420杯目「怠惰な労働」
午後2時、理恩、澪の2人がシフトを終えて帰宅する。
真凜はフルタイムで働いているようで、あと2時間は店にいるらしい。
2人が残した仕事をテキパキとこなし、注意深く定期的に外を眺めながら、客の流れを見定めている。穂岐山珈琲銀座本店にいた時の名残がある。客がいない時は、率先して皿やコップを丁寧に洗っている。水道水が流れる音が僕のいる奥の席にまで聞こえる。真凜はコーヒーのコンディションを確かめるべく、1杯のドリップコーヒーを淹れて口に含み、眉間にしわを寄せた。コモディティコーヒーは味の違いが分からない一般人向けだ。コーヒーの味さえすればそれでいいと思っている連中が飲むものだ。
それにしても、残りの3人がなかなか来ない。神崎に渡してもらったシフト表を見ると、この日は珍しく全員が同じ日にシフトを入れている。うちの新人育成システムに穴があることはよく分かった。少なくとも時給1000円では限界がある。バイトにも難しい仕事を任せられれば、まだ何とかなるんだがな。
客は中央エリアを占拠し、後続の客がおこぼれのように各エリアへと押し寄せる。
中央エリアは出資に協力した関東地方を中心とした企業の支店なだけあって優遇されている。北西エリアは四国地方、北東エリアは東北地方、南西エリアは九州地方、南東エリアは中部地方が多めに配置されているが、全く出資をしなかった企業はうちを含め、挙って南東エリアへと追いやられている。
しゃがみながら真剣な眼差しで僕を見上げる真凜。
「あの、話を聞いてもらえませんか?」
「別にいいけど、話は裏で聞くよ」
「はい……」
力なく呟くように返事をする真凜は顔を後ろに向けながらため息を吐いた。
バックヤードまで歩くと、どの部屋にも清潔感があり、生活感が排除されている。細かいところにまで掃除が行き届いているのが見て取れる。清掃まで担当している真凜は童顔で小柄な見た目とは裏腹に生真面目だ。誰もいないロッカールームまで歩いたところで真凜が足を止め、クルッと振り返った。
厳しい顔を崩すことなく、首を動かしながら周囲をキョロキョロと確認し、真凜が口を開いた。
「私が中山道葉月にバイトで入ったのには深い訳があります。バリスタランドには私の両親が経営していたカフェがありました。お世辞にも売れていたとは言えませんけど、静かで落ち着きのある場所でした。お父さんとお母さんにとっては大切な居場所だったんです。なのにそれを……鍛冶議員が強引に買い取られて……両親は失意の内に病気で死にました。鍛冶議員の裏で杉山社長が手を引いていたことは知っています。せめて一矢報いて、あの腐りきった連中に一泡吹かせてやりたいんです。バリスタの仕事を復讐の道具にするのが良くないことくらい重々承知です。地獄に落ちても構いません。復讐の機会をください」
何の恥じらいも躊躇もなく、深々と頭を下げる真凜。
「復讐するとは言っても、どうやって復讐するわけ?」
「最悪杉山社長を失脚させれば……それで充分です」
「君は葉月グループに何を期待してるわけ?」
「杉山グループは主力事業である居酒屋チェーンが過労死ニュースなどの悪評で衰退しています。全店舗の1割を閉店したみたいですけど、それでも売り上げが落ちています。そこで衰退の打開策として、業界価値が上がっているコーヒー事業に参入しているのは知ってますよね?」
「ああ。杉山社長にとってバリスタランドはコーヒー事業の拠点だ。杉山グループにとっても、グループ全体の売り上げ向上が懸かっている重要なマーケットだ。穂岐山珈琲を乗っ取ったのも、既にブランドを確立しているコーヒー会社としての価値があるからだ。つまりここを奪い取ってしまえば、杉山グループの打開策は失敗に終わる。杉山社長は信用が失墜、経営責任を問われて失脚……っていう筋書きだろ?」
