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バイト

 バイトはファミリーレストランにした。飲食店は大変だと言われているが、そういうところで鍛えられれば、うちの蕎麦屋の手伝いもできるようになる。


 大抵の飲食店は賄がある。どうせなら好きなメニューのあるファミレスにしようと思った。

 ファミレスはチェーン店ごとに特徴があって、わたしが好きな店舗は期間限定スイーツに力を入れている。毎シーズン食べたいと思っていた。

 そのチェーン店は最寄り駅付近には無く近隣のターミナル駅前にあった。幸いバイトは常時募集中だ。

 電車に乗ることになるが、大きい駅で買い物とかもできるので、デメリットよりもメリットが上回ると思い応募した。


 賄目当てで仕事を選ぶなんて、おばあちゃんに宣言した『格好良い』にならない気もしたが、どんな動機でも、一生懸命やっていれば良いとも思うのであまり気にしないことにする。



 早速お店に電話して面接の予約をとった。


 面接してくれたのは店長さん。少し淡々とした感じだったけど感触は悪くなかったと思う。



 面接の帰りに駅周辺の商店街やファッションビルに寄った。

 少しだけ人が並んでいたたい焼き屋さんでたい焼きを買った。ひとつひとつ焼くやり方のお店だ。天然物というらしい。

 ファッションビルではロフトで付箋とリップバーム、UNIQLOでヒートテックとエアリズムを買った。

 もしバイトに受かったらユニフォーム着用だ。

 まだたまに寒い日があるし、梅雨の時期まで油断できない。店内は暖かいだろうけど、念のためヒートテックを用意しておこうと思った。

 逆に、ずっと動くしキッチンは暑いかもしれないから、暖かい日に備えてエアリズムも買っておいた。

 もうお金を使うつもりはなかったが、本屋やコスメショップ、雑貨屋なんかを眺めて帰路についた。スタバも寄りたかったけど今日はがまんする。


 バイト先が面接したお店に決まったら、この街も拠点のひとつになる。楽しみだ。




 翌日の夕方、履歴書に記載した携帯電話の連絡先に合否を伝える連絡があった。

 連絡は電話ですると言われていたので、お店の電話番号は予め登録してあった。それがそのまま、バイト先の連絡先として登録された状態にしておけたら良いのだけど。



 早めに連絡すると言われていたが、まさかもう来るとは。

 さすがに少し緊張しながら電話に出る。



「......はい、ありがとうございます!」



 採用を知らせる店長さんにお礼を言って電話を切った。

(よしゃっ!)

 思わず拳を握り、心の中で小さく叫んだ。

 どんなことでも、合格するというのはやっぱり嬉しい。



 バイトは翌週の月曜日から。とりあえず週三日のシフトにしてもらった。

 テスト期間中などは減らせるし、稼ぎたいと思えば増やすこともできる、比較的融通が効く働き方ができそうだった。

 


 おばあちゃんに報告したら、「おめでとう。しっかりやんなよ」と、お祝いとして夜ごはんにロールキャベツとピーマンの肉詰めを作ってくれた。


 まじかよ! ダブルセンターじゃん‼︎


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