110杯目「夢の大舞台」
松野と結城は今までの練習の成果を見せるべく奮闘する。
僕の席から左には唯、右には美羽が座りながら同じ景色を眺めている。
彼らは5つの部門を次々とこなしていく。とても初参加とは思えないほど冷静だった。僕が競技を見ていると、隣に居座ってきた美羽が話しかけてくる。
「――足を引っ張られなかったら、今頃はあず君があそこにいたんでしょうか?」
「それを言うな。次はあの舞台に立ってみせるから」
唯は僕がこの舞台に立てなかったことを悔いている。唯は僕に出てほしかった。歴代最強のバリスタたちに僕をぶつけたらどうなるかを見たい。そのたられば好奇心には、僕も思うところはある。
僕だって……本当はこの舞台に立ちたかった。
だが僕はこの期間中に知ることになる……バリスタの頂点に立つことの難しさを。
「松野君、結城君、お疲れ様」
「おう、お疲れ」
「お疲れ様です。それと、応援ありがとう」
「応援団として来てるんだから当然でしょ」
「良い競技だったね」
「社長……」
周囲がカジュアルな服を着ている中、穂岐山社長1人だけが全身黒スーツという、ある意味場違いな格好で現れた。僕らは見学、日本代表は競技、美羽たちは応援のためだが、この人は仕事でここまで来ている。ジャパンスペシャルティコーヒー協会もバリスタオリンピックの開催に協力している。
穂岐山社長は協会の代表として呼ばれて来たのだ。
「あず君、以前はうちの協会が済まないことをしたね」
「いいんだよ。悪いのはあんたじゃない」
「以前よりも落ち着きがあるねー」
「確かにそうかも。あず君も大人になったんだねー」
美羽が隣から僕の腕に抱きついてくる。
――あのぉ、でかいのが当たってるんだが……。
「葉月、ちょっといいか」
美羽が僕の体をもふもふ触るのを咎めるかのように松野が僕を呼ぶ。
明らかにムスッとしてたし、これは私怨とかもありそうだ。
「別にいいけど……ちょっと行ってくる」
「う、うん」
美羽はきょとんとした顔で僕の手を離した。さっきまで隣から漂っていた良い香りはしなくなった。何で女ってあんなに良い香りがするんだろうか。
みんなから少し離れたところで松野と2人きりになり、後ろの方の観客席に腰を下ろす。
少し遠くから唯が笑顔で美羽たちと仲良しそうに話しているのが見えた。
時々爆笑してるってことは、多分僕がネタにされている可能性が高い。
「葉月は次のバリスタオリンピックに出るのか?」
「余程のことがなければ出るつもりだけど」
「お前がこの舞台に出たいと思う理由は?」
「バリスタの頂点に立って、コーヒー業界の地位を少しでも上げる。それが僕にできる……コーヒーへの恩返しだ。だから数多くの大会に出場してる。それだけ」
「俺はてっきり賞金目当てだと思ってたなー。葉月は信じたくねえかもしれねえけど、ここにいる大半のバリスタはみんな賞金目当てだからな」
松野は賞金を手に入れ、労働生活からおさらばしたいと言った。
つまるところ、松野は好きでバリスタをやっているわけじゃなく、あくまで生活のために働いているだけってことだ。こいつの競技からは、バリスタとしての情熱を感じなかった。