悪人のように口角を上げ、地面を指差しながら言った。
「そうです。この前美羽さんから聞きました。バリスタランドにある全てのカフェの中で、年間売り上げランキング1位になれば、オリエンタルモールの株を20%保有できるんですよね?」
「そうだけど、逆に売り上げランキングワースト5位に入ったら利益なしで、うちの本部の株を20%差し出さないといけない。当然、中山道葉月に対する妨害工作を練ってくるのは間違いないだろうな」
「それなんですけど、実は初日、カフェ大和のマスターがうちにやってきて、メニューを見ながらメモをしていたんです。そしたら次の日からお客さんがごっそり減ってしまって」
「マジでっ!?」
脊髄反射でいつもより大きな声が出てしまった。
「本当です。もしかして杉山社長に嫌われてますか?」
真凜は怯むことなく冷静に言葉を返した。
「まあそんなとこだ。一応競合相手だからな。杉山社長はプロ契約制度をなくそうとしてる。プロ契約制度を全国に普及させて、バリスタオリンピックチャンピオンを輩出しようと思ってる僕からすれば、明確な敵と言っていい。どうやら僕と君の利害は一致しているらしい」
「みたいですね。しばらくはこの取るに足らないカフェで業務をしながら、情報収集に努めます」
取るに足らないって……なかなか酷い言い草だな。
まあでも、この状況じゃ、そう言われても仕方なしか。
「美羽と連絡取ってたんだな」
「取ってるも何も、私をここに推薦してくれたのは美羽さんですよ」
「なるほど、分かった。そういうことなら、復讐につき合ってやるよ」
「本当ですか?」
疑いの目を僕に向け、詰め寄りながら真凜が言った。
「本当だとも。何なら契約書作ろうか?」
「いえ、大丈夫です。では私はこれで」
足を小刻みに動かしながら去っていく真凜。その後ろ姿には真っ黒な哀愁が漂っていた。
バックヤードを観察しようと、今度はクローズキッチンへと足を運んだ。
既に妨害工作は始まっていた。抜かりのない連中だ。
周囲のカフェは杉山グループの手下だ。値下げはライバル店の売り上げを下げる常套手段だし、値段の情報はすぐに広まる。質よりも量を重視する中流層以下の客に対しては有効だ。葉月グループにブランドがあるとはいえ、ブランドが発揮されるのはバリスタ競技会を行っている場合、もしくは富裕層の客がメインのメジャー店舗で経営している場合のみ。ましてやここはコモディティコーヒーで勝負させられている唯一のマイナー店舗だし、まるで役に立たない。あいつらは客層を知り尽くしている。
璃子には1年で駄目そうなら手を引けと言われた。コーヒーイベントに専念するのが賢明だが、アマチュアチームと戦うのは千尋たちだ。僕は少しでも葉月グループが有利になるよう後方支援をしようと考えた。アマチュアチームは死の物狂いで勝ちにくるだろう。
千尋や桃花でも苦戦する連中を相手にどう戦えば――。
「おはよう。見かけない顔だね」
不意にクローズキッチンにいた女性に色気のある声をかけられた。
「今はこんにちはの時間だろ」
「何言ってんの。バイトは何時だろうとおはようでしょ。そんなことも知らないなんて、もしかしてあんたも新人なわけ~?」
「葉月グループ社長、葉月梓。今日からこの店の完全監修を務めることになった。よろしくな」
「ええっ! まさかのオーナーっ!? しっ、失礼しましたっ! オーナーがここにいらっしゃるとは知らずにとんだ御無礼を!」
