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社会不適合者が凄腕のバリスタになっていた件  作者: エスティ
第10章 バリスタコーチ編
255/500

255杯目「選択権と責任」

 ――大会2日目――


 この日は真理愛の競技が行われる。


 根本は競技の後で穂岐山社長に呼ばれ、裏切りとも呼べる行為の真意を問われていた。ただ我を通すだけでは、間違いなくクビだろう。他のサポーターたちからも無視され、穂岐山珈琲内での根本の評判はこれ以上ないくらいに下がりきっていた。万事休すか。


「根本さん、大丈夫でしょうか」


 僕と一緒に会場を訪れていた伊織が下を向きながら言った。


「それはあいつの問題だろ」

「そうそう。決めたのはあいつだよ」

「背中を押しておいて放置するんですか?」

「一応失格にならないように手伝ってやっただろ。それにあいつの決断に対して、背中を押した人が咎められるのはどうかと思うぞ」

「どうしてですか?」

「じゃあさ、もし根本が穂岐山珈琲の方針通りにやって、それで予選落ちして松野の二の舞になったら伊織は穂岐山珈琲を責めるのか?」

「……」


 伊織が押し黙った。穂岐山珈琲が背中を押しても穂岐山珈琲を責めると言えないのは、彼女にとっては他人事だからだ。今回は僕が背中を押す形になったため、身内で比較的責めやすい僕を突っついているわけで。伊織は僕の言い分で、ようやく自分の論点の矛盾に気づいたらしい。


 伊織の言いたいことも分からなくはない。だがそれは過保護な視点である。


 人生の重大な決断の責任は本人しか取れないのだ。


「結局はさ、あいつがどっちを選ぼうと、あいつの責任ってことだ」

「誰が悪いんですか?」

「誰も悪くない。みんな自分の信念で生きてるってだけだし、結果論でしか語れない」

「背中を押しても押さなくても、結局は本人次第なんですね」

「人生の基礎的な部分とか、自分の力でどうにもならない部分とかは、保護者とか教育者とかの社会的責任だと思うぞ。けど人生の重大な場面での決断に関しては別だ。自分に生き方の選択権がある場面での責任は本人が取るしかない」


 難しい問題だが、こればかりはちゃんと責任の所在を分けるべきだ。


 これは僕らだけに留まらない、人類共通の問題なのだから。


 選択権と責任、成人認定試験のテストに出していいレベルだ。こういうところをちゃんと教えてこなかったからこそ、こんなにも過保護で無責任な国になってしまったわけで。


 自己責任が原則の国なら、それはどう生きようと本人の勝手である社会の裏返しでもある。だったら他人の生き方や決断に文句を言う資格なんて誰にもないはずだ。


「最初はさ、底辺の連中に対して自己責任って言うのは違うと思ってた。でも初めて施設に行った時、あいつらは逆転する方法がいくらでもあるにもかかわらず、何の対策もしなかった。挙句の果てに僕が言っていることの半分も理解できないままごちゃごちゃ文句を言い出すし、何というか、あいつらは負けるべくして負けたなって感じがしたわけよ」

「なんか分かる気がします」

「余計なことはするなって教育されてた部分もあるんだろうけどさ、インターネットがあれば家で仕事を探せる時代に、わざわざ不得意な仕事を探す意味が分からなかった」

「それとこれと何の関係があるんですか?」

「大ありだ。人生の選択権が自分にあることに気づこうともせず、自分は特に何もしないで、常に周りに流される選択をし続けた。その選択の責任が……あいつらにないとは思えない。やるべきこともやらないで周囲に流されるような人生を送っていたら、自分らしい生き方ができないのは当然だ」

「……」


 これは伊織への忠告でもあった。僕なりのだけど。


 あいつらは怖かったんだ。選択権を持つことで世間に嫌われることが。だが根本は違った。あんな展開になってしまうことは根本が1番よく分かっていたはずだ。


 根本は自ら選択権を持ち、自分らしい人生を生きる代わりに嫌われるという代償を払ったのだ。自由に生きている者は時代を問わず嫌われる。自由と自分勝手は紙一重だ。何かを得るためには何かを捨てなければならない。根本はようやくその覚悟ができた。


 どっちを選んで、どんな結果に終わろうとも、あいつを褒めようとも責めようとも思わない。


 自分の人生を自分で決めるのは、至って当たり前のことだ。


 日本人は選択権を組織や社会に委ね、何かあれば組織や社会のせいにする構造に慣れすぎた。あいつらの責任能力は、いつまで経っても小学生並だ。自分の行動の責任を自分で取った試しがないんだから当然だ。そればかりか、この国は組織でさえ責任を負わない始末だ。4年前、前回大会で穂岐山珈琲が自らのやり方を松野に押しつけた挙句、それで松野の予選落ちが確定した時、彼は当時の責任者である部長に責められ、それが決定打となり会社を辞めた。この話を松野から聞いた時は虫唾が走った。


 責任能力のない責任者に何の意味がある?


