矛盾
一日の終わり
私は一つため息を吐く
その日一日のいろんなことをリセットするために
一日の始まり
私は大きく息を吸い込む
その日一日のいろんなことに挑戦するために
そんな風に日々のサイクルをぐるぐる回して
今年も残り僅かになった
ああ
何だろう
積み重ねられた日々のあれこれを
自分なりのやり方で
清算してきたはずなのに
気づけば自分のことが嫌いになっている
殺したいほど嫌いなのに
どうしようもなく死が怖い自分に
よわっちいなあ
本当に
それでいいんだと肯定する余裕と
それでいいはずがないと否定する焦燥の板挟み
けれどそんな矛盾につらいとも思わない自分が
誇らしいと思う気持ちも確かにあって
思考の間隙を縫って湧き上がるこの思いは
果たして美しいのだろうか