180杯目「栄光の年末」
全ての人間を労働させようとした結果がこれだ。
社会に貢献する人間もいれば、社会の足を引っ張る人間もいる。特に労働によって社会の足を引っ張る人間を如何に働かせずに食わせていくかがこの国の課題になるだろう。柚子は飯を食えない大人たちに同情するあまり、足を引っ張る人間の存在に気づかぬまま、会社ごと葬られてしまうところだった。
雇ったら解決するという単純な問題ではない。彼らはそもそも労働に向いていないのだから。
「まっ、次からは気をつけることだ」
「リストラした人たちはどうなるの?」
「それはあいつら自身の課題だ。あいつらは10代や20代の時に飯を食えるだけのスキルを身につけてこなかった代償を払うことになるだろうな」
「労働に向いていない人は野垂れ死にしないといけないの?」
「それが日本という国だ。というかそれが資本主義社会の鉄則だ。このシステム自体が、既に限界を迎えているのは確かだけどな」
「……」
柚子は枯れ木のような表情を変えようとはしなかった。飯を食えない大人の問題を放置し続けた皺寄せが柚子たちを蝕んでいる。結果的に予算を食い潰すモンスターを生んでしまった。
「柚子、今までに使い潰された予算は請求しとけよ。これも改革案の中にあるからな」
「うん。調べてみたら、他にも予算を食い潰していた人がいたの。今までずっと予算の管理がきっちりしていなかったせいなのは分かってる。でもこれを請求したら、みんなはどうなるの?」
「知ったことか。それがあいつらの運命だ。それに食い潰された予算を全部回収しても、今年も赤字のまま終わることを忘れるな。回収しなかったら……分かってるな?」
「……うん」
柚子の優しさにつけ込んで豪遊してたんだ。罰は受けて然るべきだ。
あいつらが生きる力を身につけられなかったことには同情する。だがそれは犯罪や悪徳を許してもいい理由にはならない。柚子の甘いところが出てしまった。自分の課題と相手の課題を分けることができないのだ。1人も餓死させたくないのは分からんでもないが、それは柚子ではなく行政の責任だ。
貧困とは社会的暴力である。それに屈しなかった者だけがのし上がれる仕組みだ。どんなゲームにもルールがあり、社会というゲームのルールを知れば、それだけで優位に立てる。ゲームのルールを知る手段は誰にでも用意されている。機会を活かせない時点で社会というゲーム自体が向いていないのだ。
大富豪というトランプゲームにも革命という逆転の一手がある。人生もそれと同じく革命のコマンドが用意されている。僕が用いた革命の一手は、才能をとことん伸ばす選択肢だ。そしてこの選択が間違っていないことを証明した。柚子だけじゃなく、他の社員にも身を切ってもらうことになる。
柚子の元同級生も会社の穴に気づいていながら穴を利用し、私腹を肥やしていた。無論、そいつらも発覚次第全員クビになったし、いらないコストが減ってくれれば会社を再建できるだろう。
「柚子、僕が手を貸せるのはここまでだ。来年からは自分の力で勝負してみろ」
「……でも今こんな状態だし、社員も数が減ってしまったのに」
「今までが多すぎた。吉樹から雑用係の実態を聞いたぞ。あれじゃ蛇の生殺しだな。雇ってはいても、働いてるとも活躍してるとも言えないし、みんな無能を晒されてるみたいで辛いって言ってたぞ」
柚子が目を大きく見開いた。この反応……本当に何も知らなかったんだな。
今後は雑用係にいた者たちを積極的に登用し、障害者組は全員クビにした。
誤解を恐れずに言うなら、彼らを雇うよりも罰金を払った方が安い。有能であれば居てもらう選択肢もあったが、単純作業だけなら健常者の方が早いし、作業のAI化が進めば一掃されるだろう。
楠木マリッジの実態は、柚子の傲慢な偽善そのものだった。