 上がりを受け取るだけが責任者の仕事だと思ってんのか?


 穂岐山珈琲は負けるべくして負けたのだ。


「――あず君の言う通りです。誰かのせいにしてもしょうがないですね。なんかすみません」

「いいんだ。分かれば良し。今日は精一杯真理愛の応援をするか」

「はいっ!」


 結局、正午を迎え、第12競技者である真理愛の競技時間を迎えても、松野と根本は来る気配すらなかった。余裕がないんだ。負ければ会社人生そのものが終わりかねないこの状況で、他の人の応援なんてできんわな。後で様子を見に行ってやるか。真理愛は緊張気味の表情を隠せなかったが、得意のコーヒーカクテル部門でスコアを伸ばせれば、予選突破は堅いはずだ。


 ――この大会における最大の敵は自分自身だ。


 小型マイクを装着し、制服姿で登場すると、伊織と千尋がサポーターとしてステージの設置を手伝いに行った。根本はビニールハウスで育てるコーヒーがテーマであるため、ビニールハウスの模型や中で作られる豆の模型なんかも用意していたのに対し、真理愛はタンクの模型を用意している。これは面白いプレゼンになりそうだ。準備が終わり、司会者から準備ができたかどうかの最終確認が行われ、日本代表のブースということもあり、多くの日本人も訪れていた。


 早速プレゼンが始まると、さっきまでとは打って変わり、ハキハキとした様子で話し始めた。


 ジャッジの顔もちゃんと見えているようだ。


「私はこのコーヒーを最初に味わった時、プロセスの深みに囚われてしまいました。このコーヒーの原産地はブラジル、品種は『ラウリーナ』、プロセスは『セミ・カーボニック・マセレーション』です。ラウリーナ種はコーヒーチェリー全体に含まれるカフェイン量が少ないのが特徴で、それが苦みを最小限まで縮小してくれるのでエスプレッソに最適です」


 セミ・カーボニック・マセレーションはホールチェリーをタンクの中へ入れて蓋をする。蓋には一方向へのみ排気できるバルブがついており、酸素が出ていくことはあっても、入ってくることはない仕組みになっている。二酸化炭素を注入することで酸素を押し出し、アナエロビック環境を作り出す。それが2つの新しいフレーバーを生み出すと真理愛は説明する。ゲイシャやシドラといった最高峰のコーヒーでごり押しするだけじゃなく、新たな品種やプロセスの開拓も怠らない姿勢が何より重要なのだ。


「この複雑なプロセスにより、トロピカルフルーツ、レッドグローブ、ワインのような風味を現出することができます。この味を十分堪能するため、まずは2口お飲みください。1口目はシルキーな質感。2口目からはジューシーな質感に変化します」


 丁寧な説明口調で真理愛がエスプレッソを2杯提供した。


 センサリージャッジは4人いるが、それぞれの部門のコーヒーは2種類であるため、1種類につき2杯で十分だ。シグネチャーを提供しなかった残り2人に提供する。


 この時、どのコーヒーをどのセンサリージャッジに提供するべきかが決まっているため、ここで間違えると評価の対象にならないから注意だ。このコーヒーを主体的に使い、エスプレッソ部門、コーヒーカクテル部門、マリアージュ部門、ブリュワーズ部門の順にコーヒーを提供していく。


 コーヒーカクテル部門を2番目に持ってきたか。コールドドリンクとして提供する予定のブリュワーズ部門の時間稼ぎだ。ブリュワーズ部門では抽出したドリップコーヒーをホットかコールドのどちらかで提供することができる。真理愛はドリップコーヒーをコールドドリンクとして提供する予定で、予め抽出したドリップコーヒーを氷水で冷やし、その間に別の部門のコーヒーを提供する策に出ている。


「このアイリッシュコーヒーのフレーバーは、チョコレート、レーズン、アフターにはカカオ、生キャラメルを感じます。アイリッシュウイスキーに加え、スコッチウイスキーの中でも、特にこのコーヒーと馴染みやすいものを使用することで、コーヒーとアルコールの一体感をより一層高めることができました。お楽しみください。プリーズエンジョイ」


 1番の自信作であるアイリッシュコーヒーの登場だ。かなりの期待が持てる一品である。僕が前回大会で淹れていたアイリッシュコーヒーを参考にしている。つまり、以前の作品を上回っている。


