214杯目「戦いの前の静けさ」
僕が退場しても、拍手は鳴り止まなかった。
大したことを言ったわけじゃない。当たり前のことを言っただけだ。
こういう言葉が響くってことは、みんな当たり前のことができてないってことだ。でもそれじゃ駄目なんだ。僕の言葉が響かなくなるような世の中にならないと。
昼休み、Fランの食堂で食べてから帰ることに。
すると、以外にも多くの身内が僕の元へと駆けつけてくれていた。
「あず君さいっこー! ふふふふふっ!」
僕の隣で笑いながら話しているのは美羽だ。
柚子、吉樹、美羽、伊織まで来てくれていた。美羽は子供を抱えながらあやしている。
美羽の子供は長子だったな。1番上の長男が引き籠りになりやすい話をちょっとだけしてみたけど、果たして美羽にはちゃんと伝わっているんだろうか。1人で食べたかったのに、いつの間にか僕の周囲は人で溢れていた。僕が人を惹きつけるような性格でないにもかかわらずだ。
「あれ、スピーチっていうより警告だよ! ふふふふふっ!」
「まあいいんじゃない。ああいうスピーチも斬新だと思うよ」
「まるでストレスをぶつけるような感じの応援スピーチでしたね」
「あず君って、ああいう人たちが嫌いなの?」
「ああ、嫌いだ。あいつらは常識に縛られすぎて当たり前のことができない。やればできるのに何故かやらないんだ。間違った教育を真に受けてるくせに自分が貧乏なのは社会のせいとか言い出すんだぞ。だから僕は……あいつらが嫌いなのかもしれない」
「当たり前のことって、凄く難しいんだよ。みんなと同じ枠からはみ出たくないんだろうし、何かに挑戦したら、当然恥をかくだろうし」
「恥かいたって死にゃーしねーよ。老後になって飯食えない方がよっぽど恥だろ」
多分、この中で僕の意図を知っているのは伊織だけだろう。
求人情報誌の世話になるような生き方だけはするなと釘を打っている。恥の文化が悪い意味で作用した結果だろうか。僕にはそうとしか思えない。飯を食えない大人になるような教育をしたという意味では自業自得かもしれないが、それを放置した結果が凶悪犯罪ならば、笑い話では済まされない。
彼らはいずれ、悔しい思いをしながら毎日を生きることになる。
いや、もうその状態かもしれない。あんな状態が長期にわたって続けば、いずれその自己嫌悪が他人に対して牙を剥く時がやってくる。僕はそれが心底恐ろしいのだ。
「あず君はあの人たちにどうなってほしいの?」
「別にどうでもいいけど、あのままだと無敵の人になって、僕らを襲ってくるかもしれない。ニートとして家に引き籠りながら稼げるようになってほしいかな。今は家で仕事ができる時代だ。プライドを捨てれば他人に頼って生きていけるし、どうにか食べていく術は身につけてほしいな」
「無敵の人を減らしたいっていうのが、如何にもあず君らしいね」
「自分と身内を襲わなかったらそれでいいの?」
「うん。この国には世間という名のストッパーがあるから、そう簡単にはできないだろうけど」
「あのスピーチで何割くらいの人が動くんですかね?」
「1%いたら良い方かな。ずっと動かないことを良しとしたまま生きてるし、それが正しいって教えられてるから……悪魔の洗脳から抜け出すのは難しいだろうなぁ~」
諦め気味の表情で言った。あいつらの可能性なんて知ったことじゃない。
「あず君、あたし、この子を長男だからっていう理由で過干渉に育てようとしていたかも。どうしても守りたくなるっていうか……でも今の時代はそれじゃ駄目なんだよね?」
美羽が目線を下に向けて言った。やっぱり応えてたな。
