あず君、いたなら言ってよー」
「あたし、ずっとあず君を見ていたから、決勝まではいけるって思ってたけど、簡単じゃなかった」
「小夜子も紗綾も本格的に始めてから短いからな。でも響が準決勝敗退は珍しいな」
「……アマチュアチームは恐ろしい。正直に言えば、誰かの競技を模倣してから穴埋めをしたような競技だし、バリスタオリンピックに出られるような逸材じゃない。だが1つの部門に特化した競技を制覇するだけなら超一流だ。それこそ、プロ級の腕前と言っていい」
響はアマチュアチームの競技を前にしてその強さを感じていた。
トップレベルの猛者であれば気づかないはずがないのだ。
強化合宿が無意味だったわけではない。根本の方針が全く異なる結果だ。葉月グループがバリスタオリンピック優勝を前提とした競技を行うバリスタが多いのに対し、アマチュアチームはたった1種類の部門を制覇することだけを考えていて、他の競技会には出たことがない。うちが多種多様な競技会に参加しているのに対し、アマチュアチームはJBCと決めたらJBCにしか出ない分経験値にばらつきがない。総合力重視の弱点は一歩間違えば貧乏起用になるところだ。杉山グループはうちの弱点を知った上で個別の勝利数で勝負を挑んできた。
やっと分かった。アマチュアチーム日本勢はかつての穂岐山珈琲が方針としていた『一点集中』を推し進めていた時代に入社した世代だ。元々は国内予選がJBCしかなく、穂岐山珈琲のバリスタたちはJBCに集中した。
しかし、一点集中ではバリスタオリンピックで勝てないことに気づいた穂岐山社長は、協会の会長として新たなバリスタ競技会の国内予選を考案したが、世界大会を制覇できるだけのバリスタが現れることが条件となり、しばらくは手を拱いていたが、僕がWBCを制覇したことで突破口が開かれた。一点集中方針は脆くも崩れ去った。
「やっと気づいたか。そうだ、あいつらはアマチュアのふりをしたプロだ」
「JCIGSCなら確実に勝てた自信はあるが、既に制覇してしまったからな。他の大会も制覇できるようにならない内は、バリスタオリンピックチャンピオンは夢のまた夢だ」
「ごめんね、役に立てなくて」
「謝ることないじゃん。予選通過できるくらいの成果は出てるし、歴が浅いのに大したもんだ。10年前だったら決勝進出できたかもな」
「他のバリスタも凄くレベルが高いし、誰もタイムオーバーしてなかったもんね」
「うん、競技が効率化されてるし、まるで精密機械みたい」
「ふふっ、精密機械とは言ったものだな」
紗綾は相手の繊細な特徴に敏感だ。
どこか無理をしているような気がして、表情にも全く余裕がないと紗綾は言った。
競技を楽しむ心が欠如するのは、きっと競争が激化した結果だ。ましてやアマチュアチームは将来がかかっているわけだし、潜在能力を何が何でも引き出さざるを得ない。たとえ才能がなくとも、生まれてからずっと料理をしていれば桁違いにうまくなるように、1種類の競技だけをずっとやっていれば、競技を細部までを肌で理解できる。天才を輩出できなくても、凡人をどれかに特化させれば、天才に匹敵する。恐らく何年も前からうちを分析し、乗っ取る方法を考えている内に具体案が出た。
――コーヒーイベント2日目――
午前10時、JBCとJLAC決勝が始まった。
各競技会でここまで残っているのは僅か5人。この中から日本チャンピオンが決まるわけだが、葉月グループと杉山グループのどちらでもない人が優勝した場合はより順位の高い方が勝利する。1つでも上の順位を目指さなければならないことに変わりはない。
皐月はフリーポアラテアートで鯆と鮫、デザインカプチーノで翻車魚を描いた。どうやら海の生物を描いているようだが、奇しくも今のうちが抱えている問題を如実に表している感じがする。ラテアートはバリスタ甲子園で結果を出しているし、特に心配はしていないと思っていたが。
夕刻、まずはJLAC決勝の結果発表が行われた。
「今年のジャパンラテアートチャンピオンシップ優勝は……株式会社杉山珈琲、喫茶処江戸本店、水無麻実バリスタです。おめでとうございます!」
JLACは杉山グループが勝利を挙げた。
