地図を作る簡単じゃないお仕事 -1-
自分のミスで仲間を全滅させたアイ。冒険者グレイと組み地図作りに励むことに。
同性ということで意気投合したが得体が知れないパーティうまくいくのか。
「はい、わかりました・・ありがとうございます・・・」
連戦連敗、冒険者ギルドの中でパーティを組んでくれる冒険者を手当たり次第にあたっている若い女性が一人。
ダンジョンの地図作りを生業にしているマッパーのアイ。
普段ならいつも一緒にいってくれる仲間がいたのだが、山で採取したキノコに毒キノコがまじっていたらしくみんなして食中毒。
手持ちのお金で薬を買いみんなに飲ませたが、状態が相変わらず。責任をもって仲間の治療を・・・ とおもったが、依頼で得た手持ちのお金は大量の薬で消え・・
新しい地図作りの依頼を受注したのはいいが一人ではとてもじゃないが探索はできないわけで。
報酬が減るのは致し方がないがなんとか一緒に行ってくれる冒険者をさがすためにギルドにきたが、か弱い女性の依頼とのことでほとんどの冒険者に断られ途方にくれていた。
「はぁ・・あたしって、そんなに心細ないかなぁ・・ お金もってないって思われているのかなぁ・・・
(まぁ、たしかに報酬は成功報酬からの後払い・・・ 信用してくれないよね・・)」
がっかりして出直そうと出ようとした瞬間、すれ違いで女性の冒険者らしき人とすれ違う。
男ばかりのギルドに女性・・ 女だからなめられてたと思っていたアイにのっては女性の冒険者はとっても話しかけやすくおもえた。 同性だからなんとか聞いてくれるかもと思ったのだ。
その冒険者らしき女性は受付嬢と話しこんでいる。どうやら彼女も依頼を受けにきたらしい。
(・・うん!年も近そうだし同性だし、話を聞いてくれるかも!受付嬢と話ししているってことは冒険者で間違いない!・・てか、もうあてはないし、攻めないと!)
そうかんがえるやいなや、とっさに話し込んでいる彼女の会話にわってはいる。
「あの!!」
急に話しかけられびっくりする女性。
「え!?何??」
「えと、、、 依頼をこれから受けられるのですか?」
「・・あ・・うん、そうね。でも今回は時間に似合った依頼がなさそうだから次回に改めようかとおもっていたところ・・・」
「あ・・あの、あたしの依頼を手伝ってくれるかたを探しているんです!一緒にいってくれませんか?成果報酬になっちゃいますケド・・」
「え?うん、条件によるけど、お話聞かせてくれるかしら。どんな依頼?」
「あ!ありがとうございます! 今期重点探索地点の地図ずくりです。護衛の方をさがしてました!」
「地図作り・・ あなたマッパーなのね?」
「はい・・ まだあんまり実績は・・・」
「うーん、今期のエリアなら私の都合にあうかな。私もあのエリアは未開拓だし、実績積みにももってこいだし・・ そうね、成功報酬はそれに見合った額でいいわ」
「え!いっしょにってくれるのですか?」
「はい、いいですよ!ただ条件があります」
「え?条件・?」
一瞬ドキっとするアイ。さっきも断られまくりだったため、ひどい条件を提示されるにちがいない。そう思ったのだ。
「えっと、私一人だけじゃないってこと」
「え・・それじゃ・・報酬もっと増えるんですか・・?」
「いえ、私の分だけでいいわ。パーティ・・いや、わたしの家族をみんな連れてくるから。みんなもいっしょに探索につきあわせてほしいの」
「え!本当にそれだ・・」
「それだけ!!」
女性はめっと、人差し指を口につける。 アイは一瞬ドキっとした。
「じゃ、手続きするからサインお願いね。同伴攻略だから別途私のパーティにも報酬はいるの」
「はは・・ それはおいしいですね・・」
「だから、本当はあなたからの報酬はいらないんだけどね。 さっきいってたのはなし、私への報酬はいらないわ。お付き合いさせてちょうだい?」
「・・・いいんですか・・?」
お金にも困っていいたため、好条件を提示されたアイは思わず涙目になった。
「ちょっと、涙目にならないの! そんなんじゃ依頼は攻略できないわよ? あ、私名前まだなのってませんでしたね」
「え・・あ、 はい・・!」
「私は、グレイ。よろしくね。」
「グレイ・・さんですね。よろしくお願いします!髪の色も、瞳も灰色だからグレイだとばかり・・」
「いや、そちらの意味もあるかもだけど」
「あ・・失礼なことを・・・」
「いや、気にしないで! では後日よろしくね。集合時間は##日で集合場所はギルドの前で」
「はい!よろしくお願いします!」
パステルはグレイと仲良く握手をすると、グレイはハグをしてきた。思わず赤面するグレイ。
「じゃ、よろしくね!」
と、一礼するとグレイはギルドを去っていった。
(グレイさんかぁ・・ いい人だなぁ・・・)
なんとか同伴者が決まったアイ。自分の仲間の為にクエストをこなすのだと、意を決めた。