206杯目「最古にして最高のコーヒー」
翌日、迷いの消えた僕はWCIのリハーサルを重ねた。
参加人数10人とはいえ、ここまで残ったのは、いずれも世界最高峰のバリスタばかりだ。
世界を相手にジェズヴェで競技に出たのは初めてだが、抽出器具は違っても、創意工夫で美味いコーヒーを淹れるという根本的な部分は同じだ。今までに多くのシグネチャーを作ってきた経験がここに活かされている。朝早く起床し、軽食を済ませて3時間が経つ。
僕と伊織にとってはあっという間の時間だ。
「今回もコロンビアシドラを使うんですね」
「ああ、伊織もこの豆の大きさを見ただろ?」
「はい。他のどの豆よりも1粒1粒の豆が大きくて、その分油分の量も多いので、コーヒーオイルの旨味を感じやすいんですよね」
「そゆこと。しかもジェズヴェは抽出器具の中でも特に油分が多くなる抽出器具で、抽出っていうよりも溶かす作業だから、フィルターに引っ掛かることなく、多くのコーヒーオイルを味わえるわけだ」
「油分の多い種類のコーヒーから油分を多く抽出できる器具を使うことで、コーヒーオイルの量が最も多いコーヒーを自然に作れるわけですね。課題は油分と一緒に抽出される雑味ですけど、克服できれば優勝できるかもしれませんね」
「課題は既に克服した」
みんな競技のために仕方なくやっているリハーサルだが、僕はのめり込むほど好きだ。
練習やリハーサルが苦痛になっている時点で、その道には向いていないと今は確信を持って言える。好きでやっている人にはまず勝てないし、他にできることがあるはずだ。
才能とは没頭である。伊織はデビューして間もない頃から抽出の研究やリハーサルに没頭しているのだから驚きだ。僕が伊織と同じくらいの歳の頃はほとんどぶっつけ本番だった。
この段階でリハーサルが好きというのは、伊織のポテンシャルが僕と同じかそれ以上であることを意味している。今はまだ優勝なしだが、これは突き詰めれば化けるな。
大会1日前、最後のリハーサルを終えた僕は、伊織、真理愛、俊樹と談笑する。
どうやら真理愛もリハーサルを終えたようだ。
「あず君にも大会があるのに、コーチをしてもらって本当に感謝です」
「僕がWCIGSCで勝てたのは真理愛がコーチをしてくれたお陰だし、せめてもの恩返しをさせてくれ。信用してないわけじゃないけど、来年もまた日本代表になれる保証はないんだから、今の内に少しでも貢献したい」
真理愛の優勝に貢献するべく、今年は彼女のコーチになっていた。
コーチを通じてコーヒーカクテルの知識を蓄えれば、それが回り回ってジェズヴェのシグネチャー開発にも繋がると考えたからである。シグネチャーはアルコール禁止だが、今回使うシグネチャーの参考にはなった。ノンアルコールなら使ってもいいわけだし。
「なあ、今更なんだけどさ、俺マジで必要か?」
「サポーターも立派な仕事ですよ」
「ずっとニートしてるみたいで不安になってきた」
俊樹が頭をがっくりと下に向けている。働かずにいるのが不安らしい。
「サポーターは本番以外はニートみたいなものですよ。見守っているだけでも十分仕事してますから、安心してもらって大丈夫ですよ」
伊織が天使のように微笑みながら言った。
僕にもあの顔で微笑みかけてほしいな。唯と一緒にいない時は愛情成分がどうしても足りなくなる。やっぱ外国に行く時は、身内の1人くらい連れて行ってもいいかもしれない。
