143杯目「衝撃の告白」
犯人は無事に探し出すことができた。だがこの空気はまずい。
静乃と伊織は莉奈を憐みの目で見つめている。何故こんなことをしたのかと言わんばかりだ。伏せていた方が、みんな幸せだったかもしれない。
莉奈はさっきまでとは対照的に意気消沈している。
「莉奈、何でみんなにバラしたの?」
伊織が恐る恐る莉奈に近づきながら理由を問う。莉奈は少し間を置いて口を開いた。
「――羨ましかった」
「羨ましかった?」
「うん。静乃は大学を卒業したら、実家を継ぐ道があるし、伊織はあず君に才能を認められて、葉月珈琲に内定した。なのに……私は勉強しか取り柄がなくて……シングルマザーで家が貧乏なせいで……志望する大学にも行けないし、高校を出たら低賃金の仕事に就くことを余儀なくされる。お母さんは朝から晩まで働きづめで、月収は手取り15万円。終わってるよ。私ばっかりこんな目に遭ってるのに……周りが幸せになっていくのが辛かった」
莉奈がシュンと頭を下げ、カウンター席に座りながら涙声で語る。
残酷だが終わってるのは莉奈の生き方だ。昔は技術的な問題で生き方の自由がなかった。今はインターネットが普及したことで、好きな場所で好きなことを学べる。学校に行かずとも学習でき、会社へ行かずとも仕事を作れる。どんな立場にいようと、自分の行動次第でどうにでもなる。
これほど出世しやすい時代に貧困に陥るのは、僕に言わせれば社会問題というより生き方の問題だ。彼女もまた、あの旧態依然とした教育システムの犠牲者なのだ。
莉奈はバリスタの才能に溢れる伊織に嫉妬していた。
嫉妬は練習や努力に費やせば、大きく自身に貢献してくれるが、他人の足を引っ張ったり、誹謗中傷に費やせば、自分の生き方を悪くしてしまう。ここは早めに修正してやらないとな。莉奈はスタイルも良いため、下手すりゃ夜の町にでも繰り出しそうで怖い。
「莉奈、高校を卒業するまでに良い仕事が見つからなかったらうちに来い」
「えっ、いいの?」
「ああ。やりたいことの見つけ方、教えてやるよ。但し、もう二度とこんなマネすんなよ」
「……ありがとう」
莉奈がホッとした笑顔を浮かべた。
今度は伊織の方に顔を向け、また申し訳なさそうな表情になる。本当に忙しい奴だな。
「伊織……ごめんなさい」
莉奈は誰かに謝罪を促される前に謝った。これができるあたり、本質的に優しい子だ。
「もういいよ。遅かれ早かれ、いつかバレると思ってたし、むしろあれで……私に学校は合わないってことがハッキリ分かった。もう吹っ切れたって感じ。莉奈のお陰で不登校になる口実ができたから、私は運が良かったと思ってるよ」
「伊織……あああああん!」
莉奈が伊織に抱きつきながら大粒の涙を流し和解する。
伊織は7月から不登校になり、朝から晩までうちで修業することとなった。伊織のお袋には僕の前例を話し、これ以上人格が拗れる前に不登校とさせてもらった。
後日、学校からは何度も登校するよう連絡メールが届いたらしい。
どうせ行かせたって飯の種を作る方法さえ教えてくれないだろ。ああいうのを無責任って言うんだ。来ない生徒がいると評判が下がるから呼び戻そうとしているだけだ。
これで、伊織から全ての障害がなくなった。朝からつき合えるなら、修行の遅れを取り戻せそうだ。静乃も莉奈も今まで通り、ここの常連で居続けてくれている。怪我の功名ってやつだな。
7月中旬、葉月珈琲にはこの年のワールドブリュワーズカップチャンピオンとなった僕のドリップコーヒーを飲もうと、世界各国から外国人観光客が集まっていた。
「すっごい人気だねー。あれっ、唯ちゃん?」
「唯、大丈夫?」
