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【爆撒英雄サトルのガイア建国記】  作者: 池上雅
第1章 ガイア建国篇
11/325

*** 11 毛髪再生エステでボロ儲け! ***

 


 翌日から俺の本格的なトレーニングが始まった。


 俺は、朝起きるとシスティの天使域内に作ってもらったトラックで走り込みをする。

 それもちんたら走るんじゃあなくって、10分間のジョギングで体を暖めた後は、全力で100メートル走を10本だ。

 これ、本気でやると血尿が出るほどキツいんだぜ。

 それから全力ジャンプを30回。

 その後は買ってもらったマシンで全身の筋トレをする。

 どの部位も、6~8回で潰れるぐらいの負荷をかけて潰れるまでやる。

 これが筋トレには最も効果的な方法だということは、前世でも科学的に証明されていたんだ。

 時間も短くて済むし。


 それから俺は、20%ぐらいの力で『水魔法』と『土魔法』と『風魔法』と『火魔法』と『光魔法』をぶっ放す。

 そうして体内のマナを使い果たして気絶するわけだ。


 気絶した俺は、お姉さまのところから派遣されて来たトレーニング補助員の使い魔(中悪魔)によって隅の簡易ベッドに運ばれ、システィにマナを補給してもらって10分ほどで復活する。

 それからシャワーを浴びて朝食だ。

 朝食は栄養のバランスに気をつけて大量に食べる。

 食べることもトレーニングの内だからな。


 そうして食休みの後は同じトレーニングの繰り返し。

 昼食の後は、この世界ガイアのお勉強だ。

 夕方になって入浴した後は豪勢な夕食を取る。

 もちろん精霊たちも一緒に食べる。

 主にケーキだが、この前はコーラも飲ませてやった。

 飲み終わった水の大精霊ウンディーネの体の中に、しゅわしゅわと気泡が浮いているのを見たときは焦ったよ。

 大丈夫かこいつ……


 その後はシスティと楽しく雑談して、就寝前にはまた魔法をぶっ放しまくって気絶するんだ。

 このときはあまりマナを補給してもらわずに、朝までぐっすりと気絶していることにしている。

 酷使された筋肉が睡眠中に回復する過程で強化されるように、魔力も睡眠中に回復しながら強化されるようだからな。



 そういえばシスティが心配してくれたよ。

「そんなに激しい訓練をして辛くないの?」って……


 そうか、システィにはわからないかな。

 16年間ほとんど寝たきりだった俺には、この生活はまるで夢のような生活なんだぜ。


 でも思わず言っちゃったんだ。

「は、早く最初の使命を果たして、シシシシスティの次の望みも叶えてあげたいかりゃ!」


 ちっくしょう、噛んじゃったぜ……

 でも真っ赤になったシスティが嬉しそうに微笑んでくれたからよかったよ。


 嗚呼! 俺のモチベーション最高だぜ!




 そんな生活が3カ月も続いた頃、エルダお姉さまからまた連絡があった。


「使徒サトルよ!

 お前のアイデア、大当たりだったぞ!」


「は?」


「この3カ月での『エステサロン・エルダーシスター』のヘッドスパ部門の売り上げが3億円を超えたわ! しかも追加コストは人件費だけだからな! 

 笑いが止まらん!」


 俺はそんなこと言ったのとうに忘れていたんだが……

 3億円か…… スゲぇな。

 あ、でもたったの330人ぐらいか。だったらまだまだ増えそうだな……


「今はキュアを行使可能なエステティシャンの育成に励んでおる。

 彼女たちの給料を倍にして、その他の使徒や使い魔の給料も3割増しにして、全員に臨時ボーナスも出したんで、ウチの連中の間でお前の人気が沸騰しとるぞ!

 エステティシャンが増えたら世界展開も考えておるところだ!」


「…………」


「なぜだか客のおっさん連中も泣きながら札束置いていくしな。

 全員から大量の幸福ハピネスポイントも入ってくるし最高だ!」


「……………………」


「そうそう、お前に親切にしてくれたあの看護師だがな。

 見違えるようなふさふさイケメンになって、号泣しながら跪いてエステティシャンにお礼を言ってたぞ。

 お前の墓参りにも5回も行ったそうだ。

 5回目には、超絶美人のカノジョも連れておったのう」


(それはよかったな……)


「ふふ…… 

 それからお前の口座を作って、アイデア料として売り上げの3割を入れておいたぞ」


「えっ……」


「これでシスティのポイントに頼らずとも、お前も自分で買い物が出来るようになったではないか! おめでとう!」


「あ、ありがとうございます……」


(たった3カ月で9,000万円のアイデア料……

 しかもこれからもっと増えそう……

 これ、こっちの『使命』にも使えそうだな……)


 お姉さまに再度お礼を言って電話を終えると、お姉さまのところから派遣されて来ている専属トレーナー(中悪魔)が微笑んだ。


「わたくしは給料を3倍にしてもらえました。

 私の忠誠心の半分はサトルさまのものでございます」


 おいおいいいのかよ! 半分ももらって!




