283杯目「明暗を分けた日」
みんな僕の真意を聞いて心底感心している。
富を独占する人生よりも富をばら撒く人生の方がずっと幸せだ。どれだけお金や手間がかかろうと関係ない。どうせ死ぬ時は何も持たずに逝くんだ。だったら、やりたい放題やって死ぬ方がずっといい。
コーヒー業界は僕に大きな恩恵与えてくれた。それ以上の気持ちを返すべきと考えた。
できることは全部やる。誰もやらないなら僕がやる。
「あず君が先駆者と呼ばれる所以だね」
「僕もそこには一目置いてるんだよねー。一緒にいて凄く楽しいからさ」
「それはあたしも分かるよ。あず君って何をやるか全く予想できないし」
「なーんか子供っぽいくらい気紛れだよね」
「世の中の面白くない光景をたくさん見てきたからな。せめてコーヒー業界だけでも面白くしたいと思ってる。僕がこんなことを言っても説得力ないけどさ、誰が勝つのかが最後まで分からないような環境を目指してる。それが僕の望みだ」
「まっ、確かに誰か1人が勝ち続けるのは、他の参加者からすれば面白くないけどさー、観客目線で見る分にはどこまで行けるのか追いかけたくなるから頭1つ抜けた人が業界のトップを走り続けるのも、それはそれで全然大丈夫だと思うよ」
「千尋、僕がずっと勝ってこれたのは、僕以外の僕みたいな奴が埋もれていたからだ。トップバリスタを志す者全員にチャンスを与えた上で勝ちたい。この大会はプロ契約を結んだ連中が挙って参加した最初のコーヒーイベントだ。ここで勝てば、改めて僕の実力を証明できるってもんだ」
僕の言葉を前に、優子も千尋も納得の笑みを浮かべ、伊織は沈黙を守っている。
世の中が平等じゃないのは分かってる。だからせめて、困ったらコーヒーで生きていけるような世の中にしたいのだ。コーヒーにはそれほどの可能性がある。
ホテルに戻り、優子の練習につき合うのだった。
――大会2日目――
この日は千尋と根本の結果発表の日だ。
2人は1日目に競技を終えている。後は全員の競技が終わってからの結果発表を待つだけだが、2人共顔に緊張が走っている。この日はWCTC決勝の日でもある。
ここで3人の結果発表が行われるわけだが、最初に大会を終えるのは優子であり、この準決勝を制すれば柚子以来3人目の葉月珈琲勢ファイナリストだ。僕も伊織も観客席から優子の競技を固唾を飲んで見守っている。みんな啜ってから紙コップに吐き出すまでが早い。勢い良く啜ることでコーヒーが持つフレーバーをより強く感じることができるが、誰よりも迅速かつ正確にこなさなければならないプレッシャーに勝ち、コーヒーの違いを見極めることの難しさは、参加したことがある者にしか分からない。かつて参加した僕にもよく分かる。1位通過者でも、次の試合で敗れることがよくある異色の大会だ。他の大会であれば、安定して上位にいるような者でも安心はできない。ここには魔物が棲んでいる。
全神経を集中しなければコーヒーの味すら分からなくなることもザラにある。緊張の糸が切れた瞬間に負ける。優子はいくつかのカップを解答エリアに置いたが、まだ半分のみ。全問解いた者が続々と続出する中、彼女は隣の人にさえ目もくれず、ひたすらに集中し続けた――。
制限時間をいっぱいに使い、最後のカップを解答エリアに置いて競技を終えた。
時間を使った分、速さでは負けている。となれば正解数の勝負になる。優子は自らその勝負に足を踏み入れた。結果発表が行われると、優子のみが全問正解し、1位通過が決定した。
すぐに決勝が行われた。ポーランド代表、アイルランド代表、オーストラリア代表、そして日本代表である優子の4人を残すのみとなった。決勝は熾烈な争いとなった。優子は相変わらず時間を捨てて正解数の勝負に出た。決勝であれば、1人でも全問正解者が出れば優勝を逃す結果となるが、そんな中でも優子は自らのプレイスタイルを曲げることはなかった。
観客席からの声援は段々と大きくなり、優子は6人中3番目に競技を終えた。
タイムが最も早かったのはオランダ代表だった。優子はかなり遅いタイムだった。だが正解数で勝てば優勝となる。ここは優子を信じるしかない。
「何と何と! これは凄い光景だぁー! 全員全問正解だぁー! この場合は時間勝負です。ワールドカップテイスターズチャンピオンシップ優勝は……アイルランド代表に決まりました!」
歓声がピークに達するが、時間のみの勝負となってしまった時点で僕らには何も聞こえない。音に集中できなかった。優子はチャンピオンに拍手を送り、ファイナリスト4人全員が握手を交わした。優子は終了時間が遅かったため、最終3位という結果に終わった。