言っちゃ悪いが、こんな奴が選考会を突破しているあたり、日本のバリスタのレベルは低いと言わざるを得ない。僕だったらこんな動機の奴は実力があっても雇わない。東大卒で社内トップクラスのバリスタであることを自慢していたが、自慢ばかりをするのは、劣等感による虚栄心の裏返しである。
彼もまた、氷河期世代であったために就職できず、フリーターとして大学時代から在籍していたカフェで黙々と仕事をし続けていた被害者である。そんなある日のこと、彼はバリスタオリンピックにおける桁違いの賞金額を知り、修業を積んできたらしい。
「せっかく東大を出たってのに、全然就職ができなくてな、それで就職と共に辞めるはずだったカフェの店員のバイトを辞められなかった。当時の同級生や同僚からは、東大卒なのに就職もできなかったのかよって、よく言われたもんだ」
「君ら氷河期世代の多くがまともに就職できなかったのは、就職が不安定になるかもしれないことを予測しようともせず、労働者を作る前提の教育を真に受けて、就職以外の生き方を全く教わってこなかったからだ。あれは社会問題っていうより、教育問題としての側面が大きい。バブル崩壊の時点で就職=正解の方程式が崩れていることに気づくべきだったな」
「よくそこまで分かるよな」
「うちの親戚にも氷河期世代がいるんでね。学歴もあって勉強もできるけど、仕事ができなくて、自力で稼ぐこともできない大人の何と多いことか」
つい皮肉を言ってしまった。だが松野は大人の対応だ。少なくとも表向きは気にしていない様子。
松野はその後も過去を語り続けた。彼はバリスタとしての腕を磨き、その過程で知り合った穂岐山社長と意気投合したこともあり、穂岐山珈琲に就職する。その実力を認められたのか、育成部に配属することになった成り上がりだ。僕が唯をバリスタとして雇ったのは常連だからじゃない。バリスタとしての知識や技術を持っていたというのもあるが、僕が唯を雇った1番の理由は人間性だ。一見バリスタの仕事とは関係ないと思う人も多いが、これはかなり重要なことである。
唯はその人間性において非常に質が高い。唯がうちに常連として居座るようになってから数年が過ぎた時点でも彼女の悪い噂は一切聞かない。人間性に優れた人は同僚からも尊敬され、社内全体のモチベーションを高めるには欠かせない存在だ。大勢に見られている状況でも顔色1つ変えないプレッシャーへの強さも採用の決め手になった。唯は僕にはないものを持っていた。過去のいじめに対して文句1つ言わない。どうやったらあんな立派な自制心が身につくのか知りたいくらいだ。
松野が言いたいことを言い切ると、そそくさにこの場を去っていく。
彼と入れ替わるように、美羽が僕のそばへとやってくる。松野は美羽にアプローチを試みていたが、結局相手にされることはなく、彼は僕をギロッと睨みつけてから姿を消した。
僕はゾッとした。また学生時代と同じ思いをするのではないかと思うと震えが走る。
かつての小夜子と岩畑の件が脳裏に浮かぶ。
「あず君は松野君と結城君の競技、どう思った?」
「――正直に言うと、あれはかなり厳しいかも」
「何で? どこか問題あった?」
松野と結城の競技内容は選考会の時のものを動画で見ていた。
ふと、今回の彼らの競技と動画で見た選考会の時の競技を脳内で比べてみる。しかし、どこにもほとんど変化がなかったのだ。あの1年の間に何をやっていたのだろうか。
――いくらでも研究を突き詰める時間あったよな?
