『召喚されて来てみれば』 アクセス御礼対談。 …… 対談?
お久しぶりのかたの目にも止まれば嬉しいです。
某月某日某曜日。
蒼月「はぁ、 今日もアクセス有難うございます」
小説家になろう『投稿済み小説』 にて連載中のアクセス解析を見て、 なむなむと画面を拝む。
蒼月「そういや、 久しぶりに『召喚されて来てみれば』 のアクセス解析見てみようかな」
―― 誤字脱字修正してる途中で仕事はじめて来れなくなったんだよなぁ……。 うぅ。 放置とか胃が痛い。
蒼月「たまには誰かアクセスしてくれてると嬉しいんだけど…… 」
召喚されて来てみればのアクセス解析をポチる。
蒼月「そうそうこんな感じで…… は? 」
ブフォっと噴き出す蒼月(実際は噴かなかったけど気持ちでは噴いた)
某月某日某曜日アクセス解析。
召喚されて来てみれば : PV533((注)2011年9月13日完結済)
連載中A : PV193((注)現在2017年2月)
連載中B : PV148(同上)
蒼月「ふぁ?! 」
リアルな数字じゃないとは言え何が起こっているのか分からないのでオロオロする。
蒼月「マジか。 マジなのか…… 現役連載よりアクセス数があるって何だこれ…… 」
ここで、 蒼月脳内劇場が開幕された――。
※ ※ ※
蒼月「みーおーん! 深音さーん!! 」
ほぼ恐慌状態で深音を呼ぶ蒼月。 そこに差し掛かる黒い影。
コーザ「妃殿下ちゃんなら来ないぜ」
↑ 深音を攫った後、 捕縛を免れ一人だけ逃げおおせた男。 呆れた様子でそう嘯く。
蒼月「ちょっと待て何故いまお前が出てくる」
指を突き付けて、 文句を言う蒼月。
コーザ「チビ共がご乱心してるあんたを見て身体を張って妃殿下ちゃんが来れないようにバリケードしてるぞ」
コーザに溜息を吐かれながらそう言われて、 ショックを受けた顔で蒼月は固まった。
蒼月「…… 」
遠くを見つめる……
リスティ『お母さま駄目ったら駄目です。 あの方絶対変です』
深音の前で両手を広げるリスティ。
深音『だから大丈夫だってばリスティ。 リュオンとシュオンはあの人覚えてるでしょ? 』
あぁもう。 といいながら双子に助けを求める。
リュオン&シュオン『俺達を何年も放っておいた人の事なんて記憶にないなぁ』
一刀両断で切り捨てる双子。 蒼月に瀕死のダメージが入る(吐血)。
ディー『気持ちは分からなくはないが…… 』
困ったようにしながらも、 まぁ理解できるよねってスタンスのディーさん。 蒼月がプルプルしている。 目に涙が浮かびそうだ。
深音『んもう。 ディーさんまで! 』
蒼月の呼び声に答えようとしてくれる深音。 マジ良い子。 蒼月がその深音の様子に目を輝かせて浮上する。
ディー『ははっ。 少しくらいは良い薬になると思うぞミオン』
どうやら、 ディーさんの先程の発言は蒼月にお灸を据える目的であったらしい。
深音『あっ! ほら、 作者が落ち着いてきたみたいだよ。 ほらほらリスティ。 もう大丈夫だよ。 あの人はそれほど変な人じゃないからね! 』
深音がリスティを宥める。 まだ不服そうだが、 一応納得したらしいリスティが両手を下ろした。
ところで深音さん。 それほど変な人じゃないって少しは変な人ですよね? と突っ込たい気持ちを押さえて膝を抱える蒼月。 少しイジケているらしい。
リュオン『なんだもういいのかリスティ』
シュオン『もっとお灸を据えてやればいいのに』
リスティ『良いわけじゃないですけど…… お母さまを困らせるのは本意じゃありません』
蒼月に塩対応な双子。 対してリスティは不服そうにしながらも、 諦めたようにそう言う。
深音&ディー『うちの娘可愛い! 』
二人してリスティをぎゅーっと抱き締める。
リュオン&シュオン『リスティが可愛いのはあたりまえだろ? 』
はぁやれやれと言いながら二人で顔を見合わせる。 ここの家族は本当に仲が良い。
リュオン『まぁいいや。 母上が行くなら俺は帰るよ。 シャーリアを一人にしておくのも心配だし』
シュオン『三ヵ月だっけ? 』
その言葉に蒼月が反応を示す。 どうやら離れている間にリュオンとシャーリアは結婚していて今度子供が産まれるらしい。 マジかと蒼月の心の声が聞こえそうだ。
リュオン『あぁ。 大事な時期なのに目を離すとと梯子に登って本を取ろうとしたりするから心配なんだ』
そう言って片手を上げると早々に立ち去って行った。 シャーリアが心配でたまらないらしい。 歩き方がどんどん早くなって、 終いには駆け足になっている。
シュオン『シャーリアに宜しくなー! じゃあそろそろ、 俺も行くかな』
リュオンの後ろ姿にそう叫んでからシュオンも言った。
リスティ『お兄さま何処に行かれるの? 』
両親に可愛いと抱きつかれながらリスティが聞く。
シュオン『今日はエヴァにすぐ帰るって言ってあるんだ。 結婚記念日だからな』
満面の笑みで言うシュオン。 どうやら双子はディーさんの血をしっかり引いて愛妻家のようだ。
ていうか、 シュオン。 無事にエヴァを落としたらしい。 こちらもちゃっかり結婚している。
リスティ『あぁ! そうでしたね。 エヴァお義姉様に宜しく仰ってね』
了解したとばかりにそう言ってリスティが微笑んだ。
そう言いながらリスティが両親を引き剥がす。 もしかして流石に両親がウザったくなったのか?
