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社会不適合者が凄腕のバリスタになっていた件  作者: エスティ
第13章 群雄割拠編
329/500

329杯目「ラストピース」

 翌日、僕らはいつものように葉月珈琲の開店準備を進める。


 伊織がエスプレッソマシンのメンテナンスを終え、エスプレッソを淹れた。


 最初は機械に対して怖気づいていた伊織も、今じゃ当たり前のように修理やメンテナンスができるようになっている。一度覚えてしまえば、案外容易いものだという学びを得たのが1番大きい。


「――美味しいです。やっぱりメンテナンスをした後の方が素直な味です」

「コーヒーイベントが終わってからまた客が増えたからな」

「千尋さんがWBrC(ワブルク)の日本代表になったのが大きいですよね」

「世界大会に出場したら、ファンが一気に増えますから」

「何言ってんの。桜子の優勝も大きいぞ。接客したら人気者間違いなしだ」

「朝日奈珈琲にいた時は身内のお客さんばかりで、人もあんまり来なかったから何とかなりましたけど、こんなにたくさん来られたらきついですよ」


 焙煎担当となった桜子が呟いた。サマーシーズンを過ぎたにもかかわらず客が多いのは、やはり焙煎担当が変わったからであることを僕は知っている。誰かが活躍することも大事だが、やはりうちの味を知ってもらえることが、何より大事である。舌の肥えた客たちは焙煎が変わったことを逸早く見抜いている。桜子に会わせるよう何度か頼まれたが、当の本人を接客に回せば、委縮してしまう可能性があった。


「伊織、響とどんな話をしたの?」

「大会初日に響さんの方から話しかけてきたんです。大会中の立ち回り方を色々と桜子さんに教えていました。ちょっと変な話し方でしたけど、頼りになりましたし、親しみやすかったです。桜子さんが緊張気味だったんですけど、響さんと話している内に緊張が解れて、お陰で大会に集中できたんです」

「響は早い内からバリスタ競技会に挑んできたエキスパートだからな」

「調べたんですか?」


 デミタスカップをキッチンに置く伊織。


「昨日響に会って色々聞いてきた」

「バーテンダーなんですよね。昨日酔っぱらって帰ってきた理由はよく分かりました」

「そんなに飲んでねえぞ。響は大会中の緊張を抑えられるようにメンタルトレーニングを積んでる。しかもあいつはWCIGSC(ワシグス)の日本代表だ」

「日本代表ってことは、千尋君と同じ場所で世界大会に参加するんですね」

「そうだな。登録企業は国内予選を制覇した時点での所属という扱いになるから、厳密に言えば外部の人ってことになるけど、うちに来るからには、しっかり応援させてもらう」


 まだオープンしていないにもかかわらず、葉月珈琲の扉が開いた。


「邪魔をするぞ」


 堂々と入ってきたのは響だった。うちが忙しくなることを見抜いてか、思ったよりも早く来てくれた。夜からは店の営業があるわけだし、当然と言えば当然か。


「響ちゃん、今はまだオープンしてないよ」

「いいのいいの。響には話しておきたいことがあるからな」

「その前に1つ聞いておきたい。まだ私の質問に答えてもらってないからな。私をバリスタオリンピックに連れていってくれるのかどうか、そこだけ教えてほしい」

「あー、確かそんな話してたな」

「あず君、一体どういうことなんです?」


 何も知らない桜子が僕に尋ねた。


「響が来年からうちに入ることになった」

「「「「「――ええ~~~~~っ!?」」」」」


 口を大きく開けながら、驚嘆の大合唱を始める伊織たち。


「そ、それっ、どういうことなんですかぁ~!?」

「……本当か?」

「本当だ。響はバリスタオリンピックチャンピオンを目指してる。でもそのためには実力だけじゃなく、最高のサポーターたちと、好きな食材を使える環境に居座る必要がある。だからうちに来たいんだろ?」

「ああ、その通りだ」

「だがそれは響次第だ。日本代表に選ばれるのは多くてもたったの2人。葉月珈琲からも応募は2人までにしてる。失格になった奴は生き残っているスタッフのサポーターに回る。響は僕以外だと唯一コーヒーカクテルに精通しているし、実績も十分だ」

「あぁ~、そういうことねぇ~」


 千尋が両手を後ろに組みながら、何度もゆっくりと頷いた。


「何を納得してるんですか?」

「あず君にとって、響ちゃんはラストピースなんだよ」

「ラストピース?」

「ほら、僕らの中から日本代表に選ばれなかった人は、それぞれの部門のサポーターに回ることになってるでしょ。響ちゃんはコーヒーカクテル部門のサポーターに選ばれたってこと。あず君は自力の強さがあったから何とかなったけど、真理愛さんの場合はサポーターが十分じゃなかったから、結果的に弱点だったマリアージュ部門で差をつけられて、最後の最後で勝ちきれなかった。その反省を活かすためだよね」