もうあんな恐ろしい光景を目にすることはないだろうが、その甘さが企業を潰しかねないことを柚子は思い知っただろう。利益を上げるよりも、まずは経費削減が重要なのだ。
この日の夜、いつものように唯と一緒に湯船に浸かった。
「なるほど、それで無事に解決したわけですか」
「有能な敵よりも、無能な味方の方が恐ろしいな」
「ハッキリ言いますね」
「こんなことが世間にバレたら、間違いなく大炎上だろうな」
「障害者差別って言われかねませんもんね」
「別に悪意があるわけじゃない。ただ、綺麗事が嫌いなだけだ」
みんな仲良くしようとか言ってる奴に限って、自分たちが勝手に作った規定に背く人間を一方的に排除しようとする。あの実態を知ってからは、綺麗事が心底嫌いになった。
それで物事が解決するんだったら、世界はとっくの昔に平和を迎えている。
「あず君らしいですね」
「みんな悪い意味で従順だからさー、経営がおかしくてもおかしいって誰も言えなかった。それがあの窮地を招いた。あの社畜教育の弊害をまた見てしまった気がする。唯はあんな魂と知性の抜け殻みたいな連中を量産するような教育を子供に受けさせたいと思うか?」
「思いません。私たちの子供の代から、学校に行かずに成功した例を作ればいいんですよ。あっ、もうあず君という前例がいますね」
「学習は必要だけどな。それと小さい内から就労訓練も積ませるべきだ。どうせ大人になったら働く側になるのにさー、成人した大人が働き方を知らないって、控えめに言ってやばいんだよなー」
「働きたくないって言ったらどうします?」
「別にいいんじゃねえか。今はゲームを生配信してるだけで稼げる時代だし」
子育てに関しては楽観的だった。子供の生き方は子供自身が決めるべきだ。そして何より、全ての親は子供がやりたいことを邪魔しないよう尽力するべきだ。
就労支援施設の連中も、Fラン大学の連中も、親と教師に邪魔されたせいで、やりたいことを見つけて没頭するどころか、やりたいことを見つけることさえできなかったからニートになったわけだ。全国にいる100万人以上のニートたちは親と教師の副産物と言える。
うちはそんな愚は犯さない。既に掃いて捨てるほどの前例があるのだから。
12月下旬、クリスマスがやってくる。
この日から正月が終わるまでは例年通り休暇となり、身内が一斉に遊びに来てくれた。鈴鹿や稲葉山先生まで来てくれたのは意外だった。このイベントを迎える度に思う。今年も終わるんだと。
静乃はみんなから結婚を祝ってもらっていた。元同級生の璃子と蓮も2人を歓迎している。特に璃子は静乃を羨ましそうに見つめながら、自分もいつかはこうなるのかと思い、静乃と一緒に話している。
「あず君、そろそろ発表した方がいいんじゃないですか?」
「そうだな」
予てから決め込んでいたことがあった。
今まではずっと世間と冷戦を続けていたが、それももう終わった。張り合う必要はない。
「あの、あず君から1つ発表がありまーす!」
唯が大声で注目を集めると、全員が僕のいる方を向いた。
「えっと……来年からの方針だけど、葉月珈琲は日本人規制法を今年限りで解除する」
少しの間を置いてから拍手が起こった。
「あず君、PTSD治ったのっ!?」
「ああ。ここにいる精神科の稲葉山先生から完治したって言われたからな」
「あー、だから看板外してたんだー。てっきり言わなくても分かるだろって意味だと思ってた」
リサがからかうように言った。看板が取り除かれていたことには気づいていたらしい。
察してくれなんて思ったことはない。僕自身、察するのは苦手だからな。
「あず君の病気が治ってくれて良かったー。やっと友達呼べるよー」
「でも、あの時までずっと気づいてあげられなかった私たちにも責任はあると思う。日本人規正法は、ずっといじめの問題を見て見ぬふりしてきた私たちへの罰だったのかもって思うの」