しばらく店の営業をしていると、唯が急に調子を崩した。唯はオープンキッチンでフラッと倒れそうになったところを後少しのところで踏ん張っていた。やっぱり様子がおかしい。
「はい。でもまだ働けますから」
「今日はもう休め」
「……えっ!」
「この前から明らかに変だし、調子の悪い人をキッチンに立たせるわけにはいかない。今すぐ部屋へ戻って休め。これは社長命令だ」
「――分かりました」
しばらくは唯を休ませた。だが僕まで休むわけにはいかない。当分は料理担当のリサとルイ、パティシエ担当の璃子と優子まで駆り出し、ドリップコーヒーの抽出をし続けた。
この頃は世界大会の影響でドリップコーヒーの注文が多かった。みんな唯を心配していたけど、こんな時でも業務に集中できてしまうあたり、僕は冷たい人間なのかもしれない。
この日の営業時間はいつもより長く感じた。
ようやく営業を終えた後、いつものように僕の部屋で唯と2人きりになった。
「はぁ~」
唯は僕のベッドに座りながら、思いつめた顔でため息を吐いた。
丸みを帯びた尻を突き出し、顔を枕に埋めている。
「唯、調子は大丈夫?」
「はい。今はもう落ち着きました」
「病気だったら、しばらく治療に専念した方がいいんじゃないか?」
「いえ、病気じゃないんです」
「じゃあ何なの?」
「……」
唯は答えなかった。彼女の中で何かが起きているのは確かだ。この違和感から背を向けてはいけない気がした。彼女が隠していることだけでも暴きたくなったが、ここはちゃんと言っておくべきだろう。
「唯、前々から思ってたけど、明らかに変だ。コーヒーだって全然飲まないし、今日みたいに調子を崩すことも頻繁にあったし、お願いだから本当のことを言ってくれよ。そんなに僕が信用できない?」
「そういうわけじゃないんです」
「じゃあどういうわけ?」
呆れたように言うと、唯は深呼吸を済ませ、恐る恐る口を開いた。
「……実は私……お腹に赤ちゃんがいるんです」
空気が凍りつくように静まり返った。もはや何も聞こえないくらいに。
――ええっ! マジかよっ! そんな大事なことを何で隠してたんだよっ!
「それ……マジで言ってる?」
「はい……本当です」
固まったまま、ぽかーんとした表情で絶句するしかなかった。
唯に腹を見せてもらい、手で優しく擦ってみると、確かな丸みと張りがあった。唯も右手で服越しに自分の腹部に手を当てていた。唯は隠し事がなくなったことに安心したのか、にっこりと笑いながら左手で僕の右手を掴んだ。責任取ってくれよと言わんばかりだ。唯はガードの堅い女だ。他の男が唯に触ろうとすると全力で退避する。彼女に触ろうとするチャラい男に通報をチラつかせたこともある。
唯の体をこれだけ触っても一切抵抗してこないし、相当気を許されている。唯は僕以外の人には見向きすらしない。間違いなく僕の子供と確信した。いきなり父親になった事実を突きつけられたが、妙に納得がいくところがあった。コーヒーを飲みたがらないのは胎児に悪いからである。唯は医者から刺激の強い飲食物を摂取しないように注意されていた。体を要求してこないのも妊娠中だからだ。
調子が悪くなりやすいのに、体力を消耗したくはない。
まだ18歳の女の子に重荷を背負わせてしまった。誘ってきたのは彼女だけど、それに応じた僕にも責任はある。とりあえずうちの親と唯の親には全部話そう。
まずはメールで唯と交際していることを話した。
すると、あの時からつき合っているものだと思っていたという反応だった。僕と唯の交際はおおよそ察しがついていたようだ。妊娠していることもメールで伝えた。
これには流石に驚いた反応だ。彼女と子供を責任を持って育てることを宣言した上で、このことは周囲には伏せてほしいと頼んだ。対応が早かったこともあり、怒られはしなかった。
