413杯目「虚構を脱ぎ捨てて」
WTD優勝を果たした僕らは、ホテルで夕食を済ませた。
今頃葉月珈琲も盛り上がってんだろうな。向こうは夜中だが、興奮は収まっていないかもしれない。
こっちは尚更だ。この2人とは今まで以上に何でも話せる中にはなったが、チームは大会終了時点で解散となっている。明日からはコーヒーイベントに向けた練習が再開する。璃子はこの大会で優勝することに大きな意義があると言ったが、果たしてどうなるやら。
僕が優勝したからと言って、特別何かが変わるわけではないが、璃子が出場を打診するくらいだ。帰国すれば全ての答えがハッキリする。そんなわけだから早く戻りたかったが、ジェシーと明日合う約束しちゃったし、カフェ巡りもあるし、ちょっとつき合ってやるか。
翌日――。
僕らはジェシーの車に乗り、ロサンゼルス市内を走っている。
世界的大都市なだけあってかなり広い。何年住んでも慣れそうにないや。
「ジェシー、連れて行きたい場所ってどこ?」
「私の故郷、アズサだよ」
「「「「「アズサ?」」」」」
どういうことだ? 故郷のアズサってことは、カフェにつけた名前か? それともからかってるのか?
「ここにはアズサと同じ名前の都市があるの。一度私のアトリエを見てほしいの」
真相を確かめるべく、僕はスマホを手に持った。
アズサはロサンゼルス南東部にある都市である。
都道府県と同じ名前の人はいるが、海外都市の名前と一致するとは思わなかった。ジェシーはアズサ市民なのだ。彼女は長らく戻っていない自宅兼アトリエに、僕を連れて行くという。滞在期間はあと3日。カフェ巡りをさせてくれることを条件に引き受けたはいいが、何をやらされるんだか。
凜の太股の上には、WTD優勝トロフィーが燦々と輝いている。大会名が書かれた木製の土台には黄金のコーヒーカップが設置され、カップの上に乗っている地球が青と緑と白で覆われている。北極圏には雲を模した白で3Dと描かれている。
「アトリエかー。ジェシーは元々画家だったよな」
「正確には画家志望だけどね。大学時代に作品が売れて、教授からも画家になることを勧められたけど、結局、バリスタの夢を諦められなかった。だって私の地元がアズサで、初めて本気で憧れを抱いた相手もアズサだよ。これはきっと運命だと思って、私は自分の直感に従ったわけ」
「てっきりシアトルが地元だと思ってた」
「あー、確かに今はシアトルを拠点にしてるけど、それはマイケルの会社で働いてるからなの。優勝のご褒美代わりに、私がどうして世界大会を制覇してこられたかを教えてあげるね。マイケルはアズサに勝てるバリスタを輩出するために『アメリカンバリスタスクール』っていうバリスタ教室を始めて、世界中から本気でトップバリスタを目指す人を集めて育成してるの。私もその1人で、一度行ってみたんだけど、そこでラテアートの腕を見込まれて、バリスタを目指してみないかって言われて決意したの。美大卒のバリスタなんて珍しいから、正規ルートで入らなかった私を疎んじる人もいたけど、それでかえって反骨心が芽生えたっていうか、絶対頂点に立ってやろうと思って修業していたら、いつの間にかペンスティックイーンって呼ばれるようになってて、批判していた人たちは全員脱落していったの。着いたよ」
ジェシーがスカーレット色のワゴン車を停めた。
目の前にはジェシーの家と思われる2階建て三角屋根の建物がある。
中に案内されると、キャンバスや絵の具が不規則に並べられ、いくつかのキャンバスには絵が書かれてから時間が経過した痕跡がある。現代風の絵が多いものの、ジェシーはどの時代の画風も自在に描けるようだ。地元から逸材が現れたと噂になるが、彼女は夢を追うためにロサンゼルスを出た。
奇しくも故郷ロサンゼルスが僕との決戦の場となった。感覚派のジェシーにとってはまさに運命だ。
凜は初めて見るアトリエの中をキョロキョロと観察している。部屋の端にはジェシーのものと思われるベッドもあるし、いつでも睡眠できるように自室を兼ねているようだ。
「ジェシー、何で僕をここに連れてきたの?」
「……見切りをつけるため」
「画家人生にか?」
「うん。よく分かったね。私の絵は全部人に頼まれて描いた絵なの。私が描きたい絵よりも、誰かに描かされた絵の方がずっと人気で、得意だけど好きではなかったというか、そんな気持ちで画家になっても、中途半端に終わるんじゃないかって思ってたの。だから私、今日限りで絵を描くのはやめる」
「「「「「!」」」」」
激震が走った。積極的にバリスタとパティシエの両方を究めようとしている那月とは対照的だ。
