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異世界召喚
眩しい光が消え、目を開けるとそこには、騎士甲冑を身にまとった人とマントを被った人、そして執事服を身につけたものを後ろに仕えさせた姫様らしき豪華なドレスを着ている人がいた。
「勇者様方。ようこそいらっしゃいました。ここは、ラインベール王国と言います。私は、第三王女のメリア・フォン・シャーロットと申します」
「ちょっと待ってくれ」
メリアと名乗る姫が話していると、我らの学級のイケメン、光輝が声を上げた。
「ここは、異世界ということは神様に聞いたから理解はしているが、本当に元の世界に戻る方法は無いのですか」
「はい。すいませんが、異世界に戻る方法は王国にある文書には載っていませんでした。あるとしたら魔王国家の魔王城の書庫ぐらいにしかあるとは思えません」
「分かった。話を止めてすいませんでした」
「では、こう王様が待っていますので、謁見のままで付いて来て貰えますか?」
「分かった。じゃあ皆ついていくとしよう」
光輝が言うとみんなもついていく事にしたようだった。
何故この様な事になったのか。それは、今日の朝までさかのぼる。