245杯目「リベンジの賭け」
7月中旬、しばらくして優子から知らせが届いた。
珈琲菓子葉月は、視察日以降も順調に売り上げを伸ばしている。
今度は潰さないように頼むぞ。自分のジンクスを打ち破れるのは自分だけだ。
結局のところ、人生は自分次第であることを忘れてはならない。
視察日の翌日、宇治市の和菓子処葉月にも赴いた。コーヒーで作った和菓子を中心とした異色のカフェであり、イートインよりも土産物を持って帰るためのテイクアウトを重視しているのが特徴だ。
オープン初日から大盛況で、和菓子とコーヒーの相性はバッチリだ。コーヒーから作ったゲイシャ羊羹やシドラ饅頭といった独自のメニューもあり、遠方から土産物を買いに来る客が目立っていた。
美咲がマスターを務めており、和菓子カフェのマスターを務めるという念願の夢まで叶った。
元々和菓子屋に勤めていた経験や、穂岐山バリスタスクールを卒業している実績を買って抜擢した。ラテアート葉月のマスターには紗綾が抜擢され、振られ組四天王たちは社内で出世を果たしていった。
他社でもそれなりに生きていけたと思うが、出世できるのは有能の証である。
うちは最も有能な人材を人事に置いている。うちで最も有能な人材は間違いなく璃子である。学生生活で一度もいじめを受けたことがない驚異の記録を持ち、世渡りがうまく、相手の気持ちや本音が手に取るように理解できるため、ミスマッチを起こすことがないし、最も人事に向いていると言える。
璃子が家に引き籠りたがるのは、人間関係における軋轢を必要以上に感じてしまう強い感受性故であるが、面接の仕事自体は難なく引き受けられる。別に喧嘩するわけじゃないし、相手からしても人当たりの良い美人が相手なら、多少は言いたいことを言いやすいと感じた。
「はぁ~、疲れたぁ~」
「ふふっ、お疲れ様。お兄ちゃんって巡回好きだよね」
「別に好きで巡回してるわけじゃねえよ。今より店舗が増えてきたらエリア分けして、抜き打ちで視察するかな。うちは営業時間が短い代わりに品質重視だし、いつ味見しても変わらない味でいてほしい」
それにしても、まさかこんなに店舗を展開することになるとは思わなかった。
飲食業界はブラックでレッドオーシャンなイメージを一新するべく、営業時間を短くした上でどこよりも稼ぐホワイトでブルーオーシャンな店を展開していくつもりだ。
もっと技術革新が進めば、無人店舗を建てられる日が来るはず。
段々と値段の安価が進んでいく時代だからこそ、高くて品質の良い製品のニーズも高まってくるはずであると確信している。今のニーズは最高級品だ。1万人の貧困層を相手に商売するよりも、100人の富裕層を相手に商売した方がより莫大な利益を上げることができる。インフルエンサーの常連を1人持つだけで勝手に宣伝してくれるし、こっちとしては大助かりだ。
「そういえば、もうすぐ千尋君のJBCだよね?」
「一応僕がカッピングしながらコーチをやってるけど、あれはかなり期待できるかも」
「お兄ちゃん、バリスタオリンピックでセンサリージャッジやってみたら?」
「ジャッジをする側ねー。悪くないけど、葉月珈琲から1人も日本代表が出てこなかった場合に限る。贔屓とかはしないけど、身内に参加者がいる場合はできる限りコーチとして参加したい」
「お兄ちゃんらしいね。でもまあ、その方がいいかもね」
璃子が眠たそうに眼を半開きにさせながらクローズキッチンへと戻っていく。
WLACで優勝してからは、更に自分に自信がついたのか、例年以上にチョコレート作りのセンスや拘りに磨きがかかっている。
入れ替わるように優子が現れると、伊織が上機嫌な顔で歩み寄ってくる。
「あず君、JSCの予選突破してましたよ」
「だから言っただろ。伊織ならできるって」
「JSCの予選って、何人くらい出てたの?」