 アイリッシュコーヒーにゲイシャとシドラを5:5の割合で混ぜたブレンドコーヒーから作った究極のコーヒーに加え、ウイスキーもかなり洗練されたものを使っている。以前の作品よりもずっと美味い味わいとなっている。僕がGOサインを出した作品だけ使うとディアナは言っていたが、僕は自分の感覚を信じろの一点張りでそれを拒否した。結局、誰が何と言おうと、自ら選んだものでなければ本気で作品をプレゼンしながら提供しようと心から思えない。それは穂岐山珈琲の連中を見ていれば分かる。試行錯誤の末に作り上げた自作をプレゼンする時は目が生き生きしていたが、誰かが作った他作をプレゼンしている時は、まるで教科書と睨めっこをしている教員のようにつまらなさそうな顔だ。


 ただ与えられた仕事をこなすような人間は、バリスタを名乗ることさえ烏滸がましいと言われる時代がやってくるはずだ。それが本当の意味での脱サラであると僕は思う。


 最後のラテアート部門では、フリーポアで天使を、デザインカプチーノでは悪魔を描いた。根本の時と同様に対照的な存在を描いている。これは偶然だろうか。最後に時間ギリギリまで掃除を済ませながらプレゼンを続けている。制限時間を60秒過ぎれば失格だが、1分前には全員競技を終えている。


「私はこれからもコーヒーと向き合い、より美味しいコーヒーを追求していきます。それは今もこれからも決して変わることはありません。タイム」


 ようやく真理愛の競技が終わり、僕らはホッと胸を撫で下ろした。


 伊織も千尋も自分がコーチした通りに競技をしてくれて安心したようだ。


「まさかこんなに早い内からコーチをすることになるなんて、思ってもみなかったです」

「貴重な経験だぞ。ほとんどの人は年を取ってからコーチをすることが多いけど、ベテランだからってコーチがうまいとは限らないし、むしろ若い内からコーチの経験をした方が、年を取ってからのコーチングが洗練される。どうせ年取ってから指導する立場になるんだったら、今の内からやった方がいい」


 今思うと、もっと昔っからコーチをしていれば良かったと思う時がある。


 経験は本当に宝だ。コーチがいない中で本当によくやってこれたものである。いや、コーチがいなかったからこそ、我武者羅にできていた側面もある。年に一度出場するならそれでもいいが、一度にたくさんの大会に出るなら、分業化してコーチしてもらった方がいいかもしれない。


 もし早い内からコーチがいたら、どれほど早く出世できただろうか。


「伊織ちゃんはあず君のコーチをしたことがあるんだよね?」

「あれはコーチというより、見て気づいたことを呟いてるだけですよ」

「自分にしか分からない感覚を伝えるのもコーチの内だよ。伊織が決定打に欠けるって指摘してくれなかったら、僕は優勝できてなかったかもしれない」

「もうその時点で、伊織ちゃんが出世するって分かってたんだね」

「いや、そうでもない。出世しない人は自らチャンスを溝に捨てるからすぐに分かるけど、出世する人は時代の流れとか、運によるところが大きいから、当てるのは難しいぞ」


 真理愛がインタビューを受けている間に、伊織と千尋がステージの片づけを始めた。


 その間に僕は根本がいる練習場所へと出かけることに。真理愛の番が終わった時点で今日のメインミッションは終了だ。後は結果次第、同じグループに真理愛以上のスコアを叩き出した者が集中していないことを祈っておこう。できれば実力で勝ち上がってほしいけどね。


 窓の外から根本が休憩している様子を見ていると、根本が僕に気づいた。


「あの、そこにいられると気になるんですけど」

「何言ってんの。常に本番だと思って練習しないと駄目だろ」

「今は休憩中なんですから、息抜きさせてくださいよ」

「息抜きなら大会が終わってからいくらでもできる。昨日の決断は思い切ったな」

「誰かさんのお陰で、すっかり仲間外れですよ」

「別にいいじゃん。人に好かれたのは社会貢献の証拠、人に嫌われたのは自分を貫いた証だ」

「真理愛さんの競技は終わったんですか?」

「ああ、終わった。チームはどうだったの?」

「僕はチームマリアージュでしたよ。あくまでも上位スコアで通過する気でいますけどね」


 相変わらず強がりだな。こういうところはホントに競技者に向いている。


「その意気だ。穂岐山珈琲最後の希望だもんな」


 根本が使っている机の上を見ながら言った。


 昨日とは違う食材を使っていることからも、既に準決勝の準備をしていることが窺える。


「おっ、葉月も来てたか」


 部屋に入ってきた松野に声をかけられた。


「穂岐山社長は何て言ってたの?」

「処分は追って発表するだってさ」

「それは誰に対して?」

「俺と根本だ。怒ってはいなかったけど、あの様子じゃ、業務提携打ち切りは堅いな。根本もクビは覚悟した方が良さそうだ」

「笑顔で言うことじゃないでしょ。まあでも、バリスタオリンピック出場を決めた実績を買って、どこかは雇ってくれるでしょうし、大丈夫ですよ」


 2人共既に今後の仕事を考え始めていた。穂岐山珈琲の連中は撤退の準備を始めており、みんなやることがなくなったのか、ウィーンを観光しながら遊んでいる。本来であれば、準決勝のアイデアを提供する時間だったが、根本は準決勝に進出した場合も自分のアイデアで勝負する気でいることを示した。


