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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。

転生しても推し方がしたい!

作者: 陽織 ゆえ
掲載日:2026/03/08

初とーこーです。結構私の好みがでてる、

あと日常系なのにタグがよくわかんない

あと瑞咲か奏多かわかんなくなった時は基本!でわかる



私の人生はある女の子にに出会ったことで大きく変えてもらった。

その女の子はある雑誌に読み切りとして掲載された作品の中に登場する子だ。

その物語は3人の女の子が高校で紆余曲折ありながらも高校生活やバンド活動を通じて成長していく物語だ。

しかし、読み切りであまり多くかかれなかったうえに、多くの人にその物語を聞いても内容も、題名も知らない人ばかりだろう。

それでも私は


―こんな子と友達になれたらな―


そう思った。

その日から私は存在もしない女の子にもし会えた時に胸を張って友達になってもらえるよう努力した。

周りの人がこの時の動機は頭がおかしいものだと思う。

しかし、こんな動機でも冴えない私は必死に努力した。

勉強では通知表はほとんどが5段階で3だったのを全て5にして、模試では全国一位を取った。

運動も所属していたバドミントン部で全国大会で優勝した。

容姿もメイクやコーディネートを覚えて街中でスカウトに声をかけられるレベルまで上げた。

自信を得て、人に話しかける時失言して無いかな、とビクビクしていた私はもういない。

そんなことがなんやかんや努力してほぼ全ステ完させた25歳の今、私は作曲家だったり、やモデルやってたりとマルチタレントとして活躍している。

そして一瞬たりともこの努力するきっかけとなった推しのことを忘れたことはないが、大人になったことで存在しない推しと友達になるということは諦めている。

そんなふうに思うようになって年が経ったある日の夜こと、仕事を終え、帰路についていると、

まぁなんということでしょうトラックにぶっ飛ばされるではありませんか(笑)

そのまま死んで私の人生はおしまい。ちゃんちゃん













――――となる予定だったんだけどね‥

なんと私転生しちゃいました!!!

いやー前世の記憶を語るってなんか変な感じだね!

と、なんか最後はハイテンションみたいになってしまいましたが、私、月野舞(つきのまい)(転生後の名前)は2度目の生を受けました。

転生したと言っても、よくある中世ヨーロッパみたいな街並みとかではなく、生前と同じような現代日本の街並みと変わらなかったので、今も変わらず推しのイメソンを作ったりなど推し活(自己研鑽)をしていたのですが‥

中学生となったある夏の日のこと、私は見つけてしまった。

なんと!推しが通っていた高校と全く同じ名前の高校があることに!

しかも、バンドメンバーのうちの1人がピアノが得意だったのでピアノの賞を取っていないかなど調べまくった結果推し達が実在していることが判明しました!!

そこからはもうすぐ物事が進んでいきました。

高校は他県ににあったので、私の家からは通えなかったから推し方中に作った曲などで稼いだお金で一人暮らしをすると親を説得し、だいぶ偏差値が高かったのですが生前と今世で積み上げてきた努力で難なく入試も突破しました。




そして現在、彩葉(さいよう)高校入学式の朝、

天気は快晴で春の心地がして気分がいい。

これから推しに会えると思うと少し飛び跳ねたくもなるが、周りの目が気になって流石にやめた。

結局、私は推しに会う気持ちを抑えきれず入学式の集合時間より1時間以上早く美しく花開いている桜並木を横目に学校へと向かっていると、

「ううぅ‥」

と、人目も気にせず両手で涙を拭いながら彩葉高校の制服を着て道端に座ってる女の子がいた。

そこには肩の下まで伸びている茶色よりの金髪、泣き声ながら推しに声優を当てるとしたら完全にイメージに合う明るくてどこか思いやりを感じる声、少し抜けているように感じる可愛らしい容姿を持つ女の子がいた。

舞は気づいた。これは確実に私の推し、一ノ瀬瑞咲(いちのせみさき)だと。


えっ!!どうしよ!推しが‥目の前に!!いや、話しかけるしかない!


