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社会不適合者が凄腕のバリスタになっていた件  作者: エスティ
第17章 死闘編
414/500

414杯目「レトロカフェ」

 4月上旬、カジモール計画オープンイベント当日――。


 先月までの僕は、何のために戦っていたのかを忘れつつあった。


 璃子にとっては僕が現役でいてくれた方が都合が良いらしい。それにしても、ジェシーの妖艶な裸体が今でも目に浮かぶ。ルーレットの差で勝利したのが、昨日のことのように思えてくる。世界が段々と葉月グループに追いつきつつある。今の僕らは追われる側。少し距離を離したかと思えば、来年には追いつかれていることもある世界だ。油断禁物という言葉が最も似合う業界と言っていい。


 うちは転職したりされたりする前提のグループだからこそ、生え抜き社員の価値が高い。そういう意味では葉月珈琲塾が社員育成のファームとして機能しているのは嬉しい副産物だ。葉月珈琲塾卒業生の1割は葉月グループに入社しているし、凜は晴れて義務教育を卒業した。未成年であるため、労働基準法による縛りはあるが、葉月ローストのマスターとなってからは大忙しだ。コーヒーイベント優先であるため、美月がマスター代理を務めることも多いが、これからが楽しみだ。彼女は最初の1人にすぎない。


 午前7時半、僕、優子、美羽、千尋、皐月、弥生がバイオレットカラーの大型車から降りた。


 当初は大規模なショッピングモールとして計画されたが、途中から杉山社長の介入により、結局テーマパークの方針に変更されたとのこと。ショッピングモールとしての色はあるが、どちらかと言えばテーマパークだ。強引な買収があったとはいえ、これだけ広い場所をよく確保できたものだ。


『バリスタランド』と呼ばれるこの場所は『株式会社オリエンタルモール』の管理下にある。


 計画の大幅変更のため、カジモール計画はただのプロジェクト名と化した。


 社名と園名が直前まで伏せられていたところに、何らかの意図を感じるのは僕だけだろうか。


 昨今のバリスタブームに乗っていることもあり、全国からカフェ巡りを趣向とするコーヒーファンや団体客が押し寄せ、開園を今か今かと待ち侘びている。行く行くは北陸道を代表する旅行先として選ばれるテーマパークを目指していることはよく分かった。


 福井県福井市の国道沿いにあったかつての風情はなく、栗谷家を象徴していた建物は、まるで最初からなかったかのように跡形もなく消し去られていた。代わりに明治から昭和にかけての時代を意識したレトロカフェを模した建造物が建っている。今の老人たちの頭の中を具現化しているかのようで、懐かしさと同時に重苦しさを感じてしまう。面積は長崎の某テーマパークの面積を上回り、日本一のテーマパークとなった。施設の数は更に増えていくようで、2025年の終わりには一通り完成するという。


 園内は47都道府県全てから代表的なカフェが集合し、激戦区の如く密集している。


 非常口を除く出入口はメインゲート1つしかないが、バリスタランドを囲んでいる壁はかなり高く聳え立ち、外から園内が見えないようになっている。令和恐慌によって、大都市への出稼ぎに拍車が掛かり、地方の人口が段々と減っていることが、カジモール計画のための土地買収を容易にした。北陸道の人口は一時的に増えていたが、結局若者たちの大都市流出を止めることはできなかった。やむを得ず方針転換せざるを得なくなったのは当然と言えるだろう。


 ショッピングモールは近隣住民がターゲットであるのに対し、テーマパークは世界中の観光客がターゲットだ。著名人が来園してインフルエンサーとして宣伝すれば、絶大な集客効果も見込める。国道沿いどころじゃない。国道を跨いで面積が広がっており、周囲を通行する車からも中が見えないよう工夫されている。視界の中に無数のカフェが見えるなんて夢のようだ。


 ヴィランの本拠地でさえなければ心から楽しめるんだが、肝心の概要は不明。相手側からのルール提示を待つしかない。最初から仕組まれているのは間違いないが、配られたカードで勝負するしかないのだ。僕らは大富豪の貧民側だ。勝つならば革命を起こすまで。


「ふーん、結構懐かしい雰囲気だねー」

「昔のカフェって、こんな感じなんですねー」

「一応今でもレトロカフェは残ってるけど、ほとんどは売れずに潰れて、売却されてから改装されたような建物ばっかりだからねー。こういう形で残していくのも悪くないとは思うけど、価値が出るとしたら100年後くらいかなー。まだできたばっかりだし」

「優子さんは何でここに来たの?」

「だって47都道府県全部からカフェが密集してるってことはさー、当然ご当地スイーツとかもいっぱいあるわけだしー、味わっとかないと損でしょ。全国中のカフェを1ヵ所で味わえるっていうのは敵ながら天晴なアイデアだと思うし、利用しない手はないっしょ。じゃっ、偵察に行ってまいりますっ!」


