164杯目「脱近代の決意」
僕の受け答えに伊織とディアナがクスッと笑っている。
またズレた言い回しをしてしまったのだろうか。
まあでも、他人からずれることには慣れた。成功している人はいずれも感覚のズレた人だ。それを考えれば、人間多少ズレているくらいが丁度良いのかもしれない。
「あの、ご飯はもう食べましたか?」
「いや、まだ食べてない。良かったら東京の美味い店を紹介してくれないか?」
「それならあず君の方が詳しいと思いますよ」
「ディアナ、カレーと寿司だったら、どっちが好き?」
「寿司だな。あず君のことを知ってから日本のことも調べるようになって、何度か食べたことがある。一度本場の寿司を食べてみたい」
「それならとっておきの店がある」
僕、伊織、ディアナの3人で以前から目をつけていた寿司屋へと赴いた。
寿司ネタで特に好きなのは穴子と鰻だ。
あのふわっふわな食感とタレの甘辛さがたまんねえんだよなぁ~。
「あず君、顔が嬉しそうですね」
「東京と言えばあれだ。江戸前寿司だ」
「でもそこって高いんじゃ?」
伊織がお代の心配をする。昔だったら奢っているところだけど、伊織は新人とはいえ、もう就職しているわけだし、給料も十分あるから問題ない。
「心配すんな。今の伊織だったら払いきれると思うけど、どうする?」
「行きます。一度体験してみたいです」
「新人だったら給料安いんじゃないのか?」
「伊織の年収は手取りで500万はある。それくらいの仕事をしているからな」
実際、伊織はただのスタッフではない。今やうちの店の核となる存在だ。
「結構高いんだな」
「それくらいの対価を払わないと割に合わない」
「私はまだ15歳ですから、もっと安いものだと思ってました」
「若いから安いというのは年功序列主義の会社だ。うちは年齢とか関係なく、仕事の質に応じて給料を払う仕組みだ。君のお袋からはあげすぎって言われた。子供扱いするから、ほとんどの子供は伸びないんだぞっつってんのに、なかなか伝わらないもんだな」
「子供扱いしちゃうと、そこで打ち止めになりますもんね」
「オランダだと、子供だからって理由じゃ、そこまで縛られないけどな」
「日本には個人という概念がない。あいつらはみんなで1つだ。みんなと同じことをしていないと不安になる連中だ。だから世間に生き方を規定されることに対して、ほとんど誰も疑問を抱かない」
愚痴るように話していると、あっという間に江戸前寿司の店に辿り着いた。
バリスタオリンピック期間中ということもあり、外国人観光客だけで多くの席が埋まっていた。夜だったら確実に並ばされてたな。いっそ予約でもした方が良かったかな。
「――この穴子、美味しいです」
伊織が1匹丸ごとシャリに乗せた穴子をもぐもぐと美味しそうに食べている。ほっぺが落ちているかのようなうっとりした表情だ。めっちゃ可愛い。この粒々が口の中に入った瞬間、濃厚でまろやかな食感となり、口の中で大暴れする。シンプルではあるが、匠の技が全て凝縮されている感じがする。
「だろ? これを食うためだけでも東京に来る価値がある」
「ありがとうございます」
60代くらいの白い服を着た人が僕に頭を下げた。
こういう店の人って、頑固親父のイメージがあったけど、案外腰の低い人もいるんだな。
「値段が書かれてませんけど、大丈夫なんですか?」
「元々こういう所は値段を見ないまま買い物をするような人が来る前提の店だし、別にいくらかかろうと問題ない。伊織はお金を使うことに抵抗があるみたいだけど、それは明治から昭和にかけて形成された貯金信仰の影響を受けてるからだ」