緊張しながらも一呼吸おいて、


「あの、大丈夫ですか?」


そういうと瑞咲(推定)は泣きながらもだいぶデフォルメされた2頭身が似合いそうな顔をあげるも何も言葉を発話さず、泣き続けている。

私は推しの御尊顔に爆散しそうになりながらもなんとか耐えたものの、会話の続きができずにいると、


「瑞咲ちゃん大丈夫?」


と背後から声が聞こえてきた。

振り返ると、

美しさと可愛さを兼ね備えたお顔に、高身長でお胸が大きいなぁ‥という感想を持ってしまうような長い黒髪を靡かせている女の子がいた。


「ぢぐぢゃ〜ん゛」


といいながら瑞咲が後方の女の子に飛びついていった。


「はいよしよし。ええと、ごめんね多分この子が迷惑かけちゃったよね?私は千種奏多(ちくさかなた)っていいます。」


私はこの名前を知っている。

奏多は作中で瑞咲と仲が良かった3人組のうちの1人だ。

3人の中のしっかり者枠であり、優しそうな雰囲気を感じるような人だった。

この世界でも、その第一印象は変わらなかった。


学校に着く前にいきなり2人に会えるなんて‥

そんなふうに考えていたせいで会話を返すのに遅ちゃった!


「は、はい!私は月野舞って言います!一年生です!」


うぅ、緊張してなんか変な奴って思われてそう‥


「ふふっ、同い年だからそんな畏まらなくていいよ、舞ちゃんこの子のことありがとね、後は私があやしとくから、また学校で会ったらよろしくね。」

「いえもう全然大丈夫です!ではまた学校で。」


もう限界!これ以上推し達と一緒にいたら窒息死しちゃう!

そう言って私はその場を離れ学校に向かった。




初対面の会話にしては及第点だったよね!

そんなふうに推しとは一言も会話しなかった初対面だったが、会えた嬉しさを噛み締めながら学校へと向かい、下駄箱前に張り出されたクラスを見ると、


え、瑞咲ちゃんと奏多ちゃんと同じクラスだ!

もう1人は別のクラスだったけど、また話すチャンス

めっちゃあるじゃん!


そんなふうに思いながら私は教室に向かうと、流石に朝が早すぎて一番乗りだった。

時間が経つと徐々に人も入ってきた。

自信を得てある程度コミュ力が向上したと言っても、私から話しかけるのは少し難易度が高かった。

朝の会話は推しが目の前にいて興奮してたからできたものあり、普段の私が見知らぬ人に話しかけるのは仕事の話とかでないと基本無理なことだ。

そんなわけでできるだけ息を殺していると、

瑞咲と奏多が教室へと入ってきた。

瑞咲は流石に泣き止んでいるようで、デフォルメされていたお顔は治っていた。


可愛いなーと思っていると目が合った。

そして、瑞咲がはっとしたような表情をした後こちらへと駆け寄ってきた。


え、まだ話しかけられる準備が


「ほんっとごめん!朝はお見苦しいとこお見せしました。自己紹介まだだったよね私、一ノ瀬瑞咲っていうの瑞咲って呼んでね。3年間よろしくね!」


‥と、以前の私ならここで推しと会話できた幸せでKOしていたが、今の私は違うんだ!

瑞咲ちゃんと会話していても全然恥ずかしい奴だとは思わないように努力してきたんだ!