 敬礼を済ませると、優子がメインゲートに行ってしまった。


 葉月グループもカジモール計画の関係者であるため、僕や美羽以外にも主力となる社員たちは既に年間パスを手にしているが、皐月は例外的に立花グループ関係者として年間パスを手にしている。


 新年度に合わせてオープンするのは単に切りがいいからとのこと。葉月グループのカフェも岐阜県代表カフェとしてオープンする予定であるため、他の店舗にはないご当地メニューがある。


「優子さんっていつも明るいよねー」

「というより、周りが暗すぎるだけなのかもな」

「捻くれた解釈だね。まっ、そういう考え方も結構好きだけどね」

「午前8時からオープンで、午後8時まで営業か。外でアトラクションに参加してからカフェで休憩することの繰り返しで、4時間毎に朝メニュー、昼メニュー、夜メニューが切り替わるが、ご当地メニューはどの時間帯でも食べられるらしい。シグネチャーは店舗によって異なるが、コーヒー豆は全店舗共有だ。スペシャルティコーヒーは予算の都合上使えないために市販レベルのものを使用するらしい」

「うちはメジャー店舗として参加するように言われたけど、ゲイシャとシドラのコーヒーが使えないって言われたからマイナー店舗にした。高級豆を使えないんじゃしょうがねえよ」

「メジャー店舗になるかどうかで違いがあるのか?」

「もちろん。葉月グループのメジャー店舗は世界のカフェの中でも最高峰に位置する店舗だ。うちの主力が集まるし、箔がつくから宣伝上有利だけど、それは高級豆と世界一のコーヒーを提供するスタッフがいてこそだ。今のメジャー店舗には主力が揃っているけど、もし拡大したら、比較的実力に劣るバリスタを雇うことになるし、名ばかりメジャー店舗にしたくなかったからな」


 あくまでも努力目標としてメジャー店舗の設置を命じられたが、努力目標とは日本語でしなくていいという意味の慣用句だ。強制力がない以上、従う義務などないに等しいが、マイナー店舗である以上、二流という箔が常について回ることにはなるが、これだけでは済まない。


 あろうことか、岐阜県代表店舗はバリスタランドの隅に追いやられ、目玉となる中央エリアには大都市の店舗が集合している。中央エリアに位置しているのはカジモール計画に投資したコーヒー会社の店舗ばかり。投資したコーヒー会社ばかりが優遇され、投資していないコーヒー会社は計画の全貌さえ知らされなかった。穂岐山珈琲も申請はしたが、東京にある本店は全てが乗っ取られ、岐阜は既に葉月グループが担当を務めることとなっていたため、参加することは叶わなかった。


 相変わらず頭だけが幼稚園を卒業できてない連中だ。


 葉月グループはバリスタランドに『中山道葉月』をオープンさせた。


 営業時間は葉月グループの店舗としては最長の12時間。他の店舗と違ってメニューに乏しく、朝昼夜の3種類に分けなければならないのが難点だ。投稿部にご当地メニューを依頼していなければパンクするところだったが、ここはリサたちがうまくやってくれたようだ。


「おやおや、誰かと思えば葉月社長じゃないですかな」


 髭を蓄えた50代くらいの中年男性が僕に声をかけ、僕らは後ろを振り返った。


「なっ! 何故親父がここにいるっ!?」


 不意の登場に恐れ慄く皐月。慌ててはいるが恐れてはいない様子。


「もしかして……立花社長?」

「いかにも。私が立花グループ社長、立花宗月(たちばなむねつき)。よろしくお願いしますぞ」

「ああ、よろしく」

「親父、偵察なら私がやっておくと言ったはずだぞ」

「そうはいかん。皐月、私は立花建設の社長でもあるんだ。ここらの建物は、うちが社員総出の急ピッチで建てなかったらオープンが間に合わなかったんだ。丁度式典にも呼ばれている。我慢してくれ」

「はぁ~」


 満面の笑みを浮かべる立花社長に対し、珍しくため息を吐く皐月。


 親子なだけあって、鋭いつり目がそっくりだ。


 立花社長は九州を代表するグループ企業、立花グループの社長として主に建設業を営んでいる。3代にわたってグループを成長させ、古風な建物の設計を得意としている。立花社長は昭和のおじさんが着ていそうな濃い緑色の和服姿のまま列に並ぼうとしていた。足には黒い草履を履いていて貫禄がある。特に疲れている様子はなく、近くのホテルから歩いてきたことが見て取れる。


 皐月は立花社長がここにやってくることを忌み嫌っているようで、顔を合わせてからは、不穏な仕草を隠せずにいるが、不安に囚われている自分を誤魔化すかのように、指で何度も髪の感触を確かめている。仲が悪いわけではなさそうだが、皐月がここまで調子を崩されるとは。


