23杯目「試される信念」
期末テストが終えてからしばらくの時間が経った。
喉から手が出るほど欲しかった夏休みに入ると、葉月商店街でイベントが行われた。おじいちゃんも夏祭りに駆り出され、コーヒーを淹れて販売することに。
おじいちゃんに誘われると、カプチーノを注文される度にラテアートを描いていた。
毎年定期的に商店街でイベントが開催され、普段は店を営んでいない人や、商店街の近くにいる住民が集まり、飲食物や物品の販売をする。いずれもこの期間限定品だ。僕は接客が大の苦手であるため、接客はおじいちゃんに任せ、僕はエスプレッソやカプチーノを淹れることにのみ集中していた。
昔はこのイベントで僕にコーヒーを淹れさせてくれなかったが、今年からはコーヒーを淹れる係に任命されることとなった。ようやく実力が認められた証だと思っている。
しばらくコーヒーを淹れていると、美濃羽、飛騨野、居波、粥川がやってくる。
学校の連中とプライベートで会うのは抵抗あるんだけどなー。
彼女たちは僕の様子を眺めていた。コーヒーを淹れている最中に美濃羽たちが話しかけてくる。
「梓君、久しぶり!」
「美濃羽か、注文は?」
「カプチーノ4つ。相変わらずだね」
「いつもと変わらねえよ」
僕は動物や植物のラテアートも習得していた。大体はフリーポアで描けるが、より複雑なものはデザインカプチーノと呼ばれる別の手法で描いている。フリーポアはミルクピッチャーのみで描くもので、デザインカプチーノはミルクピッチャー+手書きだ。他にもコーヒーを販売する店はあったが、ハートやリーフ以外のラテアートを描いていたのは僕だけだった。
それもあってか、意図せず葉月商店街の有名人になってしまった。この頃から頻繁に商店街の人に声をかけられるようになる。家が商店街の中にあり、尚更会う機会が多い。
ミルクピッチャーをテーブルに何度か音を立てながら置く。エスプレッソに牛乳を注いでいき、白鳥や花のブーケや牡丹や桜などを描いた。美濃羽たちは次々と描かれていくラテアートに驚いている。
「うわー、すごーい」
「飲んだらもっと凄いよ」
「――コーヒーなのに全然苦くない」
「ラテアートもピアノも得意だし、梓君って手先の細かい作業が得意なんだね」
学校だと男のくせに力がないと頻繁に言われるが、コーヒーを淹れている時は手先の細かい仕事ができるという長所を見てもらえる。社会では短所が少ない人よりも長所がある人の方が評価されるということをこの時に知ったのだが、これでますます苦手なことをやらなくなった。
美濃羽たちは次の客が後ろにいることに気づき、僕がコーヒーを淹れている屋台を後にするが、それでもずっと僕のそばを離れようとはしなかった。
昼を迎えると、ようやく休み時間を迎えた――。
「あず君は彼女たちの中で誰が好きなんだ?」
おじいちゃんが不意に僕の好きなタイプを尋ねた。
えっ? 何だよ唐突に? 今の僕はコーヒーにぞっこんだぞ。他のことなんて考えられない。僕はいつだってコーヒー最優先だからなっ!
