表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一羽の少年  作者: らいこ
6/8

僕にとっては吉報だった

第2章「地球編」がここからはじまります。



ウサギたちと一緒に良介を見送った。

大丈夫。きっと笑えてた。笑顔で良介を送れたはずだ。


「これで、よかったんだよね。」

ボソッと呟いた。ウサギたちがまるで慰めるかのように僕の周りに集まってきた。

「みんないい子たちだね。」

ウサギたちに向かってクロルは微笑んだ。

「⁉︎」

1羽のウサギが僕の服の裾を引っ張った。

「どうしたの?」

ウサギを見るとその手には『クロルへ』と書かれた1通の手紙がにぎられていた。



数ヶ月。地球。


「良介さん!」

悠が慌ただしく研究実に入ってきた。月から帰ってきて早数ヶ月。俺はまた毎日のように宇宙船の開発やら点検やらで研究室にカンヅメになる日々が続いていた。


「どうした?そんなに慌てて。」

「ーました。」

「?」

「ーが、きました。」

悠は慌てるあまり何かを俺に伝えたいらしいが上手く喋れておらず、断片的にしか悠の言葉を聞き取ることが出来なかった。


「悠、落ち着け。何が来たって?」

「ールが、クロルが!」

「クロル⁉︎」

悠の口から出たのはつい数ヶ月前まで一緒に月で過ごした異星人の友の名前だった。


「クロルが!地球に来ました!」



『今、センター長室にいます。さっき、入っていくの見ました!』

「だから速く行ってください」と、「今ならまだ居るはずです」と、悠は俺に言った。

いろんな気持ちを抱きながらも俺はセンター長室へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