43杯目「決意表明」
CFLに参加するべく、アトランタ行きの便に乗っていた。
しばらくの渡航の後、アトランタに着いた。
この時、僕は家から出るまでの出来事を思い返していた。
話は少し遡る――。
遠征出発前日の夜だった。この日は明日の渡航便のために早く寝ることにしていたが、僕がアトランタに行くと言った時、璃子はとても寂しそうに肩を落としていた。
「また遠征するの?」
「うん。今度はアトランタだ」
「アトランタって、アメリカだよね?」
「そうだ。優勝賞金は5000ドル。3位以内に入れば旅行費や宿泊費を差し引いてもお釣りが出る。店の宣伝にもなるから心配すんなって」
「そういう問題じゃなくて、向こうはどんな人がいるか分からないんだよ」
「ビビってたら何も始まらねえよ。恥は踏み倒せ」
「日本人にビビっていても、何も始まらない気がするけど」
「いいんだ。日本人恐怖症という制約がある以上、外国人観光客を取り込むことは必須だし、そのためにはどうしても大会で結果を残す必要がある」
璃子が僕の布団に入ってくる。おいおい、あんまりそのマシュマロを近づけられると息子が反応するんだが。どうやら璃子には自分が可愛いという自覚はないらしい。
物欲しそうな顔で僕を見つめている。
こういう寂しがりなところが可愛いんだよなー。
「お兄ちゃん、最近変わったね」
「えっ、どこが?」
「名古屋から帰って来た時から目の色が変わったというか。覚悟ができた男の目をしてたから、そこが気になっちゃってね。何かあったの?」
なかなか鋭いな。洞察力は僕に似たか。
「――昔さ、実家の商店街でラーメン屋を営んでいた人がいただろ?」
「うん、鈴木哲郎さんだっけ?」
「そうそう。テツローって名前の店で、引っ越す前よりもずっとボロボロだった」
「えっ!? それ大丈夫なの?」
「今のままじゃ厳しいだろうな。あと1ヵ月……あの状態が続けば潰れるかもな」
「お兄ちゃんも他人事じゃないって思ったんだ」
璃子はすぐ僕の意図に気づく。
一体どうすれば璃子のように察しが良くなるのか、僕には分からないままだ。
「……僕はずっと競争から逃げてた。競争なんかせず、平和にのんびり生きられればそれでいいって思ってたけど、あんな状況のテツローを見て、そんなこと言ってる場合じゃないって気づかされた。僕は競争社会に参加する覚悟をしたんだ」
「のんびり生きるのはやめるの?」
「名実共に世界一のバリスタになるまではな。平和に生きることが許されるのは成功者だけだ」
「その頃にはおじいちゃんになってるかもしれないよ」
「かもな。でも……自分らしく生きられるなら悔いはない」
「……」
璃子は顰めっ面になり、黙り込んでしまう。
何か気に障るようなことでも言ったか?