「以前とほとんど変わらない内容だし、時間を有効に使ってない」
「松野君はこの日のために日本でもリハーサルしていたけど、それだけじゃ足りなかったってこと?」
「僕だったら、ここに来るまでリハーサルなんてしない。ずっと最高のコーヒーを開発し続けてたな」
「ふふっ、あず君ってやっぱり面白い。見るべきところはちゃんと見てるんだ」
「リハーサルをしていたってことは、かなり前からメニューが決まっていたってことだ。でもそれじゃ駄目だ。バリスタたるもの、より美味いメニューを考えて開発し続けないといけない。バリスタは誰でもなれる仕事だけど、誰でも務まる仕事じゃない。創造性や好奇心が問われる仕事でもある。僕は最高に美味いコーヒーを淹れても決して満足しない。次はもっと美味いコーヒーを淹れたいと思うからさ」
美羽は一瞬驚きの表情をするも、すぐに曇り気味な表情になる。
どうやら僕の伝えたかったことが分かってしまったようだ。松野は東大卒なだけあって、知識も技術も一流だったけど、バリスタにとって最も重要な創造性や好奇心が欠けていた。リハーサルの間はずっとコーヒーの開発をせず、品種や味の組み合わせの追求をすることもせず、まるで精密機械のように開発してから時間の経ったドリンクを変えず、何度もリハーサルで淹れていた。
リハーサルなんて、後からいくらでもできるだろうに。僕は常に外国人観光客に英語でコーヒーの説明をしたり、ドリンクを作りながらコーヒー産地の解説をしたりしていたこともあり、台本なんて作らなくても、直前におおよその説明を頭の中で作れるようになっていた。
WSBCでもその効果は存分に発揮できていた。
プレゼンのリハーサルには、あまり時間を割くことがなかった。
彼はより美味いコーヒーを淹れることよりも、プレゼンをうまく実行する方に力を入れていた。バリスタは情熱を持ったクリエイターでなければならない。あれじゃクリエイターというよりサラリーマンだ。松野がルーチンワーカーとしての感覚で仕事をしていることはよく分かった。賞金目当てなのも、早く労働からリタイアしたいからだろうし、バリスタ競技会は参加者の全てが表れる。競技を見ればその人の生き方が分かる。松野にとっても、結城にとっても、バリスタは仕事でしかないのだ。
プレゼン重視ならルーチンワーカー気質、ドリンク重視ならサイエンティスト気質、サービス重視ならエンターテイナー気質といった感じだ。他にも色んなタイプがいるのだが、タイプは人の数だけあると言っても過言ではない。この競技に正解はないのだ。僕はサイエンティスト気質に近い。どのタイプもクリエイターになりえる気質だが、一歩間違えればサラリーマンになってしまう。松野はバリスタとしてではなく、サラリーマンとして競技に挑むという、ある意味最大のミスを犯していた。
美羽たちが全く気づいていないあたり、誰からも指摘されなかったんだろう。
4日後――。
大会5日目が終わり、誰もが予選の結果発表を今や遅しと待っている。僕もまた、結果だけが気がかりだった。最終組の競技は既に終わっており、夕方には全員の順位が決まる。112人から本戦へと進出した100人中、準決勝に進出できるのは、ワイルドカードを含めて僅か15人。
この時点で日本代表が全滅する可能性も十分ある。例年通りならヨーロッパ勢、ノースアメリカ勢、オセアニア勢の三強ばかりになるだろう。僕は目を半開きにさせながら結果発表を待っていた。
松野は他の同僚と一緒に競技を無事に終えたことを喜んでいた。だが彼の笑顔はここで消える。バリスタオリンピックの現実を知ることになる。松野はバリスタになってからまだ挫折していない。残酷な現実を目の当たりにした時、彼はそれを受け止めることができるのだろうか。東大卒は挫折経験が少ない分挫折に耐性がないと聞くが、果たして本当なのだろうか。
結果発表が始まると、準決勝進出を果たしたバリスタたちが次々と発表されていく。
しかし、日本代表の名前が発表される気配はない。
また1人、また1人と発表されるにつれ、松野と結城の表情に焦りが出始める。
そして――。