「そゆこと」


 ご丁寧な説明ありがとな。千尋の知識マウントも、こういう時は役に立つ。


「つまり、私が日本代表になった場合はみんなのサポートを受けることができて、日本代表になれなかった場合はコーヒーカクテル部門のサポーターに回るということだな」

「理解が早くて助かる。うちには代表候補が少なくとも4人もいる。4人全員で選考会に出るのもいいけど、前回は戦力を分散してしまったために失敗した。歴代の優勝候補は早い段階で誰が参加して、誰がサポーターに回るのかをハッキリさせていた。僕が出た時も、葉月珈琲から僕以外は出なかった。ただ闇雲に全員で選考会に参加すればいいってもんじゃない。それをやれば戦力を散らすことになるし、どうせ2人しか出られないんだ。だから書類選考までに本戦で勝てそうな候補を絞り込んだ方が確実に勝てる」

「じゃあ、私も成績次第で、2023年ダブリン大会の選考会に参加していいのか?」

「もちろん」


 にっこりと笑いながら頷いた。できるだけ多くの才能にチャンスを与えたい。


 しかしながら、バリスタオリンピックで勝ちきれるプレゼンを行うには、早い内から有力候補を絞り、残りの者は全員サポートに回した方が生き残りやすくなることが、最近のファイナリストたちの傾向を分析して分かったことだ。少なくとも1年前から本戦への準備を始めておくべきだった。


 なのに僕は呑気に他の国の代表の面倒まで見ていた。


 何故4年に一度なのかが、よく分かった気がする。


 僕は真理愛の例から学び、全員が団結してあの大舞台に臨まなければならないことを学んだ。今度は同じ過ちを繰り返さない。伊織たちにはより整った条件で臨んでもらいたい。僕と違って、伊織たちは遠い異国の地でアウェーゲームをしなければならないのだから。


「あずくーん、優子さんがシドラの豆が欲しいって言ってたんだけど……あれっ、響さん?」


 突然入ってきた那月が響の名を呼んだ。


「那月か、久しぶりだな。親父の店はどうだ?」

「それがねー、まだまだ売り上げが芳しくなくて」

「そうだったか。うちもこの頃客が来ない」

「知り合いか?」

「うん。去年のコーヒーイベントで出会ったの。凄く頼りになる人でね。彼女がいなかったら、あたし決勝までいけなかったかも」

「バリスタ同士って惹かれ合うんだねぇ~」

「同業者は知り合いになる確率が高いからな。そういうもんだろ」

「あず君がいなかったら、みんな出会わなかったんじゃないかな」


 千尋が那月と響の2人を見ながら遠目に呟いた。


 自分のしたことが誰かの運命を変えたという自覚はある。


 それが良かったかどうかは後になって初めて分かることだが、少なくとも自分の運命を変えたのがコーヒーだということは分かっている。誰かに恩恵を与えたことで、それが回り回ってコーヒー業界の運命を変えようとしている。みんながコーヒー業界の拡大に貢献してくれている。


「……かもな」

「あず君、1つ気になることがある。私たちを競わせて、その中から2人を選び、残りの者を全員各部門のサポーターにする計画があるのは分かった。それが最も優勝に近づく方法なんだろう?」

「その通り。僕がこうやってみんなを競わせていたのは、葉月グループからバリスタオリンピックチャンピオンを輩出するためだ」

「もうあず君がいるじゃん」

「それが問題だ。前回大会は僕が出なかったこともあって、東京大会より盛り上がりに欠けていた。真理愛がファイナリストになってくれなかったらどうなってたか。バリスタブームはバリスタオリンピックで日本代表が優勝候補にいるからこそ続いている。次のバリスタオリンピックも期待されてんだよ。日本代表からファイナリストが出てこないようなことがあれば、今までの苦労が全部台無しだ。みんな僕だからできたと思ってるみたいだし」

「なるほど、あず君としては、葉月グループがバリスタオリンピックで結果を残し続けることでバリスタブームを維持して、全国から多くの才能を集めやすくしたいわけだな」

「……なんかあず君らしくないです」


 伊織が目を半開きにさせ、下を向きながら浮かない顔で言った。


「僕らしくないって言われてもなー」

「あず君らしさって何?」

「……あず君はコーヒーをもっと楽しんでいたと思います。あず君がバリスタオリンピックチャンピオンを目指したのは、競争から脱出するためだって、唯さんから聞きました。なのにあず君は、コーヒーを競争の道具として使っています」