「そんなこと……全然考えてこなかった」
「?」
仰向けに寝そべったまま、頭の後ろで両手を組みながら璃子の方を見た。
どこか悲しそうな顔をしているのが気になった。
「私が学校に行ってた時、こんな平和な日々がずっと続けばいいって思ってた。でも……学校に行かなくなって、お兄ちゃんの店を手伝うようになってからようやく気づいた。平和が続けばいいっていう思い込みは、現実から逃げて、思考停止することの裏返しだって。私もお兄ちゃんみたいに、自分の人生をちゃんと考えられるようになりたい」
璃子もまた、悪魔の洗脳に抗おうと必死だった。だがいじめを受けなかったが故に、変に居心地が良すぎたのか、思考停止した従順な常識人となっていた。
無力な自分を心底恥じていた。やりたいことができないから不幸なのではない。やりたいことが分からないから不幸なのだ。璃子も既に気づいていた。
「今からでも考えればいいじゃん。ショコラティエ、目指してんだろ?」
「お兄ちゃんが私の手作りチョコを喜んでくれたから、才能があると思い上がっちゃって。でもインターネットで色んなチョコを調べてみたら、世界の広さを思い知ったの。私のチョコよりも、見た目も味も凄いチョコを作っている人がたくさんいて、この人たちに比べたら……私なんて全然才能がないって思って、自分は無力だってことを思い知らされた。何というか……挫折したというか……格が違うと思った」
璃子は涙目になりながらも、段々と声が悲しみを帯びたものになっていく。
世界の広さを知る……ある意味残酷なことだ。自分の序列がハッキリと分かってしまうからだ。
多くの場合、自分が井の中の蛙という事実を突きつけられることになる。
序列を知り、挫折する者も少なくない。
「自分がどれくらいの位置か分かったなら、後は突っ走るだけだ」
「……えっ?」
「僕とて例外じゃない。僕より凄腕のバリスタは山のようにいる」
「お兄ちゃんは何で平気でいられるの?」
「だってさ、これから強い奴らと勝負できるんだぞ。一体どんな競技を披露してくれるのか、考えただけでワクワクするじゃねえか」
どうやら僕と璃子は真反対の体質のようだ。璃子は強者を見ると、嫉妬の感情を持ちながら委縮してしまうが、僕は強者を見ると凄くワクワクして、何というか……心が躍る。
「お兄ちゃんは呑気だね」
「逆に考えてみろよ。世界が自分より弱かったら全然面白くないだろ」
「それはそうだけど、ハードすぎるのもどうかと思うよ」
「僕の人生は最初っからベリーハードだ。多分、あの時以上に酷い目に遭うことはないと思う」
「……そっか……お兄ちゃんはずっと魔界にいたもんね」
璃子の表情に笑顔が戻る。僕はまだ、本当の挫折というものを知らない。
挫折という言葉を使っていいのは、全力を出し切って完全燃焼した人だけだ。僕はまだ完全燃焼しきれていない。まだ挫折するべきではないのだ。
「璃子、1つだけ忠告しておいてやる」
「何?」
「落ち込んでる暇があるなら行動しろ」
「!?」
「挫折したとか、才能ないとか、そういうことを胸張って言えるほど、璃子は死の物狂いで何かに没頭したり、挑んだりしたことがあんのか?」
璃子が再び落ち込む。ここまで喜怒哀楽の表情を見せた璃子は初めてだ。
「……お兄ちゃんには分からないよ。才能がない人の気持ちなんて」
嫉妬の感情をぶつける璃子。
「ああ、分からないよ。璃子が勉強したり運動したり遊んだりしてる間にも、僕はずっとバリスタになることだけを考えてた。璃子みたいに中途半端に生きてる奴にだけは負ける気がしない」
「私が中途半端?」
「そうだ。今の璃子は何事にも全力を出せない中途半端な人間だ――」
「そんなことないっ!」
「!?」
璃子の堪忍袋の緒が切れた。いつもよりも低い声で威嚇する。
いつもと様子が違う璃子には戸惑った。
「私だって……全力を出すくらいできるもん。いつか必ず世界一のショコラティエになって、二度と中途半端な人間って言わせないようにする。今活躍してる他のショコラティエだっていつか超えてみせる」
「……言えたじゃねえか」
「えっ!?」
「僕もさ、バリスタマガジンでワールドバリスタチャンピオンを見た時はそんな気持ちだった。今の気持ちを忘れんなよ」
「――うん……大会頑張ってね」
「うん、任せとけ」
怒りは時として絶望を覆す原動力となる。嫉妬の感情は他人を貶めるために使うものではない。自らを鼓舞し、立ち上がるために使われるべきなのだ。
言いたいことを一通り言い切った僕らは、電池が切れたようにそのまま眠りに就いた。
翌日、璃子はスーツケースを持った僕を笑顔で見送るのだった。
アトランタの街並みが見える。
――璃子、今どうしてるかな?