リスティ『もう! お父さまも、 お母さまもいい加減にして下さい。 私ももう子供じゃないんですから』
リスティはウザったいんじゃなくてどうやら恥ずかしかったようだ。 そっぽを向きつつ頬が赤い。
深音がまた抱きつきたそうに見ている。
深音『だってリュオンとシュオンは結婚しちゃったからさぁ。 流石にこう言う風には可愛がれないし』
お嫁さん達は大好きだけどさぁと少し拗ねる深音。 流石に一家の大黒柱には気軽に抱きつけないから、 と少しいじけているようだ。
リスティ『お母さま、 お兄さま達が結婚してなかったら抱き締めるつもりですの? 』
呆れたようにリスティが聞いた。
深音『だめ? 』
もういい年齢になってるハズなのに無駄に可愛い深音さん。 ディーさんが後ろから抱きつきそうな形で固まっている。 どうやら、 娘の手前自重しているらしい。 プルプル震える腕が切ない。
リスティ『…… 流石に恥ずかしがると思いますわ』
どこか遠い目をしてリスティが言った。 深音の耳がペタンと伏せる。 落ち込んだようだ。
深音『だっていつまでたっても皆、 可愛いんだもん』
そう言った深音の後ろでディーさんがついに顔を覆った。 内心の声が聞こえてきそうだ。
―― くっ! 可愛いのはお前だミオン!! 抱きしめたい抱きしめたい抱きしめたいっ!!!
蒼月「本当に聞こえたよ」
以前よりもだだ甘ップリが加速してそうなディーさんに驚いて思わず我に帰る蒼月。 ふと周りをみると、 さっきまでいたはずのコーザがいない。
深音「ふぅ。 やっと来れた」
どうやらコーザは深音が来るのを察して逃げたようだ。 唐突に現れた深音に蒼月が飛び上がる。
蒼月「うわっ! ビックリしたぁ!!」
深音「そんなに驚かなくても(汗)」
蒼月が飛び上がった事にに苦笑する深音。 ぽりぽりと頬をかく。
蒼月「ディーさん放置で良かったの? 」
ふと気になってそう聞く蒼月。 深音が苦笑をふかくする。
深音「うーん。 ディーさんが暴走しちゃうと今日中には来れなくなるからねぇ…… 取り敢えず、 リスティにお願いしてきた…… 久しぶり…… 」
視線を逸らす深音。 何かを察して同じく目を逸らす蒼月…… ディーさんが暴走した場合どうなるのかは聞かない方が良いだろう。
蒼月「うん。 久しぶり…… ごめんね。 修正するって言ったまま放置して…… 」
今度はお互いを懐かしがりながら笑顔で手を握りあう。
深音「私達にはそんなに実害ないからねぇ…… どちらかって言ったら読んでくれた人に謝った方がいいかも? 」
深音に首を傾げて言われて、 冷や汗をダラダラかきながら目を逸らす蒼月。
蒼月「う…… オッシャルトオリデス。 申し訳有りませんでしたーっ!! 」
意を決したように叫び、 五体投地で土下座をする蒼月。
蒼月「連載中の物をしっかり仕上げてから新連載始めますって言ったのにちゃっかり放置して新連載始めてごめんなさい! 」
蒼月が五体投地のままくぐもった声で叫ぶように謝罪する。
深音「あぁ…… それは、 嘘になっちゃったねぇ…… 」
ありゃ。 って顔で困ったねぇという深音。
蒼月「返す言葉もない…… 新しい話を唐突に思いついて書きたい気持ちが止められませんでしたーっ(汗)それだけじゃ寂しいから、 前々から考えてた深音達の話の中に出てきた『ジャルヴァナータ』 さん達が出てくるのも書きたいナって☆ 連載中で止まってる話も、 忘れては無いデス。 オボエテマスヨ? 」
あはははと笑いながらクルクル回る蒼月。 しかし唐突にファミコンゲームのドット絵のようにカクカクした状態で『忘れてません』 をアピールしはじめた。 どうやら気まずいようだ。
深音「書く気はあるんだよね? 」
ジト目で深音に言われて直立不動の態勢を取る蒼月。