「あず君はリハーサルの時、とっても楽しそうですよね」
「僕にコーヒーの魅力を語らせたら止まんないぞ。15分じゃ物足りない」
「ふふっ、完全にバリスタオリンピックの競技に慣れちゃってますね」
「最初は1時間も体力が持つかなって思ってたけど、ずっとコーヒーの話をしてたら、あっという間に時間が過ぎてたことを思い出してさ、やっぱ全力で楽しんだもん勝ちだと思った」
「あず君ならきっと大丈夫です。応援してますね」
「気持ちは嬉しいけど、まずは自分自身を応援しないとな」
「そうですね」
――大会1日目――
僕はWCIに、真理愛はWCIGSCに臨んだ。
僕も真理愛も予選の競技を終えたが、真理愛は予選前半であるため、まだ結果は不明である。次の日は見学をし、結果発表を行うことになる。
WCIでは無事に決勝進出を果たした。
参加者10人の大会だ。半分より上であれば通過できる。
今までで最も難易度が低い気がした。WSCの場合は同じく10人だったけど、いきなり決勝だったわけだし、これも予選が必要だったかと言われれば、いらなかった気がする。
2日目はWCI決勝とWCIGSC予選後半と結果発表が行われるのだが、WCIについては既に結果発表が行われている。
「決勝進出おめでとうございます。やっぱりあず君の競技には安心感がありますね」
「まだこれからだよ。どこにも問題なかったかな?」
「問題ないと思いますよ。録画したので、後でもう一度見ますか?」
「そうする。もし問題があったら決勝までに修正しておかないと。真理愛はどうだったの?」
「真理愛さんも問題なく競技を終えましたよ。練習通りです」
伊織が太鼓判を押すように力強く答えた。練習通りにできたという事は好調の証だ。
さて、僕も決勝の準備をしないと。
――大会2日目――
WCI決勝を迎えた。
決勝に進出したのは、日本、ロシア、ウクライナ、ギリシャ、アラブ、イタリアの6ヵ国だ。アジア勢は僕1人だが、中東勢がアラブだけなのは驚きだ。中東勢が枠を埋め尽くすかと思いきや大半はヨーロッパ勢だ。何でもそうだが、コーヒーにしても、チョコレートにしても、生産国よりも消費国の方がその分野に精通している。ジェズヴェコーヒーの大会でありながらトルコが決勝にいないのは意外だ。
「やあ、君がアズサハヅキだね?」
流暢な英語で話しかけてきたのは、白い髭を蓄え、スーツを着た老人だった――。
「そうだけど、あんたは?」
「オレクサンドル・コヴァリューク、中津川珈琲にエレーナがいるだろう。あの子は私の娘なんだ」
「じゃあ、あんたは中津川社長の義理の父親ってこと?」
「ああ、そうだ。孫娘の静乃もかなり世話になっているようで」
この人……なんか胡散臭い。静乃のような良心を全く感じない。何かを企んでいるかのようにしか見えないが、考えすぎだろうか。目の奥が冷たく、全ての物事を割り切っているのがすぐに読み取れた。
「君はアズサの助手かな?」
「サポーターです。本巣伊織といいます」
「彼女は僕以上のポテンシャルを持ってる。今はサポーターだけど、数年後は立場が入れ替わってるかもしれないくらいの逸材だ」
「へぇ~、それは楽しみだねー。私はジェズヴェを世界中に広める活動をしている。中津川珈琲はうちのグループの傘下なんだ」
「「!」」
僕と伊織は一瞬時間が止まったように目を大きく見開いた。
傘下ってことは、外資系のグループ企業なのか?