「子供は基本放置でいいと思うぞ。どうせなるようにしかならないし、うちの親も僕にちゃんと高校に行かせようとしてたけど、もし行かされてたら今頃凶悪犯になってただろうな」
「過干渉に育てると、主体性や好奇心を失うって言葉には納得しかなかったです。私も結構過干渉に育てられていましたから……失敗だったんですね」
「一人っ子だから結構言われるでしょ?」
「はい。あず君の下で修業するようになってからは無視してますけど」
「過干渉な親って子供からすれば指示厨なんだよなー。指示厨の言いなりになっちゃうと、自分で決める機会が激減するから、自己決定が養われない。自己決定をしないまま大人になっちゃうと、自分で考えて決めるべき場面で何もできなくなっちゃう。大人になる頃には指示待ち族になって、人生の重要な場面で動けなくなっちゃうわけだ。伸び伸びやらせた方がずっと健全だな」
ふと、初めて拓也と施設に見学しに行った時を思い出した――。
拓也の両親も、拓也に何でもかんでも過干渉にやらせようとしていた。その結果、極度のやらされ状態が続き、主体性なきマリオネットのような人生は過労入院によって糸が切れるまで続いた。
施設には彼と似たような原因で来ている人ばかりだとすぐに分かった。糸が切れたマリオネットは自ら立ち上がれない。さしずめ、指示厨のいない指示待ち族、主人のいない執事といったところだ。
主体性が求められている今の社会において、この育て方はもはや虐待に等しい。それで出来上がった人間は、社会的に言えばただのお荷物だ。しかもこれをみんな一斉にやっているのだから、意図的に作ってるんじゃないかとさえ思える。子育てに正解はない。だが不正解な育て方はある。
世界よ、これがニートの作り方だ。
「子育てには気をつけるね。この子にはニートになってほしくないから」
「だからそれが駄目なんだって。ニートになったら家の中でゲーム配信でもさせて、アーカイブの広告収入とかスパチャとかで稼げばいいじゃん。今はそういう時代だ。何もしなくても勝手に育って、勝手に稼ぐようになるから心配すんな。下手に干渉するから萎れるんだ」
「――なんかもうついていけない」
美羽の目からさっきまでの覇気が消えた。ちょっと言い過ぎたかな。
「ふふっ、完全にKOされちゃったね」
「あず君と議論すると簡単に論破されるから、やめた方がいいよ」
これで美羽が子供を変に抑制することはなくなったと思いたい。
さて、用も済んだし、そろそろ帰るとするか。伊織が休むって言ったのはこのためだったか。
吉樹たちと別れた後、帰りに伊織と葉月商店街に寄り、親父を偵察しようと考えていた。
「あず君、JHDCですけど、いまいちコーヒーの感覚を掴めそうにないんです」
「スランプか? 伊織がスランプなんて珍しいな」
「自分でコーヒーを選ぶ方が楽な気がします」
「伊織、バリスタの役割は気に入ったコーヒーをアピールすることじゃない。コーヒーが持つ魅力を最大限まで引き出して、その魅力をコーヒーに代わってみんなに伝えることだ。僕らバリスタは、コーヒーの声であるべきだ。そのことを忘れるな」
「コーヒーの声……」
伊織はいつも決勝まではいくが、ここまで優勝とは無縁だった。
それは伊織の言う通り、まだまだコーヒーの感覚を掴みきれていないところが大きい。並外れた感覚の持ち主である彼女がそう言っているのだから、間違いはないのだろう。
バリスタにとってのコーヒーとは、信者にとっての神のような存在である。信者が神よりも先行してはならない。信者は神を常に優先する姿勢でなければならないが、伊織はプレゼンを意識するあまり、本来伝えるべきことを忘れている。コーヒーの声を聞き逃している内は、優勝とは無縁だろう。