「全然大丈夫だよ、私こそ何もしてあげられてないし、改めて私は月野舞です。3年間よろしくね。」

「舞ちゃんよろしくね!」


初めての推しとの会話は私にしてはなかなか上出来だったんじゃないか。


「後ろの席舞ちゃんか、知ってる人で安心したよ。」

「千種と月野で近いもんね。」

「えー、奏多と舞ちゃん近くていいなー。」

奏多ちゃんもも会話に入ってきてくれて他愛のない会話を推しとできていて幸せすぎるぅ。




この日は入学式と委員会、係決めで学校が終わった。

委員会か係はどちらかに入れば良かったので、私と瑞咲ちゃんは人手が足りなくなった時働く楽そうな係についた。

奏多ちゃんはなんとクラスの学級委員的な立場に立候補していた。

まぁ、奏多ちゃんなら心配なさそう。


業後には瑞咲、奏多達の方からラインの交換もしてもらって、親睦会としてファミレスに行ったりと順調すぎるほど推し達との仲を深めていた。


「瑞咲ちゃんと奏多ちゃんは同じ中学なんだ。」

「そうだよ、幼稚園から一緒だからいわゆる幼馴染って奴だね。」

「舞ちゃんはどこ中出身なの?あっ!頼んでたパンケーキきた!」

「私は東京出身じゃないんだよね、私東京に行きたくてね、高校から一人暮らししてるんだ。」

「えぇ!一人暮らし?すごーい!今度お家行かせて!」


えぇ、えぇぜひ来てくださいとも。

あの家はあなた様のイメソンがバズってそこから色々仕事が来て稼ぎになっているのですから。

今の推しとの会話、及第点、いや満点をあげたいレベルで下心出さずに喋ることができていたんじゃない?


そういえば、読切のやつだと3人でバンドしてたよね、あと1人なんでいないんだろう、時期が違ってまだ知り合ってないとかなのかな?

それにしても推しと会話がこんなにもできるとはいいものですなー

この機会に色々聞きたいねキリッ




なんやかんや話も盛り上がり、ファミレスを出てからの駅まで歩いている時も話は弾んでいた。


「担任の先生が言ってたけど部活の見学会があるんだってね、私はギターとかできるから軽音部とか見に行こうと思ってるんだ。二人は部活もう決めてるの?」


我ながらいい会話の導入だったんじゃないか?

と思いつつ二人を見るとなんか瑞咲ちゃんの表情が暗い。今にも朝みたいにお顔がデフォルメしそうになっている。

え、なんかミスった?(・Δ・)


「えっと、まだ部活は決めてないんだ。ところで、舞ちゃんは得意な科目何?私はねぇ〜」


と奏多ちゃんが結構急な会話の方向転換をしてきた。

それと同時に私に

(ごめんちょっと合わせて〜)みたいな目線を送ってきた。

私はその場は奏多ちゃんに会話のキャリーしてもらうことで難を逃れたんだと思う。

瑞咲ちゃんどうしたんだろう、朝のもなんか今のに関係あるのかな。

それから電車に乗って帰っている時に最寄駅が一緒の所だと判明するなどあったが、トラブルなくその日は別れた。




今日は推しからの供給がめっちゃあって幸せです〜

と、夜、私は家でベッドに寝転がってぬくぬくしていると奏多ちゃんからLINEが送られてきた。


今日はありがとねー舞ちゃん可愛くて楽しい子だし友達になれて嬉しいよー!

帰り道に気まずい雰囲気出してごめんね、

朝瑞咲が大泣きしてたでしょ?

あれちょっと部活にも関係あることでね、あんま話題に出さないでほしいの

私からと瑞咲に代わって謝っとくごめん!


‥‥‥これ、なんで返すのが正解なんだ?

オッケー!わかった!

だと空気読めてないみたいな感じになるし、

気をつけとくね

だと距離置きすぎみたいにならない?

それに推しのことだから放っておけないし‥うぅ‥


しっかし、なんであんなに泣いてしまうのだろうか。

やはり、3人目に関係しているのかな?

んーでもこれ以上推しを悲しませたくないしな

まあいいや夜遅いし早めに寝よ。


そうして私の推しとの学校生活1日目はまぁまぁの出来で終了したのであった。

ちな、既読無視になっちゃった(´・ω・)

まぁ、奏多ちゃんなら許してくれるか。




推しとの高校生活2日目、

今日は学校で身体測定と体力テストがあるらしい。

普通2日目にやりますかね?

そんなふうに思いながら私は教室へと入ると


「舞ちゃん!おはよ!今日の体力テストがんばろうね!あたし、全種目10点取るから!」


うひゃぁー!推しの声に尊死しちゃう!

なんでこの子はこんなにも可愛いんですか、理不尽ですよ!

推しの光に焼かれてる場合じゃないよ!私!