 こんなに早い段階から準備を始めているのは松野が前回大会での僕の話を根本にしたからだそうで、これで準決勝へと進出した場合に、プレゼンがやりやすくなる。


 株式会社松野珈琲塾は、主な業務提携先が穂岐山珈琲だった。業務提携が打ち切りとなれば大きな損害が出る。根本の決断の余波は自分の身にとどまらず、周囲の人たちにまで多大な影響を与えていた。これが自分の人生を生きる代償か。日本で自分を貫くことがいかに難しいかがよく分かる。


「まだ処分が決まってないのに、今から辞めた後の話かよ」

「会社というのは、僕にはちょっと重苦しいですね。いっそ葉月社長のように、起業することでも考えた方がいいんでしょうね」

「根本、一度穂岐山社長と話し合ったらどうだ?」

「話し合いとは?」

「君は穂岐山社長に自分のやりたいことを伝えてこなかっただろ。それが今回の事態を生んだ。日頃から言いたいことを言い合っていたら、こんなことにはならなかったと思うけど」

「社長に僕の意見が通るとは思えません」

「思うとか思わないとか、それ以前に自分の主張を伝えもしなかったら、そりゃ通らねえよ。言われたことに黙々と従うしか能がない人の声なんて誰にも届かねえよ。肝心なことは言わないくせに、思い通りにならなかったら不平不満を言うとか、どこのおこちゃまだよ? 人間はエスパーじゃねえ。お前ら日本人はそうやって調和ばっかり気にして、議論と喧嘩をごっちゃにして、肝心なことを何1つ話し合ってこなかった。だから時代が変わっても経営方針が変わらねえんだよ」

「あのな、お前も日本人だろ」

「あんな幼稚園児共と一緒にするな」


 同じ国籍を持っているというだけで一緒くたにされることに腹を立て、脊髄反射で言い返した。言いたいことを言うのが子供なら、言いたいことも言うべきことも言えないのは子供以下だ。


 言いたいことを伝えながら誰も不幸にしない人が大人である。だが本当の意味で大人と言える人は本当に少ない。というか子供みたいな連中ばっか見すぎて大人の定義さえ分からくなってしまいそうだ。


「あず君、根本が準決勝で使う予定のコーヒーを飲んでいってくれよ」

「準決勝で使えるかどうかはまだ分かりませんけどね」

「別にいいけど、こういう大会で優勝できる奴はな、みんな決勝用までのメニューをちゃんと用意しているもんだ。結果発表までは、みんな次に進む前提で練習を積んでる。じゃあな」

「……」


 しばらくして鈴鹿の家に戻ると、先に伊織たちが店に戻っていた。


 真理愛は準決勝で使うコーヒーを淹れていた。準決勝や決勝で使うコーヒーも十分に考えてきた真理愛だが、準備は結果発表まで怠らない。彼女も前回大会の僕を見ている。うちのコーヒーを使っているとはいえ、エスプレッソやラテアートに課題を残したままの競技だったのが気に掛かる。


「あっ、おかえりなさい」

「張り切ってるな」

「そりゃ通過してるのが分かってから準備しても遅いですからね。ディアナさんの競技って、確か明日ですよね? 練習はもういいんですか?」

「ああ。競技の内容は頭に叩き込んでるからな」

「あず君は手が動かなくなるまで練習してましたよね」

「それは僕が才能も自信もないと思っていたからだ。才能も自信もある人は、やらなくてもできる」

「そういうもんですかねー」

「そういうもんだ」


 あれは練習の引き際を分かっている。それが分からなかった。一度没頭し始めたら、納得がいくまで時計も見ずに練習し続けてしまうという、ある種の欠陥があった。ディアナはそんなことをしなくてもベストコンディションを保ったまま練習量を抑え、プレゼンもできるようになっていた。


 これだけ要領の良い人間に生まれていたら、僕は練習なんてあまりしなかっただろう。


 むしろ不器用さを持っていたからこそ誰よりもコーヒーに没頭し、精通することができたのかもしれない。これはこれで全然ありだと初めて感じた。練習しまくった人じゃないと、ただ練習すればいいってもんじゃないことが分からないのは何とも皮肉な話だ。


 量より質とは言うが、きっと量をこなさなければ質というものは見えてこないのだろう。


 明日はディアナの競技か。力を貸してやれるのは今回だけだぞ。

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読んでいただきありがとうございます。

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