19杯目「骨折り損の不登校」
茶番劇とも言える運動会がやっと終わった。
教師たちはしばらくの間紅組の生徒の保護者たちから、戦力差に関する質問攻めに遭っていた。保護者たちの怒りの前に、いつもは威張ってばかりの教師たちも、落ち着かせるのが精一杯だった。
「自業自得だ」
そう吐き捨てて運動場を後にする。応援合戦とかもあったが、正直どうでもいい。
僕は美濃羽を呼び出されて一緒に帰宅する。その道中であの圧倒的なスコア差を聞くと、美濃羽はこのクソ茶番が何故起きたのかを話してくれた。
「美濃羽、あの圧倒的点差、不自然だと思わないか?」
「……梓君は気づいてたんだね」
彼女は何か事情を知っている様子だった。
2人きりになったところで僕が尋ねると、彼女はゆっくりと語り始める。
「何か知ってるの?」
「岩畑君のお父さんがPTAの会長で、会長の機嫌を取るために仕組まれたの」
「やっぱり裏があったか」
僕が思った通り、あれは何者かによる仕組まれた運動会だった。
「うん。会長は昔っから出来レースが好きなの。岩畑君を活躍させるために、裏から色々と手を回すこともあるの。会長は今年になってPTAの会長に就任してから、ずーっとやりたい放題」
「気に入らねえな」
「それは同感」
彼女は呆れ顔で僕に同感する。子供の目から見てもアホらしいことであるのは確かだ。美濃羽の親が岩畑の親と仲が良いこともあり、両家の人はお互いの性格を知っている。事情は知っていた。あいつのために仕組むってことは、余程の完璧主義か、あるいは息子を信用していないかのどちらかだ。
岩畑も完璧主義だから前者だろうが、恐らくは岩畑の親父の影響だ。キャリアに傷をつけまいとしているんだろうけど、これは長期的に見て、あいつのためにならない。子供が転ばないように目の前にある石を取り除くようなことを繰り返していれば、いつか親の干渉が及ばないところで問題が起きた時、自力で問題を解決できない人間になってしまう恐れがある。
それでも無用な干渉をしてしまうのが親というものなんだろうか。大して運動はしていなかったが、茶番劇につき合わされたという事実を聞かされただけで、何故だか急に倦怠感が襲ってくる。
ドッと疲れたとはこのことだ。僕が眠たい時はずっと目を半開きにさせたままだが、周りにはこれが落ち込んでいるように見えてしまうらしい。眠ることと落ち込むことはまるで別なんだが。
「――あっ、私これから塾があるんだった!」
「運動会の後に塾ってきつくない?」
「うん……はぁ、たまには休みたい……」
「じゃあ休んでみたら?」
「えっ!? そんなことしたら親に怒られるよー」
美濃羽は重くて赤いランドセルを背負いながら、もう休みたいと言わんばかりにため息を吐く。彼女はバテているタイミングで塾に行くかどうか迷っていた。一難去ってまた一難だ。
「……君が何のために勉強しているかは知らないけどさ、休みたい時に休めない人は、いつか本番で躓くことになるぞ。本番は回復を待ってくれないからな」
思わず背中を押してしまう。何故こんなことを言ってしまったのか、自分でも分からない。
「――じゃあ、今日は梓君に甘えちゃおっかな」
美濃羽は僕について行く決断をする。
この日は塾をサボり、うちの向かい側にある金華珈琲でのんびりと過ごす。
「おやおや、今日は彼女を連れてきたのかな?」
親父よりも一回り若いマスターが嬉しそうに聞く。僕はすっかり常連で、マスターも砕けた話し方になっていた。美濃羽は思わず顔を赤く染める。
「僕みたいな社会不適合者に恋人なんてできるわけないだろ」
のんびりとした声でカウンターを決めるように言葉を返すと、美濃羽と一緒にカウンター席に着く。
「エスプレッソ」
「あ、じゃあ私もお願いします」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」