この人もジェズヴェが広まっていない日本を重要なマーケットとして捉えているようだが、中津川グループがここまで伸びてきたのはこの人の影響だろうか。
「じゃあ私はこれで。期待しているよ」
オレクサンドルはスタスタと立ち去っていき、会場の人混みの中へと消えていった。
「伊織、あの人どう思う?」
「言葉では説明しにくいですけど、なんか凄く冷たそうな感じがしました」
「同感だ。人としての温かみを全く感じられなかった」
すぐにスマホで中津川グループの詳細を調べた。
元々は中小企業の1つでしかなかった中津川珈琲だが、オレクサンドルが社長を務め、キーウを代表するグループ企業、オレクサンドルグループが中津川珈琲に対して湯水のように多額の資金援助を行ったのだ。中津川珈琲はあっという間に周辺の会社までをも取り込み、グループ企業へと急成長した。
虎沢グループが潰れた要因の1つとして、中津川グループとの競合に負けたのもある。
子会社を次々と吸収合併されていき、その強引な手口はグループの内外から問題視されていたとか。
いくらオレクサンドルの手先とはいえ、あの中津川社長が冷徹な手段を用いるとは思えないが、取引先でもあるし、ちゃんと調べた方がいいかもな。
――まあいっか、今は競技に集中しよう。
僕は気づかなかった。これがオレクサンドルからの宣戦布告であることに――。
競技の時間がやってくると、僕はWCI決勝に臨んだ。
競技前には伊織と一緒に、テーブルや抽出器具といった必要な道具を一通り揃えた。
「第3競技者、日本代表、アズサーハーヅーキー!」
伊織を始めとした大観衆が拍手と歓声を送りながら見守る中、遂に僕の競技が始まった。
「タイム。僕はこの日が来るのをずっと楽しみにしていた。みんなに最高のジェズヴェコーヒーを振る舞うことができるからだ。今回使うのはコロンビア、シドラのコーヒーとパナマ、ゲイシャのコーヒーを合わせたブレンド豆だ。1粒1粒が大きく油分の多いシドラの豆を使い、抽出仕様から油分が最も多く抽出できるジェズヴェで淹れる方がずっと相性が良いと思った。これで油分たっぷりのコーヒーを作り上げることができたが、JCIの時は少しばかり油のギトギトを感じてしまい、これを抑えながらもっと美味いコーヒー豆にできないだろうかと思い、ブレンド豆を使おうと考えた」
蜂蜜のような甘さを感じることができ、超軟水を使うことで、更に純度を高めることができた。早速ブレンドの豆をグラインダーで粉々にし、ブレンド豆の粉、超軟水、グラニュー糖を投入し、アルコールランプの上に設置した土台にジェズヴェを乗せ、伝統的ジェズヴェコーヒーを2杯分提供する。伝統的とは言っても、特にあまり工夫をせずに抽出するだけなんだけども。
JCIの時とは少し食材を変えている。
これだけでも大きくフレーバーの違いが出るのだから、やっぱりコーヒーは奥深い。
「このジェズヴェコーヒーのフレーバーは、メープルシロップ、パッションフルーツ、アフターにストロベリーチョコレート、キャラメルを感じる」
ここからが本日のメインイベントだ。
伝統を守るのも良いけど、やっぱり僕には革新の方が似合ってる。シドラの豆とパナマゲイシャを同じ割合で混ぜたブレンド豆を使った。油分は落ちてしまうが、ジェズヴェでの抽出なら十分な量であると判断し、ゲイシャ特有のフルーティーなフレーバーとフローラルなアロマを追加しようと考えた。
ゲイシャシドラブレンド豆の粉、超軟水、きび砂糖から作ったジェズヴェコーヒーを冷やしておいたもの、ラベンダーのシロップ、ヨーグルトのホエイを少しずつブレンダーに投入して数秒間混ぜた。
「このブレンドによって、シドラやジェズヴェコーヒーの油分を保ちながら、ゲイシャのアロマやフレーバーを活かし、シロップやホエイによってマウスフィールや味の奥深さを底上げする。このジェズヴェコーヒーのフレーバーは、バナナ、オレンジピール、アフターにはミルクチョコレート、グレープフルーツを感じる。プリーズエンジョイ。タイム」