それは信者が神の声を無視しているのと同じだからだ。
「スピリチュアルな話になっちゃうけど、伊織がコーヒーだったら、コーヒーが持つ風味特性を最大限に引き出すことを考えているバリスタと、優勝を狙ってプレゼンを完璧に仕上げているバリスタ、どっちの気持ちに応えてあげたくなるかな?」
「それはやっぱり、コーヒーの風味特性を引き出そうとしているバリスタ――あっ!」
伊織は喉の奥から風が吹き抜けるような声を発すると共に、大きく目を見開いた。
「やっと気づいたか?」
「大事なことを忘れていました。勝ちに拘っていたせいでコーヒーを愛する気持ちが薄れていました」
「数字なんて二の次でいい。やるからには本気を出すべきではあるけど、全力でコーヒーへの愛が詰まったプレゼンをしていれば、結果は後からついてくる。競技中は順位なんて気にしないで、とことん楽しめ。どんな時でも、自分の感覚を信じろ」
「私の感覚……ですか……分かりました、やってみます」
彼女の目の色が変わった。さっきまでとは別人のように自信を取り戻した。
僕が参加するJCRCは6月からだ。JHDC決勝は5月、それまでは彼女のコーチをしながら焙煎の訓練をしよう。できることならダブル優勝を飾りたい。
4月を迎え、僕と親父はJCRCの登録を済ませた。
ここまで来たら後には退けない。前代未聞の親子対決だ。ある意味1番負けたくない相手だ。うちの親は僕の教育には失敗したが、璃子の教育には成功しているだけあって、保護者としては一流、教育者としては三流と言っていい。おじいちゃんとは対照的だが、バリスタとしての実力は未知数だ。
金華珈琲にいた時も、うちにいた時も、バリスタとしての基本的な動作は文句なし。元々はロースターになりたかったということもあり、実家をうちの傘下にした上で改装させた。これが結果的に親父のロースターとしてのレベルアップに貢献する形となったが、親父が優勝したら葉月ローストからのチャンピオン誕生だし、それはそれで悪くない。でも手加減はしない。
親父が相手なら、尚更本気を出さないとな。
「あず君、JCRCって、どうすれば優勝できるんですか?」
「まず6月の予選は配布された生豆を焙煎して、100グラムずつ5パックに入れて、決められた場所に配送で提出する。ジャッジがその豆で淹れたコーヒーをカッピングして、特に美味かったコーヒーを淹れた6人が8月の決勝進出だ。審査は運営が勝手にやってくれるから、会場には行かなくていい」
「割と楽なんですね」
「ライバルがいなかったらな。でも僕はロースターとしては練度が浅いから、大会の時期が来るまでは引き続き焙煎を続ける」
「焙煎したコーヒーで私も練習できますから、一石二鳥ですね」
このアイデアを思いついたのは伊織だ。
焙煎してばかりだとコーヒーが余りがちだけど、伊織は焙煎したコーヒーで抽出作業を行っていた。夏のコーヒーは僕が焙煎して、伊織が淹れたコーヒーを季節限定メニューにしよう。
量をこなすわけだから、スペシャルティコーヒーではない豆ばかりを練習で使っているが、練習で淹れたコーヒーは身内にただで振る舞うのが通例となっている。余った豆も身内にプレゼントだ。
「おっ、やってるな」
「いらっしゃいませ。お久しぶりです」
昼を過ぎた頃にやってきたのは松野と根本だった。一度来てみたいという根本の一声でここに来ることが決まった。最初にうちのランチセットを注文すると、うちの値段に根本はかなり驚いていた。