飛行機ではずっと寝てばかりで、遠くまで移動した自覚がない。
アトランタはアメリカを代表する都市の1つで、11年前には夏季オリンピックの舞台となった場所でもある。アメリカ東海岸にあるジョージア州最大都市だ。無数の摩天楼が立ち並んでおり、世界的企業の本社もある。今度はちゃんとホテルを見つけて手続きを済ませた。本来であればこれがスタンダードな遠征の仕方なのだが。基本的にバリスタの世界大会はコーヒーイベントの一環で行われる。
会場が常にお祭り騒ぎだったのはそのためである。
CFLのルールは至って簡単だ。64人のトーナメントで対戦相手のラテアートに総合評価で勝ち抜き、上に進んでいくという形式だ。手早く複雑にラテアートを描くことを意識すればそうそう負けることはないはずだ。この競技は3日間に渡って行われる。
1日目は1回戦のみで、2日目は2回戦と3回戦だが、この時点で残っていればベスト8だ。3日目は決勝までを全部行う。ホテルで手続きをする時、最初は女子中学生と間違われ、パスポートを見せなければならなかった。ここも前回と同様に16歳以上じゃないと参加できないため、開催前にしっかり睡眠を取り、2日後の大会に備えることに。
大会前日、アトランタでカフェ巡りをすることに。
アトランタで最初に目に入ったカフェに入った。カフェ・ホットランタはオシャレな外観に、西部劇を思わせるような落ち着きのある木造のカフェだ。よく考えられている。
「いらっしゃい」
マスターらしき人に英語で挨拶される。スキンヘッドで気さくな感じの人だった。
「カプチーノを1つ」
「はいよ」
机の上に置かれたカプチーノを飲む。見事な形のハートだった。
「お嬢ちゃんのためにハートを書いてやったぜ」
「僕、男なんだけど」
「えっ!? マジで!?」
「うん。よく女と間違われるんだけどさ、一応男だ」
「まいったなー。分からなかったよ」
「悪いな。あんたはCFLに参加するの?」
「俺は出ないよ。大会は疲れるからな」
「それ分かる」
もう1人の髭を生やした男が現れ、僕の隣にのっそりと腰かけた。
「カプチーノ1つ」
「はいよ」
「……お前、アズサハヅキだろ?」
「僕のこと知ってるの?」
「ああ、この前俺の友人がお前の店に行ったんだ。まだ子供なのに、雑味のないコーヒーを淹れられるって評判だったぞ」
「そりゃどうも」
まさかここまで噂が広まっているとは思わなかった。評価してもらえるのは凄く嬉しいのだが、その勢いのまま親戚に伝わることは避けたかった。
僕は生まれた時からコーヒーの匂いを嗅ぎ、5歳の頃からペーパードリップでコーヒーを淹れていたような人間だ。雑味に対しては物凄くうるさい。学生時代からは毎日のようにひたすら淹れ方を工夫している内に、いつの間にか雑味のないコーヒーを淹れられるようになっていった。
「お前大会に出るんだろ?」
「うん。もしかしてマイページを見てくれたの?」
「そうだよ。応援してるからな。俺さ、いつもアズサの動画を見てるんだ」
見知らぬ人から応援のコールを貰えるなんて、やっぱ動画サイトの影響力ってすげえんだな。やってて良かった。動画は店の宣伝のために始めたものだが、いつの間にか自分の名前を広め、世界中の人と交流するためのツールへと変貌を遂げていた。この動画サイト自体、元々は出会い系サイトとして作られたものらしいが、別の用途で使われるようになるとは思いもしなかっただろう。
「俺はジャスティン・ジョーンズ。よろしくな」
「ああ、よろしく」
カフェ・ホットランタを後にし、別のカフェへと赴いた。
夕方には会場の下見に行った。会場はとても広く、既にエスプレッソマシンも完備されており、いかにも大会の準備中という感じだった。大量にラテアートを作る大会であるため、当然ながらコーヒーは指定のインスタントコーヒーが使用される。条件はみんな同じだ。