こうして僕の競技が終わった。会場からは惜しみない拍手と歓声が送られた。1年以上もかかった僕の戦いは終わった。ジェズヴェとは一区切りついたわけだが、結果発表を見るまでは安心できない。
そして――。
「ワールドジェズヴェイブリックチャンピオンシップ優勝は……日本代表、アズサーハーヅーキー!」
良しっ! これでジェズヴェも制覇した! この瞬間は本当に嬉しい。
喜びを露わにしながら両手を振って応えた。今日1番の拍手と歓声がしばらく鳴り響いていた。
WCI優勝を果たし、土台に黄金のジェズヴェが乗った優勝トロフィーを受け取った。しかも嬉しい知らせが舞い込んだ。
真理愛がWCIGSC決勝に進出したのだ。
「あず君、優勝おめでとうございます」
「おめでとうございます」
「おめでとう。全く大した奴だよ」
「そんなことあるよ」
ここまでは計画通りだ。日本代表からWCIチャンピオンを輩出し、同時に仕入れたジェズヴェを売る作戦だ。今頃葉月珈琲の店舗は大忙しだろう。
僕が優勝しないと成立しない作戦だけど、うまくいって良かった。
「今度は真理愛の番だな」
「プレッシャーかけないでくださいよー」
「プレッシャーはどれだけ感じずに済むかじゃない。どれだけ楽しめるかだ。世界大会の大舞台でプレッシャーを感じない奴なんていないぞ。楽しむ奴と押し潰される奴がいるだけだ。最大の敵は自分自身だってこと……忘れるなよ」
「あず君がそれを言うと、説得力ありますね」
「だな。自分以外に敵いなさそうだし」
「そうでもねえぞ。自分以外は全員仮想敵だ。敵は大勢いた。でも全員倒した。それだけだ」
「くぅ~! 一度言ってみてえよぉ~!」
「言えばいいじゃん」
普段から言ってることはいつか習慣になる。無理だと言ってることは本当に達成できない。偉人と呼ばれている者たちはできると信じた。言ってみたいじゃなくて、言って自分を追い詰めてみろ。追い詰められれば、今まで無理だと思っていたことも案外大したことなかったと気づくはず。
人の可能性を抑えつけている要因のほとんどは本人の思い込みである。
今の教育は就職以外に道はないと本人に思い込ませる呪いだ。
「周囲の連中は、世界相手には勝てないと思ってた。僕だけが、違うと信じた」
「思い込みって結構大事なんですね」
「でも根拠がねえからなー」
「根拠なんていらねえよ。根拠のない自信を潰しちゃうと、人は簡単に主体性を失うからさ、むしろできるっていう思い込みだけでも持っていた方がいい。根拠なんて後からついてくるもんだし」
「私もあず君に才能があると言われて、自信がつきました」
「伊織ちゃんの才能も、最初は思い込みだったんですか?」
「いや、伊織の場合は筋が良かったし、あの時点で知識も技術もある程度習得していたから、突き詰めればコーヒーで飯を食っていけると思ってた。でも思ったより成長が早かったから、もしかしたら伊織もこっち側じゃないかって思ってさ、あの時点で伊織さえ良ければ雇うって決めてた」
僕には人を見る目があることが証明されたわけだが、それは伊織の努力があってこそだ。努力を続けられる土壌を作ってやれば、実は誰でも上位勢になれたりする。でもほとんどの人はこれを知らない。一部の天才しか上位勢になれないという教育の呪いにかかっているせいだ。
自分を凡人だと思ってる時点で、学校教育を真に受けていると言っても過言ではないのだ。
俊樹も早々にこの洗脳を取り払った方がいいかもな。
――大会3日目――
WCIGSC決勝が行われた。
真理愛は生き生きとした様子でプレゼンを始めると、ジャッジや観客を包み込むようなプレゼンを披露し、この舞台のために考え抜いたコーヒーカクテルを淹れて提供していく。
あっという間に15分が過ぎた。それほどにまで夢中になって聞けた。
全員の競技が終わり、しばらくしてから結果発表が行われた。
