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そこら中に空のペットボトルや弁当の残りカスが散らばっている。
ここはタバコや週刊誌などあって、以前はなくてはならない様な所だったのに。
だけど今はどうだ?
「地獄だ・・・・・・」
あ~、そうだろうともさ。流れない便所、食いカスも腐ってる、風呂なんてないわで臭いはキツい。
更にはもう食い物なんて少ししかもうないから餓死を待つのみ?
「和也。なあ、どうする?」
ここはコンビニだった現、地獄。オレ達はこのコンビニに閉じ込められていた。
否、正確には閉じ籠っているが正しいか。
自動ドアの先は外、ではなく4面がコンクリートの一本の通路が広がっている。
コンビニ内の従業員待機室内の窓の外はコンクリートで塞がれ、取り外した換気扇の先もコンクリート・・・・・・
つまりは、どうしてこうなったかわからないが、このコンビニはその通路以外どこにもいけない様になっている。
じゃあ、その道行けと思うだろ?
あ~、こんな状況になってすぐ、3人ぐらい行ったよ。待っていたんだが、その内の一人が逃げ帰ってくるのが見えたんだよ。
まあ、後ろから牛人間が追ってきて、捕まって食われたんだけどね。
牛人間?ああ、首から下は人間というかスーツ姿なんだけど、首から上が牛だったんだよね。
殺されたヤツ、、、簡単に引きちぎられたんだよね。そんな事できる人間をオレは知らない。
「だからミノタウロスだから!」
「だからだからうるせ~!」
で、理由はよくわからないけど、牛人間はこのコンビニに入ってはこない。
「ミ~ノ~タ~ウ~ロス~!!」
「あ~~はいはいわかりましたミノタウロスでいいです!はいはい!」
こないから今まで生きてこれたんだが、食料もつきてきたし、もう行くしかないんだが、このミノタウロスミノタウロスうるさいコイツは救助を待つの一点張り。
置いていこうかと思ったら、今度はオレにしがみついて、、
「あ~!!今見棄てようと思ったろ!?いかさんよ!?」
この有り様である。
いつまでも居れるわけもないし、見棄てるのも夢にでそうだし。否、逃げたとしてもミノタウロスに殺されて逆にコイツ、、隆太の夢にでてしまうかもしれない。
ん~~。こうなったら、最後の手段に売ってでるしかないかもしれない。
だがこの手段、外してしまうとオレの色々なアレがヤバイんだよな。
だがしかし、、、