「……」


 ――確かにそうだ。コーヒー業界のためとはいえ、以前の僕からはかけ離れているかもしれない。


 自分の中では既に分かりきっていたことだったが、いざそう言われると、身も蓋もない。


 以前もこんなことを言われた気がするが、僕はその問題に目を瞑りたかったのかも……だってコーヒーがなかったら今の僕はなかったし、それを言われると弱い。


「伊織ちゃんは何にも分かってないなぁ~」


 沈黙を破ったのは、余裕の笑みを浮かべる千尋だった。


「千尋君に何が分かるんですか?」

「あず君はコーヒーに命を懸けているからこそ、コーヒーを広めたいんだよ。そんなこと言い出したら、今は何だってビジネスになるよ。1杯のコーヒーで生きていくのは難しいけど、コーヒーを使って別の生き方もできるっていう手本を示してるだけだよ。あず君は競争から脱出して、のんびり生きていくこともできた。でもあえてそれをしなかったのは、純粋に人生を楽しんでいるからだと思うけど」

「……結局、みんな競争に参加することでしか、存在意義を見出せないんですね」

「そんなことはないぞ」


 伊織に声をかけたのは響だった。何かを語りたそうに距離を詰める。


 正面から抱きつくと、伊織は温もりを分けてもらうように頭を預けた。


「君は競争に次ぐ競争で疲れてる。休んだ方がいい」

「そんなことありません」


 伊織が強がるように離れようとすると、体がグラッと傾き、腰から倒れそうになる。


「おっと危ない」


 響が伊織の小さな体を受け止め、持ち上げるように立たせた。


「……すみません」

「伊織、あず君はやりたいことをやってるだけだぞ。いつの間にか競争に参加してしまっていた側面もあるだろう。事業を回すには競争に勝ち、運用資金を手に入れる必要がある。今あず君が雇っている人たちの多くは、あず君がいなかったら路頭に迷っていた連中と聞いた。どこにも雇われないままでいた氷河期世代の実力者を雇い、ニートになるはずだった多くの子供を救った。あず君がここまで勝利に拘るのは、みんなの生活を守りたいからだ」

「そんなの分かってますよ……でもいざ、みんなと争うことになると思うと、凄く怖くて……ここまでずっと協力し合ってきたのに」


 伊織が流した一筋の涙は、競争から脱出したいという叫びのように見えた。


 家族も実家も失い、いつかここを離れることになった時、何を支えに生きていけばいいのかと伊織は嘆いた。時が過ぎ行くこと自体を彼女は恐れている。ずっとこの時間が続けばいいのにと密かに祈り、有意義に過ごそうとする姿に、僕は伊織の原形を見た。


 バリスタの仕事があまり目立たなかった時にはなかった静かな時間を、伊織は忘れていない。


「伊織、バリスタの仕事は好きか?」

「好きに決まってるじゃないですか。コーヒーが好きだから、お客さんにもそれを味わってほしくて」

「それでいいんだ。伊織は伊織のままでいい。バリスタオリンピックチャンピオンを目指す理由は何?」

「私が目指す理由は……」

「言い当ててやろう。競争から自由になりたい。そうだろ?」

「……はい、その通りです。私は競争が嫌いです。競争は私から全てを奪いました。私のお父さんは上司に仕事のミスを責任転嫁されて、それでクビになったことをきっかけに生活が変わりました。失業の影響でお母さんとも離婚しました。学校ではシングルマザーの子供と罵られて、ずっと絶望に耐えながら生きてきました。そんな私に幸せな一時を恵んでくれたのがコーヒーでした」


 伊織は生い立ちから常に競争との戦いだった日々を話してくれた。


 勉強も運動も苦手で興味がなかったため、いつも不利な戦いばかりを強いられていたと伊織は言った。将棋で言うなら飛車角落ちの状態で戦わされていた現実は僕もよく分かる。


 大学まで進学して正社員になったところで、また新たな競争に巻き込まれる。負け続ければ当然のように追い出され、かつての状態に戻る様は、まさに高速で下るエスカレーターの上を走らされている奴隷である。働く意欲はあるが、ずっと競争ばかりなのも疲れると、心底で呟いているようだ。


「私はコーヒーが好きですけど、ずっと働いている内に、コーヒーが競争に使われるのが段々嫌になってきて、本来やりたかったことを見失っていました――!」


 僕はそんな伊織の小さな体にしがみついた。


「伊織……ごめんな。気づいてやれなくて」

「いえ、私の方こそ、ごめんなさい」

「実を言うとな、僕も競争なんて大嫌いだ」

「えっ……じゃあどうして――」

「競争に参加しているか……だろ? 理由は簡単だ。富を分配するため。グループ企業を媒体として使うことで、色んな人にお金が回る。地道なことだけど、貧困をなくす第一歩だ。人間は1人じゃ幸せにはなれない。だから富を分配するんだ。100人前のコーヒーを1人で独占するよりも、100人でコーヒーを分けた方が幸せになれる人が多いだろ?」

