1/7
プロローグ
あたしなんかどうしてうまれてきたのよ!! シェリアの日記より抜粋
「主よ。」
薄暗い教会に女のソプラノの声が響く。
「あたしはあんたが好きで嫌いだ。」
女はにこやかな笑みを聖母に抱かれた救世主に向けた。
「あんたのお陰で酷い目にたくさん遭ってきたよ。クソ野郎」
主を罵倒しながらも女は笑みを消さなかった。最後は笑って逝こうと決めていたから…… 「あたしは生まれてこなきゃ良かったっていつも思ってた。」
この世を恨んで、あの世を呪って生きてきた。…でもそれも今日で終り。
「あたしは生まれてきて良かったって思っても良いんだと言ってくれる人に出会えたよ。」
最後の瞬間一女は床に倒れながらその人を想ったそして感謝を述べる… 好きで嫌いな神様に…… 「あたしが彼にで…あえ…たこ…とに…か…んしゃ…を…」
そして女は笑いながら死んだ。この天使で悪魔な女は『彼』に出会えた歓びを噛み締め、その命を終えた。