「貯金信仰?」
「昔の政府は国民に貯金をさせるために貯金信仰を広めて、銀行の貯金は国が軍事費として使ってた。その名残が今も残ってるけど、今はむしろお金を使いまくって経済を回さないと、回り回って自分の首を絞めることになる。親の言うことなんて30年遅れてるもんだと思って無視した方がいい」
「分かりました」
伊織はバリスタとして、既に国内予選でも通用するレベルだ。
しかし、社会の仕組みにはまだまだ疎い方だ。伊織は時間に正確で貯金信仰がある。遅刻するのがいいとは言わないけど、もっと気持ちに余裕を持って仕事をしてもいいはずだ。
昔の日本人はもっとのんびり屋で、遅刻も平気でしていた。
宵越しの金は持たないと言わんばかりに、持っているお金は全部使って経済を回していたし、その方が理に適っていた。今の日本人の生き方は、明らかに江戸時代よりも劣っている。まるで原始人に戻りかけた中世暗黒時代のようだ。ここも再教育する必要がある。時間を気にせず、好きなことに没頭してもらいたいが、労働基準法がそれを許さない。帰った後は家で自習をしているようだが、それだけで足りるか心配だ。つまるところ、時間で縛る働き方は日本人に合っていないのだ。
やるときゃやるけど、基本的にはのんびりするくらいが丁度良い。うちは極力明治以降の工業化政策の影響を無視し、この国の連中に合ったシステムを採用しているのだ。葉月珈琲は1人あたりの生産性において、全国のコーヒー会社の中で1位だ。あいつらにとって労働は生きるために仕方なくするものという感覚なんだろうが、僕にとって労働は生活の一部であり、一人前の人間を作る手段にすぎない。
労働者を作る教育をするのであれば最低でも飯を食える大人にしなければならない。社会に出た後、ほぼ使わないような学力テストに時間を割いている場合ではないのだ。
そういう意味では、1匹の子羊を旧態依然の地獄から解放したと思っている。
「とても美味しかった。あず君、また一緒にデートしような」
「でっ、デートっ!?」
「一緒にお出かけしたんだから、これもデートだろ?」
「そ、そうだな」
ま、まあ、デートくらいならただの社交の範疇だ。唯たちは結果発表が行われるまで会場に縛りつけられている。唯とも一緒に出かけたかったけど、今日は遊びに来ているわけじゃない。
「結構高かったですね」
「値段を気にしている内はまだまだだな。値段が気にならなくなるまで稼ぐことを目指してみたら?」
経済面で苦労はさせたくない。今からお金の教育でもするか。
「あず君はお金いらないんじゃなかったんですか?」
「いるいらないの問題じゃない。ないと不便だから稼ぐんだ。たくさんあるに越したことはないってだけだし、お金はただのツールだ。気にせず使えるようになったら一人前だ」
「それはあず君だからできることだと思いますけど」
「僕と貧乏な連中の違いは、行動したかしてないかだ。それを忘れるな。伊織だって、行動し続けていれば、いつか結果の方からついてくるようになる」
「うん、私もそう思う」
ディアナがにっこりと笑いながら僕に同意する。
伊織はまるで崖の見えない地面を踏んでいるような顔でディアナを見つめている。将来への不安を刷り込まれてるなこれは。脱近代教育はまだまだこれからのようだ。
「JBC準決勝の結果発表は5時頃ですね」
「それまでまだ自由時間だから、一度オフィスビルまで行くか」