マスターはそう言うと、ポルタフィルターを持って作業を始める。
エスプレッソを飲んで一息吐く。この日のエスプレッソも申し分のないクレマだった。
「あぁ~、幸せだぁ~」
「いつも思うけど、コーヒー飲んでる時だけ幸せそうにしてるよね」
「最愛の恋人だからな」
「……美味しい。なんか嫉妬しちゃうなー」
美濃羽はエスプレッソを一口飲むと、何故かムッとした顔で、持ち上げているデミタスカップをジッと見つめる。コーヒーに嫉妬するってどういう状況だよ。
美濃羽はしばらくカフェに居座った後で帰宅する。帰った後で親に怒られたらしい。
運動会が終わると、少しの間平和が訪れた。しかしそれは嵐の前の静けさに過ぎなかった。運動会が日曜日に行われたこともあり、月曜日は休みだった。月曜日を迎えると、僕は昨日の疲れが出たのか、昼まで眠っていた。親に起こされて渋々起きると、小柄でショートヘアーの陽気な少女が、私服姿でメモ用紙に反対側に消しゴムがついた鉛筆を持ちながら立っていた。
粥川香織は度々同じクラスになったことのある女子で、愛嬌があっていつも笑顔なのが特徴だ。彼女には1つ困ったところがある。
それは彼女が大の噂好きであるというところだ。彼女に知られたことはあっという間に学年中に広まるため、みんな彼女の前で迂闊なことはできない。当然担任にも知られるため、彼女が見たり聞いたりしたことは、翌日にはみんな知っているものと思っていい。
僕の林間学舎でのピアノを噂として広めたのも彼女だ。
「何か用?」
「取材しに来たのー。学級新聞に梓君のことを載せようと思って」
「何でだよ?」
「梓君知らないのー? 今梓君は学年中で評判なんだよー」
「テストもロクに受けない劣等生としてだろ?」
「違うよー。美少女系イケメンとしてだよー」
高い声から放たれる語尾を伸ばした言葉使いが地味にイラッとくる。彼女は昔からの新聞係で、どのクラスにいる時も常に新聞係だ。こいつの趣味は噂になっている人を取材することだ。根掘り葉掘り聞きだして学級新聞に載せるつもりなんだろう。
目立たずに済む権利はないのか?
持ち上げられるのは好きじゃない。
「今1番好きな人は誰ですか?」
「自分自身かな」
「へー、結構自分が好きなんだ。じゃあ趣味は?」
「コーヒーを淹れて飲むこと」
僕は粥川の質問に淡々と答えていく。インタビューが終わると、すぐに帰っていった。
夕方になると、璃子が家に帰ってくる。
「お兄ちゃん、今学校で話題になってるんだね」
「話題になりたくてなってるわけじゃねえよ」
「私は話題になったことないからよかった」
「目立つのはロクなもんじゃないぞ。というか、璃子は僕の妹って理由で目立つことないの?」
「それがねー、あまりにもお兄ちゃんと違いすぎて、教室だと空気なんだよね」
璃子が視線を横に向けながら恥ずかしそうにしている――男子からは人気があるらしい。
璃子はいじめを受けるどころか、友達からはあんなお兄ちゃんを持って大変だねと、同情されることが多いという。いつまで経っても問題児である僕とは対照的な妹という位置づけであるためか、なかなか目立てない自分を地味だと思うことがあるらしい。
「――私にも何か才能があったらよかったのに」
璃子は天井を見上げながら呟く。
「璃子にも何かしら才能はあると思うぞ。ただ、才能には相応の責任と試練が伴うから決して楽な道じゃない。僕からすれば凡人の方が気楽だ。退屈すぎるのが玉に瑕だから、なりたいとは思わないけど」
「……私だって……退屈だよ」
日常を退屈だと思うあたり、璃子にも何かしら才能があるのだろう。
慣れないインタビューで疲れたのか、夜はぐっすり眠った。
次の登校日の下校時間、同じ道で会った飛騨野と運動会の件を話していた。