皐月は準優勝、凜は最終5位に終わった。特に皐月は世界大会を終えた直後というあまりコンディションに優れない中で善戦したが、長年ラテアートを究めてきた水無には及ばなかった。アマチュアチームの連中はバリスタオリンピックチャンピオンの夢などとっくに諦めているはずだ。だが代表権獲得に関して言えば、1人だけ例外がいる。アマチュアチームを応援しているアナだ。アナはロシア代表の権利を取り戻すことを諦めていない。それは自分のためではなく、次世代トップバリスタを目指すロシア人たちの夢を実現させるためにさえ思える。去年から世界大会にはロシア代表がいない。アナはそのことが侘しく思えてならないのだ。このままでは来年もロシア代表としての出場は絶望的だ。
バリスタオリンピックチャンピオンを目指せる者であれば、こんなところで日本代表を冒涜するようなマネなどしない。総合力という点においては既に限界が見えている。だが限定的な状況でこそ力を発揮する者もいる。やはりバリスタオリンピックと他の競技会はレベルも志も違う。
皐月は不穏な笑顔を浮かべ、やや斜め後ろから水無に羨望の眼差しを送る。
数十分後、今度はJBC決勝の結果発表が行われた。
決勝に残ったのは、花音、桜子、根本、村雲、アナの5人。葉月グループ、杉山グループ、穂岐山珈琲のバリスタのみとなった。根本と目が合うと、自信に満ちたドヤ顔が自然に浮かび上がり、彼自身の不運に同情していた僕を即座に安心させる。あの出来事については思うこともあるだろう。だがそんなことなどとうに忘れ、健気にも次のバリスタオリンピックを目指して優勝を目指していた。
バリスタオリンピック2027年大会の開催地がソウルに決まった。
移動の負担が少ない分、日本代表には有利と言われている。だが優勝はプロ契約制度が存続するかどうかに懸かっている。マイケルジュニアやジェシーを始めとした海外のトップバリスタは全員がプロ契約制度の恩恵を受けている。経費を気にせずコーヒーの実験に没頭できることが大きな拍車となり、天才の名を欲しいままに、新たなフレーバーを発見し、早くもメジャー競技会で結果を残している。
順位の低い者から順番に発表されていく。
桜子は5位、村雲は4位、アナは3位となり、意外にも花音と根本が残った。
「今年のジャパンバリスタチャンピオンシップの栄えある優勝は……株式会社珈琲菓子葉月、珈琲菓子葉月大野市本店、揖斐川花音バリスタです。おめでとうございます!」
僕は度肝を抜かれた。最も注目されていなかった花音が優勝を収め、根本は準決勝に終わった。
メジャー競技会国内チャンピオンがマイナー店舗から出たのはかなり久しぶりだ。花音が持っている可能性に気づかないまま、僕は彼女をマイナー店舗に追いやっていたとでもいうのか。確か優子がマスターとして面倒を見ていたはずだが、ここまでの成果を出すためのコツを知っているとは驚いた。
ドジっ子カノンは全く発動しないどころか封印されている。マルチタスクは苦手のはずだが、見事なまでに克服していたところに、かつての僕と同じものを見た。今なら分かる。うちにいた時の花音はまだ成長段階で、試行錯誤を踏んでいる段階だったんだ。
表彰式が終わり、集合写真を撮影し終えたアナが水無の元へと駆け寄った時だった。
「おい、どうせまた辞退するんだろ?」
観客席にいた迷彩柄の服を着た男が気安く声をかける。
「アマチュアチームだか何だか知らねえけど、そういうのは他の参加者への冒涜だと思うなー」
「私たちは好きで辞退しているわけではありません。会社から辞退するように言われているだけです」
「だったら何のために参加してるのか、説明くらいしたらどうなんだよ。少しはプロバリスタの立場ってもんを考えろよ。人の神経逆撫でしやがって。お前らの社長は協会の会長も兼ねてるんだ。会長の部下が毎年のように辞退するって、何か裏があるとしか思えねえよ」
男が皐月ファンであるとすぐに分かった。皐月は準優勝であるため、水無が世界大会を辞退すれば繰り上がりで皐月が日本代表として世界大会出場権を得る。だが皐月にとっては屈辱でしかない。国内予選を制覇できない者が世界で通用するはずがない。誰もがそんな先入観を抱いている中で責任を全うしようとしない姿勢は多くのコーヒーファンの不信感を煽った。