阿栗家はみんな僕のファンである。うちの娘をよろしくと言われ、あっさり陥落した。あず君なら大歓迎とも言われた。もうあの人たちに足を向けて寝られない。親父とお袋にもメールをし、交際と妊娠を報告した上で他の人には秘密にしてもらった。僕を担当している仲人の吉子おばちゃんには、僕が結婚したくないからという理由で担当を降りてもらうよう頼んだ。
「唯ちゃんは可愛いし、性格も良いし、反対はしないけど、結婚はどうすんの? いくら何でもこのままってわけにはいかないでしょ」
「言っただろ。結婚制度自体反対だ。事実婚でやっていく。面倒な制度に縛られたくない」
「結婚しないと、立派な主人として認めてもらえないよ」
「誰かに認めてもらうために生きてるわけじゃない。唯とは対等な関係なのに主人っておかしいだろ」
唯の親父の故郷であるイギリスでは既に事実婚が当たり前だし、僕が唯と結婚しないことに反対はしなかった。日本は結婚しないと子育てがしにくい仕組みになっている。家が貧乏だったら仕方なく結婚していただろうけど、今はそんな心配はいらないため、事実婚を選んだ。
今は21世紀なんだから、20世紀までのルールに縛られる必要はない。どこかで無理矢理にでも価値観のアップデートをしないと、子供や孫の代にまで課題を持ち越すことになる。
昔のルールを正当な理由もなく維持し続けることほど無責任なものはない。時代が変わっても色褪せることなく残ったものを伝統と呼ぶべきであって、維持するだけのルールや習慣に意味はない。結婚している両親がいるのが当たり前という価値観が罷り通っているせいで、一人親とか、親がいない家庭が割を食うことになる。道徳的な問題として扱われかねないが、道徳なんて数年経てば簡単に変わる。
昔は刀を持っていても許されていたが、今は刃物を持って出歩いてはいけないのと一緒で、時代が変われば道徳も変わる。事実婚が増えて、結婚制度が時代遅れであることにみんなが気づくきっかけになればいい。事実婚したいけど、周りの圧力でできない人も多いし、僕としてはそういう人が安心して事実婚ができるようにしたい。子供の苗字は僕に合わせてもらい、子供の名前も僕が決めることに。
子育てをする根拠になる。僕が面倒を見ることを宣言すると、唯は満面の笑みで喜んでいた。子供の存在をいつまでも隠すわけにはいかないため、いつかは公表することになる。僕も唯もオフィシャルブログを持つほどの有名人。唯は水着の写真集も出している。ルックスもスタイルも抜群で大人気。日本人規制法がなかったら、間違いなく毎日引っ張りだこであったことが見て取れる。
バレたら確実に炎上するが、構うもんか。あいつらから身を守るための日本人規制法なんだし。
「まっ、そういうことだ」
「はぁ~、おめでたいけど……来年にはその子の叔母になるんだ……私」
「生まれるのっていつ頃だっけ?」
「来年の1月頃に生まれるそうです」
「お兄ちゃんの面倒を見るだけでも一苦労なのに、来年はお兄ちゃんの子供まで……」
璃子は唯の妊娠を祝福こそすれど、生まれた後のことを考えながらの落ち込みモードだった。子育てをしながら仕事を続けることの難しさは、世のひとり親を見れば分かる。
僕には面倒を見るだけの余力はある。だが仕事との兼ね合いが心配だ。
何かを思い立ったように、璃子が頭を急に上げた。
「あっ、そうだ。仕事中はハウスキーパーに面倒見てもらおうよ」
「確かにそれならすぐ復帰できますね」
「それしかねえか。どこの親も幼稚園か保育園に預けてるけど、あんな所に行かせるくらいだったら、ハウスキーパーの方がずっとマシだな」
「もしかして、幼稚園にすら行かせないつもり?」
「当たり前だろ」
子供の頃、何度か幼稚園と保育園を見たことがある。