優子たちが色の違うトロフィーを受け取り、空へと掲げた。
運営スタッフの案内で4位の人がその場から退場すると、1位から3位までの金銀銅のトロフィーを1人ずつ受け取っていき、優子は英語で3位と書かれた銅色のトロフィーを丁寧に受け取った。だが優子にとって、それはただの順位証明書にすぎなかった。
優子の瞳の奥からは悔しさが滲み出ているのが分かった。集合写真を撮ってお開きになると、優子が上位入賞の証とも言えるトロフィーを片手に持ち、僕らの元へと歩み寄ってくる。
「あず君、ごめんねー。負けちゃった」
「よくやった。もっと判断が早ければ勝ってたかもな」
「そうだね。柚子の代わりに優勝する予定だったけど、残念。あず君、あたしはもうバリスタ競技会から引退するね。今後はパティシエの仕事に専念するから。いつかまた葉月商店街に戻ってきたら、世界一のパティシエ、目指してみようかな」
「大きく出たな。てっきり優子の親父に惰性でつき合ってるものだと思ってた」
「最初はね。でもヤナセスイーツを閉めることが決まった時、心に大きな穴がぽっかりと開いてしまっていたことに気づいたの。失って初めてヤナセスイーツの存在の大きさに気づいたというか、どうしても諦めきれない自分がいたの。その想いをバリスタオリンピックで存分に発揮して、あず君が優勝を決めてくれた時は本当に嬉しかった。一度は1番になることを諦めていたけど、あず君がまたパティシエの仕事を好きにさせてくれた。本当にありがとう」
感謝の言葉を述べながら、僕の正面から優しく包み込むように抱きついた。
彼女の茶色いエプロンからは微かに昔のクローズキッチンの香りが漂ってくる。ヤナセスイーツでも使っていた頃の思い出のエプロンだ。伊織は目から涙を流し、千尋はそんな伊織を慰めるように彼女の髪を撫でている。優子はバリスタの仕事を通して生きる力を取り戻したのだ。
生きる力を欲していたのは彼女も同じだった。親の店を手伝ったり、就職して職務に従事することしかできなかったのは、生きる力を身につける真っ最中だったからだ。
「独立したくなったら言ってくれよ。支援するから」
「ありがとう。でもあたしはあくまでも葉月珈琲の一員として、パティシエの頂点に立ちたいの。それまでは教えながら修業かな。今ある珈琲菓子葉月を世界一のスイーツカフェにすること。それが今のあたしのやりたいことだから。ふふっ、やっと言えた。疾うの昔に失っていたはずの情熱を……またこうして取り戻せた……こんなに嬉しいことはないよ」
思わず涙声の優子を抱きしめ返した。
左耳の至近距離からは優子の声が、胸からは優子の鼓動が直に伝わってくる。
優子もやりたいことを言えない大人だった。
全然気づかなかった。思っている気持ちをなかなか悟らせてはくれない。でも本音を言う時だけは距離が近い。どんなに嘘で塗り固めても、心臓の鼓動は嘘を吐かない。
「優子さん、一生葉月珈琲に居続けてくれるんですね」
「もちろん。あたしはお父さんみたいに経営者とか向いてないし、葉月珈琲に一生貢献するって決めたから。時々はうちのお店に遊びに来てね」
「はい。私は行ったことありませんけど、ヤナセスイーツの話はあず君から何度か聞きました。葉月珈琲で売っているレーズンの入ったスフレチーズケーキって、元々ヤナセスイーツにあった名物で、葉月商店街の象徴的なケーキですよね。とても美味しかったです」
「でしょー。無事に継承してくれたみたいだね」
「お陰様でな」
あの味を再現するのは並大抵じゃない。ケーキを作るのは本当に大変だ。バリスタ競技会でもパティシエ修行で研ぎ澄まされた味覚を活かして3位入賞になるんだから、マジで化け物なんだよな。
夕刻、WBrCの結果発表が行われた。
WBCもWBrCも参加者全員の競技が終わり、先に集計を済ませたWBrCから結果発表が行われることとなった。根本を含む42人のナショナルチャンピオンが集まった。決勝進出枠6人に入ることができれば穂岐山珈琲勢初の世界大会決勝進出だ。
1人、また1人と、決勝進出を決めた者の国と名前が発表されていく。
そして――。
「それではこの6名のファイナリストたちに、今一度大きな拍手をお送りください」
根本は自分の前で手を振りながら、隣の者と喜びを分かち合っている6人のファイナリストを羨望の眼差しで見つめ、次こそはと言わんばかりの目で拍手を送っている。
彼は惜しくも最終18位に終わってしまった。準決勝が設けられていた場合でも進出できなかった順位だ。設けるなら16位までにするのが妥当だろう。ドリッパーに指紋がついているかどうかくらいの誤差だが、これが勝負の世界だ。穂岐山珈琲勢初の世界大会ファイナリストはお預けとなった。松野の元へ戻ってからはさっきまで見せなかった弱腰の顔を見せ、肩を落とすほど酷い落ち込みようだ。
