303杯目「先代が残したもの」
桜子が僕のそばへと距離を詰めると、石を持ち上げるように重い口を開いた。
「私は……先代が残した希望を熟成させたいです」
心の奥底で密かに願っていた言葉をやっと口に出した。
その顔に迷いはなく、三度目の正直というある種の呪いが解けかかっていた。
「だったらやってみろ。先のことはそれから考えても遅くはない」
いつもの僕らしい言葉で彼女を包み込むように言った。
――この表情、あの時の伊織に通じるものがある。レールから外れる覚悟をした目だ。
桜子は葉月珈琲というレールの上にいる。だがこれもいつ壊れるか分からない。
ずっと壊れない保証がない以上、社員たちにはいつ会社がなくなっても、生きていける力を身につけてほしいのだ。桜子はそのことを悟ったようだ。
「はい。私、ずっと葉月珈琲で無難に過ごすことばかりを考えていました。私はお母さんと妹たちに仕送りをしないといけないので、下手にリスクを負うことができないんです。ましてや自営業でもない新天地で好きなことをさせてもらえるなんて、思ってもみませんでした」
「1つ良いことを教えてやる」
「……何ですか?」
「今の時代は動かない方がリスクだ」
「ふふっ、そうですね」
桜子の心の中で何かが脆くも砕け散る音が僕には聞こえた。
重い鉛のような扉が開き、中から眩い光が差し込んだ。
ようやくその気になってくれた。いや、先代が桜子の可能性を抉じ開けてくれた。死してなおその思いは消えず。あの未完成のシグネチャーをどうにか完成させることができれば勝機はある。
こうして、桜子をその気にさせた僕は、肩の荷を下ろして帰宅するのだった――。
1月下旬、僕と桜子の二人三脚が始まった。
桜子は今年の7月から始まるJBC予選を勝ち上がるべく、去年の桜子の予選を美羽が投稿した動画で確認し、伊織や千尋の協力も得て改善点を挙げていった。
こりゃ前途多難だ。思っていた以上に治すべきところが多すぎる。ラストオーダーの時間を迎えてから4人でパソコンと睨めっこをしながら動画を見て確認する。
「どうですか?」
「プレゼン自体は悪くないけど、全体的に小さく収まっちゃってるね」
「どの辺が小さく収まってるんですか?」
「プレゼンに迫力がないんだよ。これを聞いたらみんな驚くぞっていう確信を持って挑む姿勢がないと、ジャッジには響かない。ジャッジも1人の人間で、1人の顧客であることを忘れるな。ジャッジが水を飲んだらすぐに継ぎ足すんだ。水を飲んで味覚をリセットしないと、次のコーヒーを出した時の審査に影響するからな。うちの連中もこれで何度かミスってる」
「プレゼン初心者が通る道だね」
「伊織さんと千尋さんはミスしなかったんですか?」
「私はあず君の指導を受けてから参加したので」
「僕はあず君の動画を見て勉強してから、プレゼンを始めたからね」
「2人は初歩的なミスを事前に防ぐ術を持っている。特に今は動画で何でも学習できるからな。桜子はバリスタとしては優秀だけど、プレゼンテーション能力には改善の余地がある。7月の予選がやって来るまで半年ある。半年もあれば、通行人が思わず足を止めるようなプレゼンになる。桜子ならできる」
「……私にも、予選突破ってできるんですか?」
思わず口から疑問の声が出た。桜子は自分なら優勝できると信じていない。
まずは自分なら優勝できると思い込むところから始めるべきだな。
「できる。桜子が予選に落ち続けたのは、プレゼンの拙さが原因だ」
「……悪かったですね」
両頬を膨らませながら桜子が言った。怒っているのに何故か可愛い。伊織が小さな鏡を見ながら蝶ネクタイの位置を調節し、時折ドヤ顔を見せている。
息を吸うように身嗜みを整えられるバリスタに成長している。
「そこを改善すれば勝てる」
「でも、予選ってシグネチャー使えないですよね?」
「予選は初歩的な部分を見るからな。必要最低限のプレゼン能力のない者をコーヒーイベントに出すわけにもいかんだろ。課題はハッキリした。今の桜子に足りないのは、プレゼン能力とコーヒー選びだな」
「それなら、先代が好んで使っていたキリマンジャロにしたいんですけど」
「あのなー、それは先代が参加する場合の話だろ。先代の好みじゃなく、自分の好みでコーヒーを選べ。桜子は先代が結婚相手に勧めた人がタイプじゃなくても結婚するのか?」
「……そんなこと言われても」
「自分の選択じゃなきゃ、何の意味もないぞ。君の致命的な欠点を教えてやる。自分の価値観を持っていないことだ。誰かのお勧めをプレゼンするんじゃなくて、むしろ自分から人に勧めたくなるようなコーヒーを見つけることだ。あのキリマンジャロが君にとって本当に好きなコーヒーじゃないってことくらい、あのプレゼンを見れば分かる。桜子は桜子だろ」