 時刻が迫り、客たちが胸を躍らせながら口ばかりを動かし、噂話を始めた。


 皐月の手が僕の腕に触れると、肩を組みながら、立花社長に背を向けた。


「皐月、立花社長に来られたくない事情でもあるのか?」

「親父はすぐ私の自慢をする癖があるんだ。色んな人にな」

「恥ずかしいんだな」

「……せめて帰るまでは黙ってくれていると助かるんだが」

「皐月と随分仲が良いようですな」


 僕らを猛虎のような目で睨みつける立花社長。


「いやっ! 違うんだ! あず君はただの同僚だ!」

「とか言ってる割に肩まで組んでるじゃないか」


 咄嗟に皐月が僕から離れた。相手の親の家に挨拶しに行ったかのようだ。


「今はマスターを辞めて社長の仕事に専念してるけどな」

「皐月は職場でちゃんと働いていますかな?」

「もちろん。皐月はうちのエースだ。今年から葉月珈琲のスタッフになった。去年は国内予選で二冠を達成するほどの腕前だし、6月には世界大会がある」

「そうでしたか。では私も応援しに行くとしますかな」

「来なくていい。私だけで十分だ」

「娘1人だけで海外に行かせるわけにはいかん」

「安心しろって。行き先は比較的治安の良いバンクーバーだし、サポーターチームを同行させる」


 1人で戦う時代は終わったのだ。各メジャー店舗から最低1人はサポーターチームに加わり、必要があればマイナー店舗のスタッフからも募集し、スケジュール管理からステージの組み立てまでを担当する。


 競技者は競技に飲み集中できるようになったことも、うちのスタッフが大会を制覇できるようになった要因と言える。集団で移動すれば治安が悪くても比較的安全に過ごせるし、良い時代になったものだ。


 皐月を離れさせ、僕と立花社長の2人きりで世間話をした。


 立花社長はカジモール計画に際し、園内の建物の設計から建設を依頼された。


 これほど大きな仕事に飛びつかないわけもなく、『株式会社立花建設』は他の建設会社と合同でバリスタランドを作り上げた。依頼主は杉山社長だった。わざわざ地方の建設会社に依頼したのは立花グループからの投資を勝ち取るためであることは分かっている。


 投資をした上で、自らバリスタランドを手掛けた理由がどうしても気になった。


「つまり立花社長はバリスタランドが世界中から人が集まる重要なマーケットになると踏んでるわけだ」

「その通りです。あず君がコーヒー業界の地位を上げたことで、バリスタの地位も上がりましたからな。近年は海外のコーヒーファンが日本のレトロカフェを訪れるようになったばかりか、長期的な流行になっていることを耳にしましてな。私もコーヒー愛好家でして、昔何度もカフェに通っていた日々を思い出しました。それで杉山社長の依頼を引き受けたわけです」

「バリスタのプロ契約制度についてはどう思ってるの?」

「私は賛成ですな。皐月がプロバリスタとして活躍するようになってからというもの、うちへの仕事の依頼が殺到するようになりましてな。後は娘の結婚だけです」


 心配そうな目を空へと向け、腕を組みながら立花社長が言った。


「――私の妻は皐月が幼い頃、交通事故で他界しました。それ以来、私が男手1つで育ててきたのです。皐月が自立するためにできることは全てやりました。最初は皐月を後継ぎにするつもりでしたが、皐月は経営にも建築にもまるで興味を示さず、結局は甥に跡目を譲ることになりましてな……建築会社の社長の娘が……古い建物を見ただけで生理的嫌悪感を覚えるんです。悲しくなりますよ」

「古風な建物が好きなんだな」

「ええ。私は近代建築物が好きで、当時の建築技術やデザインも学びましたが、依頼を受けるのはいつも今風のハイテクな建物ばかり。バリスタランドはレトロカフェの建築を通して、私の想いを再現できる数少ない機会と思って投資を決めたのです」


 ――間違いない。これは立花グループを取り込むための策だ。


 バリスタランドがレトロカフェばかりなのは、立花社長の好みを反映させるためだ。


 古いデザインの建物に皐月はまるで興味を示さず、どのようなメニューがあるのかだけを楽しみにメインゲートからバリスタランドへと入園を果たした。ここにいる連中は記念すべき初日の客だ。


 午前8時、僕は立花社長と並びながら、メインゲートの係員に年間パスを見せた。


 ゲートを通過すると、周囲だけが100年前に戻ったことを自覚する。


 目の前には『喫茶処江戸』と書かれた東京代表の看板が扉の上に飾られている。瓦の屋根の下は木製の扉とガラスの窓で覆われた扉がある。外側には客席が用意され、ガラス越しに見えるカフェの中には更に多くの客席があるが、背もたれのある赤い椅子は明らかに今風のデザインではない。