「私も運動得意だからね、負けないよ〜」

「舞ちゃんも運動得意なんだね。私はあんま得意じゃないから少し憧れるな。」

「奏多はそのナイスバデーがあるじゃないですか。」

「瑞咲、うるさい。」

「いでっ!奏多が怒ってくる!もう舞ちゃんとこの子になる。」

「えぇっ!ぜひお願いします!」

「え?舞ちゃんテンション過去1高いじゃん。」

「ふふっ、」


と朝一から推しが娘になってくれた(?)のでにやけていたら少し引かれたと思う。

その後、体力テストなので朝のSTの後体操服に着替えることになっていた。





推しが!!ポニテに!!うなじが!!エロい!!

今はただ世界に、神に、推しに感謝している。

奏多ちゃんも隠しきれないフェロモンが飛び出している。

自分で思うけど私きもいな。



身体測定はすぐ終わって、最初の競技は立ち幅跳びだ。

前世でも今世でも運動はステ完させてきたから推しにいいとこ見せるぞ!


「あたし、211cmだったよ!10点行った?」

「えーと、210cmから10点だからいってるよ。」

「よしゃー!」


へー瑞咲ちゃん10点なんだ。

しかもだいぶ余裕じゃん。

さすが我が推しだね、うんうん。

と感慨に耽っていると、彼方ちゃんに呼ばれた。

どうやら私が飛ぶ番みたいだ。

さてと私もかっこいいとか見せつけないと。


「瑞咲ちゃんさんや、君、なかなかやるみたいだね。」

「ぬぬっ?!」

「だが、そこで見ているといいよ、私が勝つ姿をね。せーの!」 


推しに見られていい記録が出ないはずがない!

我ながら今回の飛びはなかなかいい記録なんじゃないか?


「舞ちゃん、めっちゃ飛ぶね!奏多、舞ちゃん何cmだった?」

「255cm!すごい、こんなに飛べるんだ人って。」

「えぇ!舞ちゃんアスリートじゃん!すごっ!」

「欲を言えば男子の10点行きたかったな。」

「舞ちゃん向上心もすごいね!」


ふふーん♪推しに褒められてめっちゃ気分いいー!

もう今顔溶けそうなぐらいにやけてそう♪へへぇ〜




その後も、ハンドボール投げ、反復横跳び、握力、上体起こし、長座体前屈で私は10点を取り続けていった。

長距離走は後日らしいので残すは50m走だけだ。


「瑞咲ちゃんさんや、瑞咲ちゃんさんや。」

「なんだね舞ちゃんさん。」

「そこは真似しなくていいから、瑞咲ちゃん運動得意だし、ここで一つ賭けをしないかい?」

「ほほぅ?一体何をすると言うんだい?」

「50m、速かった方がなんでも一つお願いできるって言うのは?」

「まさか!私の体を?!」

「何言ってるの!普通にジュース奢ったりとかだよ!」

「いいね、乗りました!」


んーやっぱ体いっといた方が良かったかな?