「ふふっ、何ですかそれ」


 火が消えたような顔に再び希望が灯った。


「伊織、今日はゆっくり休んで、子供たちの面倒を見てくれ」

「えっ、でも私働けますよ」

「さっきみたいに倒れたら敵わん。夜中にずっとローヤルシロップコーヒーを作ってたらそうなるわな」

「……バレてたんですね」

「唯がこっそり教えてくれた。焦る気持ちは分かるけど、疲れたら休むのも立派な仕事だぞ」

「――はい」


 伊織をカウンター席に座らせ、今日だけは客としてゆっくりしてもらうことに。


「あず君、さっきの続きだが、選考会に参加させるバリスタはどうやって決めるんだ?」


 響がまた話題を掘り起こすように、立ったまま腕を組みながら尋ねた。


「来年の1月から6月までの上半期で社内貢献度の高さを測って、上位2人を葉月珈琲名義で書類選考に応募する。どうしても納得がいかないなら個人での応募もできるけど、基本的には実績を残している企業名義で応募した方が、通過できる確率が高い」

「待ってください。確か大会での実績も考慮されるんですよね?」

「そうだな。現時点だと、千尋と響が優勢だな」

「あのー、私はバリスタオリンピックに出る気はないので、競争なら4人でやっていただけませんか?」


 遠慮気味に手を上げながら桜子が言った。


 弱々しい手の震えからは自信のなさが窺えた。


 桜子は入ったばかりだし、いきなり選考会に行かせるのは酷だ――ん? 待てよ。これは使えるぞ。


「……本当にいいのか?」

「はい。私の実力だと、勝てる気がしないので」

「なあ桜子、選考会に参加するための競争には参加しなくてもいいけど、その代わり、勝ち残った奴のサポーターになること、来年度のJCRC(ジェイクロック)参加を命じる」

JCRC(ジェイクロック)ですか?」

「うん。桜子にはロースターとしての才能がある。1年だけでいい、バリスタとして仕事をしたい気持ちも分かるけど、来年いっぱいはロースターに徹してくれないか?」

「ロースターですか……分かりました」


 音が途切れたように落ち込む桜子。承認はしてくれたが、納得はしていないらしい。


 ここは様子を見るか。どの道バリスタの大会に出ないのであれば、ロースターとしての選択肢を与えるくらいは問題ないだろう。伊織は1つの危機感を抱いた。桜子が競争を辞退したことにホッとした顔だ。これで候補は4人に絞られた。4人全員がたった2つしかない座席を死に物狂いで取り合う椅子取りゲームだ。葉月珈琲もまた、社会の縮図なのだ。響のお気に入りのコーヒーカクテルを作ってもらった。今までにないコーヒーカクテルに、千尋は思わず息を飲んだ。どちらかと言えばノルウェー人寄りの価値観で育ってきた響は、葉月グループが発信した動画の影響を受け、新たなフレーバーを作り上げた。


 ブランデー、キルシュ、アイスコーヒーを氷の入ったミキシンググラスに注ぐ。


 響は慣れた手つきでバースプーンを持ち、魅了するほど華麗にステアする。


「これ……凄く美味い」

「美味しいです。コーヒーの味を蒸留酒がうまく引き上げています」

「カフェキルシュだ。ほんの挨拶代わりと思ってくれ。WCIGSC(ワシグス)の時は、これとは比べ物にならないほどの大会用コーヒーカクテルを使う」

「もう考えてるんだね」

「当たり前だろ。ノルウェーだと、国内予選は4月だ。しかも参加者をほとんど募集しないで行われる。世界大会まで2ヵ月程度しかなかった。日本の国内予選は9ヵ月も前に行うから準備がしやすい」

「国によって国内予選の時期って全然違うんですね」

「ほとんどの国は1月から3月に簡単な予選をやる。バリスタ競技会の国内予選をここまでちゃんとやる国は少ないんだ。日本の国内予選はよくできてる。参加人数も多いし、より多くの人にチャンスを与えていることが、日本代表のレベルを上げている要因だと思った」


 思い知らされるように響が言った。ここまで競技会のことを真剣に考える人も珍しいけどな。


 響が言うには、国内で有名なバリスタを中心に宣伝し、結果的に参加者も代表も毎年同じになってしまいやすいんだとか。響が参加し続けたノルウェーの国内予選も、毎回同じ人ばかりが決勝に残っていたんだとか。同じ人ばかりってことは、レベルはそんなに高くないということだ。


 はなっから勝つ人が決まっていて、他のバリスタは本命の大会にのみ集中する。アメリカの国内予選はファイナリストが毎回バラバラだし、競技人口やバリスタの規模で見ても、明らかな格差があった。


 まだまだバリスタの地位が高いとは言えない……か。


 世界的に見れば、バリスタ競技会はマイナー競技であることを改めて思い知るのだった。

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