顔を赤くしながら桜子が僕の目を見つめた。
再びそっぽを向き、左手で右腕を掴んだ。優子の癖とよく似ている。
やはりこの子は何かを持っている。石は石でも、磨けば光る原石だ。桜子が持っているコーヒーは先代がマスターの時に僕が飲んだキリマンジャロだ。だがこのコーヒーはアーシー感が強く、文字通り土のような風味があるため、プレゼンには向いていないのだ。しかも桜子自身がこのコーヒーをあまり気に入っていないことが、競技におけるスコアの低下に拍車をかけていた。
「――私は私……ですか」
「バリスタにとって何より大事なのは、コーヒーを愛する気持ちだ。それは君が誰かに勧めたいと心底から思えるほど自慢できるような代物か?」
「……いいえ」
「だったら別のコーヒーを探すことだ。確か君の先代はタンザニアまで行ってキリマンジャロを実際に見て好きになったんだろ。僕も実際にパナマゲイシャを見に行ったから好きになった。無理にコーヒー農園まで行けとは言わないけどさ、今まで飲んだコーヒーの中で1番口に合ったものは何だ?」
「それは――」
これ以上は口が塞がって何も言えない様子だ。
自分自身という石で塞がってしまい、自分の好みさえ言えない状態だ。
惰性で生きていると言えばそれまでだが、まるで先代の亡霊が取りついているかの如く、桜子は先代への依存から抜け出せずにいた。それほど信頼していた証とも言えるが、信頼と依存は表裏一体なもので、それが桜子自身の完成を鈍らせる要因となっていた。
結論を言えば、桜子は先代の死を未だに受け入れていないのだ。
「先代に会いたいか?」
「……はい」
「僕にも尊敬するおじいちゃんがいた。おじいちゃんが死ぬ直前、何て言ってたと思う?」
「分かりません」
「どんな困難があっても諦めるな。僕にはこの言葉が、自分の屍を見ても構わず超えていけって言っているように聞こえた。だから、どんなに辛くても、どんなに厳しい状況でも、あの言葉があったから乗り越えられた。先代が死ぬ前に何を言っていたかは知らん。でもな、死人の言葉ってのは、生者の背中を押すものではあっても、生者の足を引っ張るものじゃない。先代は何て言ってた?」
「私が苗を植えて、桜子がその苗を育てるんだ。そうすればきっと……満開の花が咲く」
――なるほど、先代の言っていた例えと、思い出のキリマンジャロを重ねているんだ。
だがあの豆はプレゼンには向かないし、日本人好みの風味ですらない玄人向けだ。
桜子の表情を見る限りでは、どうやら譲る気がないらしい。
まずいな……このままだと一生予選落ちを繰り返すことになるぞ。
「あず君、私はどうしてもこのコーヒーで勝ちたいんです」
「困ったなー。他の人のコーヒーは知ってるか?」
「はい。みんな高級なコーヒーを使っています。このお店にもあるような、まるで競技のために作られたコーヒーがたくさんあります。先代はゲイシャが流行ってからは、身近なコーヒーがバリスタ競技会から姿を消していったと言っていました」
「競技用のコーヒーじゃないと、決勝のコーヒーイベントの舞台に立てない。同じくらいの実力だったらベテランが上位になるし、若手であるほど革新的な要素が求められる競技会だ」
「それでも私は……思い出のコーヒーで競技会に出たいです」
思ったより強情だ。いや、強情だからこそ、ここまでやってこれたのかも。
穂岐山珈琲からの誘いを突っぱねていた時の自分を思い出す。美羽が言った通りだ。自分の信念を絶対に曲げない。しかもそれが脅かされそうになると、急に怖い顔のまま突っぱねてくる。確かに良い奴ではないな。だがそれがいい。良い奴は続かない。優しい人間ほど潰されてしまうのだから。
「あの、それだったら、ブレンドはどうですか?」
桜子の横から伊織が唐突な提案をするように話しかけた。
「ブレンドですか。確かにそれなら使いたいコーヒー豆を使うという条件は満たせますね」
「よく思いついたな」
「私、桜子さんの気持ち、凄く分かるんです。私も去年、初めて飲んだ思い出のコーヒーで挑みました。結果は準決勝敗退でしたけど」
「伊織さんもなんですね」
「はい。ゲイシャやシドラのような最高級の豆も好きですけど、私は思い出のコーヒーをとことん追求したいんです。だから……私は応援しています」
「伊織さん」
桜子が伊織に共鳴するように笑顔で応えた。
この2人はとても仲が良い。まるで懐柔する必要なしと言われているようだ。
僕は桜子の気持ちに全然応えようとしていなかった。