少し悔やまれるけど本当にいったら、私が嬉しさのあまり爆散してしまいそうだからこれで良かった気がする。

まあ50mは私の得意分野だから6.4秒を叩き出して圧勝しました。イエイ




「くぅー、舞ちゃん速すぎじゃない?」

「中学にもこんな早い子いなかったよ。」

「へへぇ、舞ちゃんと奏多ちゃんに褒められると自己肯定感めっちゃ上がるぅ。」


なんていう、会話をしているてあまり気づいていなかったが、辺りを見回すと結構な人混みに巻き込まれた。

まあ一年生の全生徒がグラウンドにいるんだから当然か、と思い、別になんとも思わなかった。

そのような考え事をした後、瑞咲ちゃんたちの方へ視線を戻すと、瑞咲ちゃんが明らかに先程の明るい様子とは異なっている。

奏多ちゃんは落ち込んだ様子はないが、先程とは様子がちがう。

私は、瑞咲ちゃんの視線の先を見ると少し気まずい顔をした女の子がいた。

その子は全体的に清楚で真面目な雰囲気を感じて、街中を歩いているだけで注目を集めるような可愛い容姿をしていた。

私はその子を知っている。

読切に出てきた3人目の子、昼川(ひるかわ)芽瑠(める)、ヒメちゃんと呼ばれていた子だ。


それから、すぐにチャイムがなり教室に集合するように放送が入り、その場では何も話さずヒメちゃんは教室は戻っていった。

え、なんか喧嘩中とか?作中ではあんなに仲良さそうにしていたのに。

そして今日は身体測定と体力テストだけで学校が終わった。




「ごめんね、暗い雰囲気出して。」


と帰り道奏多ちゃんが申し訳なさそうに言ってきた。

瑞咲ちゃんが初対面の時泣いていたのはこのことに関係しているだろうな。

3人の今の関係性とか聞いていいのかな?

みんな人に会いたく無いことだってあるんだから聞かない方がいいよね、でもこれ以上推しが悲しい顔をしているのは辛い、


「たぶん体力テストの時の子に関係あるよね、何があったか教えてくれない?」


瑞咲ちゃん、奏多ちゃんは一言失言しただけで嫌うような人じゃ無い。

まだ一日とちょっとしか話してないけどわかる。


「高校入学前の話になるんだけどね、」

 

奏多ちゃんが答えてくれた。

まだ、瑞咲ちゃんは口を開かず、元気のない顔をしている。


「その子はヒメって言ってね、ヒメは中学から一緒になってね。私たち、中学の時からヒメと私達3人でネット上でバンド組んで活動してたの。受験が大変で少しの間なかなか練習できてなくてあまり顔も合わせる機会なくて‥そしたらね、受験終わった後にいきなりヒメちゃんがバンドを辞めるって言ったの。そこからなかなか会えなくて、入学式の日瑞咲ちゃんがヒメちゃんとあったんだけどね‥」

「完全に拒絶された。理由もはぐらかされた。」


ここまで完全に言葉を発してきてなかった瑞咲ちゃんがご機嫌斜めながらも会話に参加してきた。


「他の人探せって言われた。」

「私もあって話したんだけどね、瑞咲ちゃんが泣いて飛び出して行っちゃって、放っておけなくてあんまり喋れなかったんだ。」

「私達は仲良く何かやれれば良かったんだけどね。もーねー、さすがにヒメのことは諦めないとかな、これ以上付き纏っても迷惑だし、そーいや舞ちゃんってギターできるって言ってたよね、私達と一緒にバンドやらない?あと舞ちゃんの家早く早く行ってみたいなー!」


瑞咲ちゃんは笑って言ってきてるけど、それが無理をしている笑顔だって私にはわかる。

だって推しだもん。

奏多ちゃんも少し辛そう。

それに、私が今バンドメンバーになったらもう芽瑠ちゃんと仲直りする機会無くなっちゃうんじゃない?

それだけは違うくない?


「家だったら明日にでもきていいよ。バンドは‥一旦考えさせて。」


そう言って2人と今日はお別れした。




家で3人がやってる演奏がYoutubeにあったのでみた。

えー、普通にみんな上手いなー。

推しが可愛いし、推しが可愛い。

てかなんかヒメちゃん今世のどっかで見たような気もするんだよなー。

てかソロパートヒメちゃんうまっ。

で推しが可愛い。

そんな感想が出てきてその日は寝た。




次の日も、私はバンドに参加することにモヤモヤを感じていた。

やっぱ私は3人には仲良くいてほしいし、ヒメちゃんはなんで2人を突き放したんだろう?しかも理由も教えてくれないらしいし。

2人だから教えられないのかな?

他人の私が行けば教えてくれるかも!

そんな雑な希望にかけて私はヒメちゃんに理由を聞きに、昼休み、ヒメちゃんのクラスを奏多ちゃんからそれとなく聞き出して突撃しようとしていた。




あれー?ヒメちゃんいなくない?

教室の前の扉から教室全体を見渡してもそれらしい人物はいない。

探すのに苦労していると近くにいた女の子が話しかけてくれた。


「もしかして、誰か探してる?」

「えと、ヒメちゃんがどこにいるか知ってますか?」

「ひめって子はうちのクラスにはいなかったと思うけど、隣のクラスだったりしないかな?」


あれ確かにここだったと思うんだけど聞き間違えた?