蒼月「ありまっす! この分だとまた時間かかるけど」
片手をあげて宣誓するように声を上げる。
深音「じゃあ頑張って書くしかないねぇ」
しみじみと言う深音。
蒼月「頑張るですよ」
もうそれしかないよね、 と儚い笑みを浮かべる蒼月。
深音「そう言えば、 何で私は呼ばれたの? 」
単純に疑問に思ったらしく、 深音がそう問いかけた。
蒼月「あっそうだった! 『召喚されて来てみれば』 のアクセスにねビックリしたの! 」
当初の目的を思い出し、 テンションが上がって飛び上がる蒼月。
蒼月「連載中のとかブッチぎる勢いでね。 吃驚したのと嬉しくてさぁ」
えへへへ、 と変な人感がマシマシの状態でデレる蒼月。
深音「それで、 ここに召喚された訳ね。 確かにコレは吃驚するなぁ…… ていうか有難いね」
見せた資料に、 深音も驚きの声を出す。
蒼月「でしょ。 そうなのよ! 私が放置してた間にも沢山の人が読んでくれたんだなぁって…… 」
二人、 手を取り合い嬉しそうに頷く。
深音「確かに。 嬉しい事だよね! 」
蒼月「でしょでしょ。 嬉しいよね。 それで、 気持ちを共有できるかと思って深音呼んじゃった! ついでにディーさん達の今を少し垣間見て貰えればお礼になるかな、 と思って」
えへへと照れながら蒼月が笑う。 どうやら大分嬉しかったようだ。
深音がうんうんと頷きながら、 蒼月を見つめた。
深音「成る程。 完結後すぐのツイッターで、 そのうちその後の話(番外編的な)が出ないかなって呟いてくれた人がいたもんね」
2011年の完結当初を思い出し、 そんな事を話す深音。
蒼月「うん。 その後の話ではないけれど、 もし見てくれたら嬉しいなぁ」
もう、 何年も前の話だから、 そもそも気付いて貰えるか分からないけどね、 と蒼月。
深音「まぁコレを読んでくれた人が少しでも楽しんでくれたらいいね! 」
深音の言葉に蒼月も頷く。
深音&蒼月「今まで読んでくれた方、 これから読んでくれる方に…… 『召喚されて来てみれば』 を読んで下さって本当に有難うございます! 」
二人同時に感謝の気持ちを述べる。
蒼月「吃驚した勢いで書いたこの対談。 こんな形ではありますが、 深音達と再開できてとても嬉しかったです。 それもこれも、 放置している間に読んで下さった沢山の皆様のお陰です」
勢い込んでそう話す蒼月。 懐かしそうに目を細めて深音を見る。
深音「作者は作品同士をリンクさせるのが割と好きなので、 もしかしたらまた会える機会があるかも。 会えたら嬉しいです…… って思うんだけど、 どう?」
深音はそんな事を告げてから、 改めて蒼月に問いかける。
蒼月「うーん。 確約はできないなぁ。 神話なら(女神様の話じゃないよ)すでに再登場してるんだけど。 でも、 機会があれば良いと思うよ。 投稿した作品で初めて長編として書き切った作品だからね。愛着はあります」
考え込むようにそう言う蒼月。 しかして、 『召喚されて来てみれば』 に対する思い入れはしっかりあるようだ。
深音「そっか」
蒼月の愛着があるって言葉に照れたように笑う深音。
えへへ、 と二人笑い合う。
蒼月&深音「短いながらも、 この場所にお付き合い頂き有難うございました。 では、 またお会いできる日を祈って! 」
蒼月と深音が深々と頭を下げる。 そのまま幕が下りて――。
END
と、 言う訳でいきなりくり広げられた脳内対談でした。
本気でビックリした瞬間に、 脳内にまずコーザが出て来た事に余計に驚きました。
何故来たしと。 まぁ、 そこから一気にお話が広がったのでコーザさんにも感謝してます。
私が、 離れている間も色々な人に読んでいただけて、 『召喚されて来てみれば』 はとても幸せな作品だと思いました。 これを読んで下さった皆様にも、 有難うございます!