「この15人のバリスタが、明日の準決勝に進出となります」
生き残ったバリスタたちは互いにハグをして称え合う。その中に日本代表の姿はなかった。
松野も結城も自分が予選落ちしたことにショックを受けている。腐った魚のような目のまま呆然と口を開け、羨望の眼差しで生き残った彼らを眺め、その場に座っているしかなかった。
「日本代表、全然勝てませんでしたね」
「日本代表どころじゃない。アジア勢が1人も残ってない」
「――えっ!」
「スクリーンを見てみろ」
「確かにアジア勢が1人もいませんね」
「今までもずっとそうだった」
「……?」
日本代表はおろか、アジア勢からはまたしてもファイナリストが1人も出なかった。
アジア勢は今までのバリスタオリンピックで、一度も準決勝にすら進出したことがなかった。
原因は明らかだった。僕はアジア勢の弱点を見破っていた。毎回コーヒーカクテル部門のスコアが総じて低く、アジア勢が全員揃って予選落ちというパターンを再放送で何度も見た。実のところ、アジアでコーヒーカクテルを究めている人はほとんどいない。アジア勢はこの欧州文化とも言える部分で不利だった。僕はそんな状況に終止符を打ちたかった。そこで僕はアジア勢の弱点であるコーヒーカクテル部門に目をつけ、なるべく早い内からコーヒーカクテルを究めようと思っていた。
課題のコーヒーカクテルを究めるべく、8月にはコーヒーカクテルの本場であるダブリンまで赴き、ダブリンで出会ったバリスタから色々と教えてもらっていた。しかもコーヒーと相性の良いアルコールまでを快く教えてもらった。選考会に行けるものとばかり思っていたが、無駄になったとは微塵も思っていない。それからは自分でコーヒーカクテルをひたすら開発していた。開発がうまくいったコーヒーカクテルはメニューとして販売していたが、まだ先は長い。死に物狂いでコーヒーの開発に尽力して、それでも次の選考会やこの舞台の予選で脱落するなら、才能がなかったと思うしかない。
2日後、バリスタオリンピックは無事に閉幕する。結局今回も北欧勢が強かった。
大会が終わると、唯たちが僕のそばに集まってくる。唯は満面の笑みで僕の腕を掴んできた。それを見た美羽が負けじともう片方の腕を掴んでくる。
10月とはいえ、これは暑苦しい。
「あず君、もしあんたが出ていたら、どこまで行けたと思う?」
「予選落ち」
「ふーん、結構自信家――えっ!?」
「もし出ていたら、間違いなく予選落ちだった。みんな時間の使い方が上手いし、どの部門でもかなり手の込んだ工夫をしていた。僕の完敗だ」
「参加してないのに、そこまで分かるんですね」
「……まあな」
傍から見ていても圧倒的だった。特にファイナリストは動きの1つ1つに全く無駄がなかった。
強いプロ意識、厳しい訓練に裏打ちされたあの動き、僕はまだあの領域には到達していない。僕がずっと優勝し続けてこれたのは、運が良かった部分が大きいことが見て取れる。彼らに勝てるようになるにはまだまだ修行が必要だ。それが分かっただけでも、十分な収穫であると感じていた。
帰国後、美羽の家に泊まってから岐阜に帰宅することに。
美羽の家では、僕、璃子、唯、美月を歓迎するべくホームパーティが行われていた。誰かが優勝したわけでもないのに、どの道こういう催しはするんだな。
「あず君、あたし今年のJBCに出たんだけど、準決勝で負けちゃったの。改善点とかあったら教えてほしいんだけど、いいかな?」
「ビデオとかある?」
「一応あるよ。美月が撮ってくれたの」
「美羽さんもこの大会に出ていたんですね」
「私にはどこが駄目なのか、全然分からなかったんですけどね」
力ない声で美月が言った。美羽もまた、育成部のバリスタとして活躍している。彼女は大手に就職しているだけあって、コーヒーの調達や練習時間には相当恵まれていたはずだ。だが美羽には大きな欠陥があった。バリスタとしての経験が圧倒的に足りていない。無理もない話だ。
就職するまではずっと学生だった。