男子はみんな青い服、女子はみんなピンクの服を着用しており、男女別に分けられ、遊ぶ内容まで決められていたのだ。何故あそこまで執拗に男女別に分けたがるのか、当時は意味が分からなかった。理由は性別役割分業に慣れさせるため。悪魔の洗脳はあの時から始まっている。
僕は幸いなことに、幼稚園にも保育園にも行かなかったため、洗脳を免れていた。
「でもそれだと、社会性が身につかないんじゃないの?」
「社会性なんていらねえだろ。今は僕みたいな引きこもりでも飯を食っていける時代だ。子供が成人する頃には通学も通勤も時代遅れになっている可能性が高いし、マネーリテラシー、ネットリテラシー、ライフリテラシーを身につけていれば十分だ。後は子供次第だな」
「そんな無責任なことして大丈夫なの?」
「将来役に立たない知識とかどうでもいい人間関係のために我慢を押しつける教育を義務化する方が、よっぽど無責任だと思うけどな」
実際、ほとんどの親と学校は子供の個性を摘み取り不才にしてしまっている。
子供を産める人は多いが、子供を育てる才能を持つ人は少ない。
僕とて子供を育てる才能があるかどうかはかなり怪しい。だが学習する才能は全ての子供が持っていることは知っている。みんな下手に干渉するから子供がへし折れるのであって、本来子育てには親の出る幕さえない思っている。僕が子供の時も、大人からの干渉をありがたいと思った回数よりも、邪魔だと思った回数の方が圧倒的に多かった。多分、あの感覚は正しいのだ。
7月下旬、営業時間終了後、うちの親父とお袋がやってくる。
僕、璃子、唯の3人が店内の掃除をしているところだった。リサ、ルイ、優子は既に帰宅している。
掃除は全員の仕事になっていた。ラストオーダーの間に、璃子と優子がクローズキッチン、僕と唯がオープンキッチン、リサとルイがバックヤードの掃除を済ませる。リサたちは午後6時を迎える10分前に掃除を切り上げ、僕ら3人は客席とピアノの掃除をし始めるのだが、客が少ない時はラストオーダーの時間を迎える前に終わっている。掃除のトラウマはなくなっていた。
好きな人と一緒に掃除するのは案外楽しいものだ。
教えられるんじゃなく、必要に迫られる方がずっと大事なのだ。
「唯ちゃん、お腹大丈夫?」
「はい、大丈夫です。驚かせてしまってすみません」
「いーのいーの。あず君は誰とも結ばれないとばかり思ってたから。後は璃子だけだね」
「何でこっちを見るの?」
璃子がジト目でお袋を見つめる。璃子にはまだ早い気がする。
「先代も孫が生まれる時は、こんな気持ちだったんだろうな」
「ふふっ、私たち、もうおじいちゃんとおばあちゃんなんだね」
「ああ。あず君、ホントに大丈夫なのか?」
「なるようになる」
脊髄反射で言うと、久々にこの店の端にあるグランドピアノでケセラセラを弾いた。作られてからもう何年も経っているこのピアノだが、その音響が色褪せることはなかった。
不思議なことに、みんなの中から不安な気持ちは消えていた。
この日の夜、いつものように僕の部屋の同じベッドで唯と一緒に寝ることに。2人して可愛いパジャマ姿のまま唯に膝枕をしてもらっている。既に彼女なしでは満足に寝られない体になっていた。
梵天が僕の耳の中を襲う。彼女のホスピタリティは持って生まれた才能だ。唯とは将来のことを語り合っていた。子供が生まれた後の計画だ。僕じゃなく唯に似てくれることを祈っていた。
扱い方を間違えれば、トラブルの元になる。
「これから大変ですね。バリスタオリンピックの選考会もありますし」
「もうそんな時期か。前回は本戦で負ける気がしたけど、今回は本戦でも勝ち抜ける気がする。今までの修行の成果を見せる時だ」
「WCIGSCやWBrCが結果的に良い修行になりましたね」