柚子が何かを悟ったような顔で言った。そんなつもりはないが、世間に対する連帯責任という意味では合ってるのかもしれない。この法律はみんなにいじめの問題を考えさせるいいきっかけになった。
本当はこんなことしたくなかったけど、ようやく卒業できる。最初は世間と縁を切りたくて始めたはずなのに、世間と縁を切るどころか、ますます密接になっていくし、仲間も段々と増えていく一方だったし、コーヒーが僕らの仲を繋ぎ止めてくれていた。
「考えすぎだよー。あず君がそこまで計算してるわけないじゃん」
「いやいや、あず君だったらそこまで計算してそうだけど」
身内たちとの間で僕の話題は尽きなかった。僕は引き籠りになってからずっと平和な人生を過ごすはずだったのに、いつの間にか話題の中心になるほどの存在となっていることに気づいた。
誰もが一目置くほどの時の人となっていた。
相変わらず世間の話題には疎いし、今更世間についていこうとは思わないが。
「お兄ちゃん、ちょっといいかな?」
璃子がもじもじとしながら僕を呼ぶ。
「どうかした?」
「もうみんなには伝えてるんだけど、私、蓮とつき合ってるの」
「知ってるけど」
「えっ!? い、いつから!?」
璃子が慌てふためき、声が震えている。可愛いな。
「結構前から。静乃に奪われなくて良かったな」
「そんな言い方ないでしょ。静乃は私のために身を引いてくれたの」
「ふーん、そうは見えないけどな」
「あず君、俺、璃子のこと大事にする。俺たちのこと……認めてくれないか?」
「交際なんて勝手にすりゃいいだろ。何で僕の許可が必要なわけ?」
吐き捨てるように言った。誰かに許可を取ろうとしているのは安心が欲しいからだ。そんなことをする必要はないし、自分と相性の良い相手と言える確信があるなら、堂々とつき合えばいい。
昔みたいに、誰かの許可を取らないと交際できない時代ではないのだから。
「だから言うだけ無駄って言ったでしょ。お兄ちゃんは他人の課題には一切無関心なの」
「ふふっ、そうだな」
「蓮とつき合うって決めたのは璃子だ。それで何かあっても璃子の責任だ。人を見る目があるかどうかはつき合ってみれば分かる」
「相変わらず愛想がないんだから」
「人のすることに、いちいち構ってられるかっつーの」
「私はそういうところも好きですけどね」
唯がフォローしようと、微笑みながら近寄ってくる。
2人目の子供を妊娠中だが、唯は今月で既に20歳を迎えている。見た目は数年前から全くと言っていいほど変わらないというのに、法律上はもう大人らしい。
この国の連中を見てると、年齢で子供か大人を決めつける常識が全くもってあほらしく思えてくるのだが、精神的に熟成した者を大人と呼ぶなら、今この国の政権を握っているのは老いた子供だ。
法律の内容も子供騙しの条項が多い。ただでさえ法律よりも世間の掟を守る連中だ。下手をすればあいつらは一生子供なのかもしれない。いや、この国では大人と子供は大差のない概念かもしれない。
「あず君、この前はジェズヴェを宣伝してくれてありがとう」
今度は静乃が声をかけてくる。相変わらずの明るさが相対的に自分を暗い奴と思わせる。
まっ、そんなことはどうでもいいか。
「借りを返しただけ」
「そうだとしても、あず君が動画でジェズヴェの動画を公開してから、うちのジェズヴェの売り上げが急に伸びるようになったの。お母さんも喜んでたよ」
「確かウクライナ人だっけ?」
「うん。ウクライナではジェズヴェが人気でね、日本でも流行ってほしいって思ってたんだけど、誰も知らなくて売れなかったの。あず君の宣伝効果は抜群だったよ。あっという間にジェズヴェが全部売り切れて、まだ在庫がないかって連絡が来るの」
「そりゃ良かった」