慌ててお辞儀をしながら縮こまる女性。
「気にすんな。うちには上下関係なんてねえから、同級生のように接してくれ。君こそ新人か?」
「えっと、あたしは瀬楽実莉。実莉でいいよ。ホステスやってたの。よろしく」
ウインクをしながら声の色気が更に増し、僕の首に絡みついてくる。
僕の真後ろに視線を向けると、人気を察して腕を解き、クローズキッチンへと戻る。かと思えば、何事もなかったかのようにモニターを確認しながら調理を始めた。どうやら注文がきたらしい。
スタイルは良い方で、全面的にスレンダーで腰回りに括れがある。身嗜みには気を使っているが、調理担当でありながら化粧などありえない。金髪染めに落ち着いた振る舞いは年相応と見える。
「あの人は福井の元ナンバーワンホステスで、最近まで行方不明だったんだよ」
ふんわりとした学生らしき女性が気さくに声をかけた。
理恩よりも少しばかり胸が大きく、すぐに見分けがついた。
「だったら何で料理番なのかな?」
「それはきっと、風営法に違反することを恐れてじゃないかと」
女子学生らしき人の隣にいるおっとりとした女性が淡々と言った。
理恩よりも胸は小さいが、張りがあって形が優れている。肌質なら良い勝負だ。
「なるほどな。君たちもバイトか?」
「私は加賀百美。よろしくね」
「越前渚です。以後お見知りおきを」
6人いるバイトはこれで全員か。この内3人は学生だし、扱いに困りそうだ。
百美と渚がロッカールームへと足を進めた。
事務室に入ると、パソコン画面にはここにいる全員の履歴書データが映っている。
回転椅子に腰かけて履歴書を確認する。
理恩は高校1年生の15歳。バイトは初めてだが、スポーツが得意とのこと。だったら力仕事を任せても大丈夫そうだ。澪はフリーターとして活動中の22歳。令和恐慌のために正規雇用で就職できずうちにやってきた。高校時代からあらゆるバイトを経験しており、料理も接客もできる万能タイプだが、長時間労働は苦手らしい。真凜は元穂岐山珈琲社員の31歳。社会経験もあってしっかり者。目立たないが綺麗好きで、清掃や買い出しを担当していることが多い縁の下の力持ちだ。
実莉は地元の元ナンバーワンホステスの39歳。意外にも料理の方が接客よりも得意らしい。今日はここのオムライスを食べたが、どうやら実莉が作っているようだ。1000円とは思えない美味さであり、一切無駄のない調理方法を用いているのが味に表れており、高級感に溢れている。百美は大学1年生の18歳。バイト経験は高校の時に接客業を行っていたくらい。普段はウェイトレスとして接客担当だ。渚は高校3年生の17歳。自営業を掛け持ちしており、バイトの中で最も労働時間が短い。
午後2時から午後8時まで、彼女たちの働きぶりを見た。
客が少ないながらに動きが早く、接客も丁寧だった。しかし、午後4時を迎え、成美と真凜が帰宅したところで店内の異常を発見する。監視の目がなくなったかのように動きが遅くなったばかりか、暇を見つけては、土産物店に買い物をしに行っていたのだ。買い物中に客が来た際、応対するスタッフがおらず、しばらくの間待たせてしまう始末となり、痺れを切らした客が別の店へと行ってしまったのだ。
実に多種多様な連中だが、こいつらは致命的な欠陥を抱えている。
それは仕事に一生懸命になれないところだ。
客がいない時はバックヤードに戻ってスマホをいじり始めるし、プライベートのついでに仕事をしているような感覚にさえ思える。勤務直後は意欲を持って働くが、真凜でさえガソリンが尽きたように怠惰な行動を始めてしまうのだ。いくら正社員でないとはいえ、葉月珈琲ではありえない光景だ。