これには伊織たちも同情の目を向けた。千尋にとっても優子にとっても縁起の悪い光景だが、こいつらには勝ち抜いてもらわないとな。落ち込んでいる暇はない。勝ちたいなら、もっと強くなってこい。
「根本さん、残念でしたね」
「うーん、まだオリジナルの再現ができてない感じかなー」
「優子さんはオリジナルを再現する必要ないもんね」
「言ったなー。こいつめ、こいつめ」
優子が千尋の後ろに回り込み、悪人のような顔で千尋の体を擽り始めた。
「あははははっ! ちょっと、優子さん。あははははっ!」
擽りには滅法弱いようで、千尋は年末の某笑ってはいけない企画出演者の如くあからさまな笑い顔を見せた。しばらくしてようやく優子の機嫌が収まり、千尋を解放する。彼は会場の端まで逃げた。
「はぁはぁ……死ぬかと思った」
「優子は怒らせない方がいいぞ。ああ見えてプライド高いから」
「そうする。優子さんにもし結婚相手がいたら、さぞ苦労しただろうね」
「本人の前で言うなよ。殺されるから」
ホントにこいつは懲りてるのか懲りてないのか分からん。
こっちまで冷や冷やするからやめてくれよな。
今度はWBCの準決勝進出者が発表されるため、千尋は運営スタッフに声をかけられ、WBCのブースへと向かった。
僕らもその後を追い、松野と根本までついてくる。
「あれっ、2人も来るの?」
「同じ日本代表だろ」
「それにもう出番ないですから。後は千尋君とあなたの応援に回りますよ」
「じゃあ明日と明後日も来い。本物の競技を見せてやるよ」
「まるで俺たちが偽物と言わんばかりだな」
「本物だと自信持って言えるか?」
「俺たちがこれだと思ってやったプレゼンだから、これが俺たちの本物だ。歴代チャンピオンの模倣みたいなプレゼンだったとでも言いたいんだろうけど、俺たちのやり方だ。お前みたいにゼロから自分のオリジナルを作れる奴ばかりじゃない。俺たちはどっちかって言えば、元からイチあるものを伸ばして少しでもスコアを上げていく方が向いてんだよ」
根本を擁護するように松野が言った。松野が言うには、僕のようにゼロから何かを作れる人間はかなり少数派で、ほとんどの人は元からイチあるものを地道に伸ばしていくタイプなんだとか。
これは確実に僕の呟きを見ていたな。某呟きサイトには、自分という名の価値を作っていける人間にならなければ飯を食えないと呟いた。もちろん炎上した。僕のフォロワーは国内外を含めて1億人を超えている。その内の2割程度が日本人だ。松野は多数派の代表格と言っていい存在だった。
最初からオリジナルを作れる人は少数派か。言いたいことは分からんでもない。誰かが最初に作った何かを次の世代が完成させたのはよくある例だ。クリエイターの世界には創り残しという言葉がある。松野たちが目指しているのは、言わば歴代チャンピオンが行ってきたプレゼンの完成形と言っていい。誰かが作ったプレゼンを更に究め、より完成度の高いものを作ろうとしている。
どうやらコーヒー業界の先駆者になることは諦めたようだ。
「歴代チャンピオンのプレゼンは、まだ未完成って言いたいわけだ」
「完成されたものなんてねえよ。完成されてないってことは、まだ伸ばし甲斐があるってことだ。たとえその中に未完成な部分があったとしても、一度やったプレゼンはもうやらないだろ。だからその完成度をより高めることに尽力してる。葉月が出てくる前までの穂岐山珈琲は歴代チャンピオンのプレゼンを参考にして、日本代表の座を勝ち取っていた」
「他にライバルがいなかっただけだろ」
「お前なー、それを言ったら身も蓋もないだろ」
「ライバルが出てきてからが本番だ」
「葉月さんの言う通りですね」
WBCのブースまで行くと、最後の参加者のステージが片づけられ、そこに千尋を含む56ヵ国からやってきた56人のナショナルチャンピオンが集められた。
錚々たる面々を前にして緊張感が観客席にまで漂ってくる。
この雰囲気に飲まれたら負けだ。司会者がようやく発表を始めると、15人の上位者が順不同で発表されていく。以前は12人までが準決勝進出枠であったが、2017年以降のWBCはバリスタオリンピックと同様にチーム分けされ、上位15人以外の中で、チームの合計スコアが最も高いチーム内で最もスコアの高いバリスタが、ワイルドカードで16人目のセミファイナリストとなる。運も実力の内としながらも、チームトップの成績を求めるのは丁度良い塩梅だ。ルールが変わったところで条件は全員同じなのだから、物怖じする必要はない。