「じゃあ私は会場に戻るよ。色々と見ておきたいんだ」
「そう。じゃあまた今度な」
「ああ、今度はあず君の競技を見せてもらうぞ」
ディアナは僕に期待を膨らませながら去っていく。
再び僕と伊織の2人だけになると、穂岐山珈琲のオフィスビルへと向かう。プレゼンは必要最低限でいいし、プレゼンの手順も覚えた。リハーサルは明日の1回あれば十分だ。
ディアナは既に競技を終えている。1日目で終えられるのは羨ましい限りだ。大会5日目の人は結構きついだろう。終わったらすぐに準決勝のリハーサルを行う必要がある。スケジュールが過密になるのは必至だ。だが多くのトップバリスタはそこまで考えている。言うほどのハンデにはならないはずだ。
「そういえば、優勝した人以外は賞金って貰えるもらえるんですか?」
「1位が100万ドル、2位が75万ドル、3位が50万ドル、4位が25万ドル、5位が10万ドル貰えるけど、貰えるのはファイナリスト5人だけだ」
「桁違いの額ですね」
「この大会は他のバリスタ競技会と違って多くのスポンサーがついてるからな。世界中にいるコーヒー通の大富豪とか、世界中のコーヒー会社がコーヒー業界の知名度を上げるのに必死という事情もある」
僕らがオフィスビルの扉を通過し、育成部の部屋に入ると、そこには必死にプレゼンの練習をしている松野の姿があった。松野は大会2日目の競技者。しかも順番は1番最初という、ある意味難関とも言える順番だ。後に続く連中にプレッシャーを与えるか、気を楽にさせるかが懸かっている。無論、それくらいで調子を崩されるような人はいないだろうが。
松野は今までにないコーヒーで挑むつもりだ。だがあれは少しばかりリスクが高い気もする。でも手探りでこの結論に辿り着いたってことは、相当自身があるんだろうな。
「やっぱり気になるんだー」
「あのコーヒーだけど、あのままで大丈夫かな?」
「どういうこと?」
「コーヒーが何だか窮屈そうだ」
「あれのどこが駄目なの?」
「新しいことに挑戦するのはいいんだけどさ、創意工夫にはオリジナリティだけじゃなくて、ちゃんと基礎が固まっているのが前提だ」
「あず君らしくない台詞だね」
僕らしくないと言われてもなー。
どんなに破天荒なアーティストでも基礎はちゃんと押さえていたりするもんだ。シグネチャーに正解はないが定石はある。松野はその定石さえ打ち破ろうとしていた。新しい物を作るのは簡単だが、世の中に広く受け入れられるような、新しい物を作るのは本当に難しい。
僕も何度も心を絞めつけられた。
松野は他の穂岐山珈琲の連中にセンサリージャッジを務めてもらい、リハーサルには入念だ。何だか張り詰めた糸の上を歩くような感じだし、育成部1軍エースとしてのプレッシャーもあろう。
「コーヒーで人を感動させるのって、難しいんですね」
「そりゃそうだ」
「ずっと1番を独占してきたのに、今日はやけに弱気だね」
「美羽は何をしにここに来たのかな?」
「松野君の応援に決まってるでしょ」
「応援が2日目だけにならないといいけどな」
「それどーゆー意味?」
美羽がジト目で僕に尋ねた。この時点で嫌な予感を察しているようだった。
だが蓋を開けてみるまでは、どうなるか分からない。
「一緒に決勝まで行きたいって意味だ」
「あず君も応援してくれるんだ。じゃあ明日一緒に見に行く?」
「別にいいけど」
「久しぶりのデートだね」
おいおい、僕には既に唯がいることを忘れてねえか?