オープンキッチンにいるのは、僕と伊織と真理愛と柚子の4人だが、真理愛は日本人客からの人気が高いのか、ずっと彼らの話し相手になっている。柚子は2階で育児をしている唯と瑞浪を手伝ったり、クローズキッチンでスイーツを作っている璃子にスイーツの作り方を教わったりしながら、オープンキッチンとの意思疎通を担当したりと、オールラウンダーの働きぶりだ。
柚子は僕らの中で突出した分野がないため、スキルを身につけるために役割範囲をなくしている。
しかも最近は真理愛のコーヒーカクテルを学んでいる。
唯はうちの子供の面倒を見るので精一杯だし、段々職場から離れている。度々妊婦になるためかコーヒーのカッピングもできないし、復帰するのは子供が大きくなってからだな。
「結構高いね。高級食材縛りでもしてるの?」
「うちは高級カフェですから。でも品質は保証します」
「ふーん。ところで、JBrCには参加するのかな?」
「それはまだ決めてません」
「僕は参加するよ。もしよかったら、参加してみたら?」
「JBrCは1社から1人しか参加できないんです。確かうちからだと、毎年島塚さんが参加しているんでしたよね?」
戻ってきた真理愛に伊織が尋ねた。
「そうですねー。俊樹さんか美月さんがいつも参加希望者なので、去年は大会の募集締め切り前に直接対決をして、俊樹さんが勝って出場を決めましたね」
「……ですよね」
萎んだ風船のような声で伊織が言った。自信がないのかと聞いてみれば、他の人から出場機会を奪うことに抵抗があるらしい。今までは同僚と一緒に参加できていたが、この大会は1社1人だ。大きなコーヒー会社だと、募集締め切り前に社内予選を開催することも珍しくない。
滋賀県米原市の喫茶葉月や雑貨葉月の連中までもが参加希望者だし、うちはエスプレッソよりもドリップコーヒーを淹れることを得意としている人が多いため、尚更社内予選の競争は激しくなる。雑貨葉月は物を売るだけの仕事であるため、特にずば抜けたスキルを持っている人がいない。
そのため、定年退職してから職を探し続けている親戚たちを就職させた。大樹のおっちゃんと吉子おばちゃんは雑貨葉月に、哲人のおっちゃんと恵梨香おばちゃんは喫茶葉月に就職させることに。
理由は年金問題だ。うちの親世代は年金だけじゃ生きていけない。搾取はすれど還元はせず。
多分ほとんどの人が払った分戻ってこない状態になるだろうし、今後は定年退職後に生活保護を受ける人が増加する課題に直面するだろう。働けど楽はできず。これじゃ真面目に働くのがあほらしく思えてくる。吉子おばちゃんの仲人の仕事は結婚希望者が激減し、表立った活動はなくなってしまった。
今では身内や知り合いの結婚適齢期の人に結婚を勧めるくらいしかできなくなっている。葉月家と楠木家を合わせても吉子おばちゃんが最後の仲人だ。お節介おばちゃんは絶滅危惧種である。僕が子供の頃は近所に結構いたけど、今は吉子おばちゃん以外全員引退してるし、根強く続けてきたと思う。
「そんなに社内予選の参加者が多いんですね」
「身内も無類のコーヒー好きが多いし、みんなバリスタ競技会に興味を示すようになってきたのが大きく影響してるな。まっ、参加するかどうかは伊織の自由だ。でもうちから出るなら社内予選をクリアしてからだ。他の人から出場機会を奪うのは悪いことじゃない。奪われる方が悪いくらいに思わないと」
「葉月の言う通りだぞ。競争なんだから、情けは無用だ」
「僕は既に穂岐山珈琲の代表として出ることが決まっています。葉月珈琲のバリスタで僕に対抗できるバリスタは葉月社長か本巣さんくらいですかね」
「相当な自信家だな」
根本はJBrCだけでなく、今年のバリスタオリンピック選考会にも出場する予定であるため、穂岐山珈琲の期待を一身に背負っている。
――ん? そういえば、根本ってまだ成人したばかりだよな?