根本の時と同様、また1人、また1人と、セミファイナリストが発表されていく。
そして――。
「11番目のセミファイナリストは、日本代表、チヒロームラセー!」
喝采と拍手が同時に巻き起こり、僕と伊織は片手でハイタッチした。
伊織の柔らかい手の平がパチッと軽く僕の手の平に触れた。伊織の髪からは花のような香りが漂い、さっきまで緊張気味だった僕の気分を和ませた。
「やりましたね」
「うん。流石は千尋だ」
「口先だけじゃなかったですね」
「なんか昔の葉月みたいだな」
「あんな感じだったんですか?」
「ああ、生意気でいけ好かないところがあるし、いきなり現れたかと思えば、俺たちを軽々と追い越していくような奴だった。でもあいつは勝つための努力を怠らないし、実力を示しながら自分の正当性を証明してきた奴でもあるから、憎たらしいけど憎みきれん奴だ」
「実力は認めてるんですね」
聞こえてるんだが。まあいいや、こいつには伝わっていたようで。
みんなは僕がどれほどの経験を積み重ねてきたのかを知らない。だから天才なんて言葉を軽々しく言えるんだ。そう呼んでいる時点で何も知らないと言っているようなものだ。本当の意味で僕を知る者は僕を天才とは呼ばない。唯でさえ僕を努力の天才と呼んだが、今はもう何も言わない。
天才なんていないことに気づいた。僕の足元には僕以上の才能を持ちながら世間の圧力に屈し、バリスタになることすらできず、社畜やニートになってしまった者たちの死体が山のようにあることを知っている。伊織も千尋も危うく死体の山の一角になるところだったが、ようやく報われる時が来たのだ。
「この16人が明日の準決勝を戦うこととなります。これにてワールドバリスタチャンピオンシップ予選を終了とさせていただきます。お集まりいただき、ありがとうございました!」
司会者がこの日最後の台詞を言い終えると、集まっていた観客たちがその場を去っていく。千尋以外のナショナルチャンピオンも会場を去り、僕、優子、伊織、千尋の4人だけが残った。
僕ら以外誰もいなくなったブースからは、さっきとは打って変わって殺風景が漂う。
ステージ中央にいた千尋が僕に歩み寄ってくる。
「千尋君、準決勝進出おめでとうございます」
「ありがと。後は準決勝と決勝かぁ~。世界大会って、結構長丁場だね」
「言っただろ。国内予選は予選と決勝の間に期間があるから準備を整えやすいけど、世界大会は予選から決勝までの期間が短いから、短期決戦に強いバリスタになる必要がある」
「国内と世界とで別の適性が求められるなんて、学校と社会みたいだね」
「千尋、こればかりはどっちに対しても強くなるしかないぞ。どっちも避けられない戦いだ。何だかんだ言っても、結局は適応力の高い人間が勝つ。この30年で学んだことだ。やり抜くしかない。どんな環境だろうと、やり抜く力がなければ何も始まらない。明日と明後日の競技はルーチンワークだ」
千尋自身、どちらかと言えば、社長よりも社員の方が向いている。
有能な働き者に社長なんて到底向いていない。だからこそ、御曹司として後を継ぐよりも、うちに就職する道を選んだ。千尋くらいになると、本人が1番自分の適性を知っている。僕の時と違って準決勝があるし、レベルも今まで以上に高い。もうゲイシャを使っていれば独り勝ちできる時代じゃない。
僕が知る環境は終焉を迎え、バリスタ競技会における創成期が終わろうとしていた。無論、試行錯誤を繰り返して自分なりの正解を見つけていくのが、全競技者共通の課題であるところは変わらないが。
「実は僕、ルーチンワークは得意なんだよね」
「そんなドヤ顔で言うことじゃないと思いますけど」
「ふふっ、ルーチンワークは立派な才能だぞ。できる人の方が多数派だから軽視されがちだけど、大半の人ができるのは、最低限のルーチンワークだけで、プロのレベルでこなせる人は少数派だ。千尋君は自分で決めた仕事を本番でも見事に再現してみせた。何だかんだで馬鹿にできないスキルだ」
――優子のパティシエの仕事もルーチンワークだ。
全く同じ見た目と味を再現する職人の世界にも実は必要だったりする。
馬鹿にはできないが、やり抜く力があってこそだ。太陽が沈む前に会場から去った。この時期のメルボルンは真冬であり、急に季節が変わったかのような寒さだ。体が青天の霹靂を感じる前に寝よう。
僕らは一度ホテルへと戻り、本番用に作ったパンフレットを確認する。
千尋は明日のプレゼンのリハーサルを入念に始めるのであった。
気に入っていただければ下から評価ボタンを押して応援していただけると嬉しいです。
読んでいただきありがとうございます。