神崎と成美は時折技術指導をするが、アルバイトは必要最低限の仕事さえしていればそれでいいため、あまり強く勤労を推奨できない。あくまでも仕事のためではなく、小遣い稼ぎが目的で来ていることが分かるし、勤務をしに来た彼女たちの眠そうな顔が全てを物語っていた。
午後6時、ロッカールームで着替え終わった実莉が帰宅しようと裏口から外に出た。
「じゃっ、あたしはこれで。お疲れ様」
「ああ、お疲れ。1つ聞きたいんだけどさ」
「どうかしたの?」
「他の連中に料理とか教えないの?」
「別に教える義務なんてないでしょ。それはマスターたちの仕事でしょー。何でたかがアルバイトのあたしが料理を教えないといけないわけ?」
めんどくさそうに両手の平を上に向けながら実莉が答えた。
「お、おう……そうだな」
「あたしのオムライス、美味しかったでしょ?」
「ああ、美味かったよ。どっかで習ったの?」
悲惨な目に遭ったような目を夜空へと向ける実莉。
「――20年前、あたしが18でホステスデビューを飾った新人の頃なんだけどね、所謂下積み期間ってやつ。ライバルに押されて全然指名されなくて、隅に追いやられるように料理ばっかやってたの。でもひょんなことから、あたしが作った料理だと知ったお客さんに気に入ってもらえたことがきっかけで、次第に指名されるようになったの。でも世の中って残酷でね、あたしが35を過ぎたあたりから全然指名が貰えなくなって、新人に押し出されるようにクビになって……男っていつの時代も、みんな若くて綺麗な子にしか靡かない。あたしがモテていたのは……単に若さのみで成し得ていたからだと思い知らされた」
「君がしてきた経験は無駄じゃない。僕だって困難にぶつかってるけど、無駄とは思ってない。過去の栄光なんてあっという間だし、これからどうするかだ」
「口説いてるの?」
「まさか……」
誤魔化すように顔を逸らしながら笑ってしまった。
「……女たらし」
「えっ?」
疑問に思う間もなく、目を細めた実莉は人混みの中へと消えてしまう。
料理は神崎が作っていたが、マスターがいない時に客が来たら……。
僕の心配を他所に、うちのアルバイトたちは怠惰な労働を続けている。こちとらいつミスが出るのかと、スリルとサスペンスを肌で味わってるというのに。
午後7時半を迎えると、今度は百美と渚がバックヤードへと戻り、すぐに着替えを済ませた。
「もう帰るの?」
「うん。だってラストオーダーだし、もうすることもないからね」
「お客さんが来ない以上、これ以上私たちがここにいる意味はありませんので」
淡々とした顔のまま渚が言った。早く帰らせてくれと言わんばかりだ。
ラストオーダーから終了までの30分は帰る支度をするだけの時間じゃない。売れ行きが良かった商品や反省点を分析して次に活かす時間でもある。アルバイトであっても、家に帰るまでが仕事だ。ただ言われたことをこなすのは仕事ではなく作業だ。責任者からうちの正社員にならないかと言われるくらいの働きぶりを見せなければ、これからの社会では到底通用しない。
労働者として生きていくならば、企業から欲しがられる人間を目指すべきなのだ。
僕が見ていたのは、飯を食えない大人とその予備軍だった。
ふと、昔を思い出した。施設に赴いて連中から話を聞いた時、労働力をあまり必要としない楽な仕事を求める人ばかりで、条件を選べる立場でもないのに、当たり前のようにあれこれと条件を突きつけ、そのくせまともな労働力を提供できず、就職してもすぐに戻ってくる人が後を絶たなかった。
……そんな連中を誰が採用するんだ?