ジェシーは天才画家として期待されていた過去の自分に見切りをつけたいのだとすぐに分かった。
バリスタとして働きながら画家として生きる道もある。
しかし、今はバリスタを目指すならプロとして生きることを半ば強要される時代だ。僕がジェシーの運命を変えてしまった。ただでさえ写真画像だけで満足してしまう人が多い現代では画家の立場が厳しく、トップ以外は飯を食えない状況に拍車が掛かっている。しかも自身が望む絵ではなく、他人から望まれた絵しか描いてこなかったジェシーが初めて自分の意思を表明した瞬間だ。
何かを選ぶためには、何かを捨てなければならない。
昔なら両方できたことを僕自身が困難にしてしまった。プロ契約制度が導入されたことでバリスタの平均レベルが上がり、コーヒーファンがバリスタに求める水準も格段に上がり、プロに及ばない者が淘汰されていったことをアマチュアチーム連中から聞いた。競争から脱出するための仕事を、むしろ競争の激しい仕事にしてしまい、何より自らの中に生じた矛盾に怯えた。
それは誰かの人生を変えてしまう恐怖に他ならないものだった。
「こんなに絵がうまいのに、一生描かないなんて勿体ないよー」
「一生描かないわけじゃないよ。プロバリスタとして通用しなくなったら、また趣味で始めるかもしれないし、行く末を知っているのは未来の私だけ。1つ確かなのは、バリスタの仕事を究めるまで、絵の仕事は一切やらないってこと。もし昨日チーム葉月珈琲に勝って優勝していたら、プロバリスタを引退して、画家に絞ろうと思っていたところだったの」
「「「「「ええっ!」」」」」
凍りつくように僕らの口が開いたまま動かない。
「そんなに驚かないでよ。私は感謝してるの。バリスタになるべきか、画家になるべきか、ずっと悩み続けていた自分を解放してくれた。世界一のラテアーティストになったら、安心して引退できたんだけど。準優勝で引退なんてできない。まだ上がいるってことは分かったし、1番になるまではこの世界にいる」
「ジェシーは世界一のラテアーティストだと思うけどな」
「それ嫌味? アズサの方が制してきた大会多いでしょ。アメリカでも今の大会レベルだったらアズサでも勝てないって言われてるけど、10年前までの世界大会のレベルが言うほど低かったとは思わないし、昨日の結果を見れば、それは間違いだってことも証明された。みんな認識を改めたと思うよ。最後は1対1の勝負で私に勝ったんだし、できればまた対決したいけど……無理だよね」
「あれは僕1人の力じゃない。何かが乗り移った」
僕が本気を出した理由はいくつかあるが、1番の理由が自分以外の誰かになったのは初めてだ。
あんなに無我夢中で練習したのは久しぶりだ。
凜の経歴を黒星でスタートさせたくなかった。小学生時代から葉月珈琲塾にどっぷり浸かってきた中では最初の世代だ。凜の実績がそのまま葉月珈琲塾の成果として反映される以上、結果を出す以外の選択肢はない。このことが長年のブランクがあった僕を叩き起こすよう動機付けされたことは言うまでもない。
葉月珈琲塾の教育は不登校児を人体実験のように使っているという批判を浴びたが、学校こそ競争に勝つことだけを教えられてきたような礼儀知らずのクソッタレを輩出してるじゃねえか。上の命令に従うことばかり教えられ、社会に出てから自分の考えで勝負することに気づくのでは遅すぎる。だったら最初っから自分の考えを持つよう教育すればいいと思ったが、学校は一向に変わる姿勢を見せないし、飯を食えない大人問題に誰も手を打っていないことの方がずっと問題だろう。うちは社会で通用する人間の育成計画を実行しているだけだ。これに気づけない人は間違いなく末期と言っていい。
不登校支援とは、脱学校の推奨と再教育の実行である。
反対勢力を黙らせる意味でも、絶対に負けるわけにはいかなかった。
マイナー競技会とはいえ、キャリア初大会で優勝したことは、凜にとって大きな自信になっただろう。
無論、桃花もコーヒーイベントに向けた勢いに乗ってくれればそれでいい。ジェシーにも1番になりたい信念があるが、今回は葉月グループの未来を懸けた信念が上回った。
「アズサに仕事を頼みたいの。みんなはリビングでテレビを見ながら待ってて。お菓子も置いてるから」
ジェシーは僕以外を部屋の外に出すと、静かに扉を閉めた。
桃花たちはリビングのソファーに腰かけ、置かれているお菓子を食べ始めたのが物音だけで分かる。
「まさかとは思うけど、仕事って……」
「うん。絵のモデルになってほしいの」
「ジッとしているのは苦手って言っただろ。教室でもずっと座っているのがつまんなくて、何度も脱走したことがあるくらいだってのに」