「えっと……今はコーヒー以外は好きになれないかな」
飲みかけのコーヒーカップを見ながら答えた。
「みんなあず君のことを好きそうに見えるぞ。何分も経つのにそばを離れようとしないし、僕が若い頃モテていたことを思い出すなー」
「おじいちゃんモテてたの?」
「ああ。息子も同様だ。女が一向に目を離そうとしないから困ったもんだ」
おじいちゃんが昔の自慢話を始める――おじいちゃんも親父も女子からモテモテだったらしい。
「相手を選ぶの大変だったんじゃねえの?」
昔の事情を一切知らないままおじいちゃんに尋ねた。
「いや、そうでもないぞ。僕が若い頃はどこの家も結婚適齢期になったら、1番近所の娘さんをお嫁さんに貰ってたし、この頃には葉月家と楠木家は仲良しだった。僕に今のおばあちゃんを紹介してくれたのも、当時の楠木家の人だったよ。両家共高度成長期ということもあって子沢山になってな、そこで葉月家と楠木家の両方から、相手の家にお見合いという形で、娘を嫁がせることになったんだよ。それで生まれたのが、今のあず君や璃子といった孫たちだ」
――そんな事情があったのか。
以前から葉月家と楠木家の仲が良いことは知っていたが、そこまでの事情があるとは知らなかった。
葉月家は日本にコーヒーが伝わってからというもの、そこから常にコーヒー関係の仕事をしており、葉月家のコーヒーを気に入った楠木家からの資金援助で商売が成り立っていた。しかし、その後に起こった第二次世界大戦の影響で楠木家は全財産を失う。だが楠木家からの恩恵を忘れなかった葉月家は、しばらくの間、無償で楠木家にコーヒー豆を提供し続けたことで、両家の絆は決定的なものとなった。
おじいちゃんがカフェのマスターを始めたのもこれがきっかけだ。楠木家のおじいちゃんとおばあちゃんは僕が5歳くらいの時に相次いで死んでしまったが、生きていればきっと可愛がってくれていたことは想像に難くない。僕はそんな葉月家と楠木家、両方の血を受け継いでいる。内面は葉月家の親父に似たが、外見は楠木家のお袋に似たようだ。どうりで仲が良いわけだと思った。
そんなこんなで夏休みが終わる。
毎年花火大会とかもあったが、人混みは好きでないため、次第に避けるようになっていく。
中1の2学期が始まると、飛騨野から文化祭のチラシを渡される。飛騨野の姉が高校の軽音部に所属していて、誰かと一緒に来るように言われていた。しかも顧問が音楽の教師でピアノにも堪能らしい。一緒に来るように言われたが、当然のように拒否した。しかも休日開催ときたから困ったもんだ。うちの親にまで文化祭に行くよう言ってくる始末。
「ねえねえ、さっき飛騨野さんから電話があったんだけど、日曜日に行ってきたら?」
「えー、やだよ。めんどくさい」
「そこの顧問がねー、ピアノの講師をしていて、一度あず君に会いたいって言ってたの」
「だから何?」
「そこの講師に認められれば、ピアニストになって巨富を得られるかもしれないじゃない」
「お金になんて興味ねえよ」
僕が言うと、お袋はそれ以上は何も言ってこなくなる。しかし当日の朝になると、美濃羽たちが車で迎えに来ると、代表として美濃羽が1人でうちの家まで乗り込んでくる。
「あず君、一緒に行こ?」
「明日学校なんだぞ。体力なくなっちゃうよ」
「いつも学校で寝てるくせに」
「あんな牢獄みたいな所に居座ってるだけで疲弊するんだよ」
「もー、しょうがないなー。じゃあ明日は学校休んでいいから」
「ほんとぉ?」
目をキラキラと輝かせ、お菓子を貰った子供のような可愛い声でお袋に尋ねた。
飛騨野は何故かうっとりした顔だ。
「……ホントだから。早く行ってきなさい」
「はぁ、今回だけだぞ」
こうして、僕は月曜日は登校しなくていいという条件で、飛騨野の姉が通う高校の文化祭に参加させられることになったのだが、どうも嫌な予感しかしない。
運転手は飛騨野のお袋で、飛騨野にそっくりな顔だった。