うちでバイトしている間は、何も考えなくて済むんだろうが、来年には璃子の提案通り、ここを撤退するかもしれないのだ。その場合は後続の都道府県代表店舗が引き継ぐことになるが、怠惰なあいつらをずっと雇っているだろうか。完全監修どころか構造改革が必要な領域だ。バリスタランド創設の意味、それはプロバリスタである僕が、付け焼き刃のようなアルバイトしかいない店舗で、アマチュアチームを相手に売り上げ対決をすること。アマチュアチームの実力はプロと言っていい。むしろこっちが本当の意味でアマチュアな連中を、プロを相手に勝たせなければならない真逆の対決構造でもある。
東京都代表店舗である喫茶処江戸は杉山珈琲から出店された。
少し遠い場所には福井県代表店舗、『コーヒー越廼村』が鍛冶珈琲から出店されている。
手下企業の店舗を出店しているのはうちの監視をさせるためだろう。
同じ企業からは1店舗までしか出店できないルールに加え、本部のある都道府県の代表でなければならないルールもある。杉山グループにとっては実質2店舗出店しているわけだ。売り上げランキング1位に入れば地元企業の株も手に入るメリットがある。オリエンタルモール自体が杉山グループ傘下企業だし、これ自体は相手にとって何のデメリットもない。公平を装った契約のマジックだ。
「あいつらはいつもあんな感じなのか?」
「そうやな。でもこのままやと、葉月グループの株が取られてまうなー」
「他人事みたいに言ってるけど、もしワースト5位以内に入ったら全員クビだからな」
「怖いことゆうなぁ~。でもどないするんや? バイトはいずれも最低限の仕事しかせえへんで」
「最低限の仕事というのは、あくまでも時給1000円のバイトとしての仕事だろ。そこでだ、来週からは時給3000円まで引き上げる」
「じっ、時給3000円って、ホンマかいなー!? 下手したらそこらの正社員より高い給料やで」
「それくらいしないと、仕事について何も考えてすらくれないだろ。役割範囲を広げて、業務を幅広く習得してもらう。バイトたちが失業したら、学生組は施設行き、フリーター組は生活保護。あれじゃ一生地獄から抜け出せないままこき使われるか、社会のお荷物になるぞ」
「そんな根拠がどこにあるんや?」
既に紺色のコートを着た神崎が尋ねた。
「……僕ぐらいになると分かるんだよ。飯を食えない大人ってやつがな。神崎はあいつらの帰り際の顔を一度でも見たか? あいつら、施設にいた連中と同じ目をしてた。死んだ魚の目だ」
「あー、この前ゆうてた施設の連中やろ。何があかんの?」
「そいつらの目は、まるで未来を信じてなかった。いつまでこの虚無の中を生き続けるんだろうと、全てを諦めているのが手に取るように分かった。僕がいた学校のクラスの連中もだ。何割かは引きこもりになってる。このまま放っておけば、今いるバイトたちは、10年後には全員が生活保護を受けているかもしれない。教育に失敗した連中を養うために税金を払いたいか?」
「そないゆうてもなー、結局時給3000円分の仕事ができひんかったらクビになるんやろ?」
「時給分じゃない。何が何でも言うことを聞いてもらうだけでいい。時給3000円ならバイトでも強く言えるはずだ。明日全員に時給アップと役割範囲の拡大を通知しろ。拒否するようなら即クビだ。こんな緊張感の足りない職場なんて、君も退屈だろ?」
「……それはええけど」
「成美には明日来た時に説明してくれ。後は僕が言った通りにやってみろ」
この状況に風穴を開ける方法はただ1つ。
腕が振るえるくらいの緊張感を与えてやれば、客が来ないこの状況に活路を見出せる。
葉月グループを大きくしたのは璃子の功績だが、家の真向かいにあった大手チェーンのカフェを最終的に撤退させたのは僕自身の功績だ。近隣の店舗が霞んで見えるくらいの目立つ店にしてやる。
完全監修に失敗すれば、コーヒーイベントに望みを託すしかなくなる。凡人が何故不完全燃焼で終わるのかが分かった。力を発揮できる場所を終始彷徨う迷子たちは、道がなければ立ち止まる。ならば道を作ってやればいい。受動的であることを強いられてきた従者は誰かが背中を押さなければ動けない。まずは自在に動かせる手足として使う。自主性を取り戻させてやるのはその後でいい。
葉月グループ社員に施す最初の改革は、修正パッチを貼ることだ。
従順性を主体性で上書きする。再教育はこれからだ。
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瀬楽実莉(CV:植田佳奈)
加賀百美(CV:白石晴香)
越前渚(CV:井口裕香)