一度確認しておく必要があるな。
「伊織、松野さんのリハーサルを近くで見守ってやれ」
「はい、分かりました」
伊織が僕と美羽から離れていく。美羽は僕の隣に居座りながら松野を見守っている。
「美羽、もしかしてだけど、まだ僕に依存してたりする?」
「それはない。だってあたし、彼氏できたから」
「随分早いな」
「でしょ。あたし、吉樹とつき合ってるの」
「……吉樹と?」
「うん。この前の岐阜コンでね、吉樹が猛アタックしてきてくれてさー、試しにカップリングしてみたんだけど、それがもうすっごく優しい子でね。ちょっと男気が足りない感じもするけど、とっても親しみやすくて、あたしの悩みとか全部聞いてくれてたの」
美羽は恋する乙女のようにうっとりした表情だ。どうやら本気らしい。
それにしても意外だな。まさか美羽が吉樹とカップリングしていたとは。僕に言わせれば、逞しさや力強さに欠ける分、つき合う相手に苦労ばっかかけそうだし、カップリングなんて、あいつが変わらない限り無理だと思ってたけど、美羽を射止めてるってことは、きっと変わり始めているんだろう。
結局、松野は最後まで美羽を射止めることができなかった。乙女心はよく分からん。ただエリートだったらそれでいいわけじゃないのか。一度唯に聞いた方が良さそうだ。ていうか優しい子って言ってる時点で、どちらかと言えば弟分として見ている気がする。もし吉樹が美羽と結婚するようなことがあったら、美羽はうちの親戚になるが、一緒に住むとなると、どっちかが故郷を離れる必要がある。
いやいや、何を考えてるんだ僕は。まだそうなるって決まったわけじゃないってのに気が早いぞ。
「もしかして、あたしたちが結婚したらとか考えてる?」
「よく分かったな」
「だって顔に書いてるもん」
「岐阜か東京のどっちかに移り住むことになるのかなって思っただけ」
「――あたし、会社を辞めようと思ってるの」
美羽が残念そうな顔で僕に囁いた。僕は一瞬目を大きく開き、悍ましいものを見たような顔に変貌しながら顔色を悪くしていた。身近な人がバリスタを辞めるのは何だか寂しい。
「それまた何で?」
「本当にやりたいことが見つかったから」
「やりたいこと?」
「うん。あたし、バリスタの学校を作りたいの」
「バリスタの学校?」
「あず君言ってたでしょ。バリスタの仕事をしているだけで色んな能力が身につくって。コミュニケーション能力、創造性、芸術性、主体性、集中力、人間力、そういった生きる力をバリスタとしての訓練を通して身につけてもらいたいの。もちろん、バリスタになってもならなくてもいいし、バリスタとしての経験は、社会に出てからも役に立つと思うから」
美羽が言うには、学年制でない別のシステムまで考えているらしい。
最初は受講生が少なそうだけど、これが徐々に広まっていくことを願っている。学校というシステム自体はクソくらえだけど、それがコーヒー業界を発展させるなら、全力で応援するつもりだ。
「おおよその概要は分かったけど、どこでやるの?」
「もちろん岐阜に決まってるじゃん。葉月梓というレジェンドバリスタ生誕の地だし、新たな場所で新しいことをやってみたいの。吉樹と一緒にね」
「もしかして吉樹に誘われた?」
「えっ! 何で分かったのっ!?」
「あいつは突発的に何かを思いつくところがあるからさ」
「身内の行動パターンはお見通しか」
なかなか行動には移さないが、発想が豊かなのは吉樹の良いところだし、それを実行できるだけの資金を持つ美羽とはかなり相性が良いと言えるかもな。
「応援してる」
「ふふっ、ありがとう」
「穂岐山社長には伝えたの?」
「うん。もうとっくにね。今年いっぱいで辞めるつもり」
「相変わらず行動が早いな。でも本当にいいのか? 大手を継ぐチャンスをふいにしてさ」
「やりたいことを言えないから人生不幸って言ってたのはあず君でしょ。吉樹はその言葉を聞いてショックを受けていたみたい」
「やりたいこと=職業で考えるから駄目なんだ。僕なんてさ、毎日コーヒーを飲みながらのんびり暮らしたいって漠然と思ってたんだし、そんなにかたーく考える必要ないのに」
「……それは多分、教育の影響かな」