 西洋文化を導入したばかりの手探り感が伝わってくる。文明開化とは言っても、所詮は西洋のシステムを模倣しただけにすぎない。日本独自に改良されたシステムもあるだろうが、どれもこれも自らが発祥となったものではないところに薄っぺらさすら感じる。西洋に追いつこうと、劣等感を覆い隠しながら躍進していく様子が頭の中で浮かび上がってくる。追いつけ追い越せと発展に没頭していた頃だ。


 ここ数年で、コーヒー業界がより身近な存在になったわけだが、日本でコーヒーが親しまれるようになったのは、皮肉にも僕が最も嫌っている明治時代だ。江戸時代、長崎の出島で初めてコーヒーが伝わり、貿易港によってコーヒーがもたらされ、外国人や高官たちの間で飲まれたが、普及することはなかった。文明開化によって洋食屋が誕生し、コーヒーがメニューに加えられるようになると、日本で初となるカフェが明治21年に東京で開店した。コーヒーを飲むだけのカフェではなく、ビリヤードで遊んだり、本を読んだりする部屋などが併設された社交場だった。明治前半は上流階級の人々がコーヒーを楽しんだが、庶民が利用できるような店ではなかった。


 明治42年、日本での宣伝と普及を目的に、日本から送り出したブラジル移民の多くがコーヒー農園で働いた功績として、ブラジル政府から無償でのコーヒー豆提供が決まった。その量は当時の年間消費量の約7倍というとんでもない量であったため、売る場所がなかったという。そこでブラジルコーヒーの販売と宣伝活動のため、本格的なカフェが設立された。他の店よりも安く提供していたことから、一気に庶民にも広がり、最盛期には全国中に店舗が展開されていった。その後、ブラジルからの無償提供が終わり、関東大震災の影響もあり、カフェは一時的に打ち止めとなるが、カフェで働いていた人たちが後を継ぎ、日本におけるコーヒー業界の始まりとなった。


 まだコーヒーは普及していない地域ではカフェではなく、ビリヤード場や洋食屋に販売していた。昭和30年代からは高度経済成長に伴い、カフェが次々と登場した。カフェ用のコーヒーカップやグラスなどの洋食器も販売されるようになり、昭和41年に全国に2万軒近くあったカフェは、10年後には9万軒近くに急増し、ピーク時の昭和61年には15万軒近くにまで規模が膨れ上がった。


 当時のコーヒーを飲んでみたい気もするが、今のコーヒーの方が美味いのは間違いないだろう。エスプレッソマシンもペーパードリップも今ほど発達していないし、抽出が手探りの段階であるならば、雑味が残りやすいのは確かだ。今みたいに設定した粒度と粉量が自動で出てくることもなかったし、機械に頼れない分、バリスタの職人技が大いに発揮された時代でもある。ここは少しばかり羨ましい。


「美羽、何か分かったら教えてくれ」

「それはいいけど、あず君はこの場所をどうしたいわけ?」

「もちろん利用するに決まってんだろ。あいつらはこのテーマパークで利益を出す気なんだろうが、まずはここで何をするかを聞かねえとな。とりあえず勝った方が有利になるように交渉して何とかする。璃子もこの場所は重要なマーケットになるって言ってたからな。見てみろ、ここに来ているのは日本人だけじゃない。3割くらいは外国人だ。昨日メジャー店舗に来た人もいるし、ついでに来たんだろうな」

「バリスタマガジンでも紹介されてたから、注目されてるのは間違いないかもね。将来うちに貢献してくれそうなバリスタの卵がいっぱい集まってるし、バリスタ甲子園とかコーヒーイベントだけじゃなくて、バリスタランドもコーヒー会社の人事にとっては重要なマーケットだもん」


 ウインクをしながら美羽が言った。


 一般人に紛れ、様々な店舗を偵察し、あわよくば引き抜いて葉月グループの戦力になってもらう。


 実に人事部長らしい判断と心底で呟いた。


 中央エリアの店舗には人だかりができ、各地でアトラクションも始まっている。


 僕が誘ったわけでもなく、自ら若手バリスタを虎視眈々と狙っている。プロ契約制度をなしにして考えても、これだけの熱量を持つバリスタは貴重な人的資源になるし、大会で結果を出さずとも、新たな価値を開発できる店舗スタッフは必須になる。それに今はアマチュアチームの連中に勝てるだけの逸材を喉から手が出るほど欲しているわけで、バリスタの集まる場所は、全て人事のテリトリーだ。


 これも全部僕の不手際だ。強化合宿をしなければならないのは、戦力不足の反証なのだから。

読んでいただきありがとうございます。

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立花宗月(CV:小村哲生)

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