会場の場所を覚えた僕はホテルへと戻り、夕食を済ませた後は風呂に入って就寝する。
明日の大会が楽しみだ。
――大会1日目――
ホテルの部屋の中で、目覚まし時計によって大会が始まる3時間ほど前に目を覚まし、身支度を済ませて会場まで赴いた。会場には大勢の参加者と客が集まっていた。競技者として最終登録確認を済ませ、しばらくはリハーサルに励んでいた。
ここまで全然ラテアートの練習ができていなかった僕としてはとてもありがたい。
CFLは2002年から始まった大会であり、毎年1年の間に3回開催されている。評価ポイントは全部で5項目あり、見た目、明確さ、色の表現力、創造性、速さだ。5項目の内、3つ以上の評価で相手を上回れば勝ちだ。3人のセンサリージャッジが3つ以上の評価で上回った競技者を優勢と見なす。2人以上のジャッジに優勢と見なされれば勝利となる。
ラテアートは優れていると思った1杯のみをジャッジに提供する。スピード勝負で勝ちたいのであれば最初の1杯を提供することになるが、堅実に戦うならスピード勝負を捨て、丁寧に淹れたものを提出することになる。もちろん時間制限があるため、呑気に作っている暇はない。3分が経過する前にカメラの下にカプチーノを置いておく必要があるからだ。
「これよりコーヒーフェストラテアートチャンピオンシップ、アトランタ大会の開催を宣言します」
大会の開催が司会者によって宣言され、会場が盛り上がった。
「競技者は持ち場まで移動してください」
競技者たちは司会者やスタッフの案内に従い、それぞれの持ち場に就いた。錚々たる面々だ。この時も世界各国からバリスタが参加していた。64人いる競技者の中で2日目に進めるのは32人。この日だけで参加者の半数が消える。気を引き締めていきたいところだ。
1回戦の相手はカナダ人だった。
競技開始の合図と共にミルクピッチャーに牛乳を注ぎ、ポルタフィルターにコーヒーの粉を投入し、タンピングしてエスプレッソマシンに装着すると同時に抽出ボタンを押し、競技用のカップをすぐにポルタフィルターの下に置いた。ボタンを押してから抽出されるまでに時間差がある。ボタンを押してからカップを置いた方がスムーズに作業ができるのだ。
失敗すれば大幅なタイムロスになるが、プロのレベルならみんな慣れている。
僕は相手よりも早くハートのチューリップを描き始めた。
「おい、見てみろよ。あのジャパニーズ早いぞ!」
「本当だ。もうラテアートを描いてる」
「カナダの奴はまだ牛乳を温めてるってのに。あいつ、何者だ?」
無事にハートのチューリップが完成し、ジャッジのテーブルに提供する。上にはカメラがあり、真上から撮った写真を元に審査が行われる。
スピード勝負では僕が圧勝だが。
「私は全部の項目でアズサハヅキが優勢だと思います」
「私も同じです」
「この時点でアズサハヅキの2回戦進出だぁー!」
僕は全部の指標でジャッジから優勢と見なされ圧勝した。
「良しっ、まずは1回戦突破だ」
流石に64人全員を審査しないといけないし、1回戦だけなのも無理はない。
「負けたよ。早いし正確なラテアートだ」
「ありがとう。君の花束も良かったよ」
「よっ、流石は動画配信者だなー」
「ジャスティン、見に来てくれたの?」
「ああ、アズサの応援にやって来たぜ。動画よりもずっと上手いなー」
「そりゃそうだよ。多分ジャスティンが見たのは去年のだと思うよ」
他人に負けることは恥ではない。だが過去の自分よりも成長していないのは立派な恥だ。昔動画で描いたラテアートよりも上手いのは当然なのだ。これはトーナメント戦ではあるが、トーナメント表は公開されていないため、対戦相手が分かるのは対戦の直前だ。