「梓君、あの運動会点差やばかったね!」
「あー、あれか。あれは教師たちが岩畑を勝たせるために仕組んだんだ」
「えっ、嘘でしょ?」
「残念ながら本当だ。でもこれをクラス中に広めたら、岩畑にも女子たちにも目をつけられるし、言わない方が身のためだぞ」
「う、うん……そうする」
「みんな知らない方が幸せなこともあるんだ」
こいつも例に漏れず気づくのが遅い――大半の人は物事の背景すらロクに疑わないんだろう。とはいえあの点差は歴史上稀に見る大差だったこともあり、学年中で噂になっていた。普段みんなが憧れている奴が首謀者だと知ったら、一体どんな顔をするんだろうか。
まあそんなことはどうでもいい。
次の週、転校生がやってくる。
若曽根健太はうち以上にガチガチな学校にいたこともあり、度々僕の茶髪に対して文句を言ってきた。僕は何を言われても冷静かつ論理的に返していた。
「茶髪を黒に戻せ」
「僕は茶髪が地毛だし、染めた時点で校則違反だ」
「みんな黒髪だぞ」
「じゃあみんなが屑になったら君も屑になるの?」
黒髪=普通であることを誰も証明できていない時点で、僕の茶髪を黒に染めさせる暴挙には何の正当性もないし、従ったところでクラスメイトの自己満足を満たすだけだ。
若曽根がいた学校は、外国人であっても髪を黒に染めさせるらしい。若曾根は風紀委員を務めていたこともあり、他人との違いを許せないくらい、異常なほど生真面目だった……悪い意味で。
「せめて行事の時くらいは黒に染めろ」
「じゃあ僕を行事に出さないよう担任に言ってくれ」
だがこの選択がまずかった。僕に論破される度、日に日に僕への不満を募らせていった。僕は世渡り上手な人間じゃないし、相手の機嫌を損ねずにいなす話術は持っていない。
相手の気持ちが分からないのに、相手の機嫌を損ねずに立ち回るなんて、目が見えない状態で迷路を歩くようなものだ。当然、僕にそんなことができるはずもなく、若曽根は僕にフラストレーションをぶつけるようになり、それに乗っかって担任までもが圧力をかけてきた。
給食の時間、いつも通りに先に食べ始めた――。
「みんなと一緒に食べろ!」
若曽根が僕を咎めるように言った。
「食べるのが遅いから、これくらいが丁度良い」
僕は小1の時から、給食は自分の分が揃った瞬間から食べるようにしていた。日本ではみんなで一斉にいただきますしてから食べるのがマナーとされているが、個人的に出された料理はすぐに食べるのが人としてのマナーである。作る側の立場で考えてほしいものだ。そもそも一緒に食べているとは思ってない。ただでさえクソ不味いのに、遅い生徒を待って給食が冷めたりしたら余計に不味くなる。
林間学舎や修学旅行の時も、教師の話が終わってからみんな食べていたが、僕は教師の御託を聞き流しながら食べ、一足先に部屋に戻って休憩していた。そんな時に岩畑から声をかけられ、一緒に帰る破目になった。この日は野球クラブは休みだったらしい。
何を思ったのか、岩畑は運動会の騎馬戦の件に触れてくる。
「騎馬戦で指揮を執っていたのお前だろ? ポンコツしかいないはずの紅組にあそこまで追い詰められたからおかしいと思った」
「別に反則してたわけじゃねえよ」
「そんな話じゃない。あの後父さんに怒られたんだよ」
「帽子を取られたことを言われたのか?」
「そうだ。もう少しで白組は総崩れになるところだった。父さんがあんな知恵を働かせられる子なら白組に入れるべきだったって言ってた」
「あっそう」
戦法が戦略に勝つのは容易じゃない。僕はかつて戦略でこいつの戦法に勝った。けど今度はこいつの親父の戦略に戦術で負けてしまった。戦力で負けている時点でどうにもならなかったはずなのに、何とも皮肉な話だ。僕は手の上で踊らされていたのだ。
