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第1話 その者、悪魔で天使

逃げたぞ!!シェリア・アジュレイに間違い無い。捕まえて異端審問に…。

自分を追ってくる人間たちの叫び声を遥か上空から聞きながら、シェリア・アジュレイは深い溜め息を吐いた。幼い頃から受けている扱いにいい加減馴れてきている自分に少しばかり同情する。このまま空を飛び続けるのも疲れるのでとりあえず母から受け継いだコウモリの翼を羽ばたかせて、何処か降りられそうな場所を探す。

「シェリア」

清んだ、男の声。シェリアはこの声の主が嫌いだ。

「あたしに何の用だ。」

シェリアは声のする方に視線をやった。

「何の用だとは随分ですね。神に仇成した者の分際で」

丁寧な口調の中に冷たい侮蔑を混めながらも、その男…否、その麗貌の天使はようやく姿を現した。

「ウフィエルか。また父上を罵倒しに来たのか?用がないならすぐにあたしの前から消えされ。」

シェリアはウフィエルから視線を外す。

「貴女は本当に口のききかたを知りませんね。助けてあげようとしているのに、その言いぐさとは。」

ウフィエルは肩をすくめてみせる。

「どうせ、嘘だろう。お前たちはある意味悪魔より汚い。」

シェリアはそう言いながら翼をはためかせた。

「嘘だと思うならついてこなければいい。」

そう言うとウフィエルは天使の翼を羽ばたかせて地上へ降りていった。シェリアは少し躊躇って、そしつウフィエルの後をついていった。騙されていると知りながらも完全に切って捨てることの出来ない自分が少し恨めしかった。

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