アマチュアチームはプロ契約制度の恩恵を受けていないため、世界大会に進出したところで、経費は全て自己負担となる。どう考えても非正規社員1人で賄うのは無理ゲーだし、辞退せざるを得ない。シグネチャーのある大会は企業のサポートなしでは参加できないし、世界大会に出るメリットがない。
「私に言われても困ります」
「そうだ。文句があるなら杉山社長に言うのが筋だ。それとも立場の弱い人間にしか言えないのか?」
「……何だよ……ったく」
渋々とした顔のまま、迷彩柄の服を着た悪い男が去っていく。
「葉月社長、どうして庇ってくれたんですか?」
「勘違いするな。君らも杉山社長の被害者だからな」
「――カッコ良い」
「えっ……」
目をキラキラと輝かせるアナとは対照的に、思わず目が点になる水無。
「あず君は私の憧れです。見ていてください。いつか追いつけるよう頑張ります」
「そこは追い越すって言ってほしかったな」
「わ、分かりました。追い越せるよう頑張ります」
「追い越したいなら、まず憧れを捨てろ。憧れていたら越えられないぞ」
「は、はい……」
「待ってください。どうして被害者と決めつけるんですか?」
「だってさ、君ら本当は世界大会に出たいって思ってるのに、会社の方針で国内予選に専念させられてるだろ。自分本位でない生き方は、どう考えても被害者でしかない」
「世界大会に出たいって言いましたっけ?」
「競技を見ていれば分かる。水無、君はさっき優勝したというのにあんまり嬉しそうじゃなかった。国内予選だけ勝てればいいと思っている人の顔じゃない。それにさっきだって、好きで辞退したわけじゃないって言ってただろ」
「「……」」
水無とアナが同時に口を閉じた。どうやら図星のようだ。
会場の外に出ようとしている花音を駆け足で追いかけた。
これで1勝1敗か。順当に白星を重ねれば、杉山グループが先に11勝に到達する。
どこかで勝ち越さないといけないが、アマチュアチームの競技者としての魂に共感するものがあった。元々はみんなトップバリスタを目指してこの業界に入ったんだ。今だって想いは変わってない。この前シグネチャーを試飲した時、コーヒーが僕に教えてくれた。あれはただ国内予選を制覇するだけじゃない。世界を目指している味だ。鍛冶が開発したシグネチャーなのは知っていたが、一度飲んでみて確信した。鍛冶は優勝回数勝負の件を知らない。純粋に頂点を目指そうとしていることが手に取るように分かった。
だが僕が驚いたのは、鍛冶が世界を目指そうとしていることじゃない。あれほど洗練されたコーヒーに花音の競技が勝った点だ。優子の育成手腕は以前から知っているが、メジャー店舗のバリスタを超える活躍が何故できるのかが気になった。メンツなんてどうでもいい。ただ勝ち方を知りたかった。
優子と花音が掛け合いながら会場の外に出たところで追いついた。
足音に気づいたのか、2人が同時に後ろを振り返る。
「あっ、あず君、どうしたの?」
「ちょっと聞きたいことがある」
「あー、分かった。何で花音ちゃんが優勝したか気になるんでしょー」
「話が早いな」
「だって顔に書いてるもん」
「「ねー」」
子供の姉妹のように顔を合わせながら首を傾ける2人。お調子者の性格が段々似てきている。
「花音、僕は君のことを不当に過小評価してた。済まなかった」
「えっ……そうなんですか?」
「ふふっ、花音ちゃんはそんなこと気にするような子じゃないよ」
「僕に人を見る目なんて、あったもんじゃねえな」
「そんなことないです。私、あず君からマイナー降格を告げられた時、とても辛かったですけど、優子さんに言われたんです。人生は打ちのめされて、地獄を見てからが本番だって」
「あたしはシグネチャーには詳しくないから、結構放置してたんだけどねー。コーヒープリンまで自前で作っちゃうし、ここまでやってくれるなんて意外だったなー」
――分かってしまった。何故花音がここまで躍進したのか。
主力以外の連中には挫折経験がない。死に物狂いでのし上がった経験が。