「何で美濃羽がお前を好きになったのかが分かった気がする」
岩畑が僕に対して負けを認めたように呟くと、酔いが醒めたように帰っていった。以降、岩畑が僕をいじめてくることはなくなった。僕を男として認めたのか、関わると厄介事になると思ったのかは分からないが、試合に負けて勝負に勝った気分だ。
「美濃羽を泣かしたらただじゃ済まないからな」
岩畑はそう言い残していた。美濃羽との交際権を僕に譲ってくれるらしい。
最初から交際なんて望んでいないけど。
しかし、またしても事件に巻き込まれてしまう――。
12月が近づいてきた頃、若曽根から廊下で声をかけられる。
いい加減にしろと言わんばかりの表情だ。
「授業参観が近いから、失礼のないように茶髪を黒に戻せ!」
「失礼なのはそっちだろ!」
「うるさい。言うことを聞かない奴はこうしてやるっ!」
若曽根は僕の左手小指を持つと、そのままポキッと思いっきりへし折った。
折れる音が鳴ると共に激痛が走る。
「ああっ! い、痛っ! ああ……ううっ……」
左手の小指を骨折した。小学校低学年の時みたいに大声で泣き叫ぶことはしなかったが、痛みのあまり泣き出してしまった。若曽根はビックリして教室へと引っ込んでしまう。
女子たちが集まってくると、憐みの目で僕の真っ青な顔を見ていた。
「うわー、痛そう!」
「だ、大丈夫!? 保健室行く?」
担任がやってきて女子たちが事情を説明する。だが担任の新井先生は思った以上に残酷だった。
「茶髪に染めるからそんなことになるの」
骨折した子供に対して言う台詞とはとても思えなかった。教師失格どころか人間失格だ。
「そんなに痛いんだったら病院で診てもらいなさい」
女の子だったら台詞は違っていたんだろう。
僕は保健室に行った後、病院まで赴くことになり、左手小指骨折の診断を受けた。お袋にはもう学校に行きたくないと言った。流石にまずいと思ったのか、冬休みが明けるまでは不登校を認めてくれた。うちの親は治療費を学校に要求したが、協調性のなさが生徒の怒りに触れたことを理由に拒否された。
『葉月君は若曽根君を怒らせていました。あまりにも協調性がなさすぎます』
担任は僕に原因があるかのような言い訳ばかり。この主張が通ってしまい、治療費は親が負担することになった。訴えるほどの財力がないことも見透かされていた。国民皆保険がなかったらどうなっていたことやら。これ外国だったら絶対訴訟だよな? 事実上の治外法権だからこそ起こる現象だ。
この日から冬休みが空けるまでずっと不登校だったのか、小6の2学期の学校生活の記述はここで終わっている。事件からしばらく経ったある日、僕を心配していた美濃羽がうちにやって来る。一刻も早く僕に会いたかったのか、駆け足で息が上がっている。
「はぁ、はぁ……梓君、小指大丈夫?」
「大丈夫だ。当分は小指を動かせないけど、利き腕は無事だし、ラテアートくらいは描ける」
「ふふっ、相変わらずだね」
美濃羽は安心したのか、笑顔が零れた。学校が休みになった分、やりたい放題だった。
「お陰で学校行かずに済んだから、むしろラッキーだよ」
「梓君は物事を前向きに考えるところあるよね」
「僕の場合はそうでもしないと鬱になるからね」
しばらくは美濃羽と一緒にいた。
すると、バイトが休みだったうちの親父が、まるで仲人のように僕を紹介する。
「うちの子どう?」
「何勝手にお見合い始めてんだよ」
「俺もお見合い結婚だからついな」
「気が早いんだよ」
うちの親は僕か璃子が異性と一緒にいるのを見つけると、相手に結婚願望を聞く悪い癖があるのだ。ここで直さなかったのが運の尽き、僕も璃子も後々この悪癖に悩まされることになる。
いくら子供のことを思っていても、それが時に余計なお世話にもなる。
美濃羽が顔を赤らめた。