あの調子でコーヒーカクテル部門は大丈夫なんだろうか。
一応聞いてみた。根本が言うには、18歳になってからイギリスへと渡り、コーヒーカクテルの修業を積んだらしい。何でも、僕が18歳になった時点でコーヒーカクテルを嗜んでいた経験を知って実行したんだとか。これは先手を取られた。根本はバリスタオリンピックチャンピオンの最年少記録更新を本気で目指している。松野はそんな彼の自信に根負けして、松野珈琲塾に入塾したらしい。
「そこでなんですけど、前回チャンピオンからアドバイスを頂けないでしょうか?」
「そうだなー、まずはアジア勢共通の課題であるコーヒーカクテル部門を鍛えることだ。間に合いそうにないなら次の機会を目指せ。どうしても無理そうなら必ずしも全部自分でやる必要はない。マリアージュ部門のフードやスイーツも、僕が出ていた時はうちのスタッフに作ってもらった。最後は僕も一緒に作ったけど、1人じゃできないバリスタ競技会と思っていい」
「なるほど、苦手なところは他の人に任せればいいんですね」
根本が熱心に僕の言葉をスマホのメモに書き留めていく。他には無理をしすぎないこと、本戦は長期戦になるために体力の温存が必要であること、料理が得意な人と手を組むことなどを伝えた。
バリスタオリンピックは個人戦だが、実質チーム戦でもある。あの時の苦労は鮮明に覚えている。
それこそ、まるで昨日のことのように――。
松野も頷いているし、同じ場所で現場を見ていたこいつなら流石に分かるか。
「社内予選はいつやるんですか?」
「JHDC決勝が終わったらやろうかな。JBrC予選が8月だから、6月でも十分間に合う。伊織はJHDCに集中するから、JBrCに参加するんだったら時間を与えたい」
「もうその時点で、伊織ちゃんに参加してほしいって言ってるようなものですよ」
「そうだ。1番才能があるのは伊織だと思ってる。これは贔屓でも何でもない」
「社長がそんなんでいいんですかねー」
「いいんだ。みんな好きで雇ってるからさ。それに審査するのは僕じゃないし」
「じゃあ誰が審査するんですか?」
「本人たちに決まってんじゃん」
葉月珈琲は出場枠を賭けた社内予選を行う際、投票制度を設けている。自分以外の参加者のコーヒーの中から1つだけ気に入ったものを選び、投票が最も多い者が社内予選クリアとなる。
誰が淹れたコーヒーであるかはカップの裏を見るまでは分からないようにし、審査する参加希望者以外の参加希望者全員がコーヒーを淹れ、他の参加希望者が投票する作業をひたすら繰り返すのだ。
特に出場枠が1人分しかない大会では、こうやって社内予選を行い、参加希望者が少数の場合は審査員を追加して行うのだ。これなら必ず1番美味いコーヒーを淹れた人が出場権を獲得するし、実際に飲んでいる分、他の参加希望者も納得しやすいのだ。
「結構考えられてますね」
「僕は贔屓はするけど、八百長は嫌いだ。もし今まで僕が参加してきた競技の結果に不正があると判明した場合はトロフィーを全部返還するって言ってる。不正で得たものに価値はないからな」
「どうしてそこまで公正さに拘るんですか?」
質問をしてきた根本に小6の八百長事件を伝えた。1人の大人の都合で白組に戦力を偏らせ、卒業まで紅組と白組との間に亀裂が生まれ、邪険なムードが卒業まで続いたエピソードを話した。あれがきっかけで、八百長や出来レースを心底嫌うようになったことも伝えた。
「あず君は誰よりも真っ直ぐな気持ちで競技に挑んでいたからこそ、ここまでずっと勝ってこれたんだと思います。コーヒーの神様に愛されてますね」
「それは真理愛もだろ」
「ふふっ、口がうまくなりましたね」
「真理愛さんもバリスタオリンピック選考会に参加するんでしたよね?」
「はい。その時は全力で優勝を狙わせていただきます。葉月珈琲の看板を背負っているので」
もうすっかりうちの一員だな。他に参加する人がいないか聞いておくか。
選考会に参加申し込みができるのは5人までだが、実際に出られるのは、書類選考を通過した10人のみだし、他はともかくとして、真理愛は間違いなく通過できるだろう。
彼女らの熾烈な戦いは、既に幕を開けていたのであった。
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