思わず笑みが浮かんだ。誰かを笑顔にするって、こんなに気分が良いことなんだな。自分のことだけを考えて生きていれば、幸せを掴めるとずっと思っていた。でもそうじゃなかった。幸福の総量を増やすことが、結果的に自分を幸せにする方法であると肌で感じた。コーヒーを客に提供する時もそうだ。美味いと言われる度に、心の奥底では歓喜と安堵の気持ちが抽出されるのだ。
「いつもクールなあず君も好きだけど、私はやっぱり笑顔の方が似合うと思うよ」
「昔の僕は笑顔になる余裕なんてなかった。競争社会を勝ち抜こうとするあまり、大事なことをずっと忘れていた。バリスタにとって大事なのは、世界の頂点に君臨することじゃない。ここまで来てくれた客に最高の時間を届けることだ。こんな簡単なことも分からなくなっていたなんて、本当に残念だ」
「そんなことありませんよ」
唯が隣から声をかけてきた。笑みを浮かべながらも真剣な顔だ。
僕の左腕を両手で抱きしめると同時にダブルメロンを押しつけてくる。
「あず君は自覚ないかもしれませんけど、多くの人に勇気と希望を与えてきたんです。それはバリスタオリンピックで優勝するよりも、ずっと価値のあることなんですよ。あず君が色んな困難を乗り越えてここまでやってきたこと、ファンの人はみんな知ってるんです。あず君は立派なトップバリスタなんですから、自信持ってください」
「唯……」
――彼女の名前を呼びながら強く抱きしめた。
ふと、周りを見てみると、みんな僕のことを語り、笑顔が尽きなかった。
唯は気づかせてくれた。僕がずっと希望を追っている内に、いつの間にか僕自身がみんなの希望になっていたことを。もっとも、みんな僕が才能だけの奴だと思っているみたいだが……。
才能があるかどうかなんて、徹底的にやってみて初めて分かるもんだってのに、みんなそこに行きつくまでに勝手に諦めて才能がないと判断する。あともう一歩で開花できた才能の何と多いことか。何かとすぐに諦めることが癖になっているこの社会を何とかしないと。
昔の人の方がずっと力強かった気がする。今の日本人はすぐに諦める腰抜けばかりだ。だからこの国で成功するのは簡単なんだろう。何かで世界一になるのは難しいけど、何かで日本一になるのは思った以上に簡単だ。僕がここまで勝ち残れたのだって、すぐに諦める奴があまりにも多すぎた結果なのかもしれないし、全員が粘り強く頑張れる人間ばかりだったら、僕が生き残れていたかはだいぶ怪しい。
それだけ何かを続けることは難しいのだろうか。一度唯たちに話してみることに。
「あず君は苦労を苦労と思わないところがありますからねー」
「そうそう。大半の人はいじめが原因でずっと引き籠ったままになっちゃうし、仕事にしたってずっと新しいコーヒーを作り続けるのって苦痛なんだよ」
「仮に全員が粘り強い人だったとしても、あず君は世界一のバリスタになっていたと思います」
「楽しくコーヒーを作り続けられるのって、凄い強みなんだよ」
「……だといいな」
僕がサラリーマンの仕事をした場合、それを楽しく続けられる人にはまず勝てないという理屈と同じなんだろう。小さい頃は同じくコーヒー好きの吉樹とあんまり変わらなかったけど、いつの間にかここまで大きな差がついてしまった。一体どこが明暗を分けたのやら。
「うちの会社が来年から新しいバリスタ競技会を始めるんだけど、良ければあず君もどう?」
「新しいバリスタ競技会?」
「うん。ジェズヴェが物凄く売れたから、良い機会だからジェズヴェを使った新しいバリスタ競技会を始めるって、お父さんが言ってるの」
興味深いと思い、しばらくの間、静乃の話を聞くことに。静乃が言うにはジェズヴェの腕前を競い、世界大会に日本代表を送り込むことを目的としたバリスタ競技会を毎年開催するとのこと。
無論、最大の目的は最古のコーヒー抽出器具、ジェズヴェの名を日本中に広めることだ。
「そこでなんだけど、あず君にも是非参加してほしいなと思って」