「私でいいなら、つき合ってもいいですよ」
意外な返答に僕も親父も唖然とした。僕はつられるように顔を赤くする。
「僕は恋愛もしないし、友達も作りたくない。でも……たまに遊ぶくらいなら……いいぞ」
「うん、分かった」
美濃羽はあっさり承諾した。恋愛しない宣言までしているのに、彼女はとても嬉しそうだった。翌日には飛騨野と居波が一緒にやってくる。飛騨野は居波の監視役という名目で来たらしい。
人間関係ってやっぱりめんどくさい。
不登校の時期に何もしなかったわけではなく、好きな本をずっと漁ったりしていた。この頃にはコーヒーにも詳しくなっていた。コーヒーにどんなものをどれくらい混ぜれば美味しくなるのか、その感覚を研ぎ澄ませることに時間を費やし、味を描く能力を徐々に伸ばしていった。
もちろん、学校の勉強は全然してない。宿題はどうせやらないからという理由で、情報を届けに来る人すらいなかった。世の大人を見て思ったのだが、あれだけ勉強したのに、成人した後で誰もその知識を使おうとしない。なのに何で宿題なんてやらせるのか理解に苦しむ。
冬休みに入り、正月を迎えると、いつも通り親戚の集会に参加する。
リサたちから左手小指骨折を指摘されて説明すると、特にエドガールのおっちゃんの顔が青褪めた。
「フランスだったら逮捕だよ」
学校という場がいかに治外法権であるかがこの一言に集約されている。
エドガールのおっちゃんはうちの親に学校を訴えるように言ったが、結局、訴えることはなかった。金がなければ訴訟すら起こせない。それが資本主義社会の掟だ。
「そんなに辛いなら転校したら? うちに来なよ」
「学校自体行きたくないんだけど」
「あはは……そっか」
「駄目、学校に行かないと、立派な大人になれないんだから!」
「その学校に行ったはずの立派な大人たちが、今もこうして平気な顔で少数派を迫害してるのに、まだそんなこと言うのかよ」
「まあまあ。でも転校は考えといてね。うちは茶髪も大丈夫だからさ」
ルイの気遣いは嬉しいけど、それは根本的な解決にはなっていない。
どこの学校だろうと、協調性のない生徒は自然淘汰されてしまうのだ。茶髪が問題になっていない時でさえ、他の特徴を理由に迫害を受けていたのだから。
いじめは暇で無趣味な人ばかりの環境で起こる。
忙しい人は他人をいじめている余裕はないし、何か夢中になれる趣味がある人は、他人よりも趣味の方に関心を向ける。だが暇で無趣味な人は学校や会社で他人の粗探しを始めてしまう。いじめを受けたくないのであれば、暇で無趣味な人がいない環境を目指すべきだ。
学校は害悪を撒き散らす人が多い最たる場所だ。授業中も基本的に退屈だし、趣味も学校ではなかなかさせてくれないし、暇で無趣味な人が生まれやすい土壌になっている。しかも狭い教室の中に大勢が押し込まれると、ストレス度が一気に上がる。
いじめっ子を作る上で、これほど適した環境も珍しいだろう。
満員電車と戦場はストレス度があまり変わらないと言う人すらいる。これはおおよそ当たっていると思っている。満員電車には絶対に乗りたくない。あんなものに乗ることを余儀なくされている時点で、健康で文化的な最低限度の生活なんてあったもんじゃない。
地域によって出社時間を変えたり、ラッシュが発生すれば料金を上げる方針で問題ないし、痴漢の問題も原因は満員電車によるストレスなのだから、それをどうにかすれば解決できる。
仕事以外で東京に行きたがらないのは、満員電車問題が起きている場所の最たる例だからだ。朝の埼京線なんて絶対乗りたくない。一方で東京は何でも揃ってる場所だから困る。
日本人の生き方は、僕にはいかんせん辛すぎた。
僕が小6の時の話を元にしています。
実際は骨にひびが入っただけですが。
粥川香織(CV:本渡楓)
若曽根健太(CV:小野友樹)