「予選の参加者は45人で、決勝にいけるのは6人です」
「へぇ~。伊織ちゃんって、一度も予選落ちしたことないよね~」
「頂点を究めるんですから、これくらい当たり前ですよ」
「決勝には根本も来てるな」
「えっ、じゃあまた根本君と勝負するの?」
「そういうことになりますね」
伊織は以前から動画でJSCに出場することを自身のチャンネルで公言していた。
誰でも発信できる時代だ。恐らく伊織の動画を見て、あえて挑戦したんだ。
去年のJBrCでは伊織が優勝し、根本は3位に終わっている。世界を相手に戦うのであれば、まず伊織を倒してからじゃないと意味がないと分かっている。
ライバルがどこまで成長しているのかを見るのも楽しみだ。
「あの、シグネチャーを考えたんですけど、味見してもらってもいいですか?」
「うん、いいぞ」
「やっと自分なりのコーヒーができました」
伊織は行動の1つ1つの理由を説明しながら、ドライアイスで極限まで冷やしたケニアゲイシャとモカコーヒーのブレンドをグラインダーに通していく。冷やす理由は香りの揮発を防ぐためなんだとか。
香りを閉じ込めることで、コーヒーの状態になった時、芳醇な香りのコーヒーとなることを他のバリスタの競技から発見し、自分なりに応用したんだとか。
大会ではホットではなく、コールドで提供してもOKだ。そのためには氷水などで冷やす必要があるのだが、伊織は30秒で20度にまでコーヒーの温度を下げるアイスコーヒークーラーを酒井田教授に頼んで作ってもらっていた。伊織は僕が卒業スピーチのため、Fランに同行した際に酒井田教授と知り合い、彼がコーヒーの研究を専攻していることもあってすぐに意気投合し、おじいちゃんと孫娘のような関係を築いていたのだ。卒業スピーチに出ていて本当に良かった。
僕の言葉が響いた人は、いても少数派だっただろうが。
コールドにしたゲイシャモカブレンドコーヒーを飲んだ後、同じものにカンタロープのシロップと夕張メロンのシロップを混ぜ合わせたミックスメロンシロップを投入したシグネチャーを味わった。ゲイシャモカブレンドのフレーバーにメロンを感じて工夫を施したのか。ボディを補強しながらアロマの印象を高めるとは、僕のシグネチャーを見てきただけあり、そこは学習済みだ。
「――どうですか?」
「ブレンドの方は文句なし。ただ、シグネチャーはまだ煮詰まっていない感じだな。小さく収まりすぎてて風味に面白みがない。優勝にはもっと工夫が必要だってコーヒーが言ってる」
「コーヒーが言ったんですか?」
「うん。彼女が全てを教えてくれた。これだったらメロンジュースで十分だ。このコーヒーが持つ本来の風味がメロンシロップに押し潰されてる。何故コーヒーである必要があるのか、よく考えることだ」
「はい、分かりました」
僕の言葉をヒントに、伊織は再び試行錯誤を始め、彼女の足音が遠のいていく。
うちにあるシグネチャー用の食材と再び睨めっこが始まった。きめ細やかで手際の良い動き、テーマを設け、嗜好を凝らしたパフォーマンスやプレゼンテーションには特に問題はなかった。
伊織はここで挫ける器じゃない。期待外れと言われたあの日から3年、彼女はWBrCを制覇するまでになった。それにしても、この時点で課題の1つをクリアするとは、流石は僕の愛弟子と言ったところか。ここまで早くシグネチャーの本質を掴むとは思わなかった。何という執念だ。
このペースなら本番には間に合いそうだな。
7月下旬、JBCを始めとした、各バリスタ競技会の予選が始まった。
千尋はJBC予選に参加するため、大阪へと赴いた。
8月上旬にはJBrCやJCTCの予選が行われ、特に激戦を極めたのはJCTCにおける身内勢同士の熾烈な争いだった。リサたち4人兄弟、優子、柚子といった身内同士が一堂に会するこの予選は最初から決勝を思わせる空気だ。164人中、準決勝に進出できるのは12人、この限られた席の奪い合いは見ている側にとっても興味深い。