高校まで行くと、文化祭が行われており、人がたくさん集まっている。午前9時の時点で心底眠い。夜行性人間の特性上、午前中は眠いのだ。
車の中で欠伸をする。ようやく車から降りると、飛騨野たちに連れられ、ウェルカムと英語で書かれた看板が掲げてある正門から入った。軽音部の部室まで赴くと、飛騨野の知り合いらしき女子がいた。顔は飛騨野にそっくりで、プロポーションは格段に良かった。
飛騨野成美。飛騨野の姉で、この高校の軽音部員だ。
僕より3歳年上の高校1年生。どうしても一目会いたかったらしい。
「へぇ~、君が葉月梓君ね。結構可愛いじゃん。私は飛騨野成美。成美って呼んでね」
「成美は何で僕を呼んだの?」
「よ、呼び捨て……まあいいけど。美咲がいつも梓君のことばかり話してたから気になったの」
「ちょ、ちょっと、それは内緒だよぉ」
飛騨野が慌てて成美の口を塞ぐ。飛騨野は僕がカフェでピアノを弾いていたことを成美に話してからというもの、成美はずっと僕に会いたかったらしい。部室には軽音部の顧問の人や数人の部員もいて、部員たちから体をもふもふされ、ぬいぐるみのような扱いだ。
「ええっ!? 男の子なんだぁ~。梓って名前だから女子だと思っちゃった」
いつもの如く、僕が男と分かると驚かれる。
「ということは、美咲ちゃんは彼とつき合ってるの?」
「いえ……つき合ってません」
「ねえねえ、一度聞いた曲は全部弾けるってマジ?」
「しかも目ぇ瞑って弾けるんでしょ?」
「弾けるんじゃなくて、目ぇ瞑らないと弾けないの」
彼女たちからの質問に淡々と答えていく。
部員たちからキーボードを弾くように言われ、彼女たちから指定された曲を弾いていた――。
「ねえ、この曲知ってる?」
「知らないけど、一度聞けば弾ける」
「へぇ~」
どれも知らない曲だったが、CDを借りると、一度聞いた後で全曲正確に弾く。
みんな当然の如く絶句するが、正午を迎える頃には高校にも飽きてくる。
「もう帰っていいか?」
「駄目、まだ聞きたいことがいっぱいあるの」
しつこいくらいに顧問から引き留められた。
突き詰めればプロを目指せると言われたが、やりたいことが決まっていることを伝えて断った。残念そうにしていたが、一度聞いただけでピアノで曲を弾ける人はあまりいないらしい。
これだけみんな口を揃えて言うのだから、鈴鹿の見立ては間違っていないのだろう。
「勿体ないなー。せっかく才能あるのに」
「僕はバリスタになるって決めてるから」
「バリスタって結構辛いよ」
顧問の人が僕をピアニストの方向に誘導するように言った。
「それを言うならピアニストだって辛い面はあるだろ。業務自体は経験済みだし、後は経験して慣れるだけだ……みんなからピアニストを勧められて分かった。やっぱり僕はコーヒーが心底好きだってな」
きっと試されている。本当にバリスタになる気があるのかどうかを。
意志の弱い人間だったら、別の道へと流されていただろう。そう思わずにはいられなかった。
「そんなにコーヒー好きなの?」
「うん。特にブルーマウンテンが好きで、ローストナッツのフレーバーがたまらない。コーヒーはコーヒーベルトと呼ばれている熱帯か亜熱帯の場所で、尚且つ気温が高くて雨が降る場所でしか育たない」
その後もずっとコーヒーの専門知識を延々と話し続ける。
みんな最初は真剣に聞いていたが、段々とタジタジになっていく。
「なんか専門用語ばっかりだったね」
飛騨野が聞くのに疲れた顔で僕の話の解説をする。結構長く話し込んでいた気がする。僕にコーヒーを語らせたら最後、時間を忘れて延々と話し続けてしまう。僕の悪い癖だ。その後は軽音部のライブを観たりして、それなりに文化祭を楽しんでいた。昼飯は親からお小遣いをもらっていた。屋台で買った物を食べていたが、飛騨野はずっと僕のそばにいながら学校の話をしていた。