「動いていても大丈夫だよ。私と話しながらだったら、退屈しないでしょ。じゃあそこに立って」
言われるがまま部屋の中心に立つと、ジェシーはキャンバスを置いた。
すると、ジェシーは何を思ったのか、着用している灰色のストライプが顕著なニットの服や青い長ズボンをさも当たり前のようにスルスルと脱ぎ始めた。
開いた口が塞がらないまま見守っていると、下着まで全部この場に脱ぎ捨ててしまった。大きく呼吸しながら手を広げ、見せてはいけない部位までもが露わとなっている。さっきから興奮が収まらない。でかいし、くびれてるし、絶妙な曲線だし。指先で摘まんでいるパンツを後ろに放り投げたジェシーは恥ずかしがるどころか、解放感すら顔に滲み出ている。
「あのさ……何で脱いでるの?」
「今まで誰にも言ってこなかったけど、私は全裸じゃないと絵が描けないの。身も心も生まれたままの姿で真っ新な気持ちにならないと集中できなくてね。でもアズサにだったら不思議と安心して見せられる。多分、私以上の変人にも大勢会ってきただろうし」
「変人の自覚はあるんだな。それが風景画ばかりの理由か」
「うん。だから人の絵を描くのは初めて。私が描く最初の人はアズサがいいってずっと前から思ってた。私にとって、アズサはアズサ名誉市民みたいなものだから」
「なんかややこしいな」
ジェシーは全裸のまま、部屋の中央に立っている僕を描き始めた。
何だか如何わしいことをしている気分になってきた。子供のように、夢中にキャンバスと向かい合い、絵を描いている時のジェシーはどこか可愛らしく、目のやり場に困って目を逸らそうとするとすぐに注意され、結局正面のジェシーを見る破目になる。僕は一体何をしているんだろうか。
ここまでくると、ご褒美にも罰ゲームにも思えてしまう。
僕は忘れていた。アーティストになるのは変人ばかりだということを。
いかん、目の前の光景に興奮が収まらない。ジッとしているのは苦手だが、この状況で下手に動けば誤解を招くことは間違いない。そう思うだけで足が動かない。僕にできることは、早く終わってくれと願いながら立ち尽くすのみ。優勝したというのに、何でこんな複雑怪奇な思いをせねばならんのだ。
それにしても、まるでヴィーナスのように洗練されている色白の肌、首にまで波打つように伸びているブロンドの髪、会場でもかなりモテていた。繊細な指の動かし方、卓越したペン捌きからも、ペンスティックイーンとしての力量が反映されているのは間違いない。
時折僕と目が合っては微笑みかけてくれる。
耳を澄ませてみれば、隣の部屋から桃花たちの声が聞こえてくる。
キッチンには必要最低限の物しか置かれていない。ラテアートは得意だが、料理は苦手のようだ。マリアージュ部門のスコアは、バリスタオリンピックファイナリストの中で最も低かったが、次のバリスタオリンピックにも出場するとのこと。またしても強敵になるな。
葉月グループだと、太刀打ちできそうなのは千尋と皐月くらいか。次点で桃花と弥生がうちから参加する候補となるわけだが、次回大会からはルールが改正される。1つの国から3人までしか出られなくなる仕様に変更され、選考会4位通過者のバリスタオリンピックチャンピオンは伊織で最後になる。
「アズサって全然動じないね」
「これでも十分動じてるけどな」
「普通の人なら、襲ってきても不思議じゃないけど、その辺の心配はしなくていいんだ」
魔性の女のような微笑みを見せながらジェシーが言った。
そりゃ静かにもなるよ。騒いだら壁1枚を隔てた向こうの連中にばれる。
ジェシーは僕に構わず絵を描き続けたが、しばらくして扉の向こう側からコンコンとノックが鳴る。
「ねえ、そろそろ入っていいー?」
痺れを切らした凜の声が扉越しに聞こえる。
「駄目だ。今忙しいんだ」
「ジェシーさんと何やってるの?」
「絵のモデルになってる。2人きりじゃないと集中できないみたいだから、しばらくそこにいてくれ」
「えー、どんな絵描いてるのー!?」
不意に後ろの扉が開き、凜が意気揚々と入ってくる。
「「「「「!」」」」」
この場の空気が凍りつき、桃花たちは全裸のジェシーを確認すると、次に哀れみの目を僕に向けた。
チェンは両手を伸ばし、凜の両目を咄嗟に塞いだ。これほど気まずいと思ったことはない。
「いやっ! 違うんだっ! 誤解だって!」
「あず君がそんな人だとは思いませんでした」
「見損なったぞ。裸が見たいなら私に言えばいいだろう」
「何言ってるの! そーゆー問題じゃないでしょ!」
「いやー、あず君もジェシーも思い切ったことをするねー」
「ふふふふふっ!」
ジェシーは僕があらぬ疑いをかけられている様を笑いながら見守っている。