ある日のこと、JBrCの予選を終えた静乃がうちを訪れた。
のっそりとカウンター席に座り、タブレットでランチセットを注文する。彼女が好きなデミグラスオムライスのランチセットはうちの定番メニューと化していた。
「静乃、出産したばかりで出場して大丈夫だったの?」
「うん。初めての出産だったから、ちょっと大変だったし、結構バタバタしてたけど、どうにかなったって感じ。隼人と仲良いんだね」
「仲が良いってほどじゃねえよ。まだあの連中の中じゃ、良心的な部類ってだけだ」
「あず君と同じクラスだったことを自慢してたよ」
「僕が使っていた物をあげたら、全部家宝にしそうだな」
「ふふっ、やっぱりあず君って面白い。でも隼人があそこまであず君のことを無二の親友のように語るところには、ちょっと妬いたかな」
さっきまで天真爛漫な女の子だった声が、突然冷めた大人の女性の声に変わった。
カウンターテーブルに肘をつき、顎を手の平に乗せながらオムライスを口に運んでいる。
だが表情も芳しくない。これは確か不機嫌な時だ。
これには思わず作業の手が止まった。自分のことだけを見ていてほしい一途な想いが顔に表れてしまっている。彼女としては無自覚なんだろうけど、これは早めに折り合いをつけた方が良さそうだな。
「その内飽きるから大丈夫だ」
「どうかな。あず君は毎年当たり前のように最高の結果を残してる。それに毎回違う姿を見せるからみんな全然飽きない。歴代の最高作品をテレビでずっと見せられてる気分」
「そういうのはたまーに見るから面白いんじゃねえの?」
「そうだよ。年に一度、あず君の活躍を聞くのが、全国どころか世界中の楽しみになってる。今度はどんな大会で活躍するのか、みんなあず君の一挙手一投足を見てる。それがとても羨ましいって思っちゃう時があるの。璃子もそうだよ。4年前を境に雲の上の存在になっちゃったし」
「雲の上なんか誰もいねえよ。歴史人物だって、たまたま運が良かっただけの人間だ」
「最近はあず君に肖って髪を伸ばす男子が出てきて、どこに行ってもあず君の話題ばかり話題で私から全然離れてくれないの。テレビをつけても時々あず君がオープンしたお店の特集とかがあるし、そこでまた隼人の自慢話に火がついちゃうの」
「僕に言われても困るんだけど」
「最近だと、あず君が発達障害じゃないかってテレビで疑われてたよ。得手不得手が極端で、凄く偏屈なところとか結構似てるし」
「あんな連中と一緒にすんな。あんな……自らの内なる声から目を背けて、苦手を克服することばかり考えてる連中とは……全然違う」
「あず君……」
静乃が弱々しい声で僕を呼びながら目線を逸らした。何でも、最近の保護者は僕の活躍が元で自分の子供の特性を進んで公開することがトレンドになっているんだとか。何と愚かな。生活に支障をきたしているわけでもなければ飯を食える大人になれなかった場合でもないなら別に障害でも何でもねえよ。
発達障害者=天才ってわけじゃねえ。数多くの歴史人物の中に、たまたまその傾向が強い人がいたってだけで、ほとんどの発達障害者は欠点が人より多いだけのポンコツとして一生を終える。でもこんなこと言ったら炎上するんだろうなー。まあそれでも言うんだけど。実際、そう思ってる人に限ってポンコツだし、勝手に自分と歴史人物を重ねて、勝ち誇った気分になっているとしか思えない。認めたくないんだ。自分がポンコツの位置にいることを。故に自分の長所の伸ばし方も知らないまま死んでいく。
誤解を恐れずに言うなら、彼らのようなコミュ障は家に引き籠るべきだ。