「そうだな。コーヒーカクテルはアジア勢共通の課題だったけど、今の僕なら最高のコーヒーカクテルを淹れられるような気がする」
「バリスタオリンピックって5つの課題があるんですよね?」
「そうだな。今回は優子の手を借りる必要が出てくるかも」
「優子さんもですか?」
「ああ。5つの部門の内、未だかつて触れたことのない課題が1つだけある」
予てからバリスタオリンピックの課題に追われていた。
エスプレッソ部門、ラテアート部門、マリアージュ部門、ブリュワーズ部門、コーヒーカクテル部門の5つの課題をこなし、総合スコアを競うこの世界最高峰のバリスタ競技会では、当然だが弱点など許されない。歴代チャンピオンは、いずれも全てを究めた魔境の猛者である。
優勝するなら、歴代チャンピオンを超えるくらいのつもりでなければ。
「マリアージュ部門ですね」
「マリアージュ部門は特化された世界大会がないからな。この部門の厄介なところは、スイーツを作らないといけないところなんだよなー」
「確か1杯のコーヒーと1品のフードを組み合わせた時のマリアージュを競うんですよね?」
「厳密に言うと、課題は2つあって、1つ目はコーヒーとフードのセットを作って提供する。2つ目はコーヒーとスイーツのセットを作って提供する」
「なんかややこしいですね」
この部門ではセンサリージャッジがコーヒーとセットとなった作品を交互に飲食し、口の中で混ざり合った時の風味がスコアに反映される。こればかりは優子の力を借りるしかない。このマリアージュ部門でハイスコアを記録するためにコックやパティシエと組むバリスタも少なくない。
僕だけでも作ることはできるが、開発ともなると、やはり専門家に頼る必要がある。
アイデアの宝庫である優子とは相性の良い部門かもしれない。
「もしかして、あず君が優子さんを雇ったのって、このためですか?」
「もちろん。カフェと言えば、バリスタ、シェフ、パティシエの三本柱で成り立ってるのが一流店舗の証だからな。一流のカフェを名乗るには、サイドメニューも一流じゃないと駄目だ」
「あず君は妥協知らずですね」
「妥協しまくりな人生は楽しいか?」
「分かりません。私も妥協したことないので……はい、終わりましたよ。反対向いてください」
唯に言われるがまま逆方向を向くと、目と鼻の先には膨らみかけの腹がある。
やはり産休を取らせた方がいいだろうか。いざ自分が親の立場になると、子供が心配になってくる。
「唯、産休取るか?」
「いえ、大丈夫です。そもそも在宅勤務なんですから、調子が悪くなったらすぐに休めばいいんです。お腹が大きくなってきたら考えますけど」
「重い物は持たないようにな」
「はい。無理はしないと約束します。それに葉月珈琲の有給消化率って結構高いんですから、私としては休みすぎな気がします」
「贅沢言うな。ただでさえ休みたくても休めない企業が多いんだからさ」
「葉月珈琲と葉月ローストって、あんまり差がないように見えますけど、どう違うんですか?」
唯が耳かきをしながら疑問を投げかけてくる。
「葉月珈琲はコーヒー、フード、スイーツを出すカフェ。葉月ローストは生豆を仕入れて焙煎したものを袋詰めにして売るのがメインだから、サイドメニューはなしだ」
「チェーン店として全国展開はしないんですか?」
「売れ行きによるかな」
チェーン店か。うちはスペシャルティコーヒーしか仕入れないけど、需要があるなら全然ありかもしれない。だが僕としては、本店だけでも十分な気がするのだ。
見えない将来を考えながらも、眠りに就くのだった。
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