アマチュアチームにはみんな大きな挫折経験がある。大会に懸ける想いは相当なものだ。
僕が周囲の車の音さえ聞こえないほどぽかーんと突っ立っている間、優子と花音はタクシー乗り場に向かって歩いていく。花音には他に応援している人はいない。終わったらさっさと職場に戻るのが原則だ。花音はWBCに向けた戦いが始まっている。ここで手を拱ている暇はない。
優子の言葉が本当だとすれば、強化合宿における僕の方針が間違っていたことを意味している。
「あの、あず君を放っておいていいんですか?」
「いいのいいの。あれは腑に落ちた時の顔だから」
タクシーに乗り、優子と花音が去っていく。
マイナー店舗の設備は決して充実しているわけじゃない。なのに不利な条件で国内予選を制した。まともな感覚で考えれば、花音をマイナー店舗に置いている場合じゃない。
優子が花音をメジャー店舗に送り返そうとしていたのは追い出そうとしていたからじゃなかった。相応の実力を持っていただけで、ただのドジっ子だと思い込んでいた自分の先入観に呑まれていた。
後ろから足音がこっちに向かって近づいてくる。
振り返ってみれば、気まずい表情を浮かべた皐月が佇んでいる。
「あず君……済まない、勝てなかった」
「気にすんな。今のバリスタ競技会は全戦全勝できるほど甘くないからな。マイナー店舗からメジャー競技会の国内チャンピオンが出てきたんだ。うかうかしてられねえぞ」
「――そうだな」
タクシーを眺めている皐月がボソッと呟いた。
やがて見えなくなると、しばらくは皐月と雑談しながらコーヒーイベントの会場を回った。ここは世界中からコーヒー業界の全てが集まる場所だ。新しい品種、新しい抽出器具、新しいコーヒーグッズ、どれも科学の粋を集めた最新鋭のものだ。立花グループが出店している店もある。
値段がやけに高いし、どちらかと言えば宣伝目的だ。
僕はもっと色んな世界を知るべきだ。所詮人を見る目なんて結果論にすぎん。絶望的なハンデがあったからこそ画期的なアイデアを考え抜くことができた。花音の競技は画期的なものだ。コーヒープリンにシグネチャーを混ぜてから飲ませる演出は珈琲菓子葉月に釘づけにされていたからこそ思いついたものだ。コーヒープリンを作ったのは優子だと思っていたが、全部花音が自ら作っていたなら、コーヒースイーツを知り尽くした上でシグネチャーを作ったことになる。経験値はかなりのものだ。
あのハングリー精神こそ、今の僕らに欠けていたものだ。自分で言った言葉なのに忘れていた。
放っておかれた人が――最も伸びることに――。
「皐月、世界大会はどうする?」
「水無さんが辞退するというなら、当然私も辞退するに決まってるだろ。優勝でなければ、納得して世界には行けない。国内予選で勝てない奴が、世界で通用するはずがないからな」
「そう言うと思った。また来年だな」
「ああ……今度は……必ず勝つ」
涙声を震わせながら皐月が言った。両腕の握り拳が全てを物語っている。
「次はJCTCだろ。大会中は休日なんてねえぞ」
「分かってる。カッピングをしないとな。デートはまた今度だな」
ハンカチで目を拭いた皐月が群衆の中へと消えていく。
デートって……誤解される言い方はよしてくれよ。
これからホテルに戻って練習を始めるんだろうが、入念に準備しても勝つことが保証されないのが大会の残酷なところだ。皐月がバリスタ競技会で敗北の味を知ったのはこれが初めてだ。ずっと勝ち続けてきた人間が負けると、あんな気分になるんだな。本当は人目も憚らず泣きたかっただろうに。
皐月が世界大会に出ず、国内予選のみに尽力していれば容易く勝てただろう。
だが悟られてはならないのだ。皐月にもスパイ疑惑がある。立花グループも密約の契約書にサインしていた。恐らくペナルティを免れるためだろう。邪魔こそされていないが、警戒を緩めることはできない。
これ以上居座る意味は薄いと感じ、早々にバリスタランドに向かおうと決意する。
この日、僕は葉月グループの勝利を祈りながら帰宅するのだった。
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