しかし、彼らは外に出なきゃいけないという強迫観念を持っている。もう出てこなくていい。あんな連中が外に出てくるなんて、恐怖でしかねえよ。それが彼らをポンコツに至らしめているというのに。
どんなに強い魚も、陸上では活躍できない。人と接することが苦手だというなら、人と接しない仕事を積極的に選ぶべきだし、施設にぶち込まれている時点で、社会的な方向音痴だと世間から言われているようなものだ。魚はさっさと海に帰れ。就職に向いていないくせに就職しようとするから、文字通り雑魚なのだ。それが分かっていないからこそ、うまくいっていないわけだが、中には就職に喜びを覚える者もいるから恐ろしい。彼らが知るには、あまりにも残酷すぎる事実だ。
「――あっ、そういえば、静乃がうちに転職した理由って何?」
「私はもう中津川家の人間じゃなくなったし、お父さんからも、葉月珈琲で知見を広げてきたらどうだって言われたの。だから今後は精一杯貢献させてもらうね」
「それは嬉しいんだけどさ、もし育休取るんだったら、ハウスキーパーを手配するから、いつでも言ってくれよ。今は1人でも多くの戦力が必要だからな」
「えっ、そんな制度あるの?」
「当たり前だろ。育児を軽視する企業に未来はない。女にも有能な人はたくさんいるし、そういう人たちがうちに転職しやすくするための制度でもある」
「ありがとう。でも子育ては自分でする。それに隼人には、在宅勤務をしてもらいながら子供の面倒を見てもらうから、別に大丈夫だよ」
「分かった。じゃあ必要になったらマスターに言ってくれ」
話が終わると、さっきまで沈んでいた静乃の顔に笑顔が戻った。
社員を幸せにするのが企業の役割であり、事業を通して客の幸せにも貢献する。それが本来の企業のあり方だ。特別なことをしているわけじゃない。当たり前のことをしているだけだ。社員に貢献できない企業が、本当の意味で客に対して貢献できるはずがないのだ。
静乃は満足そうに会計を済ませ、帰宅するのだった――。
8月中旬、各バリスタ競技会予選の結果が発表された。
ジャパンスペシャルティコーヒー協会のホームページにも掲載されている。
JBCには千尋、柚子、桃花、日向が、JCTCには優子、柚子、レオ、エマが、9月のコーヒーイベントで行われる準決勝へと進出した。伊織はJSC決勝進出を果たした。JCIGSCは俊樹が、JLACは美月が決勝進出を果たした。うちからは全員合わせて28人が各競技会に参加していたが、10人も残ってくれたのは幸いだ。メジャー競技会において、コーヒーイベントが行われる舞台に出場する人数が合計2桁を記録したのはうちが初めてだ。柚子は同じ年に複数のバリスタ競技会で予選突破を果たした。
うちだと僕と伊織に次いで史上3人目の記録だ。
小夜子たちも参加するかと思いきや、店の営業が忙しくてなかなか出られないらしい。流石に全員参加というわけにはいかないか。うちとしてはもっと多くのバリスタに参加を呼びかけたいところだが、全店舗の運営が狂ってしまいかねない。参加者を多く輩出しながら店と両立する方法はないだろうか。どの店舗からも必ず1人は参加者を出すよう打診してみるか。
8月下旬、恐ろしい速さでお盆が過ぎていった。
それもそのはず、みんな今まで以上に課題となるコーヒーに夢中になり、団結して事に当たっているのだ。もはや真理愛とディアナとの間に国境なんてなかった。
アリスも僕らの陣営に加入することが決まった。
バリスタオリンピックは、真理愛、ディアナ、アリスの3人による、金銀銅独占を目指している。
誰が優勝するかは、3人の頑張り次第だ。
僕と千尋の2人がかりでコーチをするわけだから、決勝まではいかせてやりたい。
「あず君、ウィーンにはいつ行くんですか?」
「東京でのコーヒーイベントが終わったら……かな。遅くても9月下旬には出発するから、真理愛もディアナも移動の準備をしてくれよ」
