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序章
日本は先進国
全てが開発され尽くしたかもしれない国。
その中で僕らは
ひっそりと息を聳えている。
こういう場合、
自己紹介が当たり前ってところか。
んまあ、面倒くさいので後回しの方向で。
「佳介ー!」
満面の笑みで僕の膝の上でゴロゴロゴロゴロ…
君の前世は猫なのか、納得。
「結」
「にゃー」
「気持ちいの?」
「まーんーぞーくー」
動物検査、してもらおうか。
「結の前世は猫みたいだね」
「だったら佳介の前世は私の夫だねー」
ごもっともです。
だって僕ら「いつも一緒だもんねー」言葉取られた
「支障を乱さない限り一緒だからね」
「お決まりー」
結と僕の約束。
お約束。
僕らは
腐ったミカンの塊です、嘘だけど。
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