「ワールドコーヒーイングッドスピリッツチャンピオンシップ優勝は、日本代表、マリアーカトー!」
チャンピオンの発表と共に拍手と歓声が大きくなる。真理愛は2位発表時から両手で口を隠し、涙を抑えられずにいた。優勝が確定したのが嬉しくてたまらないのだ。
優勝トロフィーを受け取り、真理愛は涙をこらえながらインタビューに答え、記念撮影を終えると、ワールドコーヒーイベントで開催された全てのバリスタ競技会が終了した。
「あず君……ありがとうございますっ!」
会場から出てきた真理愛がいきなり正面から僕に抱きつき、体の正面に温もりを感じた。
「――おめでとう」
真理愛の耳元でそっと囁いた。本当によくやった。
「おめでとうございます」
「おめでとう。アジア人女性初の優勝だっけ?」
「はい。国籍上はそうなりますね」
「葉月珈琲からの参加者がダブル優勝を果たした。これでまた大勢の客がうちにやってくることになるだろうな。帰ったら早速今日のコーヒーカクテルのレシピを作って期間限定販売だ」
「分かりました。じゃあもう帰りますか?」
「と言いたいところだけど、せっかくブダペストまで来たんだし、4人で豪遊してから帰ろうよ」
「おっ、やっと遊べるなー」
「島塚さんはニートみたいな状態が不安じゃなかったんですか?」
「仕事が終わったら別だ。やっとサポーターの仕事が終わったんだし、ぱぁ~っと遊ぼうぜ。ずっとここの飯が食べたかったんだよなー」
遂に本音が出たな。サポーターの数少ない楽しみだ。
「俊樹さんもお疲れ様です」
「おう。やっと終わって安心だ」
「言っとくけど、家に帰るまでが大会だからな」
「ふふっ、何だよ、その家に帰るまでが遠足みたいなノリ」
「俊樹さんは上海でも羽目を外しすぎてたんですから気をつけてくださいよ」
確かに飲んだら悪酔いしそうな感じはする。
「真理愛さん、今島塚さんを名前で呼びませんでしたか?」
「あっ、えっと、それはその……」
真理愛が急に顔を赤く染め、奥歯に物が詰まったような口調だ。
何というか、ここまで分かりやすい人間が他にいただろうか。
「別に隠す必要ねえだろ。悪いことしてるわけじゃねえんだし」
「そうですね。あの……実は私たち、つき合ってるんです」
「へぇ~。俊樹、大事にしてやれよ。ここまで美人で献身的な女性は絶滅危惧種だからな」
「分かってるよ。じゃあさ、そろそろ食べに行こうぜ」
俊樹が真っ先に突っ走っていく。やれやれ、どこまでもせっかちな奴だ。年上とは思えない。
真理愛はつい気を抜いてしまったと言わんばかりの顔だ。既に夕方を迎えていたため、ブダペストの高級レストランまで赴き、鱈腹ご馳走を食べることに。
「これ美味しいですね」
「僕をサポートしてくれたご褒美だ」
「ありがとうございます」
本当に美味そうに食べるよな。1人で食べるのも楽しいけど、身内同士で食べるのもいいもんだな。僕は下戸だし、酒は控えめにしているけど、勝利の美酒ってこんな味なのかな。
翌日、僕と伊織の希望で毎回恒例のカフェ巡りへと繰り出した。ブダペスト名物のパラチンタを現地で食した。ハンガリーでは一般的な料理であり、デザートにもなる優れものだ。
伊織は甘いものに目がないのか、夢中になって食べている。
「なんかずっと食ってばっかりだな」
「帰ったら運動しないとな」
戻ったらまた大仕事だ。仕入れたジェズヴェがどれほど売れるかにもよるが、葉月珈琲としては中津川グループに恩を売る格好となった。今後の取引でも優位に立ち回れるだろう。
真理愛が空気を読まない俊樹の発言に落ち込み気味だ。これでも怒らないのだから、案外うまくいくかもしれない。僕も唯も何だかんだで凸凹コンビだし、この2人ならきっと大丈夫だ。
僕らはブダペストで遊びつくし、日本に帰国したのであった。
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ワールドジェズヴェイブリックチャンピオンシップは実在する大会です。