バリスタ競技会おけるセオリーばかりを押しつけて、全然分かってあげようとしなかった。これじゃ指導者失格だ。伊織のような寛容さと柔軟さは、かつての僕が持っていたものであった。
大切なものを失っている自分に驚いた。
「なあ桜子、ブレンドにするだけじゃなくてさ、同じ品種で全く違うプロセスを踏んでいる豆とか、焙煎の度合いとかでも、コーヒーの風味はいくらでも変わるぞ」
「そうですね。それなら思い出のコーヒーを使えますね」
「そのコーヒー農園、教えてくれないか? キリマンジャロの生豆を輸入して、それを桜子の手で生まれ変わらせてみろ。思い出に拘りつつ、革新的なところを見せれば、決勝までいけるはずだ」
「はい。色々試してみます。生豆はどうにでもなりますけど、コーヒーの開発はどうするんですか?」
「開発はクローズキッチンでやってくれ。元々はここにいたパティシエのための部屋だからさ、スイーツも作れる。千尋にスペースを分けてもらえ」
伊織にとってはライバルになりえる存在だ。同じくJBCに参加する以上、競合することは間違いないが、敵に塩を送ることができるようになったのは確かな成長の証だった。
今のバリスタ競技会は、情報は共有しつつ、他人と差別化を図っていくことの難しさを物語っている。今は桜子に任せておこう。見守ることは本当に難しい。
2月上旬、うちの傘下で葉月マリッジカフェを経営する柚子と瑞浪がうちにやってくる。
うちを卒業した2人は、1月から結婚相談所を兼ねたカフェを始めた。瑞浪はハウスキーパーの仕事を辞め、婚活に破れた経験を活かすべく、柚子に雇ってもらう形で店に馴染んでいった。一緒に住むことに慣れているのか、今は柚子と2人で店を経営している。柚子の実家はすっかりと生まれ変わった。
何でも、困った顧客にぶち当たってしまったようで、その対応に追われているらしい。婚活アドバイザーとクレーム処理班はよく似ている。理解力のない者たちを相手にすることがいかに難しいかは僕もよく知っている。賢者でさえ説得には骨が折れるのだから、愚者が相手では尚更助言など伝わらないだろう。そこに彼らに敗因がある。革新的な何かを持たない内は、より経験値の高い者の言うことに耳を傾けるべきなのだが、世の中にはそれを理解できない者が一定数いるのだ。
レベルの低い所で争っている場合ではない。
僕はあいつらをそっちのけにしながら、自分の道を歩き続けた。
「はぁ~、何度言っても全然伝わらないみたいで、あれはもう結婚は難しいかも」
「大まかなプロフィールと相談内容は何?」
「相談者は38歳の派遣社員女性で、希望年収は600万円、背の高い男性を求めてるんだけど、もっと条件を下げた方がいいって言ったら怒り出しちゃって、全然譲歩してくれないというか、マリッジカフェを始めてから、こういうお客さんばっかりなの」
「そもそも結婚に困らないような人は、既に結婚しているか、マリッジカフェに来なくても、道行く人に言い寄られたりするし、相談に集まってくるのは、必然的に自分の価値を知らない問題児ばかりになる。だから言っただろ。クレーマー処理が主な業務になるってな」
「婚活アドバイザーになったこともないのに、よく分かるよね」
「馬鹿のすることくらい、すぐに分かるでしょ」
僕の後ろからひょっこりと姿を現した千尋が言った。
「婚活アドバイザーってのは、どうしようもない連中の相手をせずにはいられないほどのお節介焼きだ。僕らには一生分からない性分だけどな」
「別に分かってもらわなくて結構。でもお母さんが仲人をしていた時とは事情が異なるみたい」
「柚子のお母さんって、仲人やってたの?」
「うん。今はもう引退しちゃったけど、昔は多くのカップルを成立させていた人なの。私が仲人とバリスタを同時にやることを知ってからは急にお店の業務に専念するようになったの。今思うと、私が後を継ぐまで待ってくれていたのかなって思うの」
「あの、柚子さん、良かったら花音ちゃんの面倒を見てやってくれませんか?」
唐突に椿が花音の露出した両肩を掴み、売り込みを仕掛けてくる。
「花音ちゃんを?」
「はい。この子は今年で30歳を迎えるんです。結婚の時期だと思いまして」
「椿さん、いくら自分が結婚してるからって、私まで道連れにしないでくださいよ」
「み、道連れって……あんたねぇ~」
「椿さんって結婚してたんですか?」
「はい。今子供が2人いて、2人共小学生です」
「「……」」
柚子と瑞浪が白けるように黙った。椿はもう30代後半だ。
まさか子持ちだったとは。彼女も隅には置けないな。ただ、結婚相手の質には恵まれなかったようで、氷河期世代の夫は非正規雇用のまま、ロクに子供を養えず、妻である椿に頼りっきりなんだとか。そのことを知っている花音の言葉は痛烈極まりないもので、どうりで仕事に命懸けになるわけだ。