「俺はマートン・ベンサム、2回戦頑張れよ」
「ああ、任せろ」
1回戦で戦ったマートンと握手を交わし、僕の一行に加わることに。
会場で他のバリスタたちの競技を見学していた。
フリーポアだけで描いたとは思えない――飲めるアートの世界が……ここには広がっていた。
「ジャスティンは参加してないの?」
「ああ。俺は根っからの弁護士だからな」
「弁護士!?」
「そうだ。俺の弁護士仲間がこの大会に参加してるんだ」
「弁護士でバリスタなんだ」
「正確には、あいつは元バリスタの弁護士だ。暇な時はラテアートをやってる」
「マルチスキルの持ち主なんだな」
そこに1回戦を終えたジャスティンの仲間らしき眼鏡をかけた白人男性がやってくる。
ため息を吐きながら曇りの表情――恐らく負けたな。
「ジャスティン、負けちゃったよ」
「お疲れさん。流石に現役相手には勝つのは無謀だぜ」
「だな……ん? もしかして、アズサハヅキか?」
「うん、そうだけど」
「まさか生で会えるとは思わなかったよー。俺はジョナサン・セイラー。よろしくな」
「ああ、よろしく」
ヴェネツィアに行った時と同様、僕は白人たちに囲まれていた。ジョナサンが言うには、アメリカは人口に占める弁護士の割合が世界一らしい。どうりでこんなにも頻繁に弁護士と会うわけだ。
「俺は元バリスタなんだけどさ、アズサが楽しそうにラテアートを描いてる動画をずっと見ている内にまたやりたくなったんだよ」
「こいつすぐ影響されるからな」
「アズサのラテアートなら俺も見たぜ。アズサと1回戦から当たるとは思わなかった。ついてねえや」
僕のラテアート動画がここまでの影響を与えているとは思わなかったな。だがこれで慢心してはいけないのだ。あの様子じゃ、本気でやらないと決勝にすらいけないだろう。
「アズサハヅキだな?」
ガタイの良さそうな長身の男が話しかけてくる。目力が強く迫力がある。
「あっ、確か参加者の人だよね?」
「そうだ。俺はベネディクト。お前も2回戦進出か。精々今の内に糠喜びすることだな。2日目か3日目には負けてるだろうし。じゃあな」
「言ってくれるじゃん」
「とんでもない奴にマークされちまったな」
「どういうこと?」
「ベネディクト・グッドウィンは大会荒らしで有名なんだ。全米中の競技会で結果を残していて、名実共に若手ナンバーワンと言われているイギリスのバリスタだ」
マートンの解説を聞きながら去って行くベネディクトの後姿を見ていた。
嫌味な奴だが、実力は相当なものらしい。僕を知っているということは、当然僕がWDCで優勝したことも知っているはずだ。それでマークされたと考えれば説明がつく。
ジャスティンたちと別れ、ホテルへと戻る。自分の部屋に入ると、携帯のメールを見た。璃子はちゃんと留守番をしているようで何よりだ。僕が持ってきたのは、携帯と1週間分の衣服に生活用品など。ヴェネツィアの時とほぼ変わらない。ずっと競技を見続けていたのか、既に夕方6時を回っていた。
夕食を済ませ、風呂に入って眠りに就いた――。
翌朝、日光に顔を照らされ、目覚まし時計が鳴るよりも早く目が覚めた。
「あぁー、まだこんな時間か」
目覚まし時計はこの場所の時間に合わせている。僕が寝る時間はバラバラであるため、時差ボケを起こすことはなかった。いつものように身支度を済ませ、目覚めのために筋トレをする。
「良しっ、会場まで行くか」
荷物の確認を済ませてからホテルを出た。普段は注意が向かないのか、忘れ物ばかりが気になった。
再びバリスタが集まる会場へと足を運ぶのだった。
コーヒーフェストラテアートチャンピオンシップは実在する大会です。
年度によってルールが異なる場合があります。