僕は小さい頃からコーヒーの焙煎や抽出に関わってきた。5歳になる頃にはおじいちゃんの家でペーパードリップを淹れていた。生まれた時からコーヒーに関わっていたと言っても過言ではない。15歳を迎える頃にはベテランバリスタ並みの経験値に到達していた。だが大半の人は、早くても10代後半以降になってから、ようやくバリスタを目指すようになる。この差が僕と他のバリスタの差だ。
しばらくは美羽の競技を美月が持ってきたビデオを通して見ていた。
ぎこちない動き、所々の説明不足、客席目線からでも緊張しているのが手に取るように分かる。彼女はまだあの舞台には慣れていないようだ。どれも初出場のバリスタがやってしまいがちなミスだ。僕はそうならないよう、何度もルーチンを確認しながら最適な動きを探していたことを思い出す。
「どうかな?」
「準決勝に行けたのが不思議なくらいだ」
「どう駄目なの?」
「無駄な動きが多いし、センサリージャッジが水を飲んだ後に水が注がれてないし、作業に気を取られてコーヒーが持つ魅力をアピールしきれてないし、後シグネチャーに時間かけすぎかな」
「うぅ~、ハッキリ言われるときついよぉ~」
「じゃあ聞くなよ」
「水を注がなかったら、何か問題あるの?」
「水を注がないと、センサリージャッジが味覚をリセットできない。ホスピタリティで減点されるし、味の審査にも影響が出る」
「凄い、そこまで分かるんですね」
唯たちは僕の指摘に驚いている様子だった。
「見りゃ分かるだろ」
「あず君じゃなかったら分からないですよ」
天才にしか分からないと言わんばかりに美月が言った。
ジャッジは客も同然なのだから、ジャッジ視点で見ればすぐに分かると思うが。
「やっぱりトップバリスタは違うね」
「まだトップバリスタには程遠いっての。あの舞台を見て分かった。僕は井の中の蛙大海を知らずだ。大会だけに」
「「「「「……」」」」」
帰宅してからは比較的穏やかな日々を過ごした。
11月、僕は実家に赴き、改装を実行しているかどうかを確認する。
準備はあまり進んでいなかった。親父はカフェの内装にうるさいのか、まだ設計段階だった。このままでは終わらないと思った僕は、内装の設計案を出してどうにか納得させる。親父は会社員時代にカフェの設計をしていたことを思い出したらしい。本来内装の設計は建築家の仕事なのだが、バリスタたるもの、カフェの設計まで自分でしなければ駄目だと思い、建築家に何度も意見していた。何だかんだ言っても、やっぱ親父も集団組織より、個人で何かをする方が向いていたということだ。
12月上旬、この年3回目の岐阜コンに運営側で参加する。
実家の改装は進んでいたものの、まだ店をオープンできるような状態ではなかった。焙煎機もまだ買っていないみたいだし、どうせなら最新式のものを買ってほしいものだが、使いこなせなければ意味がないのだ。優子も最初は最新式の大型オーブンを使いこなすのに手間取っていた。やはり自分に最も合う機器を選んだ方がいいのだろうか。だが来年の1月には出店してもらいたい。待てるのは今月までであることを伝えておいた。次の岐阜コンには、この焙煎したコーヒー専門店が大いに活躍するだろう。
親父は僕に引き上げられる格好になったが、そこは気にしていないようだ。柚子が言うには、どちらかと言えば親の世話になりっぱなしな子供の方が多いらしく、子供の収入が親の収入を上回るのはレアケースらしい。それを聞いた僕は、親父は嬉しい反面、複雑な思いなんだろうと感じた。少しは親孝行できたのだろうか。親父の夢はこれで叶った。お袋にも夢を聞いてみたが、今の平穏な生活がずっと続くことらしい。どうやら僕はお袋にも似ているようだ。
今こうしている間にも、次のバリスタオリンピックに出場することばかりを考えていた。
このままじゃ、次のバリスタオリンピックに勝てそうにないという危機感さえあった。あの舞台に立つには相当な覚悟と実力が必要なのはよく分かった。だったら後はひたすら実績を積み重ねるだけだ。
そんなことを考えながら除夜の鐘を聞き、この年の終わりを迎えるのだった。
気に入っていただければブクマや評価をお願いします。
バリスタオリンピックは架空のバリスタ競技会です。