彼女にとってクビは文字通り死を意味する。うち以外だとパートくらいしか仕事がない。
子供を大学まで行かせたいようだが、そのための学費を実質うちから出る給料で賄おうとしているのだから、何とも皮肉な話である。弱みがある分、競技会にも本気だ。道連れとは言ったものだな。
「結婚はギャンブルだねぇ~」
「人生自体がギャンブルみたいなもんだ。でも絶対に勝てない勝負を避けるだけでもだいぶ違うぞ。僕にとってのそれは就職レールだった」
「なんか分かる気がする」
「花音ちゃんはどんな人がタイプなの?」
「優しい人かな。でも今は結婚しませんよ」
「今すぐにはしなくてもいいけど、一度お見合いだけやってみたら? 今だったら葉月マリッジカフェに人の紹介で会員登録した場合、1ヵ月お試し期間っていうのがあるの。1ヵ月間で3人紹介して、それでカップリングしなかった場合は無料になるの。そこまでは正規の入会じゃないからお金もかからないし、良ければ椿さんからの紹介という扱いでやるけど」
「うーん、それだったら別にいいけど」
何だか純粋無垢な子供を騙そうとしている大人の構図に見える。
見ているだけなのにこの罪悪感は何だ? 正義感を試されているのか?
――でもこれは花音が決めることだし、ここは放っておくか。
結局、花音は柚子たちの口車に乗り、葉月マリッジカフェに引き摺り込まれることに。
営業時間が終わると、柚子は早速花音を実家へと連れていく。
向かい側に花音の家があるところに不思議な縁を感じる。
「で? 何であず君までついてくるわけ?」
「巡回に決まってるだろ。うちの系列には変わりないんだし、系列の社長が巡回で様子を見に行っても何ら不思議じゃない。カフェの売り上げも気になるし」
「カフェは午前9時から午後6時までで、結婚相談所は午後12時から午後9時までやってるけど、どうしてカフェは6時までの決まりなの?」
「葉月コーヒーカクテルと競合になるからな。午後6時以降はみんな真理愛の店に行くし、カフェの方は間違いなく売れなくなることが予測できる。独自のメニューを開発したら、葉月コーヒーカクテルから客を奪っちまうし、ここまでうちの系列の店を固めること自体珍しいからな」
「あず君なりに工夫してるんだねー」
「あっ、あずくーん。久しぶりー」
エマが僕の胸に躊躇なく飛び込んでくる。
この愛くるしい笑顔で擦り寄ってくると、こっちまでほっこりとしてしまう。
まるでリスのように可愛いエマだが、ここにやってきた相談者に一目惚れでもされたらと思うと、あまり居座ってほしいとは思わない。リサは産休でしばらくは離脱してしまった。レオは葉月創製に度々臨時スタッフとして派遣される日々を送っている。
料理のアイデアをシグネチャーにも活かし、様々なシグネチャーを開発して好評を博している。
「仕事は順調か?」
「それがさー、コーヒーを飲みにくるお客さんは特に問題ないけど、結婚相談所の方がピンチみたいで、紹介キャンペーンをやってるの」
「さっき聞いたよ。思い切ったことをするよな。入会してる人数は?」
「結婚相談所としては少ない方かな。まだ始まったばっかりだし、1ヵ月はただにでもしないと登録者が集まらないし、登録者同士でカップリングさせようにも、色々と問題があるし」
「その問題を当ててみせよう。選り好みしすぎなんだろ?」
「よく分かるね」
「あいつらの考えそうなことだ」
「しかも会員登録者が、あたしとか別のスタッフにナンパするんだよー。結婚相談所の意味ないじゃん」
不満そうにエマが言った。無理もない話である。結婚相談所の登録者とか、婚活イベントの参加者とかよりもスタッフの方がずっと条件良かったりするのは婚活あるあるだ。
条件の良い人は条件の悪い人と同じ土俵にはまず立たないのだ。
「エマはモテるもんねー」
「僕だったら結婚相談所に行く時間をスキルを磨く時間に割いて、条件を高めてから行く。その方がコスパが安いし、モテやすいだろ」
「あず君らしい」
「男は年齢、女は年収で相手を決めるって結論出てるんだぞ。男は経済力がないと人権がないのがここの欠点だ。チェーン店なんて絶対作りたくない」
「まあまあ……じゃあ花音ちゃん、ここに座って」
「はい、よろしくお願いします」
こうして、葉月マリッジカフェにまた1人、会員登録者が生まれたのであった。
花音、変な奴を掴まされないよう、無事を祈っているぞ。
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