「それはいいけどさ、ジャッジはどうすんの?」
「コーヒー協会から派遣してもらって、世界大会と同じルールで行う予定だよ」
「願ってもないことだ。是非参加させてもらう」
「来年の3月には参加登録ができるようになってるから、楽しみにしていてね」
静乃は概要を伝えると、みんなの元へと戻っていった。
本当に優しい子だ。彼女には幸せになってほしい。
入れ替わるように吉樹と美羽がやってくる。2人にケニアゲイシャのエスプレッソを提供する。この場合はマンゴスチンのフレーバー、アフターにはスイートチョコレートが楽しめる。本番ではエスプレッソでの抽出はしなかったけど、これはこれで美味いな。コーヒーも毎年進化している。
「これがバリスタオリンピックで使われたコーヒーかー。ねえ、穂岐山珈琲にも売ってくれない?」
「来年からだったら別にいいぞ。うちのは高いけどな」
「お父さんを誰だと思ってるの? 狙ったコーヒー豆は逃がさないんだから」
他愛もない話をしていると、吉樹が穂岐山バリスタスクールの話をし始めた。
来年からは校長補佐の仕事か。果たしてちゃんと仕事ができるのか、心配になってきたな。
みんなそれぞれのコーヒーライフを歩んでいく。幸せの形は人の数だけあると言っていいがバリスタは共通している。より質の高いコーヒーを淹れ、客に最高の一時を提供するところは変わらない。
「美羽、入学式にあず君に来てもらうのはどうかな?」
「それいいねー。あず君、来てくれるよね?」
「えぇ~! 入学式!?」
「もうどんな迫害にも負けないんでしょ?」
「それはそうだけど……」
ついのけ反ってしまった。どうやら学校アレルギーは一生治りそうにない。
「穂岐山バリスタスクールは義務教育でやってたようなガチガチの教育じゃないよ。個人の希望で好きな学科を選べるようになってるし、授業も選び放題だから安心して」
「そうそう。それにあず君が通うわけじゃないし」
「そりゃそうだけどさ、僕が入学式に出る意味あるか?」
「あるよー。今やあず君はコーヒー業界のレジェンドなんだからさ」
――コーヒー業界のレジェンドか。
吉樹にしてはなかなかのキャッチコピーを思いついたじゃねえか。そんな風に認識されるようになったのか。もうこれ以上ないっていうところまで上り詰めてしまったんだな。昔の僕だったら、この時点で目標を見失っていただろう。でも今の僕は違う。全てのバリスタの手本として、みんなを導いていく立場なんだ。好き勝手に過ごすことになるだろうけど、僕の人生はずっと続いていくのだ。
「しょうがねーなー。まっ、一度見に行ってみたかったし、別にいいぞ」
来年からは今まで以上に忙しくなりそうだ。
真理愛が意気揚々と僕に歩み寄ってくる。
「あず君、今お母さんからメールが来たんですけど、私、葉月珈琲に残れることになりました」
「良かったじゃん」
「はい。あず君がバリスタオリンピックで使っていたコーヒーカクテルを両親のお店で販売した結果、物凄い勢いで売れたんです。お陰様で東京支店は今年を生き延びることができました」
「真理愛、これからは自由の身だ。悔いのないように生きてくれ。僕の願望だけど」
「……はい」
真理愛の目からは大粒の想いが溢れ出ていた。人生を縛られ、やりたいことも言えなかった真理愛が自らの意志で歩めるようになった。彼女はバリスタ、バーテンダー、ソムリエを究めたいと言った。
夢はいくつ持ってもいい。たった1つの正解を辿っていく時代はもう終わった。
こうして、僕を栄光へと導いてくれたこの年も、終わりを告げるのであった。
これにてバリスタオリンピック編終了です。
初投稿から1周年のこの節目にあず君の人生の節目であるバリスタオリンピック編までを終了させられたのは本当に嬉しい限りです。
これからもあず君の成長物語をよろしくお願いします。