結局、再び服を着用したジェシーが事の経緯を説明したところで、ようやく誤解が解けた。
まだ描いている途中の絵には、顔を赤らめながら、もじもじと佇んでいる僕の姿が見える。背景は全く書かれていないが、モデルが分からない人にとっては女子中学生にしか見えん。だがとても美しい。自分だって分かってるのに……何故か惚れ惚れしてしまう。
他人から見た僕って、こんなに可愛かったんだ。
「そんなことなら最初に言ってくださいよー」
「ふふっ、ごめんね。まだ未成年の子もいたし、なるべくばれたくなかったの」
「しかし、とてもよく描けているな。作品名は決めているのか?」
「作品名は、『羞恥心に満ちた美少年』。結構可愛いでしょ」
「うんうん、私の次くらいに可愛いかも」
自覚はあるのね。まあでも、これくらいの自己肯定感が丁度良い。
残りは1人でも描けるらしい。やっと解放された。発表される展示物としては最後となるであろう作品がまんま僕というのは、ちょっとばかり恥ずかしい。この時期に親睦を深めたと、後世の歴史家たちは作品を見て分析するんだろうか。僕自身というよりは、自分の生き様を証明したいようにも思える。
ジェシーとしばらく話した後、僕らはアトリエを後にする。
帰りはリトル・トーキョーまで送ってもらい、ジェシーのワゴン車を見送った。
家に戻って作品を描くんだろうが、また全部脱ぐのか……。
2時間くらいずっと立っていたが、今もあられもない姿が目に浮かぶ。
「あず君、今エッチなこと考えてるよね?」
「えっ! いやいやっ! そんなことないって!」
慌てて首を横に振った時、しまったと心で呟いた。
「やっぱりあず君は男の子なんだねー。分かりやすい」
「そんなことより、やっと解放されたんだ。カフェ巡り行こうぜ」
「それって、全部あず君の奢り?」
「当たり前だろ。でも今日のことは全部忘れろよ」
「うんっ!」
目をキラキラと輝かせながら凜が言った。
分かりやすいのはお互い様か。ていうか段々僕に似てきてねえか?
本来人間とは、誰でも僕のような性質を持っているのかもしれない。自分の好きに従順忠実で、時間を忘れて没頭したくなる。みんな子供なのだ。ずっと好奇心を捨てられない僕も子供だし、大人になってもずっと異なる存在を受け入れられない連中も子供だ。この世界は本質と虚構が入り混じったリアルネバーランド。本音で生きている奴も、建前で生きている奴も、自らの幼さには気づかない。
理解とは頂点を究めた者だけの特権だ。他はただ法則っぽいものを理解したつもりになっているだけ。
僕とてコーヒー以外のことなんか、ほとんど理解しちゃいない。
唯一分かるのは、ここが未熟者たちが作った未熟な世界であることのみだ。ジェシーとて、本当の自分を抑えるのは大変だろう。本来の姿を見られているジェシーは気持ち良いくらいの快感さえ覚えていた。みんな普通の人のふりをして生きているだけの変人ではないかと勘繰ってしまう。誰かを知るには覚悟がいる。まあでも、とても明かそうとは思わんな。あれは僕の中に留めておこう。
僕らはロサンゼルスでカフェ巡りを満喫し、日本に帰国するのだった――。
3日後、予定より遅れて岐阜に戻った僕は葉月ショコラへと赴いた。
「なるほどねー、でもお兄ちゃんが優勝してくれたお陰で、どうにかなりそうだよ」
「璃子、何で僕をWTDに派遣したわけ?」
「お兄ちゃんは自分がどれだけ周りに影響を与えているのかを自覚しているのかな?」
「してると言えばしてるけど……」
「今度のカジモール計画で葉月グループが有利に立ち回るには、どうしてもお兄ちゃんがバリスタの世界大会で優勝する必要があったの。カジモール計画の目玉はバリスタなんだから、優勝したお兄ちゃんが赴くだけで大きな一手になるの。出席してみれば分かると思うよ」
「何だか裏がありそうだな」
「裏なんてないよ。表面を勝手に裏だと思ってる人がいるだけ。それとオープンイベントは自信満々の顔で出席すること。いいね?」
「お、おう」
何をいっちょ前に昔の僕みたいなこと言ってんだか。
まずはヴィランの本拠地に乗り込んでみるか。何か分かるかもしれないし。
ポケットに入っているスマホが訴えるように振動する。ジェシーと連絡先を交換したはいいが、メールには写真と思われる切れ端が見えた。まさか自分の裸を送りつけたわけじゃねえだろうなと思いながら、恐る恐るスクロールバーを下げていくと、官能的な感覚に襲われた。
写真には完成した僕の絵が鮮やかに写っているのであった――。
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