「はい。分かりました」
「前回は東京だったから、時差ぼけもなく競技に集中できたけど、今回はここと時差のある場所での開催だし、早い内に向こうの時間に慣れておかないとな」
「その前にやっておくべきことがありますよね?」
真理愛が真っ直ぐ僕を見つめた。ディアナも真理愛と同じ心境だ。
「何かあったっけ?」
「千尋君のJBCですよ。あず君のコーチング次第で千尋君がちゃんと私たちのコーチができるかどうかが決まると言っても過言ではないんですから、私たちより優先させてください」
「私も千尋の話を聞いてビックリしてる。JBCで優勝できなかったら、望まない相手と結婚する約束をしてしまうくらいだからな」
「……えっ!?」
ディアナの言葉についのけ反ってしまった。僕は飛び出そうなくらい見開いた目で、千尋に視線を集中したまま、頭の中を真っ白にしている。一瞬、何を言っているのか、全く分からなかった。
「ホントだよ。明日香とも話はつけてある。もし僕が優勝したら、僕と杉山さんの婚約は勘違いだったって公表してもらう。JBCには明日香もつれていく予定だ」
「お前なー、何でそんなギャンブルみたいなことするかなー」
「こうでもしないと引き下がってくれそうにないし、僕の問題を先延ばしにしたまま、葉月珈琲に居座り続けるのはプライドが許さない。それにこのままじゃ、村瀬グループとの業務提携にも支障が出る。まあでも、たとえ負けたとしても、僕には……切り札があるからね」
千尋がそっぽを向きながら言った。迷いのない顔のまま目線をJBCで使う予定のシグネチャーへと向けていることからも、今回のJBC挑戦への覚悟が窺える。
「あのなー、大博打を仕掛けておいて、何負けた後のことなんか考えてんだよ。そういう約束をしたからには、何としてでも優勝するっきゃないだろ。千尋、今からシグネチャーを作ってくれ。それが終わったらプレゼンの練習するぞ」
「うん、そのつもりだよ」
僕らはすぐに行動を開始する。
僕、伊織、真理愛、ディアナの4人をセンサリージャッジ役として疑似的な競技を始めた。
この時、僕は彼の切り札を聞くことをすっかり忘れていた。
本来であれば、真理愛とディアナにはそんな時間はないはずだが、不思議とそうは思わせないほどのアイデアを提供するように、とっておきのシグネチャーを作成していく。
エスプレッソとミルクビバレッジは、手早い作業でフレーバーなどを宣言しながら出せばいい。ここは基本ができていれば、誰がやってもそこまで点差はつかない。つまりJBCはシグネチャーの内容で全てが決まると言っても過言ではないのだ。
「じゃあ飲んでみて。絶対に驚くと思うから」
意気揚々と千尋が赤茶色に染まったシグネチャーを4つのシャンパングラスに均一量を注いでいき、それらを僕らの座っているカウンターテーブルの上に置いた。
「……! これ、めっちゃ美味い」
「美味しいです。エスプレッソの味が支配的ですけど、何だかコーヒーじゃないみたいです」
「まるで高級ワインだ。よくここまでのフレーバーが出せたな。アムステルダムでも飲んだことない」
「――これが、シグネチャーなんですね」
千尋のシグネチャーを飲んだ全員が、あまりの完成度の前に絶句した。
この数ヵ月間で、千尋はとんでもないシグネチャーを開発していた。
仕事そっちのけで、喫茶葉月で自由に開発をさせていたが、僕がバリスタオリンピック決勝で提供した作品に匹敵する。アロマからアフターテイストまでの全てを楽しめるだけじゃない。
コーヒーそのものに夢中にさせてくれるし、濃厚さと爽快さのバランスも保っている。
伊織、君にとって最大のライバルは千尋かもしれないぞ。
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