男子がスカートを履いて学校に来るのは昔から珍しかった。こんな話を聞けば流石に幻滅するだろうと思ったが、軽音部員も顧問も重くは受け止めなかった。うちの学校の連中に、この人たちの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。良い意味で無関心とはこういうことを言うんだろう。
「できればうちの高校への進学を考えといてね」
「そもそも高校行く気ないんだけど」
顧問から高校に誘われるが、僕が当然のように高校すらいかないことを告げると驚かれた。
昔は小卒も中卒も珍しくなかったんだけどな。ここ最近はFラン大学が増えたせいか、若者の大卒率が50%を超えることとなる。高校進学率も95%を超えている。
個人的にFラン大学は現代版アントニヌス勅令だと思っている。
元々日本の大卒率は10%あるかないかという割合だった。名門ばかりということもあり、大卒というだけでそれなりの信用があったし、大卒の質もそれなりに保証されていた。しかし、名前を書けば卒業できるようなFラン大学が普及してからは大卒の質が下がった。体がでかくなっただけのポンコツが大卒を名乗り、新卒採用される時代を迎えていた。数が増えればいいってもんじゃないだろうに。
それもあって高卒や大卒が多かったため、高校すら行かない発言に驚いていたのだ。
人生が厳しくなると思って心配してくれていたが、僕みたいに学校に馴染めない時点ではなっから厳しい人もいる。そういう人間は学歴に関係なくどこかで自然淘汰される。だからこそ、学校に馴染めない時点で就職以外の道を検討するべきなのだ。成功しない限りは、大手正社員よりは稼げないだろう。だが就職には絶対的な欠点があることを僕は知っている。それは一緒に働く相手を選べないことだ。
学校は働く相手を選べないという条件に慣れるための訓練所だ。生徒が何度入れ替わろうと、長期にわたって馴染めない時点で、就職に向いていないと言っているようなものだ。
向かない人にまで進学を勧めるのはよろしくない。
この人は学校教師で部活の顧問だ。進学させるのが仕事という側面もあるだろう。誘うのであれば、学校に向いているかどうかを見極めてからでも遅くはない。
それでも進学を勧めるのは明らかに教師としてのポジショントークだ。噂によれば、生徒をどれだけ進学させたかで担任の評価が決まる学校がらしい。そりゃみんな進学させたがるわけだ。しかし、僕はそんな誘いには乗らない。この日だって月曜は登校しない条件で来たわけだし。
文化祭が終わったところで、飛騨野たちの車で帰宅する。道中は車の中で成美とたくさん話した。
「うちの顧問が言ってたんだけど、有名なピアニストが知り合いにいるから、その人に是非梓君を紹介するって燥ぎながら言ってたんだよ」
「ピアノはあくまでも趣味だし、僕は誰かに決められた人生を歩くのは好きじゃねえんだ。それは他人が決めた道ではあっても、自分の道じゃない」
「でもピアノ好きなんでしょ? なら少しでも楽な道に乗っかるのも1つの手だよ」
「道は自分で作るもんだ!」
「……なんかカッコ良いね」
――確かに誰かに決められた道を歩くのは楽だろう。考えなくてもいいし、いざとなったら誰かのせいにできるし、迷うこともない。しかし、その先に待っているのは、誰かにとって都合の良い人生だ。いいように搾取されて、自分らしい生き方を考える余地さえ奪われる。
最たる例が就職レールだ。ずっと楽をして自分の人生を誰かが作った道に委ねていたら、いつかとんでもないどんでん返しがやってくる。うちの親父も就職レールに自分の人生を委ね、普通の人生という名の列車に乗ったつもりが、いつの間にかバブル崩壊から倒産という名の地獄行き路線に変わってしまっていたのだ。親父は列車と一緒に崖から落ちた。
安易に自分の人生を会社に委ねたツケが回ってきた。普通と呼ばれる生き方しか知らず、普通ではない生き方を強いられることになっても対応できない。親父はそのことを身をもって思い知っただろう。僕はそんな親父をずっと見続けてきた。自分で決めた道を歩きたかった。