言われてみればそうかもしれない。職業で考えると、嫌なこともやらないといけない。人間は嫌なものを本能的に避けようとするため、結果的にやりたいことを言えなくなってしまう。
やりたいことを職業で考えるのは近代の発想だ。
やるべきはライスワークではなく、ライフワークなのだから。
しばらくして会場へ赴くと、JBC準決勝の結果発表が行われた。
唯は16人のバリスタの中にいた。決勝進出者は一歩前に出ることになっている。
また1人、また1人と名前が呼ばれていく――。
「以上、6人が決勝進出です。おめでとうございます!」
6人の中に唯はおらず、最終9位で敗退となった。
決勝進出を決めた6人は喜びを露わにし、雲を突き抜けたような笑顔である。
唯は敗退したというよりは、解放されたような表情だった。
「残念でしたね」
「今日の唯は集中しきれてなかったな」
「えっ、どういうことですか?」
「まるで早く終わらせることを考えていたような感じがした。エスプレッソの抽出作業がいつもより若干早かったし、後半になってようやく落ち着きを取り戻してたな」
「唯さんでも精彩を欠くことってあるんですね」
「後で聞いてみるか」
夕食の時間になると、唯と真理愛が合流する。
いつもの6人が揃い、ホテルに戻ってから夕食が始まった。料理に誘われて静乃たちや美咲たちまで集まってくると、バイキング料理を食べるために食材を次々と皿に盛って席に戻ったところであった。
「唯、何か急いでたのか?」
「……急いでいるように見えたんですね」
「唯さんらしくないですよ。何かあったんですか?」
「……ずっとあず君のことばかり考えてました」
唯は食器を皿の上にコトッと置いた。
「他の人を気にして競技に集中できないなんて情けないですよね。つい考えちゃったんです。私が決勝までいったら、あず君のリハーサルにつき合えなくなるんじゃないかって」
「思い上がってんじゃねえよ」
「! ……すみませんでした」
「唯が無理だった時のために、リハーサルとサポーターの代行として全員を長期出張させたっていうのもあるんだしさ、唯は予選を通過した時点で余計なことを心配しない義務があった。予選通過した時、唯は1人分の参加者枠を奪った。その枠はな、この舞台で全力で戦いたいと思った人が、切実に欲しがってた枠なんだ。予選通過ってのはな、それだけ重大な意味を持ってんだぞ」
「……はい」
唯が力なく答えた。プレートの食事は量が少なめだった。食欲がなかったことが見て取れる。他の同僚たちも心配そうな顔で唯を浮かない顔を見つめていたし、明らかにいつもの唯じゃなかった。
サポーターは自分じゃないと駄目だと思ったのか?
それはそれで嬉しいのだけど。
「まあまあ、唯ちゃんだって、お兄ちゃんが心配だったもんね」
「はい。あず君は私がいないと、何をやらかすか分からないので」
夕食が終わると、ホテルの部屋にある風呂に入った。温泉もあったけど、見た目が女子中学生の僕が男風呂に入ったらパニックになるだろうし、ファンに押し競饅頭をされる可能性すらある。
璃子たちは一緒に温泉に入っている。想像しただけで興奮してきた。
そんなことを考えていると、璃子と唯が戻ってくる。
「――もう駄目ぇ~」
璃子はベッドの上にバタンと倒れ、スヤスヤと寝てしまった。璃子はずっと優子に会場内を連れ回されていた。やはり参加者じゃないと暇なんだろうか。
「璃子さん、もう寝ちゃいましたね」
「明日と明後日はもっと忙しくなる。今の内に寝ておいた方がいい」
「そうですね」
「唯、僕の番になったら、サポーターな」
「はい。今度はしっかりやらせていただきます」
「頼むぞぉ~」
豊満な胸を鷲掴みにすると、唯は気持ち良さそうに目を瞑った。
とっても柔らかい。生きるソファーだ。
唯が競技者よりもサポーターの方が向いているのは事実だ。唯が出場しているのは、あくまでも自己啓発の一環である。でもやるからには全力を出し切ってもらいたい。
唯の準決勝敗退により、唯は明日のリハーサルに参加できるようになった。良いんだか悪いんだかよく分からない。バリスタ競技会の日程が重なると、こういうことも起きるのか。
僕らはそんなことを考えながら、眠りに就くのだった――。
気に入っていただければブクマや評価をお願いします。
読んでいただきありがとうございます。