そんな時、


「あなた、私に何か用?」

「昼川さん、この子とお知り合い?あと任せてもいい?」


あ、そうだヒメは本名の昼川(ひるかわ)芽瑠(める)の頭文字をとったあだ名だから通じないのか。

普通にヒメちゃんで馴染んじゃってたね。


「あなたあの2人と一緒にいた人だよね、なんの用なの?」

「実は、今3人が喧嘩している経緯を聞いたり、瑞咲ちゃんが新しい人を探せって言われて私をバンドメンバーに誘ってくれたりしたんですけど、ヒメさんがなんでいきなりやめてしまったのか聞きたくて。」

「初対面の相手に教えたりなんてしない、それにまだ友人でもないのにあだ名で呼ばれるのなんか癪。」


うぅ、どうやったらこの心の壁を越えられるんだ?

でも、私だって引けない。


「それはごめんね芽瑠さん、でも何も言わずに別れるのはお互いにとって溝を深めるだけだよ。」

「あなた、結構踏み込んでくるのね。もういいわ、追い返してもまた来そうだし、教えてあげる。」


そういうと、ヒメちゃんは場所を変えましょといって歩き出した。

え、なんか成功した。




そしてヒメちゃんに連れられて階段と途中のとこにある溜まり場みたいなとこに着いた。


「まぁそんな大した理由じゃないんだけど、2人に聞かれたら嫌だから。ただ単に私のやりたいことができなくなるから抜けただけ。」

「やりたいこと?」

「それも聞いてくる?はぁ、あんま言わないでね、私今あの子達とは別にゲーム配信とかしてるの、その活動をしているとバンドの練習量とかはどうにかなったとしても、練習場所の確保とかバンド全員でやるべきことが気を遣わせてあの子達がやることになって迷惑かけることになる。理由を言わないのはそういうこと。あの子達の優しさに甘えるのはダメ。」


ヒメちゃんから強い意志が伝わってくる。

てか、見たことあるって思ってたら確かに私がやっているゲームにこんな感じの可愛い実況者いた気がする。

さらにてか、何かの理由こんなの2人が大好きだから迷惑かけないように離れます。私も一緒が良かったけどやりたいことをやるために我慢します。って言ってるようなもんじゃん。

人それぞれにやりたいことがあるなんて当然じゃん!

さらにてか、前勝手にバンド見せてもらったけど明らかに現時点で2人よりうまかったじゃん!

足なんか引っ張ってなかった。

それに才能あるから辞めるの自体もったいない。

それに2人はうまさが第一じゃないって言ってた。

それを会話しないから理解できてない。

2人を突き放すなんてもったいない。

絶対に3人は話し合うべきなんだよ。

なんか怒れてきた。


「芽瑠ちゃん、そんな終わり方は絶対に良くない。

瑞咲ちゃん言ってたよ、3人で仲良くできるならなんでもいいって。確かに将来足引っ張っちゃうのかもしれないけど、少なくとも1人で抱え込まずに話すべきだよ。」


芽瑠ちゃんは図星を突かれたような顔をして黙っている。

私は推しと同じくらいこの3人組が大好きだ。

絶対に終わらせたくない。


「もしそれでも技術が不安だって言うなら私がカバーする。私がバンド入って芽瑠ちゃんのパートを私がやる。」

「‥‥‥もしそれが本当にできたとしてもね、あなた、私達と関わったの高校からよね。まだ会って2日とかじゃない。なんでそんなに私達の仲を取り持とうとするの?」


芽瑠ちゃんにその提案をすると少し悩むような表情を見せた。

そこで詰まるのは絶対に芽瑠ちゃんも一緒にいたいじゃん。

絶対に終わらせない。


「そんなの、友達に悲しい思いして欲しくないからに決まってるじゃん!まだ会って2日とかだけど私は瑞咲ちゃん、奏多ちゃんのことが大好きなの!それに芽瑠ちゃんとだって友達になりたい。それじゃダメ?もういい、明日3人で芽瑠ちゃんのとこいくから!」