自分の人生に責任を取れるのは、自分しかいないのだから。
成美の提案を全部突っぱねた上で、自分の道は自分で決めることを伝えて帰宅した。
「勿体ない」
お袋はそんなことをぼやいていたし、割とショッキングなことも言われた――。
「バリスタよりピアニストの方が儲かるのに」
この言葉が1番聞きたくなかった。儲かるかどうかを基準になんかしたくない。むしろお金を払ってでもやりたいと思える仕事を選びたい。それこそが本当にやりたいことであり、僕にとってのそれがバリスタだ。何をどう頑張っても、どうせいつか死ぬんだ。
儲かることよりも、好きなことをして死ぬ方が本望だろう。
儲かること=好きなことなら話は別だが、それができた人は本当にラッキーな人だ。大半の人は儲かることも好きなこともできないまま死んでいく。そうはなりたくないと思った。やりがいで仕事をするのは好きじゃない。僕はただ、好きなことに没頭していたいだけなのだ。
休日を迎えると、今度は璃子と家デートをすることに。誰かと家デートをするのは久しぶりだ。おじいちゃんが新しいコーヒー豆を手に入れた。おじいちゃんの家で焙煎をした後、家まで持ち帰ることになったが、暇そうにしていた璃子にもコーヒーミルの作業を手伝ってもらうことに。
「はぁ~、この香りにはときめいちゃうなー」
「――なんかお兄ちゃんが段々お姉ちゃんに近づいてる気がする」
「気のせいだろ。そんなことよりさ、このコーヒー美味いだろ」
「うん。これってどこのコーヒーなの?」
「エチオピア産のモカコーヒーだ。チョコレートのような風味と、レモンやライムのような爽やかな酸味を持ってる。程良いコクと甘みもある。元々カフェモカは、このコーヒーに近づけるためにできた」
モカコーヒーの知識をオタクのようにペラペラ喋り続ける。
「へぇ~、凄いんだね」
璃子はいつものように、僕のコーヒートークを受け流すのだった――。
月日は流れ、中1の2学期の中間テストがやってくる。
中間テストが終わると、今度はうちの学校で文化祭と運動会だ。本当に忙しいなこの学校は。
もちろん、文化祭には行かなかった。時間潰し以外の何ものでもないし、下手に特技を披露することになれば、また誰かの神経に触れて余計な争いを生む。些細な理を盾に迫害されるのはうんざりだ。
運動会には見学で出る破目になった。
小1の時の集団リンチの件と、小6の時の茶番の件を理由に絶対に出ないことを伝えた。もし参加させたら残りの期間は全て休むとまで言ったが、聞いていたクラスメイトからは不評を買う。
「お前もう少しみんなに合わせろよ」
「これでも自分なりに合わせているつもりなんだが」
僕が参加したら足を引っ張ることになるのをこいつらは知らない。戦力にならないなら、参加しない方が貢献になるだろう。勝利ではなく楽しむことが前提ならまだいいけど、こいつらは完全に勝利が目的でやっている。参加してもちゃんとやれよと言われるのが目に見えてる。
しかし、この態度が気に入らなかったのか、ある事件の引き金を引いてしまうことになる。無能な働き者ほど厄介なものはない。下手に軽率な行動をするくらいなら、大人しく家に引き籠ってオンラインゲームでもしてもらいたい。その方がよっぽど社会のためだが、世の中は引き籠る人を良しとしない。まずは働かなくてもいいという認識を広めていくことが、こういう奴らとの無用な出会いを防ぐ第一歩になる。そうすれば子供の内から生き方を決めやすくなるし、無意味な人づき合いもしなくていい。
学校が当たり前と思っている馬鹿な奴らは、ずっと集団行動を強いられてきたせいで、集団が嫌いになった人がいることを肝に銘じるべきなのだ。
僕のように、心底不登校になりたかった人間もいるのだから。
自分の得意なことと人から得意だと思われていることが違うと、
それが時に自分を苦しめることになると思います。
飛騨野成美(CV:新田恵海)