 カネも出来たし体力もついて来たし、魔力も上がって来た実感がある。

 トレーニングの最中に、よくぴろりろり~んとかいうレベルアップサインが鳴ってたからな。

 俺は久しぶりに自分のステータスをチェックしてみた。



 ------------------------------


 

 名前:サトル

 種族:ヒト族

 年齢:16歳

 総合レベル:12(+10)

 幸福ハピネスポイント:108(+105)

(増加分内訳:大精霊のケーキ愛。看護師のお兄さんの感謝の涙。

 悪魔達の給料UP)

 罪業カルマポイント:0


 加護

 初級天使システィフィーナの加護


 称号:

 創造天使システィフィーナの使徒(初級)

 創造天使システィフィーナの心の支え(New!)

 悪魔の忠誠心(半分)を持つ男(New!)


 権限:ガイア世界の管理権限


 各種レベル

 E階梯 地球基準6.5

 IQ 地球基準160


 体力系

 総合体力(HP) Lv9(+8)

 内訳

 防御 Lv2 (+1)

 攻撃 Lv2 (+1)

 俊敏 Lv11(+10)

 器用 Lv13(+12)


 魔法系

 総合魔力(MP) Lv15(+14)

 内訳

 マナ保有力 Lv19(+18)

 マナ操作力 Lv2 (+1)

 マナ放出力 Lv2 (+1)


 天使力スキル(管理権限)

 『管理システム(アダム)アクセス』

 『管理空間内移動』『管理空間内物質保管』『管理空間内物質認識』

 『鑑定』


 神授スキル 

『マナ使用権限(少し初級)』『能力上昇上限撤廃』『能力上昇促進』

『不老長寿100年』


 行使可能魔法マクロ

『水球(小)』(New!) 

『火球(小)』(New!) 

『風球(小)』(New!) 

『土球(小)』(New!) 

『光球(小)』(New!) 

治癒キュア(小)』(New!)


 精神系

 任務遂行意欲 Lv352(+340)


 資産 約9,000万円(New!)







 おお、前回ステータスを見たときに比べた増減も表示されるんか。 

 親切設計だな。


 あっ! な、なんだよこの『任務遂行意欲 Lv352』って……

 これ見たシスティまで真っ赤になってたじゃないか……

 でも真っ赤な顔で俺を見つめて微笑んでくれたんだぜ!

 ああ、システィってほんとに可愛いよなあ……


 それにしても、短期間でよくレベルが上がったもんだ。

『能力上昇上限撤廃』『能力上昇促進』の神授スキルのおかげなんだろうけど。


 ついでに幸福ハピネスポイントが爆上がりしてたんで内訳を見てみたら、悪魔さんたちだったんだよ。

 給料増えたのがそんなに嬉しかったんか?

 看護師のお兄さんの頭髪復活並みに嬉しかったんか?





 その後、トレーニングを続けるうちに、俺の『マナ枯渇』による気絶からの回復が早くなって来たようだ。

 或る日、朝練後の気絶から早めに目が覚めると、システィが俺の頬にキスしてくれていたんだけど、どうやらいつもこうして俺にマナを補給してくれていたらしいな。

 口からだとマナ譲渡の効率がいいそうなんだが……

 慌てた俺とシスティの顔が瞬時に朱に染まっちまったよ。



「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

 ……………………


 また『意欲』が跳ね上がったか……




 またあるとき、いつものようにシスティと一緒に風呂に入ったら気がついたんだ。


「な、なあ、システィ……

 せ、背中の翼部分以外の羽毛が無くなってないか……」


『ノクターン』行きになりかねないアブナい部分を少しだけ隠しながら、システィが言った。


「あのね、お姉さまがね……

『その羽毛は無い方がサトルの『任務遂行意欲』が上がるぞ♪』って仰ったの……」


「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

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「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

 ……………………



 ああ、ほんとに爆上がりしとるわ……

 やるなお姉さま……



 また或る日、朝のトレーニングで魔法ぶっ放して気絶した後、目が覚めるとまたシスティが俺の頬にキスしてくれていた。

 でも恥ずかしそうに目をつむったあと、そのまま俺にマナを流し込み続けてくれたんだ。


「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

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「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

「ぴろりろり~ん 任務遂行意欲がレベルアップしました!」

 ……………………


 チャイムがウルサくて気が散るじゃねえか!




 ------------------------------

 


 名前:サトル

 種族:ヒト族

 年齢:16歳

 総合レベル:16(+4)

 幸福ハピネスポイント:108

 罪業カルマポイント:0


 加護

 初級天使システィフィーナの加護


 称号:

 創造天使システィフィーナの使徒(初級)

 創造天使システィフィーナの心の支え

 悪魔の忠誠心(半分)を持つ男


 権限:ガイア世界の管理権限

 状態:興奮(大)


 …… (中略) ……


 精神系

 任務遂行意欲: Lv8,855(+8,503)


 資産 

 1億1,000万円(+2,000万円)



 ------------------------------




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