そう言って私は芽瑠ちゃんをおいて教室へと戻って行った。





「2人とも、今芽瑠ちゃんと会ってきた。勝手なことしてごめん。でも私は、2人から話を聞いて3人がこのままいるのは間違ってると思う。だから明日私達全員で芽瑠ちゃんに会いに行こう。」


私はその場で2人に、

芽瑠ちゃんがまだ2人といたそうにしてたこと、

芽瑠ちゃんが離れたのは迷惑をかけると思ったからということ、を伝えた。


「だからね、明日3人で芽瑠ちゃんに凸ってやろ!そして芽瑠ちゃんを引き戻そう!」

「でもいいの?舞ちゃん私達と友達になってからまだこんなに日が浅いのに迷惑かけちゃって」

「そこは大丈夫。私もみんなに仲良くしていてほしいと思ってるから。」

「本当にありがとね!舞ちゃん!あたしも明日説得頑張る!」

「舞ちゃん、なんかすごく大人っぽいね。」


グキッ、25+15歳には少しダメージが入っちゃう。

2人は言われた最初こそ戸惑っていたけど、最終的には2人から芽瑠ちゃんを説得させようとする意志を感じた。

明日もうまくいくといいな。


「そういや舞ちゃん、今日お家行くって話忘れてないよね!そこで明日の決起集会しよ!」

「瑞咲、ほぼ遊びたいだけでしょ(¬_¬ ) 」




学校が終わって瑞咲ちゃん、奏多ちゃんを連れて一人暮らししている我が家に帰ってきた


「舞ちゃんさんや、一人暮らしにしては大きすぎやしませぬか?」

「まぁちょっとね。」


私が今住んでいるのは、1階に広めの防音室と、リビング、そして一人暮らしと言うことでありリビングの隅にむき出しになっているベッドがあり、2階には仕事場、推し活ルーム、空き部屋がある家だ。

市の中心からは少し離れているので同じような条件では比較的安い上に、駅にもそこそこ近く、学校の最寄駅にも近いかなり立地はいいとこだ。

推し活ルームには私の描いた瑞咲ちゃんのイラストなどがあるため何があっても2階に活かせるのだけは阻止せねば‥‥

学生という身分でこんなにいい家に住めるのは、私の推し活で自己研鑽もしているときに音楽活動のほかに株とかも成功していたからだ。

私やっぱすごいね。


ところでだ、私には一つ問題がある。それは友人を自分の部屋に入れたことなどないのだ。

‥‥がちわからん。


「家の中も広いね。」

「いや、それほどでも。今お菓子出すね。」

「私ハッピーターンと人生ゲーム持ってきたよ!」


学校に持ってっとくものじゃないでしょ。

さすが推しだ。

やることが違う。




「私、社長になっちゃった。」

「奏多ちゃん強っ、まだ若者なのに10万円札40枚もあるじゃん。」

「次あたしの番だ!えいっ、あ!彼氏できた!」


推しが‥‥結婚‥‥うっ

いや、これはゲームだ、所詮ゲームだ。


「あたし結婚した!祝儀ちょうだい!」

「子供できた!」

「不倫して奏多と結婚した!!」


うっ、うっ、うっ、

落ち着け私、私ならできる。

‥‥でも、奏多ちゃんと不倫は違くない?

結局私は2人の間に割り込めず最下位で終わった。





楽しい時間はすぐにすぎた。

夜ご飯は私の手料理を振る舞った。

ほんとに努力した甲斐がありましたな。

今は瑞咲ちゃん達が帰ったあとだ。

明日、絶対に芽瑠ちゃんを引き戻さないと。

でも、普通に説得するだけで引き戻せるかな?

結構芽瑠ちゃん意志強そうだしな。

ほとんどは瑞咲ちゃんと奏多ちゃんに委ねることになるとは思うけど、私からも何か一押ししたいな。

そうして今日という1日は私にとって今までで一番早く終わったように感じた。





そうして次の日の放課後、

奏多ちゃんが芽瑠ちゃんを呼び出しにいくと言い出してくれた。

今は瑞咲ちゃんと一緒に体育館の裏で待っている。

奏多ちゃん、本当に芽瑠ちゃん連れてこれるかな?

芽瑠ちゃん意志強そうだから断ってくる可能性ありそうだし、

あと今更だけど私いていいのかな、昨日は気を使わせていていいって言ってたりしないかな。


「舞ちゃん?」

「あ、ごめんちょっと考え事してて。」

「まぁ舞ちゃんにはたくさんご迷惑おかけしましたし、ところでなんでギター持ってきてるの?」

「あー、使うかもしれないし使わないかもしれないからその時のお楽しみってことで。」

「私ね、ちょっと心配だったのあたしのわがままにみんなを巻き込んでるんじゃないかって。ヒメは知らないけど、理由言ってくれないし。だからね昨日ああ言ってくれてあたし嬉しかったよ!」


そう喋っていると、奏多ちゃんが芽瑠ちゃんを連れてきてくれた。

よかった、まずきてくれた。

ここからはほとんど瑞咲ちゃんと奏多ちゃんにかかってる。

まず、瑞咲ちゃんが口を開いた。


「ヒメ、舞ちゃんから聞いたよ私達に迷惑かけるからなんだよね。」

「そう、でもねこれは私の問題。」

「なんでヒメだけで抱え込むの?、あたしだって中学の頃1週間ずっと教科書借りたりしてたし。もっと私達を頼ってよ!」

「ヒメちゃん、私今まで2人のこと面倒だと思ったことはあっても迷惑と思ったことは一度もないよ。それに私だってヒメちゃんと一緒にいたいよ。」

「‥‥‥、でも‥‥‥。」


3人を見ているとなんだか泣けてくる。

こんなにも3人は3人のことを思い合ってるのに、信念の違いがそれを邪魔する。

私はやっぱり推しが幸せになるのと同じくらい3人で仲良くいてほしい。

だから、最後の芽瑠ちゃんの不安は私が拭いとる。


ジャジャーン!!!


そうして私はギターを弾き始める。

芽瑠ちゃんを納得させるにはまず私が芽瑠ちゃんを支えられることを証明しなきゃ!

ギターは読切を読んだ時から一番練習してきた自信があることなんだ!


「芽瑠ちゃん!みんなと一緒にいたいんでしょ?だったらこんな終わり方はダメだよ!私がみんなのことカバーするから!」


私は今までで一番気持ちを込めて言った。

ちょっと強く言いすぎたかな?

あれ?なんで瑞咲ちゃん、なんで(*⁰▿⁰*)こんな顔してるの?

芽瑠ちゃんも真顔やめてぇ、


「あなたいきなり何してるの?」

「あの、私は芽瑠ちゃんが練習の面で悩んでいるなら私が代わりにやるからみんなでバンドできればなと‥‥」


そういうと、芽瑠ちゃんは笑ってくれた。

危なかったー、地雷踏みまくったのかと思った‥。


「あなたにはどんだけ迷惑かけても心が痛まなそう。瑞咲、奏多ごめん。私やっぱり2人とバンドやりたい。それに自分のために2人を遠ざけて傷つけてた。」


瑞咲ちゃんは芽瑠ちゃんに飛びついて行った。

奏多ちゃんも笑っている。

よかった、これでみんなハッピーになれた。

あ、そういえば、


「そういえば私、勝手にバンド入るみたいな感じになりましたけど良かったですかね。」

「もちろん!」

「舞ちゃんが入ってくれるのすごく嬉しい。」

「何言ってるの当然でしょ。それに、昨日はごめん。少し強く当たりすぎた。」


みんな優しすぎ。

それにしてもみんな仲良くなれて良かったな。


「舞ちゃん!」


という声と共に瑞咲ちゃんが私に抱きついてきた。

推しからのハグは死んでしまいます‥‥‥。


「舞ちゃん?!」


そうして、わたしは意識が飛ぶように体から力が抜けていっちゃった。

瑞咲ちゃん、ありがとうございます!





小説書くのって意外と疲れるね。

瑞咲ちゃんは私の完全な推しの詰め合わせになってる

(´・ω・)

あとあんま上手く描けなかった。バンドと